用語解説
板寄せは、証券取引所における売買成立方法の一つで、主に株式市場の寄り付きや終了時に使用される価格決定システムです。この方式では、売買開始前に受け付けた全ての注文を一度に集約し、最も多くの取引が成立する価格を算出します。
具体的には、注文控えとなる「板」にすべての売り注文と買い注文を記載し、価格優先の原則に従って条件を整理します。成行注文を最優先とし、次に高い買い注文と安い売り注文を照合させながら、売買数量が合致する価格を特定していきます。この決定された価格が始値や終値となるのです。
一方、取引時間中のザラ場では、注文が入るたびに売買を成立させるザラバ方式が採用されています。板寄せ方式により、多数の注文が交錯する状況でも公平で効率的な価格形成が実現されています。