アジェンダ

早川与規氏:代表取締役社長の早川です。私から、2026年3月期第1四半期の決算についてご説明します。

本日のアジェンダはスライドのとおりです。2026年3月期第1四半期の決算概要についてお話しした後、事業概況についてご説明します。

2026年3月期第1四半期 連結業績ハイライト

連結業績ハイライトです。第1四半期の連結売上高は19億5,900万円、進捗率は20パーセントとなりました。営業損失は4億9,300万円です。

業績予想に対し、第1四半期は通期計画どおりの進捗状況となっています。教育事業を中心に、第2四半期以降に業績が伸長する計画で、業績予想どおりの着地を見込んでいます。

今期は、投資事業で大型の有価証券売却が見込めないことを主要因として、営業損失を計上します。ただし、来期以降は教育事業や人材マッチング事業の成長により、全事業セグメントで利益を創出できる状況を目指します。

2026年3月期第1四半期事業セグメント別業績ハイライト

事業セグメント別の業績ハイライトです。投資事業は、売上高8,300万円、進捗率167パーセント、営業損失2,300万円となりました。一部有価証券の売却およびLP出資の運用益を計上したことで、第1四半期で通期計画を上回る結果となっています。

教育事業は、売上高7億2,900万円、進捗率18パーセント、営業損失2億900万円となりました。第1四半期は計画どおりの着地です。前期に連結化した株式会社ベストコは季節性があり、通期の中では第1四半期の売上高が低くなりますが、第2四半期以降に売上高が拡大する見通しです。

人材マッチング事業は、売上高1億8,700万円、進捗率23パーセント、営業損失1,800万円となりました。人材紹介事業およびデザイナー特化型マッチング事業の拡大により、第1四半期は計画どおりの進捗を達成しました。

アドテク・コンテンツ事業は、売上高9億6,100万円、進捗率19パーセント、営業利益900万円となりました。第1四半期は計画どおりに進捗しています。フォッグ株式会社を中心に、下期以降に業績が伸長する見通しです。

親子上場解消について

親子上場の解消についてご説明します。親会社と少数株主との潜在的な利益相反の懸念を解消し、企業価値を向上させるため、筆頭株主である株式会社Hakuhodo DY ONEの親会社である株式会社博報堂DYホールディングスとの親子上場関係を5月30日に解消しました。

Hakuhodo DY ONEが保有する当社株式の一部を自己株式として取得し、当社とHakuhodo DY ONEの間で締結していた資本業務提携契約も解消しました。これにより、親子上場の解消に伴い当社の経営独立性がさらに向上しています。

一方、双方にとってメリットのある分野での連携は、より強化していくことで合意しています。具体的には、株式会社ブリューアスやユナイテッドマーケティングテクノロジーズ株式会社の各事業について、これまで以上に連携を深めていきます。

各事業の状況

各事業の概況です。本資料では、各事業セグメントの中から、2026年3月期の業績に大きく影響を及ぼす事業についてご説明します。

投資事業 売上高・営業利益推移

投資事業についてです。前期は大型の有価証券売却を実行しましたが、今期は現時点で大型の有価証券売却を見込んでいないため、前年同四半期比で減収減益となりました。

事業特性上、有価証券の売却時期などにより業績のボラティリティが大きくなりますが、投資件数や投資金額の拡大により、継続的に一定以上の利益創出を目指します。

投資事業 保有状況

営業投資有価証券の保有状況です。2025年6月末時点で未上場株式を135社分保有しており、時価評価額は76億円となっています。

投資事業 2026年3月期進捗

投資実行の進捗状況です。1年間で30社・15億円の投資実行を計画しており、第1四半期では7社に対し約2億5,000万円の投資を実行しました。今期は1件あたりの投資金額が大きい善進投資にも注力し、計画どおりの投資実行を見込んでいます。

投資事業 新規投資先

新規投資先一覧はスライドに記載のとおりです。営業支援事業を展開する株式会社ブレーンバディに、リード投資家として投資を実行しました。

教育事業 売上高・営業利益推移

教育事業についてです。前期にベストコを連結したことで、売上高は前年同期比で増収となりました。ベストコの売上高には季節性があり、第1四半期は第2四半期以降と比較して売上高が低いため、営業損失を計上しています。

また、デジタル活用の強化に向けた増員を実施しました。

教育事業 ((株)ベストコ)生徒数の推移

ベストコの季節性について説明します。スライド左側の図のとおり、季節講習などに起因するトレンドがあり、生徒数には四半期ごとに変動があります。一方で、全体の生徒数は継続的に拡大しています。

教育事業 ((株)ベストコ)新規教室の出店

ベストコの新規教室の出店についてです。第1四半期には、東北・北関東エリアおよび中国・四国エリアにおいて計6教室を新規出店しました。今期は第4四半期にも同規模の出店を計画しており、来期以降に出店を加速・拡大する方針です。

新規教室の出店方針としては、出店時期と出店エリアの2軸を設けています。出店時期は、生徒数拡大の需要期である第1四半期と第4四半期に合わせた出店を基本としています。出店エリアは、既存出店エリアである東北・北関東、中国・四国に加え、大都市圏以外をターゲットに出店を拡大する方針です。

人材マッチング事業 売上高・営業利益推移

人材マッチング事業についてです。人材紹介事業とデザイナー特化型マッチング事業の拡大により、前年度同期比で増収となり、営業損失が縮小しました。

人材マッチング事業 (ユナイテッド・リクルートメント(株))事業状況

人材マッチング事業の状況です。スライドに記載の方針に基づき、AI活用によるオペレーションの効率化を推進しています。採用プロセスの効率化および最適化を目指し、AIを活用した採用業務効率化SaaSを展開する株式会社フォワードと業務提携を実施しました。

フォワードとの連携により、スカウト送信代行ツール「offerBrain」をリニューアルしました。AIを活用し、スカウト送信作業の効率化を図っています。

アドテク・コンテンツ事業 売上高・営業利益推移

アドテク・コンテンツ事業についてです。売上高は、フォッグのオンラインくじ「RAFFLE」の拡大により、前年同四半期比で増収しました。

一方、営業利益は、フォッグにおける先行投資として増員を行った影響で、前年同期比で減益となりました。冒頭にご説明したとおり、フォッグを中心に、下期以降で業績の伸長が見込まれています。

以上、2026年3月期第1四半期決算についてご説明しました。ありがとうございました。