目次

矢ヶ部啓一氏:2024年6月期第2四半期の決算説明を行います。株式会社ジィ・シィ企画 代表取締役社長の矢ヶ部です。

目次はスライドのとおりです。事業内容、2024年6月期第2四半期の決算概要、成長戦略とその取り組み状況の順にご説明します。よろしくお願いします。

会社概要

会社概要です。1995年に創業し、今期で29期目となります。

本社は千葉県佐倉市にあり、東京・新橋にある「TOKYO HORI BLDG BRANCH」は、営業及び開発の拠点となっています。また、山形県米沢市には米沢事務所があり、決済パッケージソフトウェアの開発を行っています。札幌R&Dセンターでは、決済端末のアプリケーション開発と研究を行っています。

事業概要

当社はシステム開発会社として創業しました。現在はキャッシュレスに特化した開発とサービスを運営しており、カード会社加盟店を中心に、システムとサービスを提供しています。

当社には自社開発の決済パッケージソフト「CARD CREW PLUS」があります。このソフトウェアを基盤に事業展開しており、パッケージライセンスを販売するほか、決済ASPサービスにも活用しています。

事業概要イメージ1

こちらのスライドは事業概要イメージです。キャッシュレス未導入の店舗に当社の製品やサービスを導入することで、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、コード決済などの決済を利用できる環境が構築されます。

利用方法には2パターンあり、1つはシステムをお客さまが一括して買い取り、お客さまの資産として運用いただく「決済システム導入タイプ」です。もう1つは、当社のシステムを月々の費用でご利用いただく「ASPサービス利用タイプ」です。

近年はセキュリティの観点から、ほとんどのお客さまが「ASPサービス利用タイプ」を選択しています。

事業概要イメージ2

当社ではお客さまのリクエストに応じて、当社が開発した決済サーバーシステムや決済端末アプリケーションのカスタマイズ及び、蓄積されたノウハウを活かした受託開発を行っています。

ビジネスモデル

当社のビジネスモデルは、フロー売上をきっかけにストック売上が拡大するモデルとなっています。「情報システム開発売上」と呼んでいるフロー売上には、システム導入の初期費用である決済ASPサービス初期導入費用、システム受託開発、ソフトウェアライセンス販売、決済端末等機器販売があります。

これらをきっかけとして、「アウトソーシングサービス売上」と呼んでいる月々のストック売上の契約につながります。具体的には決済ASPサービス、システム保守サービス、システム運用サービスの売上となります。

事業領域

当社の競合環境についてです。スライドの図は、ターゲットとなる顧客規模、販売力、技術力をマトリックスで表しています。紺色が当社の領域です。

A群は、主にカード会社加盟店向けの決済事業者です。その多くは、自社で決済のセンターシステムを保有しておらず、営業活動により加盟店を獲得しています。B群は主にカード会社や金融機関向けの大手システムインテグレーター、C群はカード会社向けシステム開発会社となります。

システム規模の比較的小さいユーザーではA群と、規模の大きいユーザーではB群、C群との競合が見られます。最近はA群との競合が多く見られるようになってきています。

当社の強み:決済システムワンストップサービス

当社の強み、競争優位性についてです。当社は、決済システムをワンストップでサービス提供することができます。システム開発会社ですので、決済に必要な製品やサービスは基本的に自社開発しており、決済ASPサービスの構築から保守・運用についても自社内のリソースで行っています。

自社内のリソース活用により、ノウハウの蓄積や、新技術・新サービスへの取り組みのみならず、システムのバグやトラブル対応についても自社内で完結しています。お客さまに最適なシステムをデザイン・提案し、安心安全なシステムを提供しています。

当社の強み:主要な事業者との営業的なアライアンス

主要な事業者との営業的なアライアンスについてです。POSベンダー、システムインテグレーター、決済事業者、カード会社などとアライアンスを結んでお客さまを獲得しています。国際ブランド決済ネットワーク接続サービスの関係で、特にカード会社とのアライアンスに力を注いでおり、早期にその成果が出てくることを期待しています。

当社の強み:多様な決済手段に対応

スライドには、当社で取り扱うことのできるキャッシュレス手段を記載しています。クレジットカード、電子マネー、コード決済をはじめ、各種共通ポイントも提供することができます。品揃えは充実していると思いますので、加盟店にはご満足いただいていると思います。

2024年6月期 第2四半期 業績サマリー(対前年同期比)

2024年6月期第2四半期の決算概要です。売上高は9億5,900万円で、前年同期比36.8パーセント増となりました。営業利益は8,200万円、経常利益は8,000万円となり、売上高及び各利益ともに前年同期を大幅に上回っています。

2024年6月期 第2四半期 業績ハイライト

ペイメントインテグレーション事業は、前期に受注した「キャッシュレス決済システムリプレイス」のハードウェア及びライセンスや、その他大型案件の売上計上により、前年同期比2億1,500万円増、84.3パーセント増と大きく上回っています。

ペイメントサービス事業は、既存ユーザーの新案件サービスの売上計上などにより、前年同期比4,200万円増、9.5パーセント増とこちらも前年同期を上回っています。

その他事業については、OEM実装などのアプリケーションのアップデートやPoCを実施し、自治体や民間企業を中心とした営業活動を行っています。各種イベントにも積極的に出展し、引き続き拡販活動に取り組んでいます。

2024年6月期 第2四半期 セグメント損益状況(対前年同期比)

具体的な業績数値です。ペイメントインテグレーション事業及びペイメントサービス事業は、大型案件の売上計上があったことや、コスト低減に努めた結果、前年同期から大幅な増収増益を達成しています。

その他事業は、当期は先行投資の位置づけです。拡販活動に注力し、将来の業容拡大を見込んでいます。

2024年6月期 通期業績予想に対する進捗状況

通期業績予想に対する進捗状況です。第2四半期は大型案件の売上計上により好調で、2024年6月期の業績予想を超える利益水準で推移しています。

今後の見通しについて、ペイメントインテグレーション事業における案件規模の大型化による期ずれの可能性への考慮が必要なことや、引き続き、来期以降の事業成長に向けた先行投資を検討しているため、業績予想は据え置いています。

成長戦略① マーケットターゲットの拡大

成長戦略とその取り組みの状況についてご説明します。成長戦略の1番目は、マーケットターゲットの拡大です。

従来の大規模・中規模の加盟店に加え、小規模店へマーケットを拡大します。加盟店に対して、マルチ決済端末のサブスク型販売や、包括代理加盟店契約をもって協業するカード会社(アクワイアラ)と共同提案を行っています。

成長戦略② 国際ブランド決済ネットワーク接続サービス

成長戦略の2番目は、国際ブランド決済ネットワーク接続サービスです。当社の決済ASPサービスは国内の決済ネットワークを利用していますが、これを国際ブランドが用意する「VisaNet」に切り替えます。

カード会社から紹介を受けた加盟店への商談と、カード会社との協業への取り組みを継続していきます。

成長戦略③ マルチ決済端末のサブスク型販売

成長戦略の3番目は、マルチ決済端末のサブスク型販売です。2024年6月期第2四半期はモバイル型端末に共通ポイントの「dポイント」を実装し、標準機能として提供可能になりました。

成長戦略④ 決済手数料売上

成長戦略の4番目は、決済手数料売上です。当社が直接、店舗と決済手数料にかかる契約を行い、決済手数料を収益とするビジネスへ参入します。

対面決済における包括代理加盟店契約を各決済事業者と締結し、プレスリリースしました。マルチ決済端末のサブスク型販売と組み合わせて拡販していきます。

成長戦略⑤ ヘルスケアサービス NUCADOCO

成長戦略の5番目は、健康経営アプリ「NUCADOCO」です。「NUCADOCO」は、従業員の3Dアバター化、3Dデータ化により、「ヘルスケアアプリ」「3Dスキャナサブスク」「3D身体データの利活用」の3つのサービス展開を目指して事業を推進しています。

2024年6月期第2四半期にはアプリのアップデートやPoCの実施、自治体や民間企業を中心に営業活動を行い、各種イベントにも積極的に出展しました。引き続き、拡販活動に取り組んでいきます。

サステナブル SDGs への取組み

サステナブル、SDGsへの取り組みについてです。キャッシュレス決済の推進がSDGsへの貢献と捉え、キャッシュレス比率向上のための施策を実施しています。

2024年6月期第2四半期には、地元の千葉県佐倉市で開催された「佐倉・産業大博覧会」に出展しました。お子さま向けに「おみせやさんごっこ」を企画し、キャッシュレス決済端末を疑似体験してもらったのですが、大変好評をいただいています。

矢ヶ部氏からのご挨拶

以上をもちまして決算説明会を終わります。株主のみなさまにおかれましては、引き続きご支援くださいますよう、よろしくお願いします。ご清聴ありがとうございました。