国内唯一のSiC半導体ファウンドリ、2030年に64.5億ドル市場へ成長するパワー半導体で存在感
国内の注目銘柄を紹介する新連載「ログミーFinanceの#銘柄発掘」がスタート! ビジネスモデルやファンダメンタルズの分析を通じて、中長期で保有できる優良銘柄の見極め方が身につく実践的シリーズです。今回は、トレックス・セミコンダクターを取り上げます。
海外売上比率70パーセント、パワー半導体ファウンドリで約59パーセントの売上構成
トレックス・セミコンダクター(6616)は、アナログ電源IC(電子機器に安定した電力を供給する集積回路)専業のファブレスメーカーです。傘下のフェニテックセミコンダクターでは、パワー半導体(高電圧や大電流を扱うことができる半導体)のファウンドリとして受託製造を手掛けています。25年3月期の売上比率は、トレックス・セミコンダクターが約41パーセント、フェニテックが約59パーセントとなっています。海外売上比率が約70パーセントと外需が主体です。
グループ内の補完関係で生産の柔軟性を確保
強みはグループ内の補完関係にあります。自社工場を持たないトレックスは必要に応じてフェニテックの工場を利用し、生産の柔軟性を確保します。フェニテックはトレックスから市場の情報や顧客のニーズを継続的に取得し、ニーズ起点で試作から量産につなげられます。グループ一体で、品質・供給の安定性とスピーディな立ち上がりの両立を図る体制です。
2030年に世界市場64.5億ドルへ成長するSiC半導体市場
最重要テーマはパワー半導体の市場拡大。パワー半導体はEVや産業インフラ向けで需要が高まっており、とりわけ炭化ケイ素を用いた次世代パワー半導体「SiC半導体」は、2030年に世界市場が約64.5億ドルへ成長すると予測されています。SiC半導体のファウンドリは国内ではフェニテックのみであることから、成長の果実を取り込みやすい立場にあります。また、トレックスも2023年にSiCを用いたショットキーバリアダイオードのサンプル提供を開始するなど、パワー半導体製品の強化を進めています。
同社は2026年度から始まる新中期経営計画を2025年中に発表予定で、国内サプライチェーン再編やSiC半導体の拡販方針に注目が集まりそうです。
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11:05~11:55 ①エブレン株式会社(6599)
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kenmo 氏(中小企業診断士/湘南投資勉強会 主催)
14:55〜15:45 ⑤トレックス・セミコンダクター株式会社(6616)
15:50〜16:40 ⑥インスペック株式会社(6656)
■ゲスト/MC
坂本 慎太郎(Bコミ) 氏(元・ファンドマネージャー/元・ディーラー)
kenmo 氏(中小企業診断士、個人投資家)
荒井 沙織 氏(フリーアナウンサー)
分林 里佳 氏(フリーアナウンサー)
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