2025年9月期2Q エグゼクティブサマリー

菅田洋司氏:代表取締役社長の菅田です。本日はお集まりいただき、ありがとうございます。2025年9月期第2四半期決算の説明を行います。

まずは、エグゼクティブサマリーです。第2四半期予想に対して、すべての数値で上振れて着地しました。受託台数は3万1,000台を突破し、稼働台数は第2四半期で1,362台の純増、稼働率も前四半期比で0.4ポイント上昇しています。

駐車場サブリースサービスのARRは124億円を突破しました。今期の期末売上高は125億円を予想していますので、来期も順調に売上を伸ばせると見ています。

売上高の増加に対し、コストの増加は人件費の項目に限定されていますので、営業利益率も前年同期比で1.2ポイント改善しています。また、「スマート空間予約」の個別カスタマイズ依頼による受託開発案件を複数受注しており、下半期の受注見込みを持ったまま上半期を終えたところです。

通期予想としては売上高125億円、営業利益25億円、営業利益率20パーセントを掲げていますが、中間期の時点では順調に推移しています。

中期経営目標進捗状況(2023-2025)

スライドのグラフは、過去3ヶ年分の実績と、進行中の今期の数字です。今期第2四半期までの売上高は63億円ですので、通期予想の125億円に対しては達成確度がかなり高まってきています。

営業利益に関しては計画値の半分に届いていませんが、下半期に粗利率の高い大型の受託開発案件がありますので、それらを加味して、通期できっちりと25億円まで積み上げていこうと考えています。

我々の事業はストック型ビジネスですので、上半期に受託してリーシングできた駐車場の賃料収入・利益は、すべて下半期に数字として効いてきます。そのため、我々の決算は下期偏重になってくるという特徴があります。

企業理念

我々の企業理念は「世界から『もったいない』をなくそう」です。そして、「世の中の遊休資産を活躍する資産に」というビジョンを持っています。

事業内容 (売上構成割合)

売上高の構成割合をご説明します。現時点で、売上高の91.4パーセントを占めているのがストック型ビジネスによる収益です。駐車場サブリースサービスとして、不動産のオーナーから我々が駐車場の空き部分を一括で借り上げ、その車室を第三者に転貸しています。

月極ユーザーは、一度契約すると3年程度は続きますので、その期間はストック収益として月額で売上が上がってくるという特徴があります。

また、駐車場紹介サービスでは、不動産の商慣習で成約時に1ヶ月分の手数料をいただいています。こちらはフィービジネスで、売上高の構成割合は3.3パーセントです。

その他の売上としては、先ほど触れた「スマート空間予約」というSaaS型で月額利用料をいただく会議室の予約システムの受託開発などがあります。

また、ビジュアライゼーション事業として、3DCGパースのビジネスも手がけています。こちらはまだ規模が小さく、売上高の構成割合は1.9パーセントとなっています。

ストック収入ベースのビジネスモデル

第2四半期時点では、売上高の96パーセントがストック型収益となっています。

四半期売上進捗イメージ [遊休資産活用事業セグメント]

スライドの図は、四半期ごとの売上進捗イメージです。今、中間期が終わったところですが、第1四半期や第2四半期に受託した分が通期の収益に寄与してきますので、そのような意味で下期偏重型の決算になることをわかりやすく図示しています。

不動産テックへの取り組み

不動産テックへの取り組みについてご説明します。我々は「Transaction」「Valuation」「Operation」と大きく3つに分けて、不動産テックを捉えています。

Transactionでは、駐車場情報検索ポータルサイトによって、ユーザーに対して検索しやすさや月極駐車場を探す時の便利さを提供しています。

Valuationでは、これまで我々は非常に多くの問い合わせをいただいていますし、多くの契約実績がありますので、そのような実態に基づく相場感で賃料の値づけをしています。

Operationは、かなり力を入れているところです。基本的に、我々のシステムはすべて自社で開発しており、ユーザーの管理やオーナーとの契約の管理などもすべて自社のシステムの中で完結しています。各営業担当が物件情報や物件ごとのP/L、稼働率などをすぐに見られる状態になっていますので、情報の透明性を確保することで収益の最大化を目指しています。

営業・エンジニア人員採用による持続的成長イメージ

こちらのスライドは、営業・エンジニア人員採用による持続的な成長イメージです。営業1人当たりの営業利益は年々上がってきており、現時点で470万円まできています。

その成長を支えるシステムはすべて自社開発ですので、ITエンジニアの人数の推移も重要なKPIとして設定しています。ITエンジニア比率は非常に増えてきており、現時点で23.4パーセントとなっています。

IT活用 [ニーズ可視化]

過去に問い合わせが多かったところを赤く表示させたヒートマップを活用し、ニーズの多寡を可視化しています。このような指標をもとにして、「オーナーからいくらで借り上げるか?」「出口賃料はどれくらいになるか?」ということを非常に細かく分析しながら、駐車場サブリースサービスを進めています。

IT活用 [業務効率化の推進]

社内業務のRPA化による効率化を進めており、駐車場の申し込みから契約までのフローはすべてオンライン化しています。契約締結時のサインのシステムも自社開発しており、現業に関わる部分のほとんどを自社開発で賄っている状況です。

IT活用 [サービス開発体制]

連結グループ内のITエンジニアの割合は22パーセントを超えていますが、構成としては日本で30人、ベトナムを拠点に60人のエンジニアを確保しています。

ベトナムはまだエンジニアの単価が低いこともあり、本社の日本人メンバーが企画やプロジェクトマネジメントを担当しながら、実務としてコードを書くのはベトナムのメンバーに任せることで、全体的なコスト削減を図っています。

運営サービス一覧

こちらのスライドは、運営サービスの一覧です。もともとは「CarParking(カーパーキング)」という月極駐車場検索サイトしかありませんでしたが、2018年に上場してから約7年の間にいろいろと付加サービスが広がっています。

2025年9月期2Q 決算のポイント

第2四半期の決算のポイントをご説明します。遊休資産活用事業については、分譲マンションやオフィスビルの附置義務駐車施設を中心に、受託台数を拡大しています。稼働も追いついてきており、現在の稼働率は92.9パーセントです。

我々は稼働率を重要視していますので、前四半期比で0.4ポイントの向上というのは非常に良い着地となりました。

また、社用車駐車場管理サービス「Tomemiru(トメミル)」があります。こちらは社宅を代行する会社の社用車版のようなものです。「Tomemiru」の大企業への導入は継続的に増加しています。

さらに、「スマート空間予約」の個別カスタマイズ依頼による受託開発案件も複数納品することで、その他サービスの粗利増加に貢献しています。

ビジュアライゼーション事業に関しては、これまではCGパースの依頼を受けて制作・納品していましたが、生成AIによるレンダリングサービス「MyRenderer(マイレンダラー)」を昨年リリースしました。こちらはSaaS型ビジネスですので、売上利益を伸ばしていこうと考えています。

2025年9月期2Q 業績概要

スライドの表は、前第2四半期との比較の数字です。我々の事業はストック型ビジネスですので、それぞれの項目で前年を上回るのは当然ですが、特に営業利益が前年同期比37.6パーセント増となっています。

売上高の規模拡大とともに販管費率がだんだん薄まっているような状況ですので、その分、営業利益率が上がっています。売上高の増加よりも営業利益が増えているのは、そのようなスケールメリットを享受していることが背景にあります。

KPI推移 【駐車場サブリースサービス】

こちらは、我々が一番重視している駐車場サブリースサービスのKPIです。まずは受託台数です。現在、約3万2,000台の受託をしています。

そして、もう1つ大事になってくるのが稼働率です。結局、我々はオーナーに対して固定の金額を月額で保証していますので、出口である稼働率が1ポイントでも上がれば、それはすべて我々の利益になってきます。そのため、稼働率を非常に重視しています。

売上高推移 【駐車場サブリースサービス】

駐車場サブリースサービスの売上高推移です。前四半期比で6.3パーセント増、前年同期比で27.1パーセント増となっています。

特に第2四半期は引っ越しシーズンに当たるため、2月、3月に流入してきたお客さまとたくさん契約することができました。第2四半期の伸びは、通常の四半期ごとの伸びより高くなる傾向にあります。

ARR推移 【駐車場サブリースサービス】

駐車場サブリースサービスのARRの推移です。前四半期比で8.3パーセント増と、賃料収入をしっかりと積み上げることができています。

駐車場紹介サービス売上高・問い合わせ件数推移

駐車場紹介サービスの売上高および問い合わせ件数の推移です。我々が直営で借り上げ、管理している物件が増えていますので、我々の駐車場で成約するケースも増えてきています。

そのため、他社の物件に紹介して手数料をいただくという紹介サービスの売上高は横ばいが続いていますが、これは致し方ないことだと考えています。

一方、問い合わせ件数の推移は、私からしてもポジティブなものでした。2021年頃から横ばいのトレンドが続いていたのですが、掲載の仕方の工夫やUI/UXの改善によって、問い合わせ件数が再び成長軌道に乗ってきたことは、うれしいサプライズとなっています。

KPI推移 【月極駐車場賃料保証委託サービス 株式会社鉄壁】

子会社の鉄壁による月極駐車場の賃料保証委託サービスについてです。我々のサブリースの台数が増えるとともに順調に積み上がり、現在は2万件を超えてきています。

駐車場専門の滞納保証事業において、2万件超というのは日本でも有数の規模だと思います。今後は、自社の物件だけではなく外のマーケットにも拡大していけるのではないかと考えています。

QoQの売上高・営業利益率の推移

スライドのグラフは、四半期ごとの売上高・営業利益率の推移です。営業利益率は四半期ごとに多少ばらつきがあるものの、全体的な水準としては20パーセントに近づいています。

2025年9月期2Q セグメント別業績概要

セグメント別の業績概要です。遊休資産活用事業は売上高62億円、セグメント利益11億6,000万円となりました。ビジュアライゼーション事業は売上高1億1,400万円、セグメント利益マイナス460万円となっています。

2025年9月期2Q 営業利益増減要因 [前年同期比]

前第2四半期との営業利益の対比です。主に賃料収入でプラス10億円となり、それに対応してオーナーへの支払賃料等でマイナス7億6,000万円となっています。また、手数料収入とその他サービス関連の利益が積み上がり、差し引き11億5,500万円となりました。

2025年9月期 連結業績予想のポイント

連結の業績予想のポイントです。駐車場サブリースサービスによる、安定的なストック収益の過去最大規模の積み上げを予定しています。また、駐車場関連DX、賃料保証などの関連領域による新たなストック収入の上積みを想定しています。

「スマート空間予約」の受託開発はショット案件にはなりますが、オフショアでベトナムでも開発できていますので、もし他社と同じような金額で受注したとしても、利幅は他社より大きくなる傾向にあります。

通期では、売上高は前年同期比19パーセント増、営業利益は前年同期比37パーセント増、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比26パーセント増を予想しています。

2025年9月期 連結業績予想の概要

スライドの表は、通期の業績予想と前期の実績です。引き続き、営業利益と経常利益は前年同期比36パーセント程度の成長を見込んでいます。

2025年9月期 連結業績予想の概要 [営業利益増減要因]

前期実績と通期予想の営業利益の対比です。賃料収入でプラス22億3,000万円、オーナーへの支払賃料でマイナス14億3,000万円となり、規模が拡大したことによる手数料収益の増加などを差し引きすると、前期の18億円から今期は25億円まで成長すると予想しています。

売上高の推移

売上高は前年同期比で19パーセント増、CAGRは2017年比で34パーセント増を実現しています。

営業利益の推移

営業利益は前年同期比で37パーセント増、CAGRは2017年比で73パーセント増と、非常に高い利益率を保てている状況です。

財政状態・ROEの推移

ROEの推移です。昨年はROE41パーセントまできましたが、今期は純資産も増えていくところですので、中長期的には35パーセント以上のROEを目指そうと社内で動いています。

配当予想について

今期の期末配当は、1株当たり40円を予想しています。配当性向は14.6パーセントとなる見込みです。

前中期経営計画(2020-2022)の振り返り [計画と実績比較(PL及びKPI)]

中期経営計画について簡単にご説明します。スライド右側のグラフは駐車場受託台数ですが、ここが我々の大きな成長の原資となっているところです。年々、受託台数自体は増えています。

計画台数は下回ったものの、売上高・営業利益ともに目標を達成できたのは、1台当たりの粗利が想定以上に改善していることが大きな要因です。

今後の方向性 [上場から現在までの歩み]

IPO時に比べると、事業の構成も非常に多様化してきています。さらに収益構造も、IPO時はストック型が8割だったものが、現時点では90パーセント以上がストック型となっています。

基本的にはショットの売上も重要ですが、我々は中長期に成長することをビジョンとして非常に大事にしています。そのような意味では、その収益がストックになるかどうか、「この事業を何とか工夫してストック事業にできないか」というようなことが常々社内で論点として挙がります。

このように、基本的にはストックになるような収益をどんどん積み上げていくという考えに基づいて進めています。

今後の方向性 [安定的かつ高い成長性の実現]

我々は事業面、組織面、投資面でしっかりと好循環を生んで、全社的な成長の加速を目指しています。

売上にしても利益にしても、分母が大きくなってきているため、例えば毎年3割、4割増の利益成長は非常に難しくなってきます。それでも我々は着実に成長を続けるため、成長を加速させているところです。

今後の方向性 [新ミッションに基づいた事業展開イメージ]

スライドに示すとおり、我々はもともと「CarParking」から始まりましたが、複数の関連領域に事業展開しています。

中期成長戦略 [事業成長イメージ]

後ほどご説明しますが、中長期的には既存の月極駐車場領域でも非常に大きなTAMが残っています。我々はいまだマーケットを取り切れていないため、今の月極駐車場のサブリース事業を伸ばしていくことが、最大の利益成長への貢献になると考えています。

もちろんそれ以外にもいろいろな仕掛けをしています。「遊休資産活用バーティカルSaaS」は実際に売上、利益も立ってきています。その上で、新規事業の育成・開発をしていきます。

中期成長戦略 01 既存領域(サブリース)のストック拡大 [駐車場事業における事業領域]

我々の月極駐車場事業について、簡単にご説明します。我々は現在サブリースしている駐車場が3万2,000台ほどありますが、ほとんどが機械式の駐車場であり、附置義務駐車施設という種類の駐車場です。

政令指定都市では駐車施設の附置義務条例が制定されています。これはおよそ2,000平米以上の建物を建てる時に、例えば「200平米につき1台の駐車場を必ず整備する」という条例です。これにより、全国にできた附置義務駐車施設の駐車場台数が今350万台を超えています。

我々の推計によると、このうちのおよそ2割が空いており、日本全国の大都市部において附置義務条例により作られた駐車場のうち、少なくとも60万台から70万台は空きがあると想定しています。

我々が今受託している台数が3万2,000台で、我々の競合に当たるサブリース会社や未上場の会社も含めて10万台と少しぐらいではないかと推計しています。

このように、まだまだマーケットには我々がサブリースできる膨大なTAMが存在していると考えています。

中期成長戦略 01 既存領域(サブリース)のストック拡大 [駐車場・自動車保有の動向]

スライドは国内の駐車場台数推移です。なかなかすべての駐車場の台数は把握はできていませんが、このように行政で把握できている都市計画駐車場や届出駐車場、附置義務駐車施設の推移だけで見ても、若干の微増が続いています。

それに対して車の台数は横ばいとなっていますが、我々の感覚ではこれから人口減のフェーズになってくるため、徐々に車は微減していくのではないかと考えています。

車が減ることで、「我々の収益が減る可能性があるのではないか?」というご指摘も受けます。しかしながら我々は空き駐車場を借り上げて収益化しているため、空き車室が増えれば増えるほど、サブリースの対象駐車場が増えるため、借り上げがしやすくなります。

そのため、今後は借り上げた駐車場の稼働を、いかにユーザーを集めて高く保てるかが勝負の分かれ目になってくると考えています。

中期成長戦略 01 既存領域(サブリース)のストック拡大 [成長ポテンシャル(TAM)]

スライドは既存領域(サブリース)全体のTAMです。例えば、東京だけでも附置義務駐車施設の駐車場は90万台ほど存在しています。そこから逆算すると18万台ほどの空き駐車場があり、我々はそのうちの2万5,000台も取れていないというのが現状です。

そのため、十分にマーケットごとの附置義務駐車施設の空き台数を見極めて、正しいリソースを投入していくことを心がけています。

中期成長戦略 01 既存領域(サブリース)のストック拡大 [日本最大級の月極駐車場検索サイト]

こちらのスライドは、「CarParking」についてのご説明となります。

中期成長戦略 01 既存領域(サブリース)のストック拡大 [駐車場データベース拡充]

「coconi(ココニ)」は自社開発したスマホアプリです。これを使って写真を撮ると、緯度・経度付きで我々のデータベースに格納され、駐車場情報を収集していくという仕組みを作っています。

中期成長戦略 01 既存領域(サブリース)のストック拡大 [駐車場データベース拡充]

「coconi」は全国のクラウドワーカーに働いていただき、そこから駐車場情報を収集する仕組みになっています。

中期成長戦略 01 既存領域(サブリース)のストック拡大 [事業展開エリアの拡大 ・ 深堀り]

既存領域の拡大についてです。我々は札幌、本社のある新宿、横浜、名古屋、大阪、福岡にブランチ展開していますが、それ以外にも例えば仙台や広島等にも附置義務駐車施設があり、空き車室も多いため、今後はこのようなエリアにも展開していく予定です。

中期成長戦略 02 関連する新領域でのストック獲得[不動産DX市場及び鉄壁(駐車場賃料保証)成長ポテンシャル(TAM)]

「鉄壁」についても非常にポテンシャルがあると思っています。現時点ではARRが2億9,000万円程度ですが、全体のごく一部の滞納保証の事業を取っただけであり、ここにも非常に伸びしろがあると考えています。

中期成長戦略 02 関連する新領域でのストック獲得 [CarParking One]

「CarParking One」というサービスに関しては、我々の駐車場管理システムは非常に洗練されているため、このシステムを多くのオーナーさまに使っていただこうと開発したものです。

駐車場をたくさん持っているオーナーさまが「CarParking One」を導入すると、その契約の管理等はすべてオンライン上でできるようになるサービスです。

中期成長戦略 02 関連する新領域でのストック獲得 [Tomemiru (トメミル) ]

先ほどご説明した「Tomemiru」は、社用車の社宅管理版のようなサービスです。全国展開している法人の社用車は、各地方ごとや各営業拠点ごとに月極のオーナーと契約しています。そのため非常に多くのオーナーと契約し、さらにその契約内容もオーナーによって微妙に異なるため、社用車の管理が非常に煩雑でした。

我々の「Tomemiru」というサービスを導入すると契約の一元管理ができるようになり、多くの社有車を保有している大手の法人に導入が進んでいます。

中期成長戦略 02 関連する新領域でのストック獲得 [スマート空間予約]

「スマート空間予約」は、無人で会議室を運営するというサービスから始まりました。スペースの効率化を実現するために、予約管理機能や顧客管理機能、そして決済管理機能が搭載されています。またスマートロックと組み合わせて、無人でその場に行ってスマホをかざすだけで鍵が開くシステムを提供しています。

中期成長戦略 02 関連する新領域でのストック獲得 [スマート空間予約]

「スマート空間予約」の中でニーズとして出たのは、SaaS型は非常に凝り固まったシステムのため「同じものをみんなで使いましょう」というものですが、やはり顧客からは「ここをちょっと変えてほしい」とか、「ここはうちの運用と合わない」というような声がたくさんありました。

そのような声に積極的に応えて、入り口で若干のカスタマイズをしながら顧客に最適なシステムを提供しています。

これはゼロベースで開発するとおそらく1億円近くかかりますが、場合によっては数百万円の開発で顧客の要望にかなうものができるというようなケースもあるため、我々からしても顧客のみなさまからしても、非常にバリューの高いサービスだと考えています。

中期成長戦略 03 事業領域の拡大 [株式会社CGworks (ビジュアライゼーション事業) ]

子会社のCGworksについてご説明します。子会社でもオフショア開発を進めており、日本人だけではなくベトナムも含めて、基本的なコスト削減を進めています。

中期成長戦略 03 事業領域の拡大 [株式会社CGworks (ビジュアライゼーション事業)]

生成AIの「MyRenderer」というサービスは、手書きの絵を入れると1分ほどで、フルCGの画像が出来上がるというサービスです。

中期成長戦略 03 事業領域の拡大 [AZOOM VIETNAM INC.]

アズームベトナムについてご説明します。我々の基幹システムの開発や受託した物件の実質の開発は、現在かなりの部分をベトナムで担っています。

今はハノイとダナンに拠点を持っています。ダナンのほうが若干人件費が安く、かつハノイは首都のため人材獲得の競争が激しい中、ダナンは若干人材獲得に関しても緩やかなため、この2拠点で展開している状況です。

中期経営目標数値 (2023 - 2025)

中期経営目標数値です。今期は3ヶ年計画の最終年度に当たるため、今期の終わりには次の3ヶ年、ないし5ヶ年計画をお出ししようと考えています。

経過した2023年と2024年は、計画していた数字にきっちりと合わせることができたため、今期も確実に今発表している売上高125億円と25億円の営業利益に合わせていきたいと考えています。

中期的な今後の成長イメージ

中長期的には、営業利益CAGR30パーセントから40パーセントを目指して引き続き取り組んでいきます。もう一つのROE35パーセント以上というのは、我々の中では非常に重要な指標となっています。

質疑応答:駐車場受託台数の状況について

「駐車場受託案件の獲得が好調かと思います。『Tomemiru』は継続的に増加しているとのご説明でしたが、通常の受託台数の状況も教えてください」というご質問です。

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