エグゼクティブ・サマリー

安達慶高氏(以下、安達):こんにちは。日本リビング保証の社長の安達です。ただ今より、2021年6月期の第2四半期決算説明会を執り行わせていただきます。

全体のサマリーです。まず、当社はどのような会社かということですが、当社は「100年の価値を、すべての住まいに。」を理念として、アフターサービスプラットフォームの提供を通じ、安心・安全を感じられる豊かなすまいと暮らしを創造します。業績については、大幅な増収増益、過去最高益を達成しました。

主なトピックスですが、B2Bソリューションの販売が好調だったこと、ならびに、ESG・DX関連の新サービスをリリースしたことが挙げられます。

今期第2四半期 連結業績概要

続きまして、第2四半期の連結業績概要となります。まず、売上高ですが12億1,400万円で、前年同期比で125パーセントです。営業利益ですが1億7,600万円で、前年同期比で113.4パーセント。経常利益は2億5,500万円で、前年同期比で123.6パーセント。当期純利益は1億6,700万円、前年同期比で121.8パーセントということで、前年同期比で増収増益、過去最高益を達成しています。

今期第2四半期 セグメント別売上高

続きまして、セグメント別の売上高です。おうちのトータルメンテナンス事業は8億1,500万円で、前年同期比で118.3パーセント。BPO事業は3億3,500万円で、前年同期比で118.8パーセント。その他事業は6,400万円となっています。おうちのトータルメンテナンス事業ならびにBPO事業ともに、前年を上回る業績を達成しました。

今期第2四半期 セグメント別営業損益

続きまして、セグメント別の営業損益です。おうちのトータルメンテナンス事業は1億1,400万円で、前年同期比で150パーセント。BPO事業は7,100万円で、前年同期比で89.9パーセント。その他事業はマイナス900万円という結果になっています。おうちのトータルメンテナンス事業において、前年を大きく上回る業績を達成しました。

今期第2四半期 営業損益概要

セグメント別の営業損益の概要ですが、おうちのトータルメンテナンス事業は前年同期比で大きく増益、こちらは長期前受収益の拡大が、順調に売上に貢献した結果となっています。BPO事業については減益ですが、こちらは前年の第1四半期に高利益率のSPOT案件を受注していた影響によるものです。その他事業については、先般買収しました横浜ハウスでの宅建業取得など、環境および体制整備のコストが増加したことによるものです。

保証契約残高(前受収益・長期前受収益残高)の推移

続きまして、前受収益および長期前受収益の残高の推移です。こちらは長期保証契約の着実な獲得により、保証契約残高は約2億8,000万円増加して、59億円に到達しました。

保証サービス(契約単価・契約件数)の推移

続きまして、契約単価ならびに契約件数の推移です。単価ならびに件数ともに若干減少したのですが、総じて安定的に推移していると言えるかと思います。

トピックス<B2Bソリューションの販売好調>

続きまして、トピックスに移らせていただきます。まず1点目ですが、B2Bソリューションの販売が好調ということです。特に「建物20年保証バックアップサービス」の販売が大変好調です。中堅中小のハウスメーカーや工務店からの引き合いが急増しています。

また、こちらの商品は大手のアエラホームさまやアイ工務店さまにてご採用いただきました。

また、設備保証商品をはじめとして、新規導入決定社数が前年同期比で約4倍という状況です。こちらは、コロナ禍においてもオンラインを中心とした商談にて営業効率が大きく向上したことが大きな要因です。引き続き、全国の中小工務店、ビルダーへの各種ソリューションの提案を推進していくとともに、MA(マーケティングオートメーション)等の新規導入により営業効果の向上を目指していきたいと考えています。

トピックス<ESG・DX関連 新サービス>

続きまして、トピックスの2つ目です。今後強化していくESGやDX関連の新サービスについてのご紹介です。まずESG関連サービスですが、「アフター窓口承継サービス」というサービスの販売を開始しました。

こちらは、今後迎える大廃業時代に、工務店が万が一倒産された際には、当社にてアフターサービスの窓口を継承することで、いわゆる「メンテナンス難民」の住宅オーナーさまを出さないようにするサービスです。

あわせてDXサービスですが、こちらは「アフタマイズプラットフォーム」というサービスを開始しました。「アフターサービス」を「カスタマイズ」できるということをコンセプトにした「アフタマイズプラットフォーム」をリリースしています。これにより住宅の保証サービスをすべてWEBで完結できるようなかたちとなっています。

もう一つ、DX関連サービスですが「スイッチゴールド」の利用シーンの拡大ということで、当社に株主優待として贈呈を予定している電子ゴールド「スイッチゴールド」について、他社での株主優待のご提案だけでなくて、企業ノベルティとしての提案も開始しています。

第2四半期の決算説明につきましては以上になります。ご清聴ありがとうございました。

質疑応答:営業キャッシュフローについて

質問者1:営業キャッシュフローの長期前払い費用の増減額と立替金の増減額において、前期から大きく変動があったように思います。こちらはそれぞれ、どのような影響によるものでしょうか?

吉川淳史氏(以下、吉川):私、吉川から回答します。まず1点目、長期前払い費用の増減については、前々期から前期にかけて大きく増えていました。

こちらについては、当社保証のバックアップで契約している保険料のお支払い方法を、分割から一括に変更したことにより大きく増えたというご説明を、以前、お伝えしていた次第なのですが、今期については、一部また分割に支払い方法を戻していますので、さほど増えていないことになっています。

もう1つ、立替金の増減については、主にBPO事業が原因となっているのですが、こちらの保険料の増加が著しかったために増えています。ただ、こちらについては、BPO事業の売上や入金から回収される内容ですので、当社の資本としては特に影響がない部分となります。

質疑応答:件数・単価が減少した理由について

質問者2:件数・単価が減少した理由は何でしょうか?

安達:第1四半期、年末頃にパッケージ商品の販売が増えまして、それで一時的に第1四半期の単価が上がっています。しかし、契約件数については微減なので、実質的にはあまり変わっていない状況だと思います。

質疑応答:「建物20年保証バックアップサービス」について

質問者3:「建物20年保証バックアップサービス」の販売が好調とのことですが、こちらについて、具体的に解説してください。

安達:トピックスでご説明したとおり、前期、昨年の12月頃から営業を少しずつ開始し、今期に入り本格的に販売を開始したところ、当社のクライアントの住宅事業者から大変反応がよく、アエラホームさまやアイ工務店さまでも導入いただいています。中堅・中小の工務店からも非常に評価されて、導入が進んでいるということです。

ただ、住宅事業者の場合は、導入が決まってからその先のエンドユーザーに販売を開始しています。導入が決まっても入金があるのは1年後やその先になりますので、これが損益上にすぐ反映されるわけではなく、来期以降になってくるかと思っています。

質疑応答:パッケージ商品について

質問者4:件数・単価減少の回答にあった、パッケージ商品についてご説明をお願いします。

安達:当社のクライアントで言うと、リフォーム業者と住宅の新築の工務店、新築のマンションデベロッパーなど、住宅事業者と一括りに言っても何種類もあります。例えばリフォーム会社の場合は非常に件数は多いのですが、1件あたり、例えば給湯器に保証を付ける、食洗機に保証を付けるなど単価が小さいケースが非常に多いのです。

パッケージ商品は、どちらかと言うと住宅のマンションデベロッパーや工務店が、新築時にパッケージで一括して、例えばキッチン・バス・給湯器・トイレ等、複数の設備をまとめて保証するというかたちでエンドユーザーにご案内いただくケースが増えています。

そのような意味で、今回、リフォーム会社よりも新築の工務店やマンションデベロッパーへの、お客さまに対する案内が増えたことになるかと思います。

質疑応答:長期前払い費用の増減額について

質問者5:長期前払い費用の増減額について、もう一度お伺いします。保険料の支払いを分割で行われているということですが、こちらの項目がプラスになるということは、保険会社から何らかの支払いが行われたのでしょうか?

吉川:こちらは、もともと保険料の支払いを、保証が入るたびに分割し、1年分の保険料を予想して、それを最初に一括で払うか12分割して払うかを、都度選べる契約形式になっているのですが、こちらによって当社の資金繰り状況とかが若干変わってきますので、分割のほうがより有利だろうということで、最近行っていることになります。

質疑応答:保険料について

質問者6:保険料を分割でお支払いしているということですが、では、なぜ長期前払い費用のキャッシュフローの増減はプラスなのでしょうか? 保険金の支払いというご説明がありましたので、この項目ではキャッシュが継続的に出ていく印象でした。

吉川:長期前払い費用については、前払い費用と長期前払い費用を足したものが、事前に当社から保険会社にお支払いしている保険料となるのですが、こちらについて、売上と同じように保証期間で按分して、毎月費用計上をしています。こちらは原価に繰り入れる内容です。

ですので、前払い費用を取り崩して費用にした部分と、新たに保険料としてお支払いした部分の増減部分が、プラスマイナスで最終的に表れることになります。今回はプラスですので、取り崩したほうが多かったことになります。