1-1.第2四半期決算 ハイライト(P/L)

谷川薫氏:社長の谷川でございます。今年の株主総会の日に、社長に就任をいたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

それでは、2018年3月期第2四半期の決算概要についてご説明をいたします。

まず初めに、収益の概況についてです。

こちらのスライドの通りでございます。収益は前年同期比で97億円増加いたしまして、3,352億円となりました。売上総利益も、同じく32億円増加いたしまして、509億円という結果でございました。

営業活動に関わる利益も、売上総利益が増えましたので、主に為替差損益によるその他の収益、それから費用。このあたりも大きく改善いたしまして、(前年同期比で)37億円増加の、131億円になりました。

また、持分法による投資損益は、前年同期には持分法適用会社におきまして、為替評価損がありまして、その関係でマイナス8億円でした。今期はそれが解消されまして、前年同期比で11億円増加の、プラス3億円となりました。

結果的に、税引前利益が128億円でございました。親会社の所有者に帰属する四半期利益も、前年同期比で28億円増加の、68億円となりました。

1-2.第2四半期決算 ハイライト(セグメント利益)

続きまして、次のスライドです。

各セグメントの、営業の活動状況と利益をご説明させていただきます。当社はご覧いただきますように、4つの主なセグメントで運営しております。

まず初めに、いちばん上の青いところですけれども、電子・デバイスセグメント。こちらは、いわゆるICTソリューション事業におきまして、製造業や金融業さま向けの取引が、堅調に推移をいたしました。

それから、モバイル事業。兼松コミュニケーションズ株式会社でございます。順調な業績となり、前年同期比では13億円増加の、76億円となりました。

その次のオレンジ色のところですけれども、こちらは食料セグメントでございます。市況の安定的な推移を受けまして、牛肉などの畜産事業が好調に推移いたしました。また飼料事業も、国内飼料価格が回復したということもございまして、前年同期比で16億円増加の、24億円となりました。

その次が、緑のところです。これが、鉄鋼・素材・プラントです。鉄鋼・素材セグメントです。北米での油井管取引は、油価が安定したこと、それから在庫調整も進んだということもございまして、復調いたしました。前年同期比で10億円増加の、14億円ということになりました。

その下の赤いところが、車両・航空セグメントでございます。車両・車載部品事業は、堅調に推移いたしました。ただ、航空機の部品の取引が、実は前年非常に好調でした。今期はその反動もございまして、減益となりました。(車両・航空セグメント)全体では(前年同期比で)3億円減少いたしまして、13億円という結果となりました。

以上の通り、上期全体としては、おおむね順調という推移をしてございます。

1-3.第2四半期決算 ハイライト(財務状況)

続きまして、財務状況です。こちらについて、ポイントをご説明させていただきます。

総資産は、前年とほぼ横ばいという結果でございます。自己資本は、期間利益による利益剰余金の積み上げが進む一方で、株価の上昇により、構成価値で測定する金融資産の改善の結果、前期末比で88億円増加の1,091億円になりました。

この結果、自己資本比率は22.4パーセントに改善をいたしました。ネットDERは0.50倍ということで、安定した水準となっております。

1-4.第2四半期決算 ハイライト(C/F)

それから、連結のキャッシュ・フローでございます。

上期については、営業キャッシュ・フロー。営業収入による積上げがあったという一方で、物流拡大による営業債権の増加も若干ございました。結果的には、32億円のキャッシュインということになってございます。

以上が、第2四半期の決算の概要でございます。

2-1.2018年3月期 見通し

続きまして、2018年3月期の通期見通しについてもご説明させていただきます。

通期の見通しは、ご覧の通りでございます。

もともと公表している通りでございますけれども、営業活動に関わる利益は、上期時点で52.6パーセントの進捗率となってございます。親会社にの所有者に帰属する四半期利益も、56.9パーセントという進捗率となってございます。

下期も上期同様に、順調に推移をすると予測しておりますけれども、市況の変動であるとか、不透明な政治リスクなども勘案いたしまして、若干保守的に見込みました。期初公表の通りの見通しということで、据え置きとさせていただいております。

2-2.2018年3月期 見通し(セグメント利益)

各セグメントの見通しでございます。

これも、こちらのスライドでご覧いただいている通りでございます。セグメント毎に、上期までの進捗率に若干ばらつきがございますけども、それぞれ期初の見通しを達成するという見込みをしてございます。

2-3.セグメント利益ブレイクダウン

各セグメントの詳細は、次のスライドでご説明をいたします。

いちばん上の青のところが、電子・デバイスセグメントでございます。やはり、ICTソリューション事業は、下期も堅調に推移するという見通しでございます。

モバイル事業につきましても、多くなっている携帯販売代理店の子会社の統合費用が上期に発生いたしました。ただ、下期はほぼ発生しないという予定でございます。

それから統合による効果、いわゆるシナジー効果が顕現することもありまして、順調な推移を見込んでいるということでございます。セグメント全体では、(営業利益に係る利益は)145億円となる見込みでございます。

その次の黄色いところが、食料セグメント。上期に好調だった畜産事業が、下期は一服すると見ております。こちらの相場等も、みなさんもお分かりだと思うんですけれども、上期のような伸びが見込めるという環境にはないということでございます。それでも、セグメント全体では35億円となる見通しでございます。

その次の緑のところが、 鉄鋼・素材・プラントセグメントになっております。工作機械・産業機械事業が、比較的下期偏重型の収益構造になりまして、前期並みの受注も獲得しているという状況でございます。

また、北米の油井管事業も、引き続き回復する傾向が続く見通しでございます。

さらに、毎年同じですけれども、エネルギー事業は冬場の灯油事業というものがございます。このため、下期になると回復してくるということで、セグメント全体では40億円を見通しております。

それから、いちばん下の赤いところが、車両・航空セグメントでございます。航空・宇宙事業、それから車両・車載部品事業ともに下期も堅調ということで、セグメント全体では、25億円となる見通しでございます。

2-4.2018年3月期 配当方針

それでは次に、2018年3月期の配当についてです。

当社は、もうすでに発表しております通り、連結配当性向25パーセントを目処に、安定的かつ継続的に実施しようという方針を出させていただいております。

2013年の9月に復配をいたしまして、それ以降、毎期安定的に配当を実施させていただいております。2018年3月期に関しましては、前期比で1円増配の、(年間)7円の配当を予定しているということでございます。

ただ、本年(2017年)の10月1日にご案内の通り、5株を1株に、いわゆる株式併合しております。計算いたしますと、期末の1株あたりの配当額は17.5円ということになります。これは5株を1株(に株式併合しているの)ですから、5倍になったということでございます。

以上で、第2四半期の決算概要と、通期の見通しについての説明を終わらせていただきます。