損益状況<連結>

竹内洋氏:みなさま、こんにちは。セブン銀行の竹内でございます。

本日はお忙しい中、セブン銀行第1四半期決算説明会にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。

それでは、さっそくではございますけれども、資料に沿って、説明をさせていただきたいと思います。

まずは資料の3ページ目からになります。

損益状況、連結になりますけれども、当第1四半期は前年同期比増収増益で着地いたしました。

経常収益は309億円。対前年比5億円になります。経常利益は同じく5億円プラスの99億円。純利益では4億円プラスの67億円になっております。

このあと少し、各社細かい説明させていただきますが、サマリーとしましては、アメリカの子会社のFCTI社、こちらがやや苦戦したものの、セブン銀行の収益の増加、及びコストコントロールがうまく働きまして、増収増益に着地したと考えております。

それでは各社単体、事業別に少し細かく説明させていただきます。

損益状況<セブン銀行単体>

セブン銀行単体になります。こちらも、当第1四半期は前年同期比増収増益ということになっております。

こちらも経常収益289億円、対前年7億円のプラスになります。それと経常利益、こちらも7億円のプラスになりまして、106億円。

純利益は5億円プラスの73億円ということになります。

それからATM。期末の台数ですが、867台増の2万3,553台になりました。この進捗状況については、このあと説明させていただきます。

平均利用件数ですけれども、これも昨年対比1.7件のマイナスになりましたが、95.7件。総利用件数は400万件増えまして、2億300万件になっております。

少し収益・費用の中身について補足させていただきます。

収益ですが289億円のうち、ATMの受入手数料は264億円となりました。

こちらはパーセンテージにしますと1.7パーセント程度の伸びなんですが、全体、銀行等々の提携先全体としましてはこれぐらいなんですが、中身見ますと、ゆうちょ銀行さん、これが引き続き高い伸びを示しております。

また、ノンバンク。とくに証券会社さんはで、昨年からの相場の回復もありまして、今期につきましては比較的高い伸びをすることができました。

それから、カードローン、こちらの残高が昨年対比で40億円ほど増加しております。

利息につきましても、20パーセント程度のプラスということで、収入の方に貢献をしております。

一方、経常費用なんですが、こちら表見ていただくとプラスマイナスゼロということになっておりますが、細かい数字で言いますと少しマイナスという形の推移をしております。

全体では、資金調達コスト、資金調達費用として、こちらは預金金利が全体的に低下しましたので、費用としては金利の分がマイナスというふうに推移しております。

それから、ATMの設置件数の増加、台数の増加に伴いまして、ATM設置手数料、それから業務委託費等々は増加しております。

しかしながら、こちらにつきましては、継続的に行ってまいりました業務委託先等々のコスト削減の取り組みが功を奏しまして、全体の伸び率はだいぶ抑えられている状況かと理解しております。

その他、減価償却費なんですけれども、昨年がピークでございまして、今年につきましては、ATMの償却がだいぶ減りました。

その関係で減価償却費はマイナスになっております。

こちらは通期で発表しておりますが、14億円ほどマイナスということで発表していたと思いますけれども、その4等分程度の金額は、計画どおり下がっているという状況になります。

このような状況を踏まえまして、経費の伸びは、計画よりも少しよくなりまして、プラスマイナス対昨年比でゼロというかたちに着地しております。

ATMプラットフォーム事業

ATMプラットフォーム事業についてもう少し補足させていただきます。

まず、既存のATMビジネスという観点で申し上げますと、ATMの平均、1月当たりの平均利用件数は95.7件ということになりました。

こちら1.7件マイナスではあるんですけれども、昨年は3.6件マイナスでした。

こちらについては、グループ内でのセブンイレブンを中心にしました、設置利用環境の改善ということで昨年来取り組んできまして、とくに首都圏を中心に、ATMを目立たせるようにするとか、利用の環境改善に努めてまいります。

加えて、グループ外につきましても、不法ATMにつきましては撤去含めた交渉を行ってまいりました。

結果としまして、まだ平均利用件数が100パーセントまで、対前年比100パーセントまで届いておりませんけれども、昨年よりは大幅に回復しているというふうに考えております。

今後の施策は継続してきますので、さらに改善ができるものというふうに考えております。

ATMの台数ですけれども、こちらも3月末に比べますと、185台ですかね。それぐらいの台数の増加になっております。

通期で930台あまりの増加を見込んでいるわけですけれども、全体としましてはセブンイレブンの出店が、8月とかに集中する関係もございまして、現時点での進捗はこのぐらいになっております。

計画どおり、こちらもセブンイレブン、それからグループ外の設置も、少し慎重に進めているものの、年内には計画どおりの台数に達するというふうに考えております。

したがいまして、現時点では順調に推移しているものだと考えております。

続きまして、新しいATM利用スタイルの創造ということで、赤枠の中に記載しておりますけれど、こちらはすでに発表しておりますが、スマホでのATM利用を進めてきたりしております。

じぶん銀行さんに続きまして、モビットさんとの利用も始まっているところでございます。

それに加えまして、これはすでに発表済みではありますが、LINE Payさんとの提携、それからこれは昨日発表させていただきましたけれども、ソフトバンクカードさんとの提携ということも決まっております。

このようなかたちで、従来の銀行のカードの利用者以外のお客様の開拓というところも確実に進んできております。

この先も、このようなチャージのカード等、新しい分野の提携先との拡大を目指していきたいと思っております。

引き続き、確実に前進できるように進めていきたいと考えております。

決済口座事業

続きまして、6ページにいきまして決済口座事業関連でご説明させていただきます。

まず決済口座事業、既存の口座、それからローン、海外送金、デビットサービス、こちらにつきましては、ほぼほぼ計画どおり順調に推移していると考えております。

個人ローンにつきましては、昨年対比で40億円ほど残高は増加しております。こちらの記載は3月末対比ですが、マスコミ等々で、最近話題になるケースも多いんですけれども、当社としましては適切な広告も含めまして、確実な残高増加が引き続いているものと考えております。

もう一方、グループ金融戦略ということで、春の中期経営計画の中に記載しておりましたが、こちらについても少し進捗をしております。

その中ではスマホを使った新しい決済サービスということと、グループらしい金融商品を提供するというこの2本立てで説明させていただいたかと思うんですけれども、まず1つ目のスマホを使った決済ということについては、今グループで横断的に、グループの金融の会社のメンバー横断的に合わせまして、商品性等々の検討が具体的に進んでいるところでございます。

新しい商品というところでは、こちらのほうも同じような状況で進めてきております。

どちらかというと、金融全体の商品だけではなくて、グループで進めているデータベース。こういうものをうまく活用して、グループらしい商品をどうやって作っていくかということを考えているところでございます。

いずれにしましても、早期の実現を目指して、今進めているという状況になっております。

現時点で具体的にちょっとお伝えできる内容がないものですから、ちょっとそんな感じかなというふうに感じられるかもしれませんけれども、確実に進んでいるということだけお伝えさせていただければというふうに思っております。

海外事業(米国)

こちら海外事業。FCTI社になります。

冒頭にも申し上げたとおりではあるんですが、FCTI社につきましては既存のビジネス、既存のATM事業につきまして、この1-3月はだいぶ苦戦したという認識をしております。

経常収益ですが、これは昨年対比、ドルベースになりますけれども、140万ドル減少で1,780万ドルの経常収益。

経常利益につきましては、250万ドルマイナスの350万ドルという形で着地しております。

主要計数は紙面右側に記載しておりますが、ご覧いただきますとおり、ATMの台数、それから件数とも、残念ながら低調に推移いたしました。

明確な理由とかがはっきりしていないんですが、1月-3月についてはアメリカで気象、天候不順というのもあったようですし、ちょっと状況明確ではないんですけれども、小売り全体でも、苦戦したと聞いております。

このような影響を受けまして、FCTI社も、利用件数の方も対前年比で大きくマイナスということで着地いたしました。

一方、金利上昇ですね、それから景気の向上に伴いまして人件費、それから設置環境の競争が厳しくなっているというところもありまして、コストの方もやや上昇しているというところはございます。

合わせまして、残念ながら既存のポートフォリオにつきましては今マイナスが拡大している状況になってきております。

一方なんですけれども、この8月から、アメリカのセブンイレブン店への設置が本格的にスタートいたします。

現在の状況をご説明いたしますと、新店を中心に、20台半ば、24・5台のATMがすでに稼働をしております。

システム的に、それからお店の中の運用、このようなところを含めまして、現時点では順調に進んでおりますので、問題はないものというふうに考えております。

来週から本格的な設置を開始いたします。

約半年程度を予定しておりますけれども、8月については600台あまりの設置を計画しております。

非常に短期間で多くの台数を設置していくことになりますので、慎重な準備を進めてまいりました。

しかしながら、いろんなトラブル等も考えられますが、現地ではそのようなことが起きても素早く対応できる体制を整えて、しっかり進めていきたいというふうに考えております。

連結子会社(国内・インドネシア)

その他の子会社ということで、簡単ですけれども説明させていただきます。

まず国内の子会社ですけれども、バンク・ビジネスファクトリー、こちら事務受託会社になりますが、確実に受託先が増えてきております。

今期につきましても、1社増えて順調に拡大が進んでいるというところでございます。

それから、インドネシアのATMi社でございますけれども、こちらATMの台数は、128台ということで、昨年末に比べますと、あまり増えていないというところでございますが、中身の入替を積極的に進めております。

従来から比べると、利用、1台当たりの利用件数が格段に向上しておりまして、まだちょっと採算ラインというところまでは届かないんですけれども、確実な向上をしております。

引き続き、現地金融機関からのATM受託ができるように営業を強化しているというところでございます。

資料の説明は以上になります。

最後になりますけれども、中期経営計画を発表しました最初の、初年度の第1四半期になりますうが、決算としましては増収増益を確保できたこともあり、順調なスタートをできたかなと考えております。

セブン銀行で見ますと、ATMの利用件数、こちらは計算に対して少しまだ下振れしているという状況を把握しておりますけれども、そちらについても、広告活動等も含めまして利用促進をしっかり図っていきたいと考えております。

FCTIについても、先ほど申し上げたATMの設置が確実に進むかについて、この下期については計画どおりに進捗するものだと考えております。

以上になりますが、この下期も引き続き計画達成に向けて努力していきたいというふうに考えております。

以上で説明を終わりにいたします。ありがとうございました。