2026年12月期第1四半期決算説明
オープンワーク、四半期単独の営業収益は過去最高を更新 BNGパートナーズの全株式取得・配当実施を決議
2026年12月期第1四半期決算説明
大澤陽樹氏(以下、大澤):代表取締役社長の大澤です。本日は遅い時間にもかかわらず、生放送でご視聴いただいているみなさま、ありがとうございます。また、録画でご覧いただいているみなさまも、ご視聴いただきありがとうございます。
かねてより、「オープンワークはいつも社長の大澤ばかり話しているが、他の経営陣はどういう人がいるのか」「他の経営陣も質問に回答してほしい」というリクエストを多くいただいています。
そのため、本日は当社のCSO(Chief Strategy Officer)であり、全体の経営戦略やM&A戦略、新規事業の立ち上げなど、当社経営の中核を担う栗本も一緒に説明を行います。また、質疑応答の場では、前回同様にCFOの広瀬にも参加してもらう予定です。みなさま、ぜひご期待いただけると幸いです。
INDEX

さっそく決算説明を進めていきます。冒頭のエグゼクティブサマリーは私からご説明し、その後の詳細は栗本よりご説明します。
2026年12月期 第1四半期 決算トピックス

まず、2026年12月期第1四半期の決算を開示しました。一言で言うと非常に順調で、四半期単独の営業収益は過去最高の13億7,000万円となりました。また、当社の中心事業である「OpenWorkリクルーティング」は前期比43.5パーセント増と、大きく成長しています。
M&Aも順調に進めており、株式会社BNGパートナーズを4月からグループに迎え入れました。こちらについては、次回の決算から開示予定です。
また、株主還元については、昨年から株主優待をスタートしましたが、今回は配当実施を決議しました。
これまでは優待で株主還元を行い、残りは成長投資に振り向けていましたが、中期経営目標に向けてキャッシュアロケーションを具体化し、両立が可能であると確信したため、配当もスタートします。これにより、株主のみなさまに報いる経営を進めていきます。
2026年12月期 第1四半期 業績サマリー

後ほど詳細をご説明しますので割愛しますが、すべてのKGIおよびKPIが順調に推移していることをご報告します。次のスライドからは、栗本が当社の会社概要について説明します。
会社概要

栗本廉氏(以下、栗本):みなさま、遅い時間にご視聴いただきありがとうございます。執行役員CSOの栗本です。本日はよろしくお願いします。株主さま向けの講演は初めてとなりますので、できるだけ丁寧にご説明します。よろしくお願いします。
まずは、会社概要からご説明します。毎回聞いていただいている方には慣れた内容も多いかと思いますが、社名はオープンワーク株式会社で、2007年6月に設立されました。現在の従業員数は今年初めて150名を超え、158名で業務を進めています。
事業内容としては、社名と同じ、転職・就職のための情報プラットフォーム「OpenWork」の開発・運用業務を含むワーキングデータプラットフォーム事業に約20年間取り組んできました。
Slogan / Mission

スローガンとミッションについてです。スローガンは「さあ、自由に生きよう。働きがいをすべての人へ」、ミッションは「ひとりひとりが輝く、ジョブマーケットを創る。」です。長いですが、ジョブマーケットや働きがいということで、働くことに関する分野に約20年間取り組んできた会社です。
オープンワークが目指す世界

もう少し目的ベースでお話しします。毎回提示している目指す世界についてです。まず、スライド左側に示している「状況」としては、社会の変化に伴い「働く」の主役が会社から個人へと変化していくタイミングにあると捉えています。
平成から令和に移り変わり、新卒一括採用や終身雇用、年功序列といった制度は徐々に陳腐化しつつあります。その代わりに、職種別採用やジョブ型雇用、人材の流動化、能力や成果主義による評価が広がってきています。
これにより、終身雇用のように会社に依存するかたちから、一人ひとりの個人にスポットライトが当てられるようになり、私たちはこれを非常に良い状況だと捉えています。
一方で、スライド右側に示している「課題」は、オープンワークの存在意義にもつながっています。個人にスポットライトが当たる状況で何が起きるかというと、キャリアの意思決定の重要性がさらに高まります。
それに伴い浮かび上がるのが情報の非対称性です。透明性が十分に確保されていないことが、個人のキャリア選択を妨げる要因になっていると考えています。
情報の非対称性は昔と比べて減少傾向にあります。それでも、「転職してみたら入社前の話とはまったく異なる状況だった」「話を聞いてすばらしい会社だと思っていたのに、こんな話は聞いていなかった」など、個人と会社の間では情報の非対称性が依然として生まれる環境だと認識しています。
このように、「入ってみないとわからない」という課題は20年前からあり、私たちはクチコミという切り口を通じて、情報をできる限り透明にする取り組みを行っています。
個人が入社する前に会社の実態を把握し、よりシンプルで迅速なキャリアの意思決定を可能にするとともに、重要な意思決定を確実に行えるなど、情報の透明性を解決するために、20年前にオープンワークが設立されました。
日本最大級の社員クチコミサイト「OpenWork」

事業内容についてご説明します。社員クチコミサイト「OpenWork」は、社名を冠したサービスで、ご存じの方も多いかと思いますが、実際に働いたユーザーの経験に基づく社員クチコミを扱うかたちで、入社前に会社のデータを閲覧できるサービスです。
Webサイトで多くの会社の情報を確認でき、具体的には、評価スコア、社員クチコミ、月間残業時間・有給休暇消化率といったファクトデータを提供しています。社内では「8・8・3」と呼んでいますが、8つの評価スコア、8つの定性的な社員クチコミ、3つの実情報で構成されているデータがあります。
まず、1つ目の評価スコアについてお話しします。評価スコアは定量的な5段階評価で、各会社の強みや弱みがわかるようなサービスです。
例えば、待遇面の満足度や人材を長期育成する環境があるかといった点を5段階で評価します。「ここは3点、ここは2点、総合評価は何点」といったかたちで示し、「食べログ」などに近い形式で会社の評価を行います。
社員クチコミは、8つの項目を用意しており、スコア化が難しいものの、キャリアにおける定性的な重要情報を確認できます。
例えば、企業の組織風土や女性の働きやすさ、育児をしながら働ける環境があるかどうか、20代で成長を目指す若手にとって適切な成長環境があるかなど、文章で表現しないと伝わらない実態を8つの項目によるクチコミで明らかにすることを目的としています。
最後に、月間残業時間、有給休暇消化率、年収の3種類については、ファクトデータというかたちでキャリアにおいて重要な要素として数字化しています。この3項目の評価を通じて、会社の実態を示しています。
社員クチコミ・評価スコア数は昨年に2,120万件を超え、累計登録ユーザー数は3月時点で796万人となり、間もなく800万人に達する見込みです。引き続き多くのユーザーに利用されているサービスとなっています。
また、ビジネスモデルとして、このクチコミサイトがどのように収益を上げているかについてご説明します。誰でも自由に閲覧できるサービスではなく、4種類のいずれかの条件を満たすことで閲覧可能となり、これが「OpenWork」の収益構造に結びついています。
スライド右下に示しているとおり、1つ目はWeb履歴書の登録でクチコミが閲覧可能となります。これは、次にご説明する「OpenWorkリクルーティング」につながります。「OpenWork」上で求職活動を支援するかたちで、履歴書を集めるツールとして「OpenWork」が効果を発揮しています。
2つ目はクチコミの投稿です。「他人のクチコミを見るために、まず自分でも投稿してください」というかたちで、クチコミの投稿を促進しています。これにより新しいクチコミが投稿され、それが他のユーザーに役立つ情報として活用されるということで、ユーザー主導で情報を収集できる重要な手段となっています。
3つ目は提携サービスへの登録です。「OpenWork」に登録した際に、「クチコミを閲覧するには他のサイトにも登録してね」と他の人材紹介サービスなどに登録してもらうことで、紹介料を得ています。
4つ目は有料会員登録です。こちらはシンプルで、税別1,800円を支払うことで閲覧が可能となります。このように、いずれかの条件を達成することでクチコミが閲覧できるという仕組みになっています。
直接的な収益源は提携サービスの登録と有料登録によるもので、これが安定的なキャッシュフローとして収益をもたらしています。一方で、「OpenWork」における戦略としては、1つ目のWeb履歴書の登録および2つ目のクチコミの収集に重点を置いています。
短期的な収益の確保も重要ですが、「OpenWork」の根幹としては、「OpenWorkリクルーティング」へつなげることとワーキングデータを蓄積し続けることにあり、これが中長期的な戦略となります。
そのため、目先の収益を維持しながら、Web履歴書の登録およびクチコミの収集を強化することで、中長期的なジョブマーケットの改善につながるサービスの発展を目指しています。この戦略に基づいたサービスが「OpenWork」となっています。
企業向けダイレクトリクルーティングサービス「OpenWorkリクルーティング」

もう1つの主力事業である「OpenWorkリクルーティング」についてご説明します。こちらは、シンプルなダイレクトリクルーティングサービスです。新しい会社を見つけたい求職者と新しい社員を求めている企業が直接つながり、スカウトによって新しいマッチングを生み出すサービスです。
このサービスは、みなさまもご存じのとおり、他社でも提供されているサービスモデルであるため詳細は割愛しますが、当社のダイレクトリクルーティングサービスには大きく分けて3つの特徴があると考えています。
1点目は、オープンワークならではのクチコミスコアを起点とするサービスであることです。クチコミスコアが高い企業ほど、リクルーティングにおいて有利な立場となります。
スコアが高い企業からのスカウトは求職者に安心感を与え、具体的なクチコミを見ることでミスマッチを避けながら自分に合った企業を見つけることが可能です。反対に、スコアが低かったり、「従業員のためになっていない」というクチコミがある企業にとっては難しいサービスとなっています。このようなメリハリがあることが1つ目の特徴です。
2点目は、ユーザーについてです。先ほど800万人近くの登録ユーザーがいるとお伝えしましたが、転職を今すぐ考えていないユーザー層にもアプローチできる点が挙げられます。当社ではこのようなユーザー層を「転職潜在者層」と呼んでいます。これが他の転職サイトとは異なる特徴だと思います。
この層はすぐに転職を意識していない分、返信に時間がかかることもありますが、転職を考える前の段階から接触することで、まだ市場に出ていない優秀な人材と出会える可能性があります。この点が企業に評価されるポイントの1つです。
最後に、3点目の特徴は、中途採用と新卒採用の両方に対応している点です。「OpenWork」の800万人近くいるユーザーは、クチコミを閲覧したい社会人の方々が中心ですが、近年では学生の利用も増加しています。このように新卒と中途の双方にアプローチできる点が、独自のモデルの1つとなっています。
「OpenWorkリクルーティング」では、年間120万円の基本利用料をいただいています。採用成功報酬はプランによって異なり、中途採用の場合は1人あたり70万円、新卒採用の場合は1人あたり30万円となっています。このように、基本利用料と採用成功報酬の2段階構成で収益を上げるモデルを採用しています。
クチコミデータを新たな社会課題解決に活用する「オルタナティブデータサービス」

3つ目のサービスは「オルタナティブデータサービス」です。先ほどの2つに比べると事業規模はまだ小さいですが、私たち独自のビジネスモデルとしてご紹介しています。
このサービスは、単純にクチコミデータを閲覧したり、転職サービスを利用するだけでなく、このデータを二次利用することで新しい業界やサービスに価値を与えるモデルとなっています。私の知る限り、日本や世界でまったく同じサービスを展開している会社は存在せず、独自性が高いサービスと言っても過言ではないと思います。
2つのサービスを提供しています。1つ目は、金融機関向けに提供する「FIS(Financial Indicator Service)」です。主に国内外の資産運用会社にデータを年間で提供し、例えば株価の予測を行ったり、ポートフォリオを組む際の参考にしたり、リスクのある会社を事前に発見するといった取り組みに役立てていただくサービスです。
2つ目の「DAP(Data Analytics Platform)」は、リクルーティングサービスと一部重複する部分もありますが、主に人事部門向けのサービスです。
「組織改善を行いたいが、どうすればいいか」「売り手市場でなかなか人が採れないが、競合に比べてどこが弱いのか」といった人事部門が抱える悩みについて、「OpenWork」のデータを分析することでさまざまな示唆を提供するサービスとなっています。
特に後者については、最近では「PIVOT」のような外部メディアとも関わる機会が増え、これらのデータを活用することで、通常の人材アンケートやエンゲージメントサービスでは発見しにくい本当の課題にアプローチできる独自のサービスとして、大手企業を中心にご利用いただいています。
キャリア情報の交換‧収集のためのコミュニティサービス「OpenWorkキャリア」

昨年から開始した新規事業について簡単にご紹介します。「OpenWorkキャリア」は個人向けのキャリア情報サービスです。先ほどご紹介した「OpenWork」は会社のクチコミやブラックボックスを発見するサービスですが、「OpenWorkキャリア」は個人をターゲットにしたサービスです。
このサービスでは、個人のキャリア遷移や年収、キャリアプランなどを見える化します。「OpenWork」と考え方が似ており、ご自身のキャリアプランを入力していただくことで、他の方がこれまでどのようなキャリアを歩んできたのかや、転職時にどれだけ年収が上がったのかを匿名で確認することができます。
収益化はこれから検討する段階ですが、当社の戦略としては、これらのデータを「ワーキングデータ」として捉えています。先ほどのクチコミデータとキャリアデータを効果的に活用することで、データビジネスへの応用や、新たな転職サービスを構築する際のヒントにすることを目指しています。
これらのデータを継続的に収集することで、オープンワークの価値を高めるサービスとして新しく展開しています。
事業系統図

事業系統図のまとめです。各ビジネスモデルをご説明します。最初にお伝えしたクチコミサイト「OpenWork」は、紹介料などを収益源とし、提携サービス会社へユーザーを送客しています。また、「OpenWork」はクチコミやWeb履歴書を収集し、ビジネスの基盤を支えるサービスとなっています。
この得られた履歴書などを活用することで、「OpenWorkリクルーティング」のサービスが成り立っています。求人企業からは成功報酬や月額課金料を得ており、場合によっては人材紹介エージェントを介して収益を上げています。そして、集めた求人情報を用いて登録ユーザーに新しいキャリアプランを提供しています。
最後に、「オルタナティブデータサービス」は金融機関や人事部門に対して、「OpenWork」のデータを直接または加工して提供し、利用料を得るという仕組みです。このような3つのビジネスモデルにより、事業を展開しています。ここまでが、事業も含めた会社概要の説明となります。
P/Lハイライト

本日のメインである第1四半期の決算についてご説明します。エグゼクティブサマリーで大澤からご説明したとおりですので、概要は割愛します。営業収益、営業利益は過去最高を更新し、非常に良い流れとなっています。
営業収益は前期比31.5パーセント増の13億7,600万円、営業利益は5億円を超える結果となりました。特に営業収益については、「OpenWorkリクルーティング」が前期比で40パーセントを超える成長を見せており、しっかりと収益を牽引しています。
また、営業利益も計画どおりに進捗しており、前期比で50パーセントを超える高い成長率を維持しています。
業績推移(四半期ごとのサービス別営業収益の推移)

セグメント別の営業収益の四半期推移について、もう少し具体的にご説明します。各セグメントで着実に伸びており、特に「OpenWorkリクルーティング」は前期比で40パーセントを超える高い収益性により、過去最高益を得ています。
一方で、伸び悩んでいるように見える2つのセグメントについてご説明します。まず、グラフの一番下に示している「OpenWork」は前期比8.3パーセント増となりました。これは、私たちとしては計画以上に高く上振れたという感覚です。
このサービスは、最初にお伝えしたとおり、ビジネスモデルとして安定性がある一方で、この部分で収益を得るというよりは、「OpenWorkリクルーティング」につなげたり、ワーキングデータを収集するという中長期的な方針を重視しています。そのため、横ばいになることを計画していました。
しかし、昨年の第4四半期に引き続き単価が向上し、結果的に前期比8.3パーセント増と着実に伸ばすことができました。
「オルタナティブデータサービス」は前期比4.1パーセント増と、あまり伸びていないようにも見えますが、これは昨年第1四半期に想定外の成長があったためです。当時はピボットを始めたばかりであり、サービス立ち上げ直後で、かなりの伸びを見せました。その結果、現在も安定した収益源となっていますので、ご安心いただければと思います。
トータルでしっかりと成長を遂げており、安心していただける四半期ごとの財務資料としてご覧いただければと思います。
営業費用の推移

営業費用についてです。こちらも計画どおりに推移しています。グラフの一番下に示している人件費は前期比29.4パーセント増とやや伸びていますが、こちらも計画どおりです。新規事業や、後ほどご説明するAIサービス、M&Aの推進といった注力領域に人材を割き、採用を進めた結果、安定して伸びています。
一方で、広告宣伝費は減少していますが、計画上、マーケティング責任者と協議の上で広告投下のタイミングを下期にずらしたためです。その結果、営業費用全体としては計画どおりとなり、問題ないと認識しています。
人件費は引き続き増加しており、現在の従業員数は158名ですが、このペースで進めば期内には200名に達する見込みです。事業規模を拡大しながら成長を目指していきたいと考えています。
各種KPI / OpenWorkリクルーティング

各種KPIについてご説明します。まず、これまで開示していた契約社数の定義を変更し、累計導入社数のグラフを掲載しています。
これは、先ほどお伝えした「OpenWorkリクルーティング」のスカウトプランが今年に入り多岐にわたるかたちになり、お客さまの契約の変更タイミングやプランのかたちが広がってくることなどを見据えて、契約社数ではなく累計導入社数へと定義を変更し、総利用社数をお伝えするかたちに変更しました。
累計導入社数のグラフを見ると、伸びがやや鈍化しているように見えるかもしれませんが、その点についてはご安心いただければと思います。社数の伸び率は昨年と比べて減少していますが、新規利用についてはすべて有償社数をベースとしているため、質が高く、収益につながる部分が中心となって増加しています。
また、6,385社の内訳として、無償から有償にしっかりと切り替わってきている状況です。したがって、社数の伸びが鈍化している一方で、平均単価やLTVの観点では明確に向上していますので、ご安心ください。
スライド右側に掲載しているWeb履歴書登録者数は、従来使用している指標です。こちらも順調に伸びていますので、あわせてご安心いただければと思います。
各種KPI / OpenWork

「OpenWork」の登録ユーザー数および社員クチコミ・評価スコア数については、先ほどお伝えしたとおりです。どちらも順調に伸びており、引き続きデータを増やしていきたいと考えています。
貸借対照表

貸借対照表です。安定した財務指標として堅調に推移していますので、ご安心ください。
株式会社BNGパートナーズのグループイン

BNGパートナーズのグループインについては、代表取締役を兼務している大澤からご説明します。
大澤:今回グループインしていただいたBNGパートナーズは、CXOやハイキャリア層など、主に年収1,500万円前後の人材紹介に特化した人材紹介会社です。
「OpenWork」のデータベースとの相性が非常に良いことに加え、詳細はお伝えできませんが、「OpenWork」のデータベースや開発力、AI実装力を活用することで、従来では実現できなかった人材紹介を可能にできると考えています。
また、人材紹介市場は非常に大きな市場です。ゼロから立ち上げるのではなく、すでにブランドや実績、カルチャーを持つ企業と連携することで収益性を高め、クライアントや求職者へより大きな価値を届けるという観点からグループインを行いました。
私も現在、社長として現場業務に携わりながら、多くの改善余地があると考えています。ぜひ今後の展開を楽しみにしていただければ幸いです。
2030年までの成⻑計画

栗本:2030年までの成長計画をお話しします。第4四半期の年間決算でもお話ししましたので詳細は割愛しますが、引き続き5年間の中期経営計画を進めていきます。2030年までに営業収益150億円以上、営業利益30億円以上を目指し、積極的なM&Aの推進やワーキングデータを活用した新規事業を全社で推進していきます。
M&A方針 ‒ TAMの拡大

先ほど大澤からお話があったM&A方針について、私から補足します。まず、なぜ私たちが人材紹介市場に参入するのかについてご説明します。
人材紹介市場は、労働集約的であり、レッドオーシャンとも言われる分野です。その中で、「データで勝負しているオープンワークがなぜこの市場に入るのか」というご意見をいただくことも多いですが、ここには明確な戦略があります。
1点目は規模です。人材紹介市場は単純に規模が大きいです。当社の昨年の営業収益は約46億円でした。ダイレクトリクルーティング市場も依然として成長余地がありますが、人材紹介市場に目を向けると、その規模は約6,000億円と、当社の昨年の営業収益の100倍以上もあります。これは明確な事実です。
ダイレクトリクルーティングだけでは十分に採用が進まない場合もあり、この手法にまだ慣れていない企業も多く見られます。しかし、採用市場としては成長が期待される中で、私たちは今後さらに基盤を築くため、このような大きな市場に参入していくことが重要だと考えています。
人材紹介会社のロールアップ型M&Aに挑戦する理由 ‒ 影響力×課題

2点目は、人材紹介サービスがジョブマーケットに与える影響が依然として大きいと捉えています。転職者数が300万人を超えるホットなマーケットの中で、特に正規従業員が人材紹介を経由する割合が全体の20パーセント弱と多い点が挙げられます。正規従業員の転職者数は、全体の38.7パーセントです。
このため、日本のジョブマーケットにおいて、人材紹介サービスは非常に重要で切り離せない存在であることがわかります。
一方で、市場に目を向けると、完全なレッドオーシャンであることも事実です。1999年に3,700社だった有料職業紹介事業者数は、現在では3万社を超えています。市場への参入が容易であることや、マーケットの成長性が高いことにより、8倍以上に増加しました。
競争は非常に激化しており、人材紹介事業において生き残ることが難しい状況になってきています。
人材紹介会社のロールアップ型M&Aに挑戦する理由 ‒ 実現したい世界観

このようなマーケット状況を踏まえた上で、私たちはぜひ参入したいという意向から、M&Aを推進しています。「ロールアップ型M&A」と呼んでいますが、人材紹介事業への参入方法についてご説明します。
目指す姿をスライド左側に示しています。人材紹介市場において、アドバイザーが求職者や採用企業に対してしっかりと価値を提供するというモデルは変わりませんが、当社としては、この内側に入ることにより、さらに独自の価値を提供していきたいと考えています。
アドバイザーが求職者や採用企業に対し、RA(リクルーティングアドバイザー)やCA(キャリアアドバイザー)としてアドバイスを行う仕組みは変わりません。しかし、ここにオープンワークが持つキャリアデータやクチコミ、「OpenWorkキャリア」のデータなどを組み込みます。
これにより、従来の勘や経験に基づいて属人的に行われていたアドバイスから、ワーキングデータを活用することで、若手や経験が浅いアドバイザーでも安定的なアドバイスが行える環境を整えられると考えています。
「OpenWork」のデータは、先ほどお伝えしたとおり、ユーザーが主観的で生々しい情報を書き込んでおり、他では見ることのできないデータです。
このデータをAIを活用して組み込み、必要に応じて切り替えることで、経験や業界知識が浅いアドバイザーも、アドバイザーが持つ情報だけでなく、「OpenWork」のクチコミを活用して独自の情報を提供したり、ヒントを与えることができます。したがって、「アドバイザー×クチコミ」という新しい価値提供を実現できるのではないかと捉えています。
こうした取り組みにより、レッドオーシャンである人材紹介事業にも一石を投じることができるのではないかと考えています。
M&Aの方針

まとめとして、M&Aの方針についてお話しします。当社はワーキングデータの会社と位置づけていますので、2,000万件を超えるクチコミデータをはじめとした私たちの独自データを、800万人近いユーザーや、6,000社を超える契約企業へ届けていくことが戦略の基本方針です。
これをより加速させるために、先ほどお伝えした人材紹介やマッチング関連領域で、M&Aの効果が期待できると考えています。「人×AI」のかたちでデータを活用することにより、転職市場に価値を提供していきます。
また、データ資産の価値をさらに高める目的で、AI開発やデータサイエンス分野で高い分析力を持つ会社と協業することで、当社のデータの利活用価値を拡大していくことも重要と考えています。
これら2点を軸にM&Aへの積極的な投資を行っていくことが、この5年間のM&A方針です。
配当方針の変更(初配)

最後に、配当についてご説明します。現在のキャッシュの状況を踏まえ、積極的なM&A投資を行いつつ、株主のみなさまへの還元も両立できると考えています。
CFOの広瀬とも話し合いを重ねていますが、この積極投資を課題として認識しつつも、豊富なキャッシュを活用し、引き続きROEの向上に努めていきます。積極的な取り組みを行う中でも、現在当社を支えてくださっている株主のみなさまにはしっかりと配当を行い、成長投資と株主還元を両立させていきます。
今回、連結配当性向が20パーセント程度となるように修正予想を発表しました。株主還元と成長投資の両立を実現していきますので、引き続きご期待いただければと思います。
私からの説明は以上です。
質疑応答:株価に対する課題と改善施策について
司会者:「転職市場での情報リソース強者としての存在感、また環境的に人材不足が進行し
新着ログ
「情報・通信業」のログ





