主幹事会社とは、有価証券の募集や売り出し、新規公開(IPO)の際に、引受・販売等を行う幹事会社のうち、中心的役割を果たす証券会社のことです。ただし、この言葉には法令上の明確な定義はありません。
主な役割として、有価証券の引受数量が最も多く(通常全体の7割~9割程度)、募集・売り出しの全体的な作業の運営やスケジュール管理を担当します。新規上場の場合には、公開時の引受・販売に加え、公開までの各種事務手続きや審査対応、株価設定、証券取引所など関係機関との調整も行います。
また、株式上場後も企業に対して資本政策や社内体制整備に関する助言、経営アドバイスなどを提供する重要なパートナーとなります。通常、複数の幹事証券会社が関わりますが、主幹事会社は他の幹事会社に比べて引受比率も高く、より大きな責任を負います。
複数の主幹事証券会社がある場合は、その代表を指すこともあります。また、大型資金調達時には複数社で共同主幹事を務めることがあります。