企業の投資意欲回復に注目、設備投資関連銘柄4選
日経平均は歴代5位の上昇幅、米ISM製造業景気指数の改善も一因に
2026年2月3日の日経平均は、前日比2,065.48円高の54,720.66円で取引を終え、最高値を更新しました。1日の上昇幅としては歴代5位の水準となります。
参考までに、上昇幅の歴代1位は3,217.04円(2024年8月6日)です。複数の要因が重なった今回の上昇ですが、2日に発表された1月の米ISM製造業景況感指数の改善も一因と考えられます。
同指数は52.6となり、2025年12月(47.9)から上昇し、市場予想も上回りました。2025年2月(50.3)を最後に基準とされる50を下回っていた状況から脱却し、2022年8月以来となる高い水準となったことで、米国製造業の持ち直しへの期待が高まっています。こうした流れを背景に、今回はテーマ「設備投資」に属する銘柄の一例を紹介します。
電力設備から情報通信まで手掛ける総合設備エンジニアリング企業
1.ユアテック(1934)
ユアテック(1934)は、送電・配電などの電力設備をはじめ、オフィスビルや工場、病院などの電気・空調管設備、情報通信設備の建設・維持管理を行う総合設備エンジニアリング企業です。
土木建築工事も含めた幅広い事業領域を持ち、2025年10月末には中期経営計画(2024から2028)の数値目標を引き上げました。
▼ユアテック(1934)の2026年3月期第2四半期(中間期)決算説明記事を読む▼
【QAあり】ユアテック、中間期は増収増益、営業利益は前年比+67.4% 配電線工事・屋内配線工事の増加、工事採算性向上が要因

インフラ向け需要を担うコンクリート製品の専門企業
2.日本コンクリート工業(5269)
日本コンクリート工業(5269)は、基礎杭の製造・販売・施工を行う基礎事業、ポールの製造・販売・施工を担うポール関連事業、各種プレキャスト製品を扱う土木製品事業などを展開しています。
2026年3月期上期は苦戦気味ですが、下期での挽回や生産体制再整備による効果の発現が注目ポイントです。
▼日本コンクリート工業(5269)の2026年3月期第2四半期決算説明記事を読む▼
【QAあり】日本コンクリート工業、減収減益も下期巻き返しで通期回復狙う 生産体制再構築進展で収益性強化へ

半導体から建設まで幅広く使われる高機能工具メーカー
3.旭ダイヤモンド工業(6140)
旭ダイヤモンド工業(6140)は、ダイヤモンドや人工化合物であるCBNなど、非常に硬い材料を用いた砥石やドリルなどの工具を製造・販売しています。
半導体、自動車、航空機、工作機械、建設機械、石材・建設分野など、幅広い産業で不可欠な製品を提供しています。
▼旭ダイヤモンド工業(6140)の2026年3月期第2四半期決算説明記事を読む▼
【QAあり】旭ダイヤモンド工業、通期予想据え置きで堅調維持

搬送効率化を支えるコンベヤ関連の専業メーカー
4.JRC(6224)
JRC(6224)は、屋外用ベルトコンベヤ向けのローラ、スタンド、プーリなどを製造・販売するコンベヤ事業を主力としています。
加えて、環境プラント事業やロボットSI事業も展開しています。現中期経営計画の最終年度である2028年2月期には、売上高172億円、営業利益23億円を目標としています。
▼JRC(6224)の2025年2月期第3四半期決算説明を読む▼
JRC、コンベヤ事業の堅調な推移とロボットSI事業の急伸により前期比増収増益 オーガニックでも力強く成長

GDPのプラス転換と設備投資回復に注目
米国指標の改善は海外要因ではありますが、国内経済の動向を占ううえで注目されているのが、2月16日に発表予定の2025年10から12月期GDP速報値(1次速報)です。
前回の7から9月期改定値では設備投資が振るわなかったものの、今回は設備投資の回復を背景に、実質GDPがプラスに転じると予想する声もあります。個人消費の弱さが指摘される一方で、経済全体の底堅さを見極める材料として注目していきたいところです。
(※2026年2月4日執筆)
国内株式を中心とした投資関連のコンテンツ作成・情報配信、企業分析などを主な事業内容としている。日経CNBCなど各種メディアへの出演、『ダイヤモンドZAi』をはじめとしたマネー誌への寄稿も多数。
※記事内容、企業情報は2026年2月4日時点の情報です。
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