【QAあり】大末建設、2Q末時点で連結受注高1,000億円超を確保 受注状況や工事採算の良化を踏まえ通期業績予想を上方修正
1.26/3期第2四半期決算サマリー

村尾和則氏:大末建設株式会社代表取締役社長の村尾です。本日は2026年3月期第2四半期決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。私から2026年3月期第2四半期決算についてご説明します。
はじめに、決算サマリーについてです。連結受注高は、複数の大型案件の受注により、前年同期比117.6パーセント増の1,008億5,500万円となりました。近年では最高水準となっています。繰越工事高は1,845億4,600万円となり、十分な手持ち工事を確保しています。
連結営業利益額は、売上高の増加や工事採算の良化により、前年同期比118.5パーセント増の24億4,200万円となりました。連結営業利益率は前年同期より2.5ポイント上昇し、5.2パーセントとなっています。
2.連結売上高

次に、連結売上高の推移です。手持ち工事の消化が順調に進み、前年同期比14.5パーセント増の470億2,200万円となりました。2026年3月期は、潤沢な繰越工事高と受注高の増加により、1,010億円を見込んでいます。
2.連結売上高

主な完成工事の事例です。上期では、スライド左下のシニア向けマンションを含む分譲マンションを多く完成させ、引き渡しました。
3.売上総利益推移・営業利益の増減要因

売上総利益の推移と営業利益の増減要因についてです。スライド左側のグラフをご覧ください。売上総利益は、売上高の増加および工事採算の良化により、前年同期比44.7パーセント増の49億2,300万円となりました。売上総利益率は前年同期より2.2ポイント上昇し、10.5パーセントとなっています。
続いて右側のグラフをご覧ください。営業利益は、給与のベースアップなどで販管費が増加したものの、売上総利益の大幅な増加により、前年同期比118.5パーセント増の24億4,200万円となりました。営業利益率は前年同期より2.5ポイント上昇し、5.2パーセントとなっています。
4.連結受注高

次に、連結受注高の推移です。複数の大型案件の受注などにより、前年同期比117.6パーセント増の1,008億5,500万円となりました。2026年3月期は施工体制を考慮し、1,360億円を見込んでいます。
4.連結受注高

連結受注高の用途別・地域別の推移です。用途別では、マンション・集合住宅が前年同期比で約2倍となり、その他の用途でも大幅に増加しました。地域別では、特に関東、近畿、中部の三大都市圏で大幅に増加しました。
4.連結受注高

主な受注工事についてです。マンションをはじめ、物流倉庫やオフィスのほか、「(仮称)大阪IRプロジェクト ブロックC新築工事」などを受注しました。
5.連結貸借対照表

連結貸借対照表です。資産の部では売上債権の減少、負債・純資産の部では仕入債務などの減少により、総資産は15億9,800万円減少し、539億9,600万円となりました。自己資本比率は44.4パーセントです。
6.連結キャッシュ・フロー

連結キャッシュ・フローについてです。税引前中間純利益の計上や売上債権の減少などにより、営業キャッシュ・フローは13億6,700万円増加しました。財務キャッシュ・フローは、配当金の支払いや借入金の返済により10億1,300万円減少しています。これらの結果、現金および現金同等物の中間期末残高は47億6,900万円となりました。
7.26/3期計画サマリー

次に、2026年3月期の計画についてです。連結受注高は、上期の受注状況を踏まえ1,360億円、連結売上高は、受注高の増加に伴い1,010億円、連結営業利益は、売上高の増加や工事採算の良化により51億2,000万円としています。営業利益率は5.1パーセントとなる見通しです。
8.株主還元

株主還元についてご説明します。2026年3月期の中間配当および期末配当予想は、それぞれ54円から33円増額し、87円に修正しました。年間配当額は66円増配の174円を予定しています。
9.サステナビリティ

サステナビリティの進捗状況です。取り組むべきマテリアリティの各項目にKPIを設定し、進捗管理を行っています。主要項目の一部の実績として、ZEB/ZEH/木造建築の推進に取り組み、上期では設計施工案件でZEHマンションの認証を1件取得しました。その他の項目も概ね順調に進捗しています。
9.サステナビリティ

当社がトップパートナーを務めるFC大阪と連携し、SDGsの取り組みを推進しています。9月には、国際連合、FC大阪、当社の3者でSDGsの現状について意見交換を行いました。今後もサステナビリティ課題の解決に向けて取り組んでいきます。
10.大阪・関西万博と今後のチェコとの取り組み

大阪・関西万博と今後のチェコとの取り組みについてです。チェコ共和国の大阪・関西万博政府代表事務局と締結した戦略的パートナーシップ契約に基づき、万博終了後もさまざまなビジネスへの取り組みを進めていきます。
万博期間中には、チェコパビリオン内のホールの命名権を取得し、「大末ホール」と名付けました。ホールの特性を活かし、関西学生アカペラ大会を開催するなど、知名度向上を目的とした活動も実施しました。
私からの説明は以上です。ありがとうございました。
質疑応答(要旨①)
Q:完成工事総利益率について、第1四半期の9.4パーセントから第2四半期の3か月で 11.1パーセントまで改善していますが、下期以降も改善が続く見込みでしょうか? 第2四半期だけ一過性で上振れが大きかったのでしょうか。
A:全社一丸となって利益改善に取り組んだ結果、上期は計画を上回る大幅な改善となりました。下期も引き続き、少しでも利益率を上げられるように努めます。
質疑応答(要旨②)
Q:受注時採算の改善は続いているのでしょうか?
A:改善は続けており、受注時の段階で利益を確保できるように取り組んでいます。
質疑応答(要旨③)
Q:通期計画について、見直した数値から上期実績を引いた分を下期とすると、売上高は 12パーセントくらい増加するのに対し、営業利益は3パーセントから4パーセントぐらいの増益に留まっています。売上高の伸びに対し、営業利益の伸びが小さく上期よりも下がる計画になっていますが、この要因は前下期が良かったからでしょうか?
A:上期はかなり利益改善ができたため利益率も上がりましたが、下期については計画どおりの進捗を見込んでいます。利益率については下がったように見えますが、利益額については確保していきます。
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