ハイライト
長谷川敬起氏:みなさま、こんにちは。代表取締役社長の長谷川です。
まずは、本四半期の財務ハイライトからお話しします。
2025年11月期第1四半期業績は「LIQUID eKYC」の好調を主因として、売上高が前年同期比プラス66パーセントの7億1,500万円、うち個人認証ソリューションについては7億700万円となっています。四半期EBITDAについては、前年同期比3倍強となる9,100万円の黒字となっています。
続いて、各種トピックです。ポラリファイ社のM&Aは従前の発表どおり、2025年3月27日付けで株式の取得を完了し、連結子会社化しています。
また、2025年2月27日に開示した「事業計画及び成長可能性に関する事項」には、売上目標60億から65億円、営業利益率15パーセント、EBITDAマージン25パーセントとする中期財務目標も記載しています。
業績ハイライト
第1四半期の財務数値の詳細についてご説明します。
全社売上高は7億1,500万円で前年同期比プラス66パーセントの増収となりました。四半期における「LIQUID eKYC」の認証完了回数が3ヶ月で600万回を超え、過去最高を記録するなど個人認証事業が好調に推移しました。売上総利益率は前年同期とほぼ同水準の88.7パーセントと、引き続き高い数値をキープしています。
販管費については6億4,800万円で前年同期比プラス77パーセントの増加となっていますが、前四半期との比較で見た場合、プラス1,100万円の微増となっています。
上記の結果、EBITDAは9,100万円のプラス、営業利益はマイナス1,300万円の赤字、親会社に帰属する当期純利益はマイナス5,100万円の赤字で着地しています。次のスライド以降で各数値について補足説明します。
売上について
売上については先ほどお伝えしたとおりです。売上高は7億1,500万円、前年同期比プラス66パーセントで着地しています。
個人認証ソリューション主要トピック
個人認証ソリューションの主要トピックです。主力の「LIQUID eKYC」の認証回数については、引き続き順調に推移しています。
四半期ベースの本人確認件数も600万回を超え、過去最高を更新しています。また、「Polarify eKYC」を合わせたグループ全体の累計本人確認件数は、本日2025年4月14日時点で1億3,000万回に迫る水準となってきています。
個人認証ソリューション主要トピック
個人認証ソリューションの累計契約社数についてです。
本四半期末のタイミングで、「LIQUID eKYC」の累計契約社数は300社を突破しています。また、基準となるタイミングは少しずれていますが、「Polarify eKYC」も今年3月末の契約社数は262社まで拡大し、グループ全体では総計で576社に達しています。
売上総利益について
売上総利益については6億3,400万円を計上しています。売上総利益率では88.7パーセントと、前年同期比とほぼ同水準で着地しました。
販売費および一般管理費について
販管費については、前四半期比でプラス1,100万円となる6億4,800万円で着地しています。前四半期に1,600万円発生していた一時費用は半減しましたが、人員増に伴う人件費増加があり、全体として微増する結果となっています。
EBITDAの推移
以上のご説明から、EBITDAについては前年同期比プラス6,400万円、約3.3倍となる9,100万円で着地しています。
営業利益の推移
続いて営業利益の推移です。営業利益は前年同期比マイナス3,000万円となるマイナス1,300万円の赤字となっていますが、前年第3四半期、第4四半期対比で水準は回復傾向です。
また、EBITDAと営業利益の差額が1億円強ありますが、そのうちアドメディカ社のM&Aに係るのれん償却および減価償却費が3,300万円、株式報酬費用が3,200万円と、合計で3分の2程度を構成しています。
連結貸借対照表
連結貸借対照表です。今四半期末でも引き続き株主資本20億7,000万円、純資産26億1,000万円を確保しています。また、ポラリファイ社の買収資金支払い後、今年3月末の現預金残高も16億5,000万円を確保しています。詳細についてはスライドでご確認ください。
株式会社ポラリファイの子会社化の財務数値の取り込みについて
ポラリファイの子会社化に関する財務諸表の取り込み時期についてご説明します。先ほどお伝えしたとおり、子会社化については2025年3月27日に完了しており、現在はPMIを進めている状況です。
会計面では、従前お伝えしたとおり、B/Sについては第2四半期末から連結を開始する見込みです。P/Lについては第3四半期から取り込みが行われる予定となっています。
中期財務目標
続いて各種トピックです。まず、今年2月に開示した中期財務目標について補足します。2027年11月期の財務目標として、売上で60億円から65億円、営業利益率15パーセント、EBITDAマージン25パーセントを設定しました。
売上については、上場後5年の年平均成長率で30パーセント以上となる水準を想定しています。その上で、長期的にはより高い水準の売上・利益率の実現を目指していきます。
通期業績予想のアップデートについて
最後に、通期業績予想のアップデートについてです。
今年2月時点では、本日通期業績予想を開示する予定でした。しかし、スライドにも記載しているとおり、ポラリファイ社の会計基準が当社グループと異なっており、同社および監査法人を含めた協議・調整が継続しています。そのため本日は開示を見送り、開示が可能となったタイミングであらためて公表します。
なお、EBITDAについては黒字予想、営業利益・親会社株主に帰属する当期純利益についてはそれぞれ赤字予想となる旨はあらためて明確にしています。
以上をもって2025年11月期第1四半期の決算発表とします。ありがとうございました。