logmi Finance
logmi Finance
株式会社イタミアート(168A)

東証グロース

その他製品

INDEX

伊丹一晃氏:みなさま、こんにちは。株式会社イタミアート代表取締役の伊丹一晃です。本日は、どうぞよろしくお願いします。それでは、2027年1月期第2四半期の決算説明会を始めます。

本日は、スライドの目次に沿ってご説明します。

連結損益計算書の概要

2027年1月期第2四半期連結決算情報についてご説明します。まず、連結損益計算書の概要です。売上高は概ね計画どおりであり、営業利益・経常利益は計画を上回って進捗しています。一方で、前年同期比では成長投資に伴う減価償却費の増加等により減益となっています。計画比について、詳しくは次のスライドでご説明します。

連結営業利益 計画比増減主要因

第2四半期の営業利益は、計画では6,100万円でしたが、実績は7,100万円となりました。

連結営業利益 計画比増減主要因

連結営業利益の計画比増減の主要因についてご説明します。売上総利益の増加については、季節商材であるうちわの売上が想定を下回ったものの、その他の商品は概ね計画どおりに進捗しました。また、フィジカルAIを活用したスマートファクトリー化も順調に進展し、イタミアートの売上総利益は計画を上回る結果となりました。

次に、人件費の減少についてです。フィジカルAIを活用したスマートファクトリー化の進展等を踏まえ、人員配置や業務運営の効率化を進めた結果、人件費は計画を下回りました。支払手数料についても、業務運営や費用のかけ方を効率的に見直したことで、計画を下回る結果となりました。

一方で、広告宣伝費は、ECの売上拡大に向けた積極的な広告宣伝の実施により、予算をわずかに上回りました。これは、新規顧客の獲得や今後のリピート売上拡大を見据えた先行投資と捉えています。その他販管費については、費用の適正化を進めた結果、計画を下回りました。

6番と7番は、昨年7月にM&Aを実施した東京ネオプリントに関する内容です。売上総利益の減少については、原材料価格等が上昇する中、競争環境が厳しく、価格転嫁を抑制したことにより、売上総利益率が計画を下回る結果となりました。販管費は計画比で減少しています。

連結売上高の概要

連結売上高の概要です。売上高は29億1,300万円、計画比98.9パーセントと概ね計画どおりに進捗しました。季節商材のうちわは想定を下回りましたが、その他の商品は概ね計画どおりに推移しています。

四半期売上推移

四半期の売上推移です。イタミアートの好調な売上成長に加え、東京ネオプリントの新規連結により売上が増加しました。

売上の季節要因としては、第2四半期(6月・7月)は夏場のイベント需要増加に伴い、うちわといった季節商品の販売増加により繁忙期となります。また、第3四半期(9月・10月)は、秋冬商戦に向けた販促物の入れ替え需要などで、のぼり旗や横断幕の需要が増加するため、比較的売上の伸びる時期となっています。

連結貸借対照表の概要

連結貸借対照表の概要です。積極的な設備投資により、固定資産が増加しています。また、負債に関しては、設備投資のための資金調達をした関係で増加しています。

連結キャッシュ・フロー計算書の概要

連結キャッシュ・フロー計算書の概要です。営業キャッシュ・フローは、売上債権の増加や、供給不安や値上がり前の買い込みにより棚卸資産が増加したことなどによりマイナスとなっています。一方、投資キャッシュ・フローとしては、新型プリンタや従業員駐車場用の土地取得などを実施しました。財務キャッシュ・フローとしては、これらに対応する資金調達を行いました。

2027年1月期 連結業績予想(変更なし)

2027年1月期の業績予想です。2027年1月期は第2四半期まで概ね計画どおりに進捗しており、通期業績予想に変更はありません。通期の売上高は60億円、営業利益は2億4,600万円を見込んでいます。

2027年1月期 連結業績予想(変更なし)

先ほど「2027年1月期の連結業績予想に変更はありません」とお伝えしました。この重点施策である「EC売上拡大」「卸販売拡大」「フィジカルAIを活用したスマートファクトリー化」「東京ネオプリント収益改善」の4項目をご説明します。

まず、1番目の「EC売上拡大」についてです。うちわの販売が想定を下回り、EC売上は計画を下回りました。一方、その他商品は概ね計画どおりとなっています。今後の対応としては、商品ラインナップの拡充、新規顧客獲得およびリピート売上の拡大に取り組んでいきます。

2番目の「卸販売拡大」については、主要取引先との新商品提携数の拡大等により、計画を上回って進捗しています。今後の対応としては、新商品提携の拡大を引き続き進めるとともに、既存取引先への提案を強化していきます。

3番目の「フィジカルAIを活用したスマートファクトリー化」の進捗については、順調に進展しており、製造・業務効率の向上に寄与しています。今後の対応としては、自動化・ロボット化を引き続き進めていきます。継続的な収益向上につなげる段階に入っています。

4番目の「東京ネオプリント収益改善」については、売上は概ね計画どおりに進捗していますが、収益性改善は計画に対して遅れが生じています。今後の対応としては、営業体制を強化するとともに原価低減を進めます。また、イタミアートで行っている自動化・ロボット化の取り組みを東京ネオプリントに共有しながら、製造効率化を推進していきます。

取り扱い商品

グループ体制と事業構造についてです。取り扱い商品としては、主力商品であるのぼり旗をはじめ、イベントブース一式、スポーツ幕、大型広告幕、大型広告シート、イベント出店の装飾一式、店舗で使うタペストリーや店頭幕、のれん、大型懸垂幕、足場幕といったソフトサイネージを中心に展開しています。

また、一部サイネージとして、看板や車に貼るマグネットシート、等身大パネルなどを取り扱っています。

株式会社イタミアートの強み

イタミアートの強みについてお話しします。まず、自社ECの多店舗展開により全国から新規顧客を獲得し、高いリピート率で売上成長を継続しています。次に、自社独自のシステムで集客から出荷まで一気通貫のローコストオペレーションを実現しています。

さらに、最新印刷機による効率化、最新機械での自動化・ロボット化を進めることで、高い収益性を実現しています。これらの取り組みにより、「小ロット・多品種×短納期×低価格」を実現しています。

株式会社イタミアートの事業構造

イタミアートの事業構造です。売上構成を見ると、少量多品種のEC販売が中心で、中大ロットの卸販売も展開しています。中大ロットの卸販売では、ECで獲得した継続的な顧客や比較的大きなロットを持つ顧客には当社の営業担当がインサイドセールスを行うことで、顧客の深耕を図っています。

事業KPI : トランザクション数×平均客単価

EC事業における事業KPIは「トランザクション数×平均客単価」です。トランザクション数は上昇しており、平均客単価は安定して推移しています。

東京ネオプリント株式会社の強み

東京ネオプリントの強みについてです。1つ目は、訪問営業部門を持ち、顧客との取引関係を強化し、要望に柔軟に対応できる体制を構築しています。2つ目は、東京に本社を置き、首都圏の地の利を活かし、大手顧客の大口・大ロット案件の継続獲得を実現し、受注を拡大していきます。

3つ目は、自社保有のシルク印刷設備で、大ロット量産の品質とコストを最適化し、高い量産競争力を実現していきます。これらの取り組みにより、営業部門を活用して大ロットの受注を獲得し、低価格を実現しつつ、業界内で高い認知度を維持しています。

東京ネオプリント株式会社の事業構造

東京ネオプリントの事業構造についてです。営業部門が広告代理店などから大ロットを受注する卸販売がほぼ100パーセントを占めています。

株式会社イタミアート×東京ネオプリント株式会社

イタミアートおよび東京ネオプリントの位置づけについてです。イタミアートの「小ロット・多品種対応」と東京ネオプリントの「大量生産技術」というそれぞれの強みを活かすことでシナジー効果を生み出し、業界内でのシェアを大きく拡大しています。

今期の戦略

今期の戦略についてです。スライドに記載された4つの戦略についてご説明します。

1 フィジカルAIを活用したスマートファクトリー化

まず、フィジカルAIを活用したスマートファクトリー化についてです。フィジカルAIで「人に依存しない工場」を実現する計画を進めており、これにより利益率の改善が可能になると考えています。

また、これまで梱包・出荷作業をヤマト運輸にアウトソーシングしていましたが、約50パーセントを内製化することで効率を高めています。

2 【EC】売上拡大の取り組み

ECの売上拡大の取り組みです。まず、「展示会キング」「冊子製本キング」「パネルキング」といった高成長サイトへの積極的な投資を進めていきます。次に、新商品の継続追加です。展示会用品や店舗販促物といった領域で新商品を継続的に投入することで、売上拡大を目指します。

さらに、主要サイトである「のぼりキング」のリニューアルを行います。これにより、検索性・回遊性・購買利便性を高めることで、新規顧客を獲得するとともに、既存顧客の再注文や追加購入を促進し、継続利用の拡大とLTVの向上を図ります。

3 【卸販売】売上拡大の取り組み

卸販売の売上拡大の取り組みです。主要取引先との連携商品を強化し、売上を伸ばしていきます。また、東京ネオプリントとの連携により、大ロット受注を拡大することが可能です。

4 東京ネオプリントの取り組み

東京ネオプリントの取り組みについてです。営業強化、原価低減、製造効率化を通じて、まずは黒字化を目指します。その先では、シナジー効果や大ロット領域でグループの競争力向上と収益成長に貢献していきます。

材料については、イタミアートとの共同仕入れによるスケールメリットを活かし、単価を低減できると考えています。また、製造工程の自動化・内製化に関しては、イタミアートと同様の最新の機械設備やロボット・システムを導入することで、管理コストを低減していきます。

特徴と強み

特徴と強みについて、スライドに記載された7つの項目についてお話しします。

1 一気通貫のデジタル化によりローコストオペレーションを実現

まず、一気通貫のデジタル化によりローコストオペレーションを実現していきます。集客・販売・製造・出荷といった一連の流れを一気通貫することで、ローコストオペレーションを実現します。

広告代理店、印刷会社、看板制作会社などは当社と同様の製品を製造・販売していますが、広告代理店は集客や販売に強みがある一方、製造部門を有していません。印刷会社や看板制作会社は製造部門を持ちますが、集客や販売を得意としていない場合が多いです。

これに対し、当社では一気通貫によりローコストオペレーションの実現が可能となっています。

2 多店舗展開を可能にする販売システム『DREAMーPACK』

多店舗展開についてです。「のぼりキング」をはじめとする「キングシリーズ」を15サイト運営しています。それぞれのサイトを、商品名を冠したサイトにすることで集客が非常にしやすくなる一方、管理上の問題が生じることがあります。

これに対し、「DREAM-PACK」という自社開発システムを活用し、一括受注処理、顧客分析、注文分析、予実分析などを行うことで、次のシステムとのスムーズな連携を実現し、効率的な受発注を可能にしています。

3 ITが実現する圧倒的な生産性

「DREAM-PACK」で受注した印刷データを、製造管理システム「i-backyard」、外注管理システム「i-partner」に連携することにより、「i-backyard」では大型の印刷機で効率的に多面付け印刷を行い、ローコストオペレーションを実現しています。外注管理システム「i-partner」では、外注品に関して発注指示や出荷管理を行うことで、遅延のない出荷を実現しています。

4 再現性の高い店舗規模の拡大戦略

当社では、先ほどお伝えしたとおり、「キングシリーズ」を15サイト運営しています。

4 再現性の高い店舗規模の拡大戦略

この中でも「のぼりキング」と「横断幕・懸垂幕キング」という2つのサイトは、業界内でトップクラスを誇っています。

4 再現性の高い店舗規模の拡大戦略

「のぼりキング」と「横断幕・懸垂幕キング」の2サイトで得たノウハウを他の店舗サイトに展開することで、高いリピート率と流入数を実現しています。

5 社内専門チームによるSEO最適化

社内専門チームによるSEO最適化を行っています。それぞれのサイトでビッグキーワードで1位を獲得することはもちろん、SEOチームにより「のぼり 激安」や「のぼり デザイン」といった複合キーワードの対策も実施しています。

「のぼりキング」では700を超える複合キーワードを対象としており、複合キーワードのSEO対策を実施することで、ロングテールのお客さまを取り込むことが可能です。これにより、幅広い集客を実現し、リピートにつなげていきます。

5 社内専門チームによるSEO最適化

SEO最適化による流入の推移です。2025年から2026年にかけても、安定した流入を確保しています。

6 新規顧客の安定したリピート化

スライドのグラフは、リピート受注割合と新規顧客受注を示しています。例えば、2026年1月期の濃い紺色の部分は今年の新規顧客受注を示しており、8億2,300万円となっています。リピート率68パーセントということで、来年度には新規の半分以上が積み重なり、次年度の売上を形成する構造となっています。

6 新規顧客の安定したリピート化

新規顧客のリピート化により、2022年1月期から2026年1月期における累計ユーザー数は、年平均で15パーセント増加しています。

7 ITと連動した最新鋭の大型印刷機による他社の引き離し

強みの最後として、ITと連動した最新鋭の大型印刷機を使用することで、他社の引き離しを図っています。

スライド左側に掲載している最も大きな機械は、幅5メートルを超える印刷機です。このような大きな機械を活用し、お客さまからいただくさまざまなサイズのデータを丁付け・多面付けすることで、経済的な印刷が可能です。さらに、印刷後、通常は属人化する工程をロボット化することで、ローコストオペレーションを実現しています。

ミッション

中長期の成長計画についてです。当社はミッションとして「『IT』×『モノづくり』の力で世の中を変える」を掲げています。

中長期の成長計画イメージ

中長期の成長計画イメージです。のぼり旗や幕といった現在の主力商品を安定的に成長させる一方で、新たな商品を追加することで売上を拡大していくことを考えています。

取り組みの具体例

SDGsへの取り組みについてです。ハンディキャップアーティストの方々に、のぼりの製造工程で発生する「ハギレ」を提供し、スライド左側の写真にあるようなエシカル商品を作成・販売することで、アーティストの収入向上に努めています。

また、ハンディキャップアーティストのデザインを自動販売機にラッピングすることで、売上の一部をアーティストに還元しています。

取り組みの具体例

古くなったのぼり旗を回収してチップ化し、再生原料として利用しています。また、「エコ素材のぼり旗」や「軽量エコパネル」を積極的に使用し、エコ活動に取り組んでいます。

まとめ

最後に、まとめです。上期売上は概ね計画どおりに推移し、営業利益と経常利益は計画を超過しました。次に、フィジカルAIを活用したスマートファクトリー化、卸販売は順調に進捗しています。また、東京ネオプリントの収益改善を下期の重点課題と位置づけ、通期計画達成を目指して取り組んでいきます。

以上でご説明を終わります。

質疑応答:第2四半期業績を「概ね計画どおり」と評価している理由について

一ノ瀬達也氏(以下、一ノ瀬):株式会社イタミアート取締役管理本部長の一ノ瀬です。「前年同期比で減益ですが、なぜ会社は『概ね計画どおり』と評価しているのでしょうか?」というご質問です。

前年同期比では減益となっていますが、今期は成長投資に伴う減価償却費の増加を織り込んだ上で期初計画を策定しています。その計画に対し、上期売上高は計画比98.9パーセント、営業利益は計画の6,100万円に対して7,100万円と、1,000万円のプラスとなっています。

このため、前年同期比では減益となっていますが、今期の期初計画に対しては概ね計画どおりに進捗していると評価しています。

質疑応答:営業利益の達成確度について

一ノ瀬:「営業利益の計画について、上期の実績は7,100万円でしたので、下期は1億7,400万円必要ですが、本当に達成可能なのでしょうか?」というご質問です。

期初から下期偏重の計画を策定しています。当初は上期6,100万円、通期2億4,600万円と見込んでいました。したがって、当初策定した下期の営業利益は1億8,500万円程度となります。

上期の営業利益は計画を1,000万円上回っていますので、現在必要な下期の営業利益は1億7,400万円となり、期初想定より高い水準を求めるものではありません。先ほど伊丹からご説明した下期の重点施策を着実に実行し、通期計画の達成を目指していきます。

質疑応答:スマートファクトリー化の成果について

一ノ瀬:「スマートファクトリーへの積極投資は、実際に成果が出ているのでしょうか?」というご質問です。

設備投資により減価償却費は増加していますが、スマートファクトリー化は順調に進展しており、製造・業務効率の向上に寄与しています。今後は自動化、ロボット化、内製化をさらに推進し、これまで行ってきた投資を継続的な収益性向上へとつなげる段階にあると考えています。

質疑応答:株価の評価および株主還元の方針について

一ノ瀬:「現在の株価水準について、会社としてどのように受け止めていますか? また、株主還元についてお考えをお聞かせください」というご質問です。

株価は市場で評価されるものであるため、具体的な水準について申し上げることは難しいですが、現在の株価水準は会社としてしっかりと認識しています。会社として最も重要なのは、まず業績を着実に伸ばし、企業価値を高めていくことだと考えています。

その上で、事業内容や成長戦略、スマートファクトリー化への投資効果、東京ネオプリントの収益改善などについて、投資家のみなさまによりわかりやすくお伝えするIR活動を強化していきたいと考えています。

最後に、株主還元も重要な経営課題の1つと認識しています。一方で、現在はスマートファクトリー化をはじめ、将来の成長に向けた投資を積極的に行っています。

配当を含む株主還元、成長投資、財務の健全性のバランスを踏まえながら、業績や財務の状況を総合的に勘案し、資本政策について継続的に検討していきます。現時点では具体的に決定している事項はないことを申し添えます。

facebookxhatenaBookmark