用語解説
売出しとは、既に発行された有価証券の売り付けの申込み、またはその買い付けの申込みを不特定かつ多数(50名以上)の投資家に対して勧誘することです。これは新たに発行する有価証券の取得申し込みを勧誘する「公募(募集)」とは区別されます。ただし、「公募」と「売出し」を合わせて「Public Offering」、略して「PO」と呼ぶこともあります。
売出しには主に二つのパターンがあります:
1. 株式を新規公開(IPO)する際に、新規発行株(公募)と合わせて大株主が所有する株式の一部を売り出すパターン
2. 既に上場している企業の大株主(親会社や創業者など)が、証券会社を通じて自己の保有株式を売り出すパターン
1. 株式を新規公開(IPO)する際に、新規発行株(公募)と合わせて大株主が所有する株式の一部を売り出すパターン
2. 既に上場している企業の大株主(親会社や創業者など)が、証券会社を通じて自己の保有株式を売り出すパターン
後者の場合は、東証プライム市場への昇格を目指すなど、株式の流動性向上や大株主によるリスク分散を目的とすることがあります。
なお、2002年1月以降は、当初の公募・売出し数量を超える需要があった場合、大株主等から一時的に借り入れた有価証券を追加的に販売する「オーバーアロットメント」という制度が導入されています。この制度では追加販売できる株式数は当初予定株数の15%を上限としており、市場需給関係の調整や価格変動リスク軽減を目的としています。
また、売出しには金融商品取引法に基づく開示規制が適用されており、目論見書などを通じて投資家保護が図られています。
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