用語解説
権利落ち日とは、株主優待や配当金などの株主としての権利を得ることができる最終売買日(権利付最終日)の翌営業日のことを指します。この日以降に株式を購入しても、直近の権利確定日における株主優待や配当金などを受け取る権利は得られません。
日本の株式市場では、権利確定日(基準日)に株主名簿に記載されている投資家に対して権利が付与されますが、約定から決済までに2営業日かかるため、権利確定日の2営業日前が権利付最終日となり、その翌営業日が権利落ち日となります。
権利落ち日には理論上、権利分だけ株価が下落するとされています。例えば、配当金が支払われる場合は「配当落ち」、株式分割の場合は「新株落ち」と呼ばれる株価の調整が生じます。株式分割の場合、分割比率に応じた理論株価が計算され、実際の取引もその価格を基準に行われるようになります。
投資家の中には、権利付最終日に向けて上昇する株価を狙って売買する「権利取り」という手法を用いる人もいますが、権利落ち日の株価下落リスクも考慮する必要があります。また、日経平均株価などの指数は、この権利落ちによる株価下落分を修正して継続性を保っています。