ハイライト

大西雅美氏:堀田丸正の大西でございます。よろしくお願いいたします。それでは、ご説明を始めさせていただきます。堀田丸正につきましては、6月の末に(RIZAPに)グループインをいたしました。今回の第2四半期が、RIZAPグループになってから初めての決算でございます。

今年に関しましては、テーマといたしまして、成長戦略推進のための基盤作りの年にしていこうということで、徹底して構造改革を進めていく年にさせていただいております。

ハイライトといたしましては、第1四半期がグループイン前でございましたけども、赤字の決算でございました。(グループインしてから)おかげさまで第2四半期の3ヶ月間、期間合計でさっそく反転をさせていただくことができまして、黒字計上となりました。

やはり主力である、意匠撚糸と言われる糸の部門。それから洋装と言われる部門。この2つのメイン事業が、黒字化の牽引役になったというところでございます。

洋装に関しましては、(2017年)7月1日に同じグループ会社の馬里邑より営業部門の取り込みをしまして、このぶんも洋装事業に寄与したところでございます。

それから、毎回各会社に入らせてもらったときにやることでございますけれども、「100日プラン」を作らせていただきました。7月1日からだいたい9月末まで、いわゆる会社の中身を短期集中で開発するところです。この期間でも販管費は3パーセント下がりまして、そのぶん収益に貢献しています。

また、子会社が何社かあるんですけども、非常に子会社のコスト構造的にも、コストがかかる構造でございましたので、和装雑貨を扱う子会社の吉利に関しましては、事業所を統廃合して効率化をしました。

それから、RIZAPグループと人事交流をさせていただいて、かなり固定化した人件費がございます。雇用をしっかり守りながら新しいキャリアを設定していただくという意味で、グループ人事交流による人件費の削減も、この100日の間にかなり進めております。

それからもう1つ、不採算事業の切り離しでございます。10月末に、旧来百貨店中心にオートクチュールのデザイナーズブランドを展開しておりました、タケオニシダという事業でございます。残念ながら一昨年それから昨年と、大きく洋装の中では赤字事業でございました。

ここに関しましては、10月末に譲渡いたしました。第3四半期からは、この不採算部分はなくなるというかたちでございます。

会社概要

もう1回レビューで、堀田丸正という会社は何をやっているのかな、というところでございます。1つは、生業の呉服・和装でございます。それから、洋装。そして、メイン事業の意匠撚糸。最後、額的にはそんなに大きくないのですが、布団などの寝装品を扱っています。メインでは、大きくこの4事業を扱っております。

連結損益計算書(第2Q)

決算でございます。第2四半期で営業利益は3,600万円で、おかげさまで前年に比べますと、赤字から黒字に転換できてございます。

堀田に関しましては、BtoBでナショナルブランドを仕入れて各小売店さまに卸すという、非常にマージン的には低いビジネスモデルです。そんな中でも、売上もおかげさまで、馬里邑事業の負荷も含めて伸びました。固定費をカバーして、営業利益は黒字計上となっております。

第2Q 連結営業利益実績 過年度推移

前に遡りますと、第2四半期は非常に堀田は弱い四半期でございますけども、2013年以来4年ぶりに、第2四半期の3ヶ月期間だけで黒字化ができたということでございます。

連結損益計算書(第2Q累計)

第2四半期累計でございます。上半期累計でも、2,800万円の営業利益の計上でございます。額は非常に小さいんですけども、昨年に比べますと大きく改善をされてきております。

セグメント別実績(第2Q)

セグメント別実績でございます。第2四半期の3ヶ月の期間で申し上げると、やはり洋装が、営業利益で4,400万円。意匠撚糸で、3,800万円。(これらで)約8,000万円強の営業利益の捻出をいたしております。和装・寝装に関しましては、わずかながらですけども、利益を計上できてございます。

セグメント別実績(第2Q累計)

上半期累計にいたしますと、やはり第1四半期の赤字が非常に重くなっております。和装に関しましては第1四半期、非常に赤字が悪かったので、構造改革でリカバーを少しかけたんです。セグメントで言うと、和装だけが赤字で、洋装・意匠は計画以上の利益計上をすることができております。

連結貸借対照表

BSでございます。現段階で69.5パーセントまで、自己資本比率が上がっております。非常に厳しいときもあったと聞いているんですけども、非常に安定した財務状況になってきてございます。

今後の経営方針

今後でございますが、1つはまだ100日プランといっても3ヶ月しか経過しておりませんので、さらに来年(2018年)の3月まで成長をしていくために、損益分岐点を下げ、固定費も下げるというところも含めて、さらに事業所の統廃合を進めております。

事業所が多岐にわたっておりまして、直近では京都にかなり大きな呉服の拠点を持っております。(そこで)2フロア使っているところを1フロアにするなど。また、それ以外の事業所についても統廃合をして、コスト構造的には下げていきます。

それから、やはり非常にマージン率の低いBtoBの卸商売でございますが、もう1回各従業員のみなさまとお話しさせていただいて、コスト構造・コスト意識の醸成を進めております。さらに、まだグループ人材交流に関しては第3四半期、第4四半期と進んでいくと思いますので、固定費の圧縮・損益分岐点の低減を進めていく。

それから、主力である意匠撚糸・洋装事業。ここはさらに伸ばしていきたいなと考えています。意匠撚糸に関しましては、今中国の現地法人での商売と日本での商売との、大きく分けて2つございます。今現状、ちょっと状況が変わってきておりますのは、昨年までは中国での意匠撚糸が意匠撚糸全体を引っぱっていて、日本が厳しかったというところです。

ただ、今年はちょっと様相が変わっています。国内のアパレルさまから、日本の意匠撚糸の事業部に糸のご発注をいただくケースが多くなっておりまして、たぶん今年度の3月までは、日本の意匠撚糸の事業が意匠撚糸全体を牽引していくのかなと思っています。

ただ、やはり将来の成長戦略を考えますと、中国でのグローバル企業への糸の卸をとにかく積極的に進めていくために、ファイナンスも含めて検討していきたいと考えています。

海外のアカウント拡大のための欧米の展示会に参加すること。今は社内だけの展示会で生業を立ててますけども、パリやニューヨーク等でも展示会はございますので、積極的にこういったところにも参加をさせていただいて、新しいグローバル企業のアカウントを増やしていきたいと考えます。

それから、7月1日に入りました、馬里邑の事業です。ここに関しましては、全国70ヶ所の百貨店での商いが中心ですけれども、さらに収益率が上がるように効率化していきたいと思っています。

3つ目は、やはり中国に拠点を持っている企業でございますので、しかも川上の原糸を扱っているところです。今進めているSPA戦略の重要な拠点となるように、今現在堀田が持っているライセンスではそこまでできませんので、(中国現地法人による)ライセンスの取得を進めております。

それから、RIZAPグループのSPA戦略推進室と連携を強化させていただいて、すぐ結果を出せるようにしていきたいと考えます。ここは、今申し上げたことの3割でございます。ここが、今のSPA戦略の拠点。堀田丸正が、川上のスタートラインに立ちたいと考えています。

今期の業績見通し(年間)

最後に、業績でございます。上方修正を第2四半期にさせていただきまして、これからいろんな構造改革を進めていくという結果も含めて、今開示してある通期の見込みを修正せずに、逆に言うと上積みするかたちでご発表できるように、進めていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。