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浮城智和氏:株式会社ベガコーポレーション代表取締役社長の浮城です。ただ今より、当社2025年3月期第1四半期の決算についてご説明します。よろしくお願いします。
本日のアジェンダです。2025年3月期第1四半期の決算概要、LOWYA事業の報告、DOKODEMO事業の報告、当期の業績予想という流れで進めます。
決算ハイライト(第1四半期)
決算概要について、ご説明します。まず決算ハイライトです。前第2四半期より経営方針を利益重視に変え、各事業運営に取り組んだ結果、上期計画に対しておおむね順調に推移しています。
売上高は35億9,800万円、YoYで86.6パーセントと減少しています。一方、営業利益は2億200万円、YoYでプラス2億3,700万円と大幅に改善しています。
売上高推移
売上高の推移です。利益重視の施策のため、アクセス数等が減少しており、現在、YoY86.6パーセントで推移しています。
営業利益推移
営業利益は、前第3四半期から回復傾向です。利益重視の施策に取り組んだことにより、第1四半期も順調に2億円台で着地しています。前期は赤字でしたが、今期はきちんと黒字化できています。
営業利益増減要因(第1四半期)
ウォーターフォールです。詳細は、後ほどスライドをご覧ください。
主な取組みとして、引き続きマーケティングコストの適正化等に取り組んでいます。
貸借対照表
貸借対照表です。無借金経営を継続中で、自己資本比率80.6パーセントと、高水準を維持しています。
現在進めている直営店とのOMOの取組みで、先行して一定のコストが出ていくと思います。したがって、どこかしらのタイミングでレバレッジを効かせていくことになりますが、現時点では、無借金経営の中で出店も順調に進んでいます。
ROE・当期純利益の推移、1株当たり配当金の推移
ROE・当期純利益の推移、1株当たり配当金についてご説明します。2025年3月期はROE12.4パーセント、当期純利益率4.2パーセントで計画しています。
配当は1株当たり11円を予定しています。DOEは引き続き2.0パーセントを目安とした継続的な配当を実施します。成長基調の会社ですので、残りは積極的に投資に回す方針です。
サステナビリティ
サステナビリティについてです。足元の取組みは、スライドをご覧のとおり、撮影品の寄付などを行っています。
当社はECの会社ですので、配送に伴うCO2の排出が大きな課題です。そのため、圧縮梱包して容量を縮小することにより、配送費が下がります。今後、CO2の削減なども重要となってくるため、このような取り組みを始めています。また、環境に配慮した木材の採用なども始めています。
LOWYA 主要指標(第1四半期)
LOWYA事業のご報告です。まずはLOWYA事業のKPIです。売上利益のほとんどをLOWYA事業が占めています。
先ほどご説明したとおり、前期より販促費の削減や広告費の適正化に取り組んでいます。マーケティングコスト等の適正化を実施した結果、LOWYA事業の売上高はYoY86.7パーセントの35億700万円で着地しています。
一方で旗艦店会員数や、SNSなどのエンゲージメントアカウント数は、非常に順調に推移しています。
広告等を削減したことで客数は減少しましたが、値上げや粗利の改善によって客単価の向上は進んでいます。
LOWYA 売上高の推移
売上高の推移です。詳細はグラフをご覧ください。
LOWYA 月別売上高推移
月別売上高の推移です。売上高だけをグラフで捉えると、かなり減少したように見えますが、販促費率は前第1四半期と比べて大幅に改善しています。
前第1四半期はクーポンやポイントといった値引き系の販促費が4.8パーセントを占めていましたが、当第1四半期は値引きをやめたことで4.1ポイント改善し、0.7パーセントとなりました。広告宣伝費も、2億1,500万円から激減しています。
非効率な売上はいったんカットし、利益重視の体制でリアル店舗との融合に投資します。そして最終的には、効率のよいかたちで増収増益にするシナリオを考えています。
LOWYA 営業利益の推移
営業利益の推移です。営業利益はしっかり出さなければなりませんが、YoYプラス2億1,400万円の2億円で着地しており、おおよそイメージどおりとなっています。
LOWYA 客数・客単価
客数・客単価の推移です。客数については広告を大幅に削っていますので、その分が減るのは仕方がないと考えています。
昨今の円安に伴い、コスト削減的な努力はひととおり行いました。できるところから少しずつ価格転嫁を図り、徐々に客単価が上がっています。
単価を上げたことで客数が減少した部分もあるかと思いますが、それも含めて、今は営業利益を伸ばすことに集中しています。
LOWYA 売上総利益率・為替レートの推移
売上総利益率と為替レートの推移です。スライド右側の為替レートをご覧ください。当第1四半期は期末レートで161円まで伸びており、粗利率の改善にしっかりと取り組んでいるところです。
LOWYA 販管費・販管費率の推移
販管費・販管比率の推移です。前期の46.8パーセントから1.5ポイント減少し、45.3パーセントとなっています。もう少し売上が取れると見込んでいたところがあり、売上増が課題だと思っています。
LOWYA 旗艦店会員数・世代分布・男女比
旗艦店の会員数・世代分布等です。20代以下が50パーセント以上を占めており、お客さま層のほとんどが20代から40代で構成されています。男女比もほぼ変わらず、女性が約60パーセントです。
LOWYA 新商品
新商品についてです。当社は、特にデザイン性・トレンド性、かつリーズナブルな価格訴求、「おしゃれで低価格」を売りにし、商品を投下してきました。
このようなダイニング系のものやマットレス、家電、一般家具全般なども、新商品として投下しています。
LOWYA アプリ・SNS
アプリ・SNSについてです。アプリダウンロード数が155万ダウンロード、「Instagram」が105万フォロワーと非常に順調です。
また「TikTok」が28万フォロワー、「YouTube」もチャンネル登録者数12万人という状況です。
LOWYA 実店舗出店先
実店舗の出店先は、我々が非常に重視しているポイントです。この8月に横浜、9月に東京、10月に広島、11月に大阪、11月あるいは12月に、静岡への出店が決定しました。
8月10日に「LOWYAマークイズみなとみらい店」、9月14日に「LOWYA二子玉川ライズ店」、10月5日に「LOWYAイオンモール広島府中店」、11月2日に「LOWYAイオンモール茨木店」、冬に「LOWYAマークイズ静岡店」と、今期は新たに5店舗の出店が決まりました。
これで総店舗数は8店舗になりますので、少しずつですが、ECと直営店が連動しながらOMOが実現していきます。今後は在庫状況や展示状況、お持ち帰り状況など、さまざまなことを少しずつ連動させていきたいと思っています。
しかしショッピングモール店のため、そこまで多くの商品を展示できるわけではありません。したがって、今後は中型店や大型店の出店も併せて検討していきたいと考えています。
DOKODEMO 主要指標(第1四半期)
DOKODEMO事業についてです。こちらも全社的には利益を重視しており、為替の急激な円安に伴って、いったん守りに入っています。
利益重視に方針転換したことでGMVも減少し、YoY76.1パーセントの5億6,900万円となっています。売上高はYoY83.3パーセントの9,100万円です。
会員数・アプリダウンロード数ともに増加しています。取扱商品数と配送実績は、それぞれ微増です。
大きなトピックスとして、7月1日にInagora(インアゴーラ)という越境ECの大手企業が、我々の「DOKODEMO(ドコデモ)」に「WONDERFULL(ワンダフル)」という名前で出店しました。今後はこのような大手と一緒に、流通の拡大にも取り組んでいきたいと思っています。
DOKODEMO GMV・事業収支
GMVと収支の推移です。販促費を調整して、マーケティングコストの適正化を図りました。
GMVよりも営業利益を重視したことにより、前第3四半期以降、黒字になっています。
DOKODEMO事業は黒字にするフェーズではないものの、いったん黒字化させました。ここからはGMVの上昇がKPIになると思っていますが、足元はこのようなかたちです。
DOKODEMO 配送エリア別のGMV比率
配送実績です。台湾を中心に、アジア向けが約9割を占めています。
2025年3月期業績予想
2025年3月期の業績予想です。2024年5月15日の開示から、業績予想の変更はありません。
上期の予想は、売上高が76億円、営業利益が4億円、経常利益が4億円です。通期については、売上高が170億円、営業利益が12億円、経常利益が12億円です。YoY等はご覧のとおりです。
以上、駆け足になりましたが、当社第1四半期決算のご説明とします。引き続きよろしくお願いします。