通期連結業績ハイライト

中研悟氏:株主のみなさま、投資家のみなさま、いつもMRKホールディングス株式会社にご支援を賜り、誠にありがとうございます。専務執行役員の中です。それでは、2025年3月期の連結業績概況についてご説明します。

ハイライトは、スライドに掲載しているとおりです。営業利益を除く売上高などの利益項目については、増収増益を達成しました。営業キャッシュ・フローにおいても、大幅に改善しています。一方、営業利益は中長期的な成長のために先行投資を実施し、一時的に減益となっています。要因は、後ほどご説明します。

連結損益計算書

連結損益計算書です。営業利益を除き、増収増益を達成しています。

営業利益の前期比較

営業利益についてご説明します。2025年3月期は、中長期的な成長に向けて先行投資を実施しています。特に、人的資本の拡充に向けた投資を積極的に行っています。

これらの投資により一時的に減益となりましたが、人員の育成強化を図ることができ、1人当たりの生産性が着実に向上しています。このような成長基盤構築により、今後も増収を実現し、営業利益についても大幅な改善を見込んでいます。

連結貸借対照表

連結貸借対照表は、スライドに記載のとおりです。

キャッシュ・フロー計算書

キャッシュ・フロー計算書については、スライドに記載のとおり、営業活動によるキャッシュ・フローが大幅に改善しました。

2026年3月期連結業績予想

2026年3月期連結業績予想につきましては、増収増益を目指します。2025年3月期の先行投資の効果により、営業利益においても大幅な改善を見込んでいます。

婦人下着及びその関連事業

2025年3月期の業績および2026年3月期の主な取り組みについて、セグメント別にご説明します。まず、婦人下着及びその関連事業についてです。こちらは、補整下着の販売および美容コスメ、健康食品などの美や健康に関連する商品の販売が主要事業です。

2025年3月期における婦人下着及びその関連事業の業績は、スライドに記載のとおりです。人員の教育、育成を推進したことから、1人当たりの生産性が高まり、売上高は増収を達成しました。

一方、利益面では、人件費等の先行投資の影響に加え、自社ポイントの使用率上昇に伴う契約負債の追加計上と一部の売掛債権に対する回収可能性を見直した結果、貸倒引当金を追加計上したことから、一時的に減益となっています。

進行期の2026年3月期は先行投資効果を受け、増収増益を計画しています。

婦人下着及びその関連事業

店頭での1人当たりの年間平均購入金額の推移です。従業員の育成強化による顧客対応力の向上と魅力的な新商品の投入により、リピート購入が増加し、顧客単価が増加しました。

婦人下着及びその関連事業

メディアプロモーションによる新規顧客の予約数の推移のグラフです。Webプロモーションが好調に推移し、着実に増加しています。今後も、デジタルマーケティング戦略の強化とともに、費用対効果の高い広告チャネルへの重点的な投資など、効率的な集客を行っていきます。

婦人下着及びその関連事業

EC売上高の推移のグラフです。商品ラインアップの展開とリアル店舗との連携により、定期購入件数が増加し、ECでの売上高は好調に推移しました。引き続き、ユーザビリティの改善とリアル店舗との連携により、顧客価値の向上を図っていきます。

婦人下着及びその関連事業

婦人下着及びその関連事業の店舗の状況です。2025年3月期は、新規出店2店舗、移転・改装を8店舗実施しました。2025年3月末では、205店舗を展開しています。今後も、さらなる利便性と顧客満足度の向上のため、店舗展開を強化していきます。

マタニティ及びベビー関連事業

マタニティ及びベビー関連事業についてご説明します。2025年3月期におけるマタニティ及びベビー関連事業の業績推移はスライドのとおりです。

過去最少の出生数を記録するなど、厳しい経営環境の中、商品戦略を強化したことにより、売上高は着実に伸長しています。

一方で利益面においては、一部、売掛債権に対する貸倒引当金の計上により、利益が圧迫されました。しかしながら一時的な要因のため、実態としては大幅な改善が図れています。

2026年3月期は、引き続き魅力的な商品ラインアップを展開するとともに、コスト最適化についても継続して実施し、黒字化を目指していきます。

婚礼・宴会関連事業

婚礼・宴会関連事業についてご説明します。婚礼・宴会関連事業においては、結婚式場の運営やカフェ・レストランなどの飲食事業の運営が主要な事業です。

2025年3月期における婚礼宴会関連事業の業績推移はスライドのとおりです。売上高は着実に伸長しています。

コロナ禍が明け、ウェディング・宴会需要が回復基調となり、「マリーグラン赤坂」においては通期黒字を達成するなど、確実に成長しています。

一方、新たな成長基盤を構築するため、福岡県に「グランフェスタ博多」をオープンしました。新施設オープンに向けた設備投資および従業員確保、また認知度向上のための投資が先行したため、一時的に減益となりました。

2026年3月期においては、人員不足の解消に向けた採用強化および法人宴会営業の継続強化、そして認知度向上のための地域密着型広告およびデジタルマーケティングの強化を継続して行い、増収を目指していきます。また、「グランフェスタ博多」の収益化による黒字化を目指していきます。

グランフェスタ博多 売上高月次推移

「グランフェスタ博多」のオープン以降の月次売上高の推移です。2024年7月にグランドオープンしたものの、人員不足により立ち上げが遅れ、本格稼働は2024年12月となりました。

2026年3月期においては、施設の認知度の向上に伴い、婚礼・宴会ともに、成約件数を着実に伸ばし、収益貢献を図っていきます。

その他(主に美容関連事業)

その他事業についてご説明します。その他事業においては、美容関連事業が主要事業です。

2025年3月期における美容関連事業の業績推移はスライドのとおりです。2025年3月期においては、スタイリストの採用に苦戦し、また、業務委託型店舗を整理したことにより、売上は一時的に減収となりました。

利益面においては、新たな収益基盤の構築に向けて新店舗を出店したものの、スタイリスト不足による計画の遅延が発生し、減益となりました。

2026年3月期においては、人材育成・定着を推進すべく、採用強化および人事制度の見直しを実施、また顧客満足度の向上を図るためスタイリストの教育を実施します。そして集客力向上のためのブランディングおよびデジタルマーケティングを強化し、増収増益を目指していきます。

店舗展開(連結)

2025年3月末において、当社グループ全体で220店舗を展開しています。今後も魅力的な店舗展開を強化していきます。

SDGsの取組みを推進

当社グループのSDGsの取り組みについてご説明します。当社グループのSDGsの取り組みはスライドのとおりです。社会課題の解決と事業成長の両立を目指し、取り組んでいきます。

かねてより取り組んでいるファンデーション回収、ピンクリボン運動、太陽光発電、女性活躍の推進に加え、新たな取り組みとして、SKUの最適化による環境負荷の低減に取り組んでいきます。

以上、2025年3月期業績および2026年3月期の主な取り組みにつき、ご説明しました。

2026年3月期連結業績予想

2026年3月期の連結業績予想については、スライドのとおり、増収増益の達成を目指していきます。

株主のみなさま、投資家のみなさまにおかれましては、引き続きMRKホールディングス株式会社および当社グループをご支援賜りますよう、何卒よろしくお願いします。