本発表でお伝えしたいこと

木谷高明氏:ブシロード代表取締役社長の木谷です。よろしくお願いします。今回の動画でお伝えしたいことは、スライドに記載の4点です。最初に、米国経済の影響と弊社の対応についてお話しします。

経営メッセージ ~米国経済の影響と対応~

まず、売上についてです。弊社の米国への既存TCG売上は年間で約30億円ですが、米国の関税の影響により、約10パーセントにあたる約3億円の減少を見込んでいます。利益については、英語版TCGの粗利率が平均で約40パーセントであるため、1億2,000万円の利益の減少を見込んでいます。

今後の対応としては、スライドに記載の5点を行っていきます。米国の関税、為替変動、市況変化に対する今後の対応についてご説明します。

1番目は、海外展開です。重点地域をしっかりと見極めた上で取り組んでいきます。まずは、日本国内にあらためて注力し、その後、東アジア・東南アジア・オセアニアといった、比較的日本に近い地域のシェアの維持・拡大を目指します。

欧米に関しては、経済や市場動向、その他を注視しながら、展開拡大のタイミングを見定めつつ、現在行っていることを手なりで継続していきます。

インド・中東地域などこれからの地域に関しては、常にリサーチをしつつ、展開・参入・拡大のタイミングを見定めたいと考えています。

2番目は、一部で言われている景気後退への備えです。現在、グループ全体の経費削減と原価低減の余地について、各事業で精査が始まっています。

3番目は、財務体質の強化です。4月の初頭までに、ブシロード本体で所有していた外貨預金の約2,300万USドルを日本円に両替し、為替変動のリスクを低減することを完了しました。その資金は、今後、金利上昇が見込まれる日本円の借入返済に充てていく予定です。

4番目は、IP開発です。このような不確実性の時代には、自由度の高い自社IPを持っていることが重要だと考えています。既存の自社IP、新規の自社IPなどがありますが、自由度の高い自社IPの開発を加速させていきます。

5番目は、TCG基盤の強化です。グループ全体の売上の半分弱を占めるTCGユニットに関しては、すでにかなり進んでいる開発力の強化や製造の安定化、新規TCGの開発、既存のTCGのさらなるシェアアップのほか、グローバルにTCGで遊んでいただくための「ブシナビ」によるインフラの整備をさらに推進していきます。

要約損益計算書(連結)

第3四半期の業績についてご説明します。売上高は前年同期比プラス29億2,100万円の136億4,000万円、営業利益は前年同期比プラス14億8,700万円の11億5,200万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比プラス4億9,000万円の4億5,100万円となりました。

TCGユニットが売上・利益を牽引し、ライブエンタメユニットやMDユニットも事業計画に対して順調に推移しました。なお、為替相場の変動による為替差損は、3億3,400万円を計上しました。

第3四半期に関しては、TCGユニットが計画以上の売上・利益となりました。ライブエンタメユニットやMDユニットの利益はマイナス予想としていたのですが、既存商品の売れ行きやライブ集客なども良く、事業計画を上回ってプラスの着地となりました。

四半期 連結業績推移ー販売管理費

販管費は、TVアニメ『BanG Dream! Ave Mujica』の放送に合わせて大型ビジョン広告などを掲出したものの、年間を通じてTVCMの出稿を減らしてきたことにより、計画よりもコストが減少しました。

2025年6月期 連結業績予想 エンターテイメント事業が順調で 今期2度目の上方修正

当期の業績予想についてお話しします。第3四半期にエンターテイメント事業が順調であったことに加え、4月に開催された『MyGO!!!!!×Ave Mujica 合同ライブ 「わかれ道の、その先へ」』が、『バンドリ!』史上最大の動員を記録したことなどを受け、弊社は業績予想を上方修正することにしました。今期2度目の上方修正となります。

修正後の業績予想は、売上高が535億円、営業利益が41億5,000万円、経常利益が41億5,000万円、親会社株主に帰属する当期純利益が24億9,000万円です。

ここからは各事業の詳細等について、Q&A形式でお話ししていきます。

質疑応答:TCGユニットの第3四半期の実績と今後の見通しについて

「TCGユニットの第3四半期の実績と今後の見通しについて教えてください」というご質問です。

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