用語集
配当利回りとは、株式投資において株価に対する年間配当金の割合を示す重要な投資指標です。この数値は、投資家が株式を保有することで得られる配当収入の割合を表します。ただし、実際の収益率(トータルリターン)とは異なるため注意が必要です。
計算式:配当利回り(%) = (年間配当金 ÷ 株価) × 100
例えば、株価が1,000円で年間配当金が30円の場合、配当利回りは3%(30円÷1,000円×100)となります。株価が下落すると配当利回りは上昇し、株価が上昇すると低下します。また、企業が配当金を増やせば配当利回りは上昇します。
成長性の高い企業は株価上昇への期待から配当利回りが低い傾向にあり、一方で成熟産業では安定した配当により高い配当利回りを実現していることがあります。投資判断では将来予想される年間配当金を基にした予想配当利回りも用いられます。ただし、高い配当利回りの場合、その理由(例えば株価下落や業績悪化)を慎重に確認することが重要です。
なお、税金や手数料は計算式に含まれておらず、実際には受取額が減少する場合があります。市場全体で比較する際には加重平均による指標も参考になります。安定した収入を求める投資家にとって、配当利回りは重要な指標ですが、高すぎる場合にはリスクも伴うため注意が必要です。