第1四半期 実績(連結)
片山美紀氏:片山でございます。第1四半期の決算の概要をご説明させていただきます。まず、業績でございますが、売上高が7億600万円となっております。
これは前四半期から比較しますと、1億600万円の増収。前年同期比で比較しますと、2,300万円の増収となっております。月額課金ベースのお客様回線数が回復に転じていることで、売上高が回復してきております。
売上原価ですが、6億7,900万円。これは(表)下の方にフットノートをつけさせていただいているように、私どものソフトバンク網との相互接続に伴う先行投資的な費用が6,500万円ほど含まれた数字となっています。
売上総利益が2,700万円、販管費が4億700万円、営業損失が3億8,000万円となっており、経常損失3億8,500万円、四半期の純損失が3億4,200万円という結果でございました。
バランスシート(連結)
続きまして、バランスシートでございますが、現金及び預金の部、こちらに第1四半期で調達しました10億円の資金が入っております。
キャッシュ・フロー計算書(連結)
また、キャッシュ・フローでございますが、営業活動によるキャッシュ・フローが8億7,800万円ほどマイナスになっておりまして、こちらは(表)下のフットノートにありますように、ソフトバンク網との相互接続による先行投資的な支出が3億900万円。
また、訴訟の和解金、こちらの方が3億4,200万円含まれている数字となっております。投資活動によるキャッシュ・フローは、一部補償金の改修等がございまして6,600万円。
財務活動によるキャッシュ・フローは、先ほども申し上げましたように11億円の資金調達が入っている数字となっております。結果的には、期末の現金及び現金同等物の残高が11億4,000万円。
先ほどのバランスシートに載っております現金及び現金同等物との差額は、私どもの定期預金がこちらのキャッシュ・フローに含まれていないので、この数字になっております。
5月10日の決算発表時の資料
こちらが私ども前回の決算説明会でご報告いたしました月額課金ベースのSIM回線数でございます。
SIM事業
昨年の10月に底を打ったあと徐々に回復をしておりまして、今回10万回線を超えるところまで現在回復してきております。順調に伸びております。
売上内訳
さらにこれを売上の内訳でみますと、徐々に減収していましたが、第4四半期で底を打ちまして、現在は反転してきておりますが。
先ほどの月額課金ベースの伸びと考えますと、若干この売上の金額的な伸びが少ないと感じられると思います。
これは私どもの事業の特徴ではございますが、最初に設備を私どもは調達する関係上、実際に売上が立っていくまでの間、当初はどうしても投資の部分の負担が大きく、順調に回線数が伸びていっても、どうしても最初の頃はここのところが売上に反映されるのが、収益的には下がって、あまり伸びをみせないという特徴がございます。
売上内訳
また、私どもがイネイブラー事業に今方向転換をして進めております中、内訳でご報告いたしますと、b-mobileという当社が自社のブランドで提供しているものと、イネイブラーとしてパートナー様を介してご提供しているものの内訳が、今回このようなかたちとなっております。
ソフトバンク格安SIM
ソフトバンクの格安SIMを3月22日から提供開始を始めましたけれども、この8月16日までの間は、まだ現在はデータ専用のSIMという形で提供しております。
いよいよ8月16日からは、待ちに待った音声もご利用いただけるデータSIMを提供開始いたします。
格安SIMの顧客ニーズ
私どもで格安SIMをみなさんに使っていただけるためにはどういうニーズがあるのか、どういうニーズを満たす必要があるかっていうことにつきましては、ドコモでの格安SIMを提供しているなかで、私ども勉強させていただきました。
現在ドコモの格安SIMについては、すべてのお客様のニーズが満たされている状況です。
1つはiPhoneに対していいますと、現在お客様が使っていらっしゃるiPhoneをそのまま使える必要がある。ドコモの格安SIMを提供し始めた頃は、まず海外からSIMフリーのiPhoneを調達しないと使えませんでした。
その調達方法も一般に広く知れ渡っているわけではなくて、自分で調べたり、すでに調達している方から教えてもらったり、しかもそれも海外の旅行中、あるいは通販サイトから、非常に苦労して手に入れなければならなかったところから始まりました。
それが、今ではみなさんご自分のドコモのiPhoneで使っていただける状況になっています。
iPhoneは当初はデータ通信で、電話番号が変わるという問題は大きくはなかったのですが、やはり音声も利用されているiPhoneユーザーの方には、電話として使っている番号が変わらないということが非常に大きなニーズでした。
そちらも現在は可能となっております。
格安SIMという名前にもありますように、キャリアさんが提供されている料金の半分。これは格安SIMといえば半額だというみなさんの通説になっているかと思いますが、これも格安SIMを使う以上、お客様のニーズであろうと考えております。
通話も最近は通話定額がついているものが一般的で、5分定額ですとか10分定額等ございますけれども、こちらも格安SIMにはついております。
かつ、今現在キャリア様の提供されている通話定額よりも、定額部分を超過した場合には格安SIMが半額で提供されております。
こういったドコモの格安SIMが広がっていくなかで、徐々に明らかになったお客様のニーズを各所様で叶えてきたわけですけれども、8月16日から発売するソフトバンクの格安SIMについては、これらのニーズは最初からすべて満たした形でのご提供を開始となっております。
ドコモ利用者向け格安SIM市場の現状
もう1つ、ドコモの格安SIMが始まった頃とは違う状況がございまして、2011年頃からドコモユーザーは格安SIMを使うことがSIMフリー端末ではあったのですができるようになりました。
この当時は、先ほどもちょっと申し上げましたように、自分でSIMを抜き差しするだとか、他の一般のユーザーができないような特別な知識を必要とした方々が、まずドコモの格安SIMのユーザーとして参入なさってきておりました。
ソフトバンク格安SIMのターゲット顧客層
転じまして、ソフトバンクユーザー様の状況を見ますと、今はSIMロックが手続きを取れば解除できるiPhoneで、先進的に格安SIMを試してみたい、あるいはそのノウハウがだいたいわかっていらっしゃる方々は移動を開始されていますので、今私たちが8月16日からご提供開始するSIMについては、ご自分のソフトバンクの使っているiPhoneで、とくに何もしないで使える、何も難しいことなしに使える方であるとか。
あるいは、もう実はロックを解除すれば格安SIMが使えるiPhoneをお持ちなんですけれども、そのことすらご自分ではあまり気づいていらっしゃらない、そういったマジョリティー層に対して私どもはこのSIMを提供開始していく予定にしております。
以上で報告を終わりとさせていただきます。