logmi Finance
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デジタルグリッド株式会社350A

東証グロース

電気・ガス業

今回決算の注目ポイント

豊田祐介氏:デジタルグリッド代表取締役社長CEOの豊田です。本日は、2026年7月期第3四半期の決算についてご説明します。

まず最初に、重要な点を3つお伝えします。1つ目は、業績予想を上方修正する点です。具体的な数字はスライドに記載していますが、特に当期純利益について30パーセントの上方修正を行っています。

その背景として、2つ目のポイントが挙げられます。総契約容量は過去最高の1.3ギガワットに到達しており、前年同期比で30パーセント以上の成長を実現しました。

これは特定の分野に限った成果ではなく、電力需要家との契約(電力PF事業)、再生可能エネルギー発電家との契約(再エネPF事業)、さらに足元で急成長している系統用蓄電池の契約(調整力事業)という3つの柱が30パーセント成長を牽引し、過去最高の数字を記録しました。

3つ目は、特に足元で新規事業として立ち上がりを始めている調整力事業です。当社では2つの調整力関連事業を展開しています。

1つ目はAS(アグリゲーションサービス)事業です。蓄電池の最適運用を行うビジネスです。こちらは売上・利益ともに継続的に成長しており、過去最高の成長を達成しています。さらに、利益もついに1億円を超える水準まで積み上がってきています。

もう1つはAM(アセットマネジメント)事業です。これまで第2四半期までは具体的な報告ができませんでしたが、水面下で投資の検討が順調に進んでおり、この四半期では16.2メガワットの投資案件を確保しました。

この案件は、昨年9月に発表した中期経営計画で掲げた「蓄電池に100億円を投資する」という計画に対し、40パーセント程度の進捗率まで到達しています。

AGENDA

本日は、業績概要、事業進捗、そしてIRにおいて工夫している点についてお話ししたいと思います。

デジタルグリッドは“つなぐ”プラットフォーマーです。

先ほど電力需要家、発電、そしてその間で調整を行う蓄電池についてお話ししましたが、当社は電力の単純な小売会社ではなく、プラットフォーマーとして創業以来活動しています。今後、エネルギー業界がデジタル化・アップデートしていく中で、当社は常に必要な要素技術をアップデートし、そのフロンティアとして活動していきます。

決算ハイライト|3Q業績

第3四半期の数字について振り返ります。売上高は累計で51億円で、通期業績予想に対する進捗率は81パーセントです。スライドの表の上から4段目にある総契約容量は堅調に推移しており、前四半期比で16パーセント増加しています。

後ほどグラフでもお示ししますが、電気にはシーズナリティがあり、第3四半期、当社でいう2月から4月は電気の契約の切り替えが比較的多い時期となっています。そのような意味で、4月に業績として結果を出せたと言える数字だと思います。

営業利益は累計で24億円となっており、これは通期計画の23億円をすでに上回っています。また、表の一番下の当期純利益は18億円で、当初計画の14億円に対して126パーセントの水準に達しています。

決算ハイライト|通期連結業績予想の上方修正

これを踏まえ、株主のみなさまと対話を行う中で、これまで多少保守的に数字を作成してきましたが、業績を上方修正する方針とし、今回開示を行っています。

それぞれ、売上高を5パーセント、営業利益を20パーセント、経常利益を25パーセント、当期純利益を30パーセント上方修正しました。詳細な業績については、後ほどご説明します。

決算ハイライト|四半期連結売上高推移

スライドは決算ハイライトとして、四半期ごとの売上高を棒グラフで示したものです。前四半期比で約20パーセントの伸びとなっています。

特にグラフの中央にある薄青色の部分、収益が1億3,000万円と記載されている部分が調整力事業であり、堅調に推移しています。

一方、グラフの一番下、プラットフォームの手数料部分は、横ばいまたは微減となっており、こちらについては次のスライドでご説明します。

決算ハイライト| DGP手数料売上高の内訳

先ほどの手数料に関する内訳を示したものです。繰り返しとなりますが、この第3四半期で契約容量は大きく積み上がっています。

一方、スライドの中央と右側、特に中央のグラフは季節性を示しています。従来からご覧いただいている方々には繰り返しの説明になってしまいますが、電気の場合、契約容量が同じでも気温や天気によって使用状況が変動します。

最も相関が強い要因は気温であり、当然ながら暑い場合は冷房を使用し、寒い場合は暖房を使用するというかたちです。そのため、春先など「端境期」と呼ばれる時期は比較的使用量が落ちやすい傾向にあります。

そのような影響を受け、季節指数は、冬を含む前四半期より8.6パーセント下落しています。また、4月に一部契約の更新が影響し、利用料はマイナス7.8パーセントとなりましたが、お客さまの数は増加していることはお伝えできると考えています。

決算ハイライト|販管費・人員の推移

販管費の状況です。まず人員計画についてですが、スライド右側のグラフに示されているとおり、前年同期比で32.9パーセント増、23名の新しいメンバーが加わっています。主にフロント部門を中心に採用を進めています。

一方で、販管費については、コストコントロールを徹底し、前年同期比で20パーセント超の増加に抑えています。

損益計算書 / 主要財務指標

損益計算書です。

貸借対照表 / キャッシュフロー計算書 / コミットメントライン

バランスシートについては、詳細な内容になりますので、後ほどお手元の資料としてご参照いただければと思います。

セグメント|概要

続いて、事業の進捗についてご説明します。事業内容は、3つの柱で展開しています。

1つ目は電力プラットフォーム事業です。電気をピアツーピアで売買する中で、電気代を削減し、コストをコントロールできる事業を展開しています。

2つ目は再エネプラットフォーム事業で、比較的新しい事業に分類されるものです。特に太陽光や風力といった再生可能エネルギーを購入したい方々向けのサービスを提供しています。

その他事業に分類されるものは、主に蓄電池と調整力の事業です。アグリゲーションサービスとアセットマネジメントビジネスの2つに分類されます。このようなセグメント体系となっています。

セグメント|四半期業績推移

この3つの数字を振り返ります。電力プラットフォーム事業は前年同期比で12.9パーセント増、再エネプラットフォーム事業は32.5パーセントの増収となっています。

その他事業については、AS(アグリゲーションサービス)事業と、AS事業を除くアセットマネジメントを含むその他事業に分類して記載しています。

AS事業については前四半期でもみなさまにお伝えしたとおり黒字化しており、順調に収益を積み上げている状態です。

その他事業についても、今四半期に投資意思決定を行った蓄電池の運転が少しずつ開始され、収益に貢献し始める兆しが見えています。

セグメント|総契約容量推移

総契約容量のグラフです。先ほどざっくりとした数字をご覧いただきましたが、こちらはその数字を細分化したものです。冒頭にお伝えしたとおり、青色は電力プラットフォーム、緑色は再エネプラットフォーム、グレーは調整力(蓄電池)を表していますが、すべて満遍なく伸びている状況です。

特に電力プラットフォームについては、横ばいに見える点を心配されている投資家の方もいるかもしれませんが、契約容量は888メガワットとなりました。4月には契約容量が大幅に増加しており、これは当社が尽力して達成した成果であることも併せてお伝えします。

事業環境|電力業界が直面する課題とDGグループのソリューション

あらためて、この3つの事業をなぜ我々が行っているのか、その背景を簡単に振り返りたいと思います。現在、中東情勢の緊迫化などを背景に、エネルギー市場を取り巻く不確実性が高まっています。

また、エネルギー価格の高騰について、さらに詳しく見ていくと、その背景には化石燃料の購入が関係していることがわかります。

オイルが中心です。LNGガスに関しては、実はホルムズ海峡から調達しているものはあまりありませんが、LNGガスとオイルの価格はリンクしているため、広い意味で化石燃料に依存している状況です。

一方で、再生可能エネルギーが増えているというポジティブな兆しがある半面、需給管理が非常に逼迫していたり、系統が不安定になるといった課題も生じています。

そのため、当社はこれらの課題を解決するために電力プラットフォーム事業を展開しています。この事業では、エネルギー価格の高騰をヘッジし、影響を抑えながらコストコントロールを可能にするソリューションを提供しています。

また、2つ目は再生可能エネルギー事業です。この事業では、化石燃料の価格に依存しない再生可能エネルギーをお届けしています。

最後に3つ目として、増加する再生可能エネルギーによる系統の不安定化や発電状況の偏りといった課題を解決するため、需給をバランシングするサービスを提供しています。このように、当社はこれらの3つのセグメントを通じて事業を展開しています。

電力PF事業|オーダーメイド方式を活用した電力調達方法

1つずつ、当四半期のハイライトを見ていきます。当社の電力プラットフォーム事業において、特に足元では、いかにコストコントロールを行うかを提案しています。

スライドの左側にイメージ図がありますが、お客さまが100社いる場合、電気の使い方は100社それぞれ異なります。どのようにヘッジを行い、どのように固定化するかは、お客さまの電気の使い方次第です。

当社ではこれをオーダーメイド方式と称し、お客さまのリスク許容度に合わせたヘッジおよび固定化を推進しています。直近のプレスリリースには、多数の事例を掲載しています。

電力PF事業|先物等を活用した柔軟な電力調達方法と導入事例

この固定化を行う手段として、もう1つの方法には電力先物がありますが、現在、数年前とは比較にならないくらい流動性が飛躍的に向上しており、特に規模の大きなお客さまなどは、このような先物を活用しながら、ご自身で電気をヘッジしている状況です。

特に中東情勢の緊迫化が本格化する前にヘッジエントリーを行った方々は、その影響をかなり回避することに成功しています。当社は、お客さまが本業に専念する中でのコストコントロールをご支援する役割を担っています。

電力PF事業|法人低圧領域への本格進出

先日、6月2日にプレスリリースを発表しましたが、当社は昨年9月の本決算時に中期経営計画を公表し、ビジネス領域を広げていくことをお伝えしました。

具体的には、低圧領域のビジネスにおいても、これまでの知見を活かし、多数の案件に対応できる体制を整え、デジタル化も進めてきました。その結果、低圧の案件が多いお客さまに対しても、当社のプロダクトやプラットフォームを十分に提供できる状況が整い、法人向け低圧領域へ本格的に進出しているところです。

また、これに先立ち、DG Lifeという子会社を設立し、本格的な参入を進めています。

再エネPF事業|充実した再エネPF事業のメニュー

続いて、再エネプラットフォーム事業についてです。このスライドはよく使用しているため、みなさまも見覚えがあるかもしれませんが、あらためて再生可能エネルギーについてはステップ論があるというお話です。

ステップ1として、まずは証書です。日本では非化石証書が一般的に広く流通しており、証書を用いてカーボンオフセットを行う方がエントリーとなります。

証書だけではなく、実際に再生可能エネルギーの電源と契約をしたいという方もいますが、ステップ2では、当社が提供する再生可能エネルギーのマッチングイベントをご利用いただき、希望する再エネを探していただきます。

最後に、それを用いて実際に取引を行う際は、デジタルグリッドプラットフォームをご活用いただくという三段構えとなっています。

再エネPF事業|Step① Econohashi(エコのはし)

FIT非化石証書の調達代行サービス「Econohashi(エコのはし)」は、順調に会員数、取引量、取扱量が増加しています。

再エネPF事業|Step② RE Bridge

再エネ取引のマッチング機会を提供する「RE Bridge」についても会員数が右肩上がりに増加しています。

マッチング件数には多少の変動が見られるものの、参加者数が着実に増加していることは非常に重要な兆しだと思います。

再エネPF事業|Step③ 再エネ取扱容量推移

最終的にマッチングし、みなさまに取引をしていただいていますが、その取引の契約容量はついに377メガワットに到達し、足元では取引が順調に増加している状況です。

その他事業|再エネ移行に伴う調整電源ニーズの拡大

最後にその他事業についてです。主に調整力事業に関する内容ですが、あらためてビジネスの背景についてお話しします。

スライド左側の図がわかりやすい事例かと思いますが、現在、太陽光発電の導入拡大が進む中で、日中のスポット市場の価格が大きく押し下げられている状況や、場合によっては出力抑制が発生しています。このような環境の中で、系統用蓄電池の活躍の場が広がっています。

また、スライド右側に示されているとおり、見通しについては経済産業省の公表する数字を拝見すると、ここから15倍から20倍程度の導入が企図されていると理解しています。

その他事業|調整力事業のビジネスモデル

その中で、我々はアグリゲーションサービス(AS)事業とアセットマネジメント(AM)事業の2つに注力し、蓄電池の運用と蓄電池への投資を両輪で進めていきます。

その他事業|調整力事業の優位性

蓄電池の運用について少し詳細をお話しします。蓄電池の動かし方についてのイメージがない方や、理解が難しいという方もいらっしゃるかもしれません。スライド左上には、我々の自社開発によるゲートウェイ機器と記載されていますが、主にこのデバイスを通じて充放電の指示を出すケースが多いです。

また、この自社開発の機器については、「JC-STAR」というIoTセキュリティ認証を取得しており、我々のクラウドと高いセキュリティ環境の中で確実に連携する仕組みとなっています。

難易度が高いのは、当社のゲートウェイ機器と右側につながるPCS(パワーコンディショナー)・EMS(エネルギーマネジメントシステム)、そして蓄電池の組み合わせです。これらは非常に多くの組み合わせが存在し、さまざまなシステム構成に対応しなければならないという課題があります。

当社が最も強みとしている点の1つに、システムエンジニアを内製化していることがあります。これにより、あらゆるパターンの蓄電池やPCSなどに対応可能で、さまざまなパターンで蓄電池を運用し、調整力事業の積み上げを実現しています。

その他事業|系統用蓄電池の容量推移

スライド左側のAS事業では、第3四半期末時点で100メガワットを超える運用実績となっています。また、右側のAM事業における自社投資については、16メガワット以上の投資意思決定がなされています。

その他事業|自社保有案件の進捗状況

16メガワット超とお伝えしましたが、具体的には青色で囲まれた部分がすでに運転を開始している案件で、黄色で囲まれた部分がこれから運転を開始する案件です。このように着実にアセットを積み上げています。

情報開示|IRコンテンツの拡充

最後に、情報開示の面で当社がIRに関して工夫している点をご紹介します。

今般、投資家向けのデータブックを公開しました。この資料はお手元にダウンロードしていただけます。資料内のリンクボタンからデータブックにアクセスできます。連結財務情報などを開示していますので、ぜひご参考にしてください。

継続的にIRのメルマガ配信やエンヴァリス社のカバレッジレポート、また毎回「Notion」でよくある質問(QA)をまとめています。これらをぜひ、当社をよりよくご理解いただくためにご活用ください。

情報開示|デジタルグリッドグループをもっと身近に

もう少しカジュアルに当社の雰囲気やビジネス内容、概要、社風などをご理解いただくために、「YouTube」で公開している動画やショート動画をご覧ください。まだご覧になっていない方は、ぜひ一度ご視聴いただければ幸いです。

以上、簡単ではありますが、私からの説明を終わります。

質疑応答:修正後の売上高・営業

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