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株式会社サーバーワークス4434

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エグゼクティブサマリー

大石良氏(以下、大石):サーバーワークス代表取締役社長の大石です。

まずは、2026年2月期第3四半期のサマリーです。第3四半期は売上高、利益率ともに大幅に改善しました。

円安による好影響が貢献している中、一部計画していた販管費の未発生や、発生時期の後ろ倒し等があり、営業利益率以下の利益率が大幅に改善しました。売上高も、CI、MSP、リセールすべてにおいて前四半期比プラスで推移しました。

前回の四半期には通期業績予想を下方修正しましたが、現時点では事業環境が堅調に推移していることから、連結業績予想を大幅に上回る水準で着地する見通しとなりました。このため、通期の連結業績予想を上方修正しました。

また、株主還元にも積極的に取り組んでいきます。今回は上限を30万株とし、自己株式の取得を実施する予定です。

あわせて、NTTデータさまが保有する当社株式26万株も取得する予定です。なお、資本関係の有無にかかわらず、NTTデータさまとの業務提携は継続する予定です。今回は株式のみを取得する方針です。

通期連結業績予想の修正

スライドのとおり、通期連結業績予想を修正しました。前回の四半期には、「2025/10/15修正」の欄に記載のとおり連結の業績予想を下方修正しました。今回の発表では、「予想」の欄に記載のとおり、上方修正しています。

第3四半期 業績ハイライト

連結と単体それぞれの、売上高と営業利益の第3四半期までの累計です。

連結で見ると、売上高は290億6,900万円で、前年同期比11パーセント増となっています。営業利益は、サーバーワークスとG-genそれぞれで発生した赤字プロジェクトの影響を受け、前年同期比55パーセント減となっています。

個別に見ると、サーバーワークスの売上高は231億9,800万円で着地しました。営業利益は7億2,600万円、前年同期比21パーセント減となりましたが、これは赤字プロジェクトの影響によるものです。

G-genは、売上高が58億8,500万円で、前年同期比52パーセント増と非常に力強い成長を見せています。しかし、残念ながら赤字プロジェクトの影響を受け、営業利益はマイナス2億9,200万円となりました。

運用子会社のサーバーワークス・スマートオペレーションズはまだ設立したばかりのため、現在は投資モードとなっています。

主要トピックス1

サーバーワークスグループのトピックスについてご案内します。1つ目に、セキュリティ大手であるクラウドストライク社さまとパートナーシップを締結しました。

当社は、クラウドのインフラストラクチャーの提供に加え、クラウドセキュリティや生成AIのワークロードも統合していくという事業方針を掲げています。特にセキュリティ強化の中で、クラウドストライク社さまとのパートナーシップが中核を担うと考えており、当社にとって非常に期待しています。

主要トピックス2

2つ目に、早稲田大学さまと全学的なAWS調達統一モデル構築で基本合意しました。これまで早稲田大学さまでは、各研究室単位でさまざまなパブリッククラウドの導入が個別に行われていました。

今回の取り組みでは、早稲田大学さまと当社が共通の基盤を作ることで、クラウドを調達する際に当社が構築した仕組みを利用し、より効果的かつ効率的にAWSを調達・利用できるようにしていきます。

これは国内大学の先進的なモデルケースとして、研究DXを推進する取り組みになっていくだろうと、私どもも非常に大きな期待を寄せています。

主要トピックス3

3つ目に、サーバーワークス、G-genともに、セキュリティ領域やAI領域で具体的な事例が出てきました。

セキュリティ領域では、G-genが「Google Security Operations(SecOps)」の提供を開始しました。

AI領域では、サーバーワークスが大丸松坂屋百貨店さまのコンタクトセンターにおける顧客対応の内容を生成AIで自動要約することで、オペレーターの業務負荷を軽減し、応答率の向上に貢献しています。

売上高の推移 -連結・各社-

第3四半期の業績について詳しくご説明します。まずは売上高の推移です。

スライドのグラフのとおり、四半期ベースで非常に順調に伸びており、この第3四半期では初めてグループ全体で100億円の大台を突破しました。G-genも前四半期から大幅に成長し、前年同期比で16パーセント増となっています。

製品・サービス区分別 -各社売上構成-

製品・サービス区分別の売上高です。クラウドインテグレーションは、両社ともに赤字プロジェクトの影響で、第1四半期と第2四半期は非常に苦しい状況が続きましたが、第3四半期には改善が見られました。

リセールは、順調に成長を続けています。

MSPは、インテグレーションやリセールと比較すると成長率が緩やかに見えますが、着実に数字は積み上がっています。

クラウドインテグレーション(SWX単体) -各指標の推移-

クラウドインテグレーションを分解した、プロジェクト数と取引社数のメトリクスです。プロジェクトのため多少のばらつきがあるものの、プロジェクト数、取引社数ともに安定的に推移しています。

リセール -AWSアカウント数・ARPUの推移-

リセールを分解した、アカウント数と単価のメトリクスです。アカウント数は非常に順調に伸びています。

以前から何度かお伝えしているとおり、単価はできるだけ上がり過ぎないようにコントロールしています。その結果として、2026年2月期は1.8万米ドル前後という高いARPUを維持しています。

AWS利用料の推移(米ドルベース)

当社のビジネスは為替の影響を受けやすい構造にあるため、ドルベースのAWS利用料は非常に重要な指標です。

スライドのグラフのとおり、第3四半期も順調に成長しており、引き続きAWSおよび当社の成長が継続しています。

為替レートの推移

スライドのチャートは、第3四半期の為替レートを示しています。第2四半期は円高に振れていたため、下方修正と判断しました。しかしその後、急激な円安を受け、今回上方修正を行いました。

営業利益額 / 営業利益率の推移

四半期ベースの営業利益額の推移です。2026年第2四半期はサーバーワークス、G-genいずれも赤字プロジェクトがあり、残念ながらマイナスで着地しました。この最悪期を脱し、両社ともに順調に回復しています。

営業利益の前年同期比増減要因分析

営業利益の前年同期比を示すチャートです。分析が必要な方はご参照ください。

2026年2月期 第3四半期に関する想定Q&A

想定Q&Aです。株主および投資家のみなさまからいただきそうなご質問への回答を、あらかじめ用意しました。

1つ目は、業績予想修正の要因についてです。前四半期においてクラウドインテグレーション事業の不採算プロジェクトの影響により、残念ながら業績予想を下方修正しました。

しかしながら、第3四半期においては、前回の予想に織り込んでいた為替レートに対し、約7円の円安となったことから、売上高が増加し、売上総利益ベースで7,700万円の増加要因となりました。

また、販管費は、一部計画していた費用の未発生や発生時期の後ろ倒しに加えて、マーケティングファンドの計上による広告宣伝費の相殺などがあり、約8,100万円の減少となりました。これらを総合的に勘案した結果、業績予想を上方修正する判断に至りました。

2つ目は、不採算案件の状況についてです。サーバーワークス、G-genともに不採算案件は収束に向かっています。しかし、完遂には至っておらず、依然として予断を許さない状況です。

今後も大型案件における不採算の可能性はゼロではありません。これを可能な限り繰り返さないように、見積工数の精度向上の仕組みや、社内の仕組み・プロセスを徹底的に整備し、大型の不採算案件が発生しないよう防止策を確実に実行していきます。

3つ目に、前四半期に発生した臨時損失案件の進捗についてです。まず、すでに前四半期で特別損失として全額計上していますので、今後、追加のマイナスの影響が出ることはありません。

現在、お客さまと継続的に協議中であり、利用料が減額または回収された場合は特別利益として計上します。第3四半期も3,700万円の減額によって、特別利益として計上しています。

LTV(顧客生涯価値)

最後に補足データについてご説明します。スライドは、私がよく利用しているLTVのチャートです。

当社は2008年からAWSのセールスを開始していますが、その時期から当社をご利用いただいているお客さまが、当社に対する支払いを徐々に増やしてくださいました。その結果、非常に大きな地層のようなかたちで売上が積み重なってきています。

グループ人員数推移

グループの規模も順調に拡大を続けており、本日時点でグループは515名の体制です。年末には547名を計画しており、順調に推移しています。

昨今、エンジニアの採用に非常に苦労する会社が多いと聞いていますが、当社ではエンジニアの採用も順調に進捗しています。

エンジニアのAWS資格取得推進

スライドのチャートは、単にヘッドカウントを揃えるだけでなく、きちんとスキルを持ったエンジニアが集まっていることを示しています。AWSの認定資格数は累計で1,500件を超え、目標を達成しました。

もともとスキルを持ったエンジニアが当社に入社し、さらに当社内でスキルを磨いてAWSの資格を取得するという好循環が生まれた結果、この1,500件という数値目標を前倒しで達成することができました。

参考資料 - 市場環境

クラウド市場の成長可能性について、外部資料を用いてご説明します。Synergy Research Groupさまの調査によると、クラウドインフラ市場は1年前と比較して28パーセントの成長が見込まれています。

生成AIの発展に伴い、クラウドをさらに活用しようとするお客さまが増えていることを、私も日々実感しています。AWSをはじめとしたパブリッククラウド市場には、依然として非常に大きな成長が見込めるだろうと、当社としても非常に期待しています。

私からのご説明は以上となります。ご清聴ありがとうございました。

質疑応

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