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株式会社ショーエイコーポレーションの芝原です。2024年5月14日に発表しました、当社2024年3月期業績、次に2025年3月期の業績予想を、最後に今後の展開という順序で決算補足資料に沿ってご説明いたします。よろしくお願い申しあげます。

2024年3月期の業績(連結)

まず2024年3月期の業績についてご説明いたします。4ページは2024年3月期の連結実績を記載しております。売上高は194億4,600万円、前年同期比6.3パーセント減。利益面につきましては、売上総利益は40億7,700万円。営業利益は7億7,600万円。経常利益は14億4,300万円。親会社株主に帰属する当期純利益は10億900万円となりました。

売上高は減少したものの、利益面では営業的、財務的な施策を実施したことで利益率が回復いたしました。そして営業外においてはデリバティブ評価益を計上、また特別利益として固定資産売却益を計上、特別損失として減損損失も計上いたしましたが、大幅な増益となりました。

セグメント別 2024年3月期の業績

5ページはセグメント別の2024年3月期の業績を記載しております。それではセグメント別の売上高についてご説明いたします。営業促進支援事業は95億2,100万円、前年同期比9.3パーセント減となりました。

商品販売事業は100億5,300万円と、前年同期比2.9パーセント減となりました。予算に対しまして営業促進支援事業は達成率84.3パーセント、商品販売事業は達成率95.2パーセントとなっております。

営業促進支援事業 2024年3月期の業績

6ページは営業促進支援事業の2024年3月期の業績を記載しております。まず初めに営業促進支援事業の業績について説明いたします。

売上区分別には、販促品キャンペーンを軸とする販売促進につきましては、タイの自社工場で製造している機能性ポリエチレン製品の受注は大きく増加したものの、巣ごもり需要の大口販促の企画が減少したことで売上高は前期に比べて2億200万円、4.2パーセント減少し、46億4500万円となりました。

OEMにつきましては、衛生商材等の案件は感染症が落ち着きつつある中で減少し、化粧品等の案件は件数増となっているものの小口化しており、さらに雑貨等のピロー包装やアセンブリ作業はメーカーの過剰在庫が影響したこと等で減少したことで売上高は前期に比べて5億1,700万円、14.6パーセント減少し、30億2,800万円となりました。

発送代行につきましては、印刷物コストや配送運賃の上昇によるものやECへの移行といった環境の変化による通数の減少があったことから売上高は前期に比べて2億5,800万円、12.3 パーセント減少し、18億4,700万円となりました。

利益面につきましては、仕入れルートの変更や販売価格の見直しを進めたこと、また化粧品案件の増加に伴う自社工場の稼働率が高かったことから売上総利益率は上昇し、セグメント利益額は前期に比べて2,600万円、7.2パーセント増加し、3億8,300万円となりました。

商品販売事業 2024年3月期の業績

7ページは商品販売事業の2024年3月期の業績を記載しております。それでは商品販売事業の業績について説明します。

売上区分別には、100円ショップ向けにつきましては、高額商品の投入を進めていることや、消臭袋、鮮度保持袋に代表される付加価値の高いポリエチレン製品の需要の深耕を行い既存品の横展開を行ったことで好調に推移しました。また社会活動の正常化が進んだことによる外出機会の増加により行楽・トラベル用品も好調であることから、売上高は前期に比べて9,500万円、1.2パーセント増加し、82億6,700万円となりました。

量販店向けにつきましては、ポリエチレン製品は100円ショップ向け同様安定した売上があるものの、紙製品を中心としたコンテナ直送での販売がなくなったことが大きく影響し、売上高は前期に比べて2億9,900万円、24.7パーセント減少し、9億900万円となりました。

利益面につきましては、全般的に円安による仕入原価への影響が大きかったものの、収益性の高い製品の導入、サプライチェーンの見直し、そして市場の状況に応じた仕様変更や廃番を積極的に進めるといった収益性の改善に努めたことから、セグメント利益額は前期に比べて大幅な回復となり、3億9,300万円となりました。

営業利益増減の要因

8ページは営業利益増減要因をまとめて形で記載しております。利益増加要因としては、表に記載のとおりでありますが、高収益製品の導入や仕様の変更、また価格転嫁進めたことで売上総利益が大幅な増益となったことが一番大きな要因であります。

財政状態(貸借対照表主要科目) (連結)

9ページは財政状態を記載しております。財政状態については以上のとおりとなりました。資産におきましては、前期末に比べ14億1,300万円減少しました。これは主に現金及び預金、受取手形及び売掛金、商品及び製品、固定資産等が減少したことによるものです。

負債におきましては、前期末に比べ24億900万円減少しました。これは主に支払手形及び買掛金や短期借入金等が減少したことによるものです。

純資産におきましては、前期末に比べ9億9,600万円増加しました。これは主に利益剰余金等が増加したことによるものです。

キャッシュ・フローの概要 (連結)

10ページはキャッシュ・フローの概要を記載しております。キャッシュ・フローの概要については以上のとおりとなりました。

当期における現金等は、前期末に比べ4億1,200万円減少し、8億5,400万円となりました。営業キャッシュ・フローは、14億2,100万円となりました。これは主にデリバティブ評価益6億3,800万円があったものの、税金等調整前当期純利益13億8,700万円、棚卸資産の減少3億1,600万円を計上したこと等によるものです。

投資活動によるキャッシュ・フローは、5億700万円となりました。これは主に有形固定資産の売却による収入7億600万円があったこと等によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、マイナス23億5,400万円となりました。これは主に短期借入金の減少額20億6,000万円があったこと等によるものです。

2025年3月期の業績見通し(連結)

12ページは、2025年3月期の連結業績見通しを記載しております。

セグメント別 2025年3月期の売上高見通し

13ページはセグメント別2025年3月期売上高見通しを記載しております。今期におきましては、当社の3つの国内生産センター、株式会社ファインケメティックス、SHOEI PLASTIC (THAILAND) CO.,LTD.という2つのメーカーを最大限活用したメーカー志向を推進するために、化粧品、日用品のR&D体制の拡充を進め、OEM・ODMメーカーとして研究開発力・企画提案力の強化を主軸に置いてまいります。

また、原料価格、為替については前期下期の水準をベースとし、収益性の高いポリエチレン製品の導入やサプライチェーンの見直しに引き続き取り組んでまいります。

事業戦略~営業方針、開発体制

15ページに事業戦略から営業方針、開発体制の図を記載いたしております。当社はフィルムパッケージの専門メーカーとして創業以来、パッケージ周辺の製品・サービスを中心に事業領域の拡大に積極的に取り組んでまいりました。

現在ではパッケージに加え、ダイレクトメール・物流加工、充填、アッセンブリを含めた化粧品製造、100円ショップなどの小売店向け商品の開発・製造、およびそれらをお客様のご要望を伺いながら、複合的に組み合わせた営業促進支援サービスの5つの仕事で、お客様の事業のお手伝いをさせていただいております。

それらを支える研究開発力、企画開発力をより高めて行くためのR&D体制として、営業開発部を昨年秋発足いたしました。この組織を中心に、ファインケメティックス、タイのショーエイ・プラスティック・タイランド、中国の上海ショーエイのグループ企業と機動的に連携してまいります。

今後グループを活かした商品力をさらに高め総合的にお客様の支援をさせていただける企業を目指してまいります。

社会貢献

16ページに記載しております大阪府が主催する⼤阪府障がい者雇⽤貢献企業(⼤阪府ハートフル企業)顕彰にて「教育貢献賞(令和4年度)」の受賞に続き、「ハートフル企業⼤賞(令和5年度)」を受賞いたしました。

⼤阪府障がい者雇⽤貢献企業(⼤阪府ハートフル企業)顕彰は、障がい者の雇用の促進等に関し、特に優れた取り組みをしている事業主を顕彰し、その功績を讃えるとともに、広く府民に周知し、障がい者雇用の一層の拡大をめざすものです。

受賞理由としまして、職場環境・人的サポート体制・キャリアアップ・雇用管理など障がい者の職場定着への取り組みが多岐にわたっており、障がい者主体の組織体制となっている、また全従業員を対象に障がい者雇用の意義や目的等について研修を開催し理解を深めるなど、会社全体として障がい者雇用を推進している点において取り組みを⾼く評価していただきました。

障がい者の雇用促進と定着支援のための知識の習得については、所属部署のみならず、他部門他部署の社員も協力し、障がい者の職場定着に必要な知識や資格の習得に努め、全員参加での障がい者雇用の促進と定着に繋げております。

資格取得者は、障がい者職業生活相談員7名、第一種衛生管理者3名、メンタルヘルスマネージメント有資格者3名、企業在籍型ジョブコーチ3名となっています。

令和6年4月には当社で働く障害のある従業員は20名になります。障害のある従業員たちが自分たちで物心両面において自立できるようなること、収入による経済的自立と自分たちで仕事を完結することで、やりがいや達成感を味わうことによる精神的自立の双方での自立を目指しております。

将来に向けた展望その為に自立できるような組織を構築することを将来に向けた展望を考えています。

大阪府「男女いきいきプラス」事業者として認証

​​また、2024年4月17日に大阪府「男女いきいきプラス」事業者として認証されました。大阪府の実施する「男女いきいき」制度におきまして、「女性の能力活用」や「仕事と家庭の両立支援」など、働く場における男女共同参画に向けた取り組みを進め、男性も女性もいきいき働くことのできる「男女いきいき・元気宣言」事業者として登録し、「男女いきいきプラス」事業者認証制度において、「男女いきいきプラス」認証事業者となりました。

株式会社ショーエイコーポレーションの認定内容について、認定番号は第161号、認定期間は2024年4月17日から2027年3月31日となっています。

大阪府が行っている「男女いきいき」制度は、「女性の能力活用」や「仕事と家庭の両立支援」など、男性も女性もいきいきと働くことのできる取り組みを進める意欲のある事業者を「男女いきいき・元気宣言」事業者として、「男女いきいき・元気宣言」の次のステップとして女性活躍推進法に基づく「一般事業主行動計画」を策定し、「女性の職業選択に資する情報の公表」を実施している企業・団体を認証する「男女いきいきプラス」事業者として認証する制度です。

弊社では、女性活躍推進法にもとづく一般事業主行動計画(行動計画期間:2024年4月1日から2027年3月31日)女性の職業生活における活躍の推進に関する取り組みや、労働者の多様な労働条件の整備などに取り組むにあたって、自社の女性活躍の状況を把握し、題解決に向けて、その計画期間・目標・達成のための対策と実施時期を企業の実情に応じて策定しております。

目標1では、①労働基準法に基づく産前産後休業、②育児・介護休業法に基づく育児休業等、③雇用保険法に基づく育児休業給付、④社会保険制度に基づく出産手当・出産一時金や育児休業中の社会保険料免除制度等の周知を継続して行っていきます。

目標2では、2027年3月まで全社一斉のノー残業デー週1日を継続し、毎月の平均残業時間を20 時間以下にします。

目標3では、女性従業員の育児休業取得率100パーセントを維持します。

目標4では、女性社員が少なかった部署等に女性を積極的に配置するために、新規雇用の女性割合を30パーセント以上にします。

社会貢献の取り組みとして2022年に「子ども食堂」を立ち上げました。将来を担っていく子どもたちと地域社会の活性化をサポートしたいと考え、運営しております。現在の社会状況から増えている共働き家庭や経済状況が悪化した家庭の子どもへ食事の提供を行い、地域社会との絆を強めたいと考えております。

当社は、経営理念を「全従業員の物心両面の幸福を追求するとともに社会の進歩発展に貢献すること」と定めており、ショーエイコーポレーションが目指す「全従業員の物心両面の幸福」とは、経済的な安定や豊かさを求めていくとともに、仕事を通じて自己実現をし、生き甲斐や働き甲斐といった人間としての心の豊かさを求めていくことです。そして、私たちの事業が少しでも世の中のお役に立つことを目指し、常に謙虚に努力していきます。