2026年3月期決算説明
新田ゼラチン、2期連続最高益を達成し中計目標を上方修正 次なる成長に向け生産能力拡大と株主還元強化を推進
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竹宮秀典氏:みなさま、こんにちは。新田ゼラチン株式会社、代表取締役社長の竹宮です。
本日は、2026年3月期の決算概要と、2027年3月期の業績予想、そして、2024年より取り組んでいます、中期経営計画の進捗状況について、ご説明します。
決算ハイライト

まずこちらに、決算のポイントについてまとめています。
2026年3月期の決算については、日本や北米でのゼラチンの販売が減少したことから、売上高は減少しました。
一方、収益性は引き続き好調に推移し、営業利益は2期連続で過去最高を達成することができました。
また、営業利益の増加により、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益も、過去最高となりました。
次期、2027年3月期の業績予想については、日本での販売拡大や、北米でのアライアンスの活用により、売上高を拡大し、2025年11月に上方修正を行った中計目標を、更に上回る、営業利益の達成を目指します。
次のスライドから、詳しくご説明していきます。
連結損益計算書

2026年3月期の連結損益計算書についてご説明します。
売上高は、前期比マイナス1.8パーセントの、380億4,800万円となりました。日本や北米での販売が減少しました。
営業利益は、前期比プラス18.7パーセントの、46億6,400万円となりました。北米をはじめ、グループ全体の収益性改善が進捗しました。
経常利益は、営業利益の増加により、前期比プラス15.4パーセントの、47億8,300万円となりました。
そして、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比プラス3.9パーセントの、32億8,200万円となりました。子会社の清算手続きに伴い、法人税等調整額を計上したことで、最終利益を押し上げました。
連結売上高増減要因

連結売上高の増減要因についてご説明します。
売上高全体は、前期から6億9,600万円の減収となりました。
これは、北米での在庫販売分の減少や、日本での写真用販売の減少などにより、ゼラチンの販売が減少したことが主な要因です。
一方、コラーゲンペプチドは、北米でのプロテイン需要の拡大を確実に捉えたことにより、販売が伸長しました。
製品区分別販売概況

製品区分別の一覧がこちらです。
ゼラチンは、前期比マイナス4.9パーセントとなりました。日本では食品用とカプセル用が引き続き堅調に推移したものの、写真用の販売が減少しました。北米では、前期の第1四半期に、ニッタゼラチンユーエスエーの生産停止後の在庫販売分があった影響などにより、減少しました。インドでは、ソフトカプセル用、ハードカプセル用がともに好調に推移しました。
コラーゲンペプチドは、前期比プラス12.0パーセントとなりました。日本では、当社製品を使用した顧客商品の販売が減少しましたが、北米ではプロテイン需要が引き続き旺盛で、販売が好調に推移しました。インドおよびアジア市場も、引き続き堅調でした。
食品材料は、前期比マイナス2.7パーセントとなりました。収益性の向上を目的とした商品構成見直しの進展に伴い、減収となりました。
バイオメディカルは、前期比プラス5.8パーセントとなりました。日本では、主要顧客への販売が減少しましたが、海外向けの販売が引き続き伸長しました。
四半期別連結業績推移

四半期別業績推移はご覧の通りです。
2026年3月期は、収益性改善により、年間を通じて高い利益水準で推移しました。
第4四半期は、販管費の一時的増加により、第3四半期より減益となりましたが、前年の同時期に対しては増益となりました。
連結貸借対照表

次に、連結貸借対照表についてご説明します。
固定資産は前期末対比で17億1,800万円増加しました。ニッタゼラチンインディアでの増産工事の進展や、ERPの導入などが主な要因です。
負債は、短期借入金及び長期借入金の減少などにより、17億9,800万円減少しました。また右のグラフのとおり、有利子負債の削減も順調に進んでいます。
このほか、好調な業績を受け、純資産が大きく増加したことから、総資産合計は、24億5,700万円増加の、428億7,000万円となりました。
連結キャッシュ・フロー計算書

キャッシュフローの状況はご覧のとおりです。
営業活動によるキャッシュフローは、税金等調整前当期純利益の増加などにより、増加しました。
投資活動によるキャッシュフローでは、ERPやインドにおける増産投資などにより、支出が増加しました。
財務活動によるキャッシュフローでは、引き続き借入金の返済を進めました。
決算のご説明は以上です。
2027年3月期 業績予想

続いて、2027年3月期の業績予想についてご説明します。
売上高は前期比プラス13.0パーセントの430億円とする計画です。日本では、引き続き好調が予想されるグミキャンディー市場において、多様化するお客さまのニーズにお応えすることで販売拡大を目指します。また、グローバルで堅調に推移するカプセル用途の需要にも確実に対応していきます。コラーゲンペプチドについては、北米で旺盛なプロテイン需要の獲得に引き続き注力するとともに、成長著しいアジア市場での販売拡大を推進します。
また、継続的な販売拡大を実現するため、提携先とのアライアンスを活かし、供給体制の強化を図ります。これに加え、インド拠点における、生産能力の更なる増強も計画しており、詳細は後ほどご説明します。
一方、コスト面では、原材料価格の上昇や、人件費、減価償却費などの増加が見込まれますが、これらの取り組みによって売上高を拡大することで、営業利益は、従来の中計目標である45億円を上回る、47億円を計画しています。
なお、親会社株主に帰属する当期純利益については、子会社の清算に伴う、法人税等調整額の影響がなくなることから、減益となる予想です。
配当の状況

こちらは、配当の状況です。
2026年3月期の年間配当は、前期から5円増配の、30円とさせていただく予定です。
2027年3月期については、DOE3パーセントの配当目標に基づき、40円を計画しています。これにより、配当性向は30パーセント程度となる見込みです。
長期経営構想の目標に掲げる、DOE4パーセントの達成に向け、株主還元の強化に引き続き注力していきます。
トピック

決算及び業績予想に関するご説明の最後に、トピックとして2点お話しします。
1つ目は、ニッタゼラチンインディアの生産能力増強についてです。ニッタゼラチンインディアでは、2025年7月にコラーゲンペプチドの生産能力を拡大しましたが、引き続き旺盛な需要に対応するため、この度、更なる増産を決定しました。
またゼラチンについても、インド国内はもとより、今後のグローバルでの需要拡大を取り込むべく、生産能力の増強計画を更新しました。
これにより、2027年7月以降の年間生産能力は、コラーゲンペプチドが1,800トン、ゼラチンが7,500トンとなる計画です。
トピック

2つ目は、中東情勢の影響についてです。
当社グループへの影響としては、電気・ガスなどのユーティリティ価格や輸送費、製品の梱包用資材などの価格が上昇する可能性があります。
影響額については現在精査中であり、2027年3月期の業績予想には織り込んでいません。
対応方針としては、上昇分のコストについては、生産効率の向上や販管費の抑制といった内部努力によって吸収するとともに、状況に応じて製品価格に適切に反映させることで、業績への影響を最小化していく考えです。
今後も先行きが不透明な状況が続くと予想されますので、引き続き動向に注視していきます。
2024-2026中期経営計画 進捗状況

ここからは、中期経営計画の進捗状況についてご説明します。
KPIの進捗状況

まず、KPIの進捗状況です。
売上高及び営業利益の状況は左のグラフのとおりで、営業利益については、2026年3月期の実績が、従来の中計目標である45億円をすでに超過しています。今回、最終年度となる2027年3月期の目標を47億円に上方修正し、3期連続での過去最高益を目指します。
また、右の表の各指標についても、目標達成に向けて順調に進捗しています。
ROIC改善状況

ROICの改善状況はご覧のとおりです。
グループ全体の収益改善に伴い、当社の4つの製品区分すべてにおいて、順調に進捗しています。今後も引き続き、収益改善に取り組んでいきます。
各テーマの進捗状況

こちらは、各テーマの進捗状況の一覧です。
全体的には概ね順調に進捗していますが、バイオメディカルについては、海外での販売拡大は進んでいるものの、計画に対する進捗が遅れている状況です。
キャッシュ創出力強化の目標である、キャッシュ・コンバージョン・サイクルは、仕入先・販売先との取引条件の見直しは進んでいるものの、在庫削減が課題となっています。
事業基盤の再構築については、原料調達ソースの多様化は順調に進んでいるものの、ERPの稼働が予定より遅延しており、現在、稼働時期を再検討している状況です。
PBR改善状況

PBRの改善状況はご覧のとおりです。
2026年3月期の当社株価は、好調な業績を背景に、目標の1,100円を大きく上回って推移しました。これを受け、PBRも3月末時点で0.91倍と、前期末対比で大幅に改善しました。
足元では一時的な調整局面にあり、目標とする1倍を下回っていますが、今後も、成長投資と株主還元の両立により、市場の期待を更に高められるよう、取り組みを進めていきます。
長期経営構想の実現に向けて

最後に、当社が昨年11月に策定しました、長期経営構想についてご説明します。
2033年3月期の業績目標には、現在の約2倍となる売上高800億円、営業利益100億円を掲げ、「ゼラチン・コラーゲン業界における売上高アジアNo.1」を目指し、グループ一丸となって取り組みを進めています。
この、長期経営構想を実現するためにも、まずは、現在進行中の中期経営計画を確実に達成し、次なる成長へとつなげていきます。
株主・投資家のみなさまには引き続きご支援を賜りますよう、よろしくお願いします。
2026年3月期の決算と、中期経営計画の進捗に関するご説明は以上です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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