KDDI 2017年3月期第1四半期決算説明会

堀井啓太氏(以下、堀井):定刻となりましたので、ただいまより、KDDI、2017年3月期、第1四半期決算説明会を開催いたします。本日進行を務めます、IR室の堀井でございます。よろしくお願いいたます。

この説明会は和英同時通訳体制で行います。また、その模様はインターネットでライブ配信を行い、その後オンデマンド配信もいたしますので、あらかじめご了承ください。

本日の出席者をご紹介いたします。向かいまして左手中央より、社長の田中でございます。

田中孝司氏(以下、田中):よろしくお願いします。

堀井:副社長でコーポレート統括本部長の両角でございます。

両角寛文氏(以下、両角):よろしくお願いします。

堀井:常務でコーポレート統括本部副統括本部長の村本でございます。

村本伸一氏(以下、村本):よろしくお願いします。

堀井:理事で経営管理本部長の本田でございます。

本田弘樹氏(以下、本田):よろしくお願いいたします。

堀井:変わりまして、右手中央より、副社長でバリュー事業本部長の髙橋でございます。

髙橋誠氏(以下、髙橋):よろしくお願いします。

堀井:副社長でコンシューマー事業本部長の石川でございます。

石川雄三氏(以下、石川):よろしくお願いします。

堀井:専務でグローバル本部長の田島でございます。

田島英彦氏(以下、田島):よろしくお願いします。

堀井:専務で技術統括本部長の内田でございます。

内田義昭氏(以下、内田):よろしくお願いいたします。

堀井:常務でソリューション事業本部長の東海林でございます。

東海林崇氏(以下、東海林):よろしくお願いいたします。

堀井:本日は、決算関連資料3点を配布しており、同様の資料をIRのWebサイトに掲載しております。なお配布資料に記載、または本日の質疑応答などで述べます、業績および契約数目標等につきましては、各資料における免責事項の記載内容をご確認ください。

本日の進行は、はじめに社長の田中より決算についてご説明し、その後、質疑応答に入らせていただきます。それでは田中社長お願いいたします。

第1四半期の業績ハイライト

田中:みなさん、本日はお忙しいなかお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。ちょっと声が枯れておりますので、お聞き苦しいところがあるかと思いますが、ご容赦いただければと思っております。

それでは2017年第1四半期決算についてご説明申し上げたいと思います。ページをめくってください。

まず1ページ目、1クオーターの業績ハイライトでございます。

売上高は1兆1,305億円。進捗率24パーセント。営業利益は2,751億円。進捗率31パーセント。EBITDAは4,153億円。進捗率28パーセントとなっております。今、ご説明いたしましたとおり、今期の目標に向けて、順調な進捗となっております。

2ページ目お願いします。2ページ目は、1クオーターの営業利益の増減要因についてでございます。

グラフの左側、前期1クオーターの実績と、右側、今期1クオーター実績の差分、441億円についてご説明します。

図にございますとおり、国内モバイル事業におけるau通信ARPA収入の増収と、au端末販売コストの削減に加え、バリューセグメントの増益が利益成長に大きく貢献しております。

次、お願いします。その主なところ、3ページ目は、au通信ARPAの収入でございます。

1クオーターは4,470億円と、四半期ごとに増収しており、引き続き順調に進捗していると、このように思っております。

次、au通信売上をかたちづくるARPAについてでございます。

左側でございます。1クオーターは5,810円と、四半期ごとに着実に成長しております。

右側、その要因でございますけれども、タブレット販売などのマルチデバイスの推進により、1人あたりのモバイルデバイス数は、1クオーター末で1.42と、順調に上昇しております。こういうことでau通信ARPAの成長を牽引しております。

国内通信事業について

ここからは事業領域ごとに説明してまいります。まず国内通信事業でございます。

6ページ目、「au STAR」についてでございます。

端末ネットワークなどにおいて同質化が進むなか、総務省によるタスクフォースの影響により、モバイル3社間のユーザーの流動がもうほとんどなくなってきております。

この状況を踏まえて、新たな事業運営方針としてお客様、体験価値を提供するビジネスへの変革を掲げております。

新事業運営方針の下、さまざまなお客様にauを長期的にご利用いただくことを目指し、8月から新たな会員制プログラム「au STAR」を開始いたしております。

au STARをかたちづくる3つのサービスの内、1つ目のau STARパスポートでございます。まずauショップの来店前に専用サイトでご希望の日時を予約いただく段取りになっております。

au来店時には、au WALLETカードを提示いただくことにより、ショップがお客様を識別できるということです。これにより、お客様の待ち時間を短縮するとともに、au WALLETカードでお客様のご希望がわかりますので、要件に応じたスムーズな対応が可能になるということを考えております。

2つ目は、au STARロイヤルについてでございます。

これはauを長期にご利用いただいているお客様向けの優遇施策でございます。ご利用年数に応じてWALLETポイントを還元するということでございます。

WALLETポイントを、端末料金や通信料金の支払いに加えて、コンビニ等さまざまな店舗でご利用いただくことで、経済圏の拡大に貢献していくと。このように見ております。

続いてWALLETポイントについて、もう少し詳しく説明しております。円グラフですけれども、ポイントをどのようにご利用いただいているかの内訳を説明しているものでございます。

青い部分が示すとおり、通信料金や端末料金に充当されるのが半分以上でございますけれども、それ以外の通信サービス以外のご利用が徐々に増加しております。矢印が伸びていっているのはそのようなことを表現しております。

また、このau WALLETプリペイドカードにチャージして、マスターカードが使える、全世界3,960万店舗で現金と同じようにご利用いただくことも可能でございます。

さらにチャージされたポイントを使うと、さらにまたポイントがたまるという還元モデルをつくっておりまして、現金等よりもお得にご利用できると考えております。

3つ目の、au STARギフトについてでございます。左側のau STAR特典として、海外での高額な通信料金を心配せずにご利用いただける世界データ定額、毎月24時間分の利用料をご提供するということでございます。

さらにはエンタメのコンテンツもプレゼントするということでございます。これは8月から提供開始でございます。右側でございますけれども、2年契約を更新いただく際に、3,000円分のギフト券をご提供する予定でございます。

並行してポイントの交換サービスを予定しておりまして、ポイントの利用拡大についてもこれから積極的にやっていくつもりでございます。

UQモバイルについて

次はUQモバイルについてでございます。

左側のいわゆる格安スマホはオンライン中心の販売でございます。これに対してUQモバイルは取扱家電量販店を約1,000店舗へ拡大中でございます。これによりお客様タッチポイントを強化しようと考えております。

右側、2月にぴったりプランを開始して以降、お手軽にご利用できるということで、女性のお客様にも人気が出てきております。7月からはイチキュッパ割などのキャンペーンを開始しております。さらに、スマートフォンのラインアップを強化しております。

すでに他社の格安スマートフォンを利用しているお客様をはじめ、手軽にスマートフォンを利用したいお客様に対してもアピールしたいということで、今コマーシャルをけっこうやっているかと思います。

次は、中長期戦略としてIoTの推進により新たな市場開拓を目指していきます。左側はトヨタ自動車様とのコネクティッドカーにおけるパートナーシップを発表しております。今後グローバル通信プラットフォームを構築しまして、各国の事業者においても利用可能としていく普及を目指してまいりたいと考えております。

右のほうは、IoTの需要の一番大きなところでスマートメーターについての市場の予想でございます。過去の実証実験等の取り組みが実り、スマートメーターが純増に貢献しております。その点につきまして、長期的に伸ばしていきたいと考えております。

au経済圏の拡大について

2つ目の戦略は、au経済圏拡大についてでございます。ライフデザイン戦略についてでございます。

14ページ目でございますけれども、au経済圏における新サービスについてご説明しております。

左から、コマースサービスの「au WALLET」マーケットは「au STARギフト」を連携し、販売を強化してまいります。

「auでんき」は4月から提供を開始しており、電力サービスのお支払いについても、au WALLETクレジットカードでの決済を推進しております。

右側のほう、保険ローンサービスは、パートナー企業とともにサービスを開発し、4月からauブランドで販売を開始しております。

今後IoTデバイスとこれらのサービスを組み合わせて、新たなものを開発することにより、通信+付加価値を提供していきたいと、このように考えております。

今度は、お客様のタッチポイントについてでございます。

これも非常に重要でございますけれども。これらのサービスを販売するうえで、当社の持つオンラインとオフラインの両面でお客さんのタッチポイントを強化していこうと考えております。

左側、「auスマートパス」は6月末で1,464万会員ということで、大きなタッチポイントになっております。

中央は「ショップチャンネル」でございまして。視聴可能世帯数が約2,900万世帯ございます。

右側、こちらリアルのほうですけれども、日本全国約2,500店舗のauショップがございます。8月からは「au STAR パスポート」の開始により、さらにタッチポイントを強化していきたい。これがタッチポイントでございます。

次のスライドは、このイネイブラーについてでございます。

さらにau経済圏の拡大を推進するイネイブラーとして、「au ID」を中心とした3つのプラットフォームを構築しております。

図の一番下からご説明しますと、一番下は、クレデンシャルの高いお客様の基盤のもとに、決済プラットフォームを構築しております。「auかんたん決済」と「au WALLET」、いわゆるオンライン&オフラインということでございます。

真ん中のほう、お客様からパーミッションを得たうえでビッグデータを活用し、プロモーションやレコメンド機能を開発しております。これが2つ目でございます。

一番上の段は、auのさまざまなサービスとWALLETポイントを連携させるポイントの還元プラットフォームでございます。流通といったほうがいいのかもしれませんけれども。

「au STARロイヤル」を開始することにより、さらにここを強化していくつもりでございます。

ライフデザイン戦略のまとめとグローバル戦略

これはライフデザイン戦略のまとめでございまして。図の上の部分から、コマース事業に加え、電気や金融サービスを新たに提供を開始しております。

また、これらのサービスを、オンラインとオフラインのお客様のタッチポイントを通じて訴求することを考えております。

さらにauのお客様の基盤上で、これらをもっと可能にするということで、イネイブラーとしてのプラットフォーム構築をすることで、効果的なプロモーションを展開いたします。

こういった仕組みにより、au経済圏の拡大をドライブかけていきたいと思っております。

次はグローバル事業についてでございます。

左側、ミャンマートップシェアを持つMPTでは、共同事業により着実に契約者数を伸ばしております。ARPUについてはどんどん下がってきたんですけれども、足元は安定傾向にあります。

右側、今度はモンゴルでトップシェアを持つMobiComでございますけれども。こちらデータARPUの上昇が期待できる4GのLTEサービスを、この5月に提供を開始しております。

今後もこういった事業を推進していく予定でございます。

このページが最後のまとめになりまして。まず1点目が1クオーター連結業績のサマリーでございまして。営業利益は2,751億円、約31パーセントの進捗でございます。

理由といたしましては、「au通信ARPA収入」の増収と、販売コスト削減が増益を牽引しております。

2点目は、事業戦略でございます。国内通信事業においては、8月から「au STAR」を開始しました。これでリテンションを確保していきたいと思います。

一方、IDのほうは、UQモバイルのサービスを強化するということをやっております。ライフデザイン戦略については4月から新サービスをたくさん開始しております。グローバル事業においては、ミャンマー・モンゴルでの事業を推進しております。

こういったことで、新中期目標に向かって、国内外の事業推進戦略を推進していきたいと、このように思っております。

私からの説明は以上でございまして、これにて第1四半期の決算説明を終わりたいと思います。どうもご清聴ありがとうございます。