会社概要

荒浪昌彦氏(以下、荒浪):株式会社ドラフト代表取締役の荒浪です。スライドに基づきご説明します。適宜、kenmoさんからもご質問いただきます。

当社の概要です。2008年4月1日設立、2020年3月に当時の東証マザーズに上場しました。資本金8億円、従業員数205名のまだ小さな会社です。決算期は12月31日です。

当社の創業者は、スライド下部に顔写真がある山下泰樹です。山下は現役のデザイナーであり、当社の事業を牽引する代表取締役であり、代表執行役員です。

山下は、おそらく日本よりも海外で名前が知られています。海外では、いくつも賞を受賞しているデザイナーです。

We are an Integrated Design Firm

荒浪:当社の経営理念を簡単にご説明します。スライド右下に「ALL HAPPY BY DESIGN」と、白抜きの文字で記載があります。これは、「デザインの力で世の中にハッピーの循環を作りたい」という思いが込められた言葉です。

デザインとは非常に広範です。当社は空間デザインを中心として、建築デザイン、インテリアデザインを始めとし、家具などのデザインも手がけている会社です。

太陽インキ製造 InnoValley

荒浪:デザインを言葉でご説明するのが難しいため、事例を2つご紹介します。

このスライドは、太陽ホールディングス株式会社さまのグループ会社である太陽インキ製造さまの埼玉の研究開発施設です。これは、当社がデザインから最後の施工部分まで実施しました。

太陽インキ製造 InnoValley

荒浪:研究開発施設とは思えない素晴らしい空間だと思います。これをまず1つ目にご紹介したのは、我々がもともとオフィスデザインからスタートし、そこから領域が広がったからです。最初にオフィスデザインを行っていた頃は、クライアントは小さなIT企業が中心でした。

今では上場しているディップさま、ウォンテッドリーさまなどのIT企業のみなさまが、従業員のため、リテンションのため、それから自分たちのブランディングのためにオフィスをきれいにしたい、デザインしたいというご要望があり、当社がそれを実際にかたちにしてきたという歴史があります。

そのような流れでしたので、我々のクライアントは、もともとサービス業のみなさまが多かったのですが、非常に社歴の長い大規模なメーカーが、我々にデザインを発注してくださるのが非常に驚きでした。

最近、みなさまは新聞でよく「人的資本への投資」というお話を目にされることがあると思いますが、そのような流れがあるのかと思った次第です。

ouno御堂筋

荒浪:ご紹介した太陽インキ製造さまは、一般企業が我々に自社のオフィスをデザインしてほしいという依頼をしてくださる例です。次のスライドは、不動産会社との事例です。

クライアントはダイビルさまです。ダイビルさまが所有しているビルをシェアオフィスにリデザインして付加価値を付けていくというような仕事も、当社の重要な業務の1つです。

kenmo氏(以下、kenmo):メーカー側から依頼があるのですか?

荒浪:そうですね。

kenmo:営業をかけているわけではないのですね。

荒浪:営業はしていません。実は、例えば、我々から電話営業やアポイントを取ってうかがうことは、一切していません。既存のクライアントや仲介会社からのご紹介がほとんどです。ouno御堂筋も同様です。

日比谷セントラルビル

荒浪:もう1つ追加で事例をご紹介します。日比谷セントラルビルの事例です。虎ノ門駅と霞ヶ関駅の間にある築40年ほどのビルです。だいぶ築年数が経っていましたが、都心の一等地にある非常に大きなビルであることから、バリューアップするために当社が共有部分のデザインを行いました。

日比谷セントラルビル

荒浪:スライドは、ロビーです。古いビルの良さを活かしながら、新しいかたちにデザインしていく事業も非常に大きな柱の1つです。

先ほどのダイビルさまの例や、日比谷セントラルビルの例は、当社の売上の区分で言うと、ディスプレイ事業に区分されています。最初の太陽インキ製造さまの例は、オフィスの区分に該当します。

業績推移

荒浪:業績の推移を簡単にご説明します。スライドの左側に78と書いてあります。これが創業当時の売上です。

創業以来、一貫して売上を伸ばしてきています。スライド中心から右側にへこんだところがあります。ここは決算期を変更し、9ヶ月決算の変則期になっています。

継続して右肩上がりで売上を伸ばし、成長してきています。

株価推移 (終値/分割ベース)

荒浪:株価は、非常に残念な状況です。スライド左側が上場した時点です。そこから一時的に上がりましたが、その後は継続的になだらかに下がり、また上がっては下がりと低調な株価になっています。

スライド中央に「上場来安値 : 367円」と記載しています。2022年12月期の決算を発表したタイミングで上場来安値になりました。2022年12月期は、売上はもちろん前年を上回っていますが、コロナ禍明けの影響などがあり、赤字ではありませんが低い利益水準となったため、一度大きく下がりました。

その後再び上がっていますが、決算発表するたびに下落しています。右側に現時点のPERを示しています。3月4日時点で、PERは10倍を切っている状況です。

つまり、市場のみなさまからは、「この会社は成長しない」と言われているのと同じ状況です。

ビジネス環境(市場・競合)

荒浪:市場環境と当社の成長性についてご説明します。当社の事業は、非常にユニークで、なにか「これ」という特定の市場はありません。

スライドの左側が世界のデザイン市場で、桁が異なります。何年か前に経産省が「デザイン経営」ということを盛んに言っていましたが、デザインは、経営にとって非常に重要だということです。それは空間デザインにも、企業の経営のデザインにも言えることです。そのため、デザイン市場はどんどん伸びるというのを表したのが左側の図です。

「特定の市場がない」ことに加えて、「御社の競合はどこなのですか?」と聞かれるのも非常に困りました。同じような事業を行っている会社がないからです。

ただ、あえて比較するのであれば、ディスプレイ会社の丹青社さまや、乃村工藝社さまなどが一番近いかと思っています。スライド右側は、公表されているディスプレイ業界の市場規模の推移です。こちらも、どんどん成長している領域です。

アフターコロナ以降の社会

荒浪:直近のお話ですが、コロナ禍がようやく収束し、特にインバウンドが非常に今、伸びてきています。このような背景から、最近では宿泊施設、ホテルのデザインを依頼されるケースが増えてきています。

宿泊施設事例

荒浪:ホテルと言っても、非常にデザインに力を入れたホテルを造りたいというご要望をいただいています。スライドの真ん中は、金沢の町家を改装したホテルです。

一番下は「UMITO」と言い、これは現在、奄美大島にプライベートなラグジュアリーホテルを造る計画があります。そこのデザインを当社が担当しています。これ以外にも、お伝えできないのですが、大きなホテルのデザインのお話をいただいています。

競争優位性

荒浪:「当社の競争優位性が何か?」ですが、一言で言うとデザイン力だと思っています。そして、会社全体でそのデザイン力を実現していけるようになってきたことが強みだと思っています。

スライドの中心に三角形がありますが、当社のデザインを牽引しているのは、山下泰樹です。その下に、山下に次ぐ力を持ったデザイナーが何人も育ってきていますので、そのメンバーを中心に事業を展開しています。

デザインの優位性は、なかなか言葉で説明するのが難しいため、よく「不動産会社と一緒に仕事をする事例があります」というお話をします。例えば、三菱地所さま、三井不動産さまは、自分たちでデザインチームやデザインの子会社をお持ちです。

しかし、あえて当社にデザインを発注するのは、なにか自分たちが持っていない新しいものを求められているのだろうと思っています。

先ほどダイビルさまの例を挙げました。ダイビルさまの中では、かなり上のクラスのシェアオフィスを当社が担当していますので、実績を見ていただくのが一番よいと思っています。

それから、三角形の背景に薄いグレーの棒があります。これは従業員数です。当社はメーカーではありません。当社の成長エンジン、資産は「ヒト」ですので、その「ヒト」をきちんと伸ばし、増やしていけるか、きちんと教育していけるかが、当社の重要な経営テーマだと思っています。そこについても順調に成長してきていると思っています。

直近の業績推移

荒浪:直近の業績の推移です。先ほど創業以来の業績の推移を見ていただきました。こちらが直近4年間プラス今年の業績の推移です。2021年12月期の売上80億円から2022年12月期の売上82億円は、伸びが停滞しています。この時の決算で株が大きく下がってしまったのですが、その後は順調に伸び、2023年12月期に売上100億円を突破しました。昨年は売上122億7,600万円、今年の売上の見通しは133億円としています。

棒の下半分が営業利益の推移です。ご覧のように、左から2番目の2022年12月期は水準が非常に下がりました。その後は順調に回復してきている状況です。

領域別売上高

荒浪:売上について領域別にご説明します。当社の売上は、ディスプレイデザインとオフィスデザインの大きく2つに区分できます。ディスプレイデザインは商業施設や、不動産会社との仕事のような大型の案件が中心になります。

一方、オフィスデザインは、一般企業からのオーダーによって、その企業のオフィスを直す、デザインする業務です。もともとオフィスのデザインからスタートしたため、オフィスの割合が多いのですが、徐々にディスプレイデザインの領域が増えてきました。これは、つまり案件が大型化していると言えるとも思っています。

領域別売上高 事例

荒浪:ディスプレイデザインとオフィスデザインの事例です。スライド左下は、下北沢の高架下にある「ミカン下北沢」という商業施設で、デザインを当社が手がけました。

スライド右上は、総合商社兼松さまの東京本社のオフィスです。これは「日経ニューオフィス賞」の「経産大臣賞」という最高賞をいただいたオフィスです。兼松さまのような伝統的な会社も、「ヒト」への投資は重要なテーマなのかと感じた案件でもあります。

規模別売上高

荒浪:先ほど少し規模別のお話をしました。スライドのグラフが規模別の売上高になります。棒グラフの一番上が1件1億円以上のプロジェクトで、金額はますます増えてきています。割合も増えてきているのが現状です。

kenmo:こちらのスライドで、売上についていくつかご質問させてください。御社はファクトシートを開示されています。そちらを拝見すると5,000万円未満が195件から177件と減っている一方、1億円以上の案件が22件から46件と倍増しています。

これは、当然、選別受注の成果も一定あると思いますが、建築コストが上がったなど、単価が上がっているという理由もあるのではないかと思います。いかがでしょうか?

荒浪:「建築コストが上がっているから」も多少あるかとは思いますが、発注してくださる企業の側が、かなり大企業になってきています。おそらく、建設コストが上がらなかったとしても、1億円以上の案件は大きく増えてきたのではないかと思います。

kenmo:おそらく、引き合いが非常に多い状況かと推察します。ある程度、単価の高いお客さまを選別受注できるような市場環境ではあるのでしょうか?

荒浪:そうですね。需要自体は非常にたくさんあると思っていますし、今後も広がると思っています。選別というと上から目線のようですが、大きな案件のほうが我々としては効率的ですので、大きな案件と小さな案件があれば、大きな案件を優先させていただくことにはなります。

kenmo:当然、大規模な案件となると、完成までの時間がかかると思いますが、売上の立ち方としては工事進行基準で徐々に上がっていくイメージですか? それとも工事完成基準で、出来上がった時に一気に売上が伸びるイメージでしょうか?

荒浪:基本的には、案件が大きくなってきているため、進行基準で計上するものが増えています。ただ、我々はゼネコンではありませんので、大きい案件と言ってもおおよそ6ヶ月以内には終わります。そのうちのどこかで売上が立ちます。

もう1つは、プロジェクトの後半で原価の発生が増えますので、後半に売上の割合が多くなるという傾向があります。

目標とする経営指標

荒浪:中期経営計画の目標値です。当社は、2026年12月期を3ヶ年の最終年度とする中期経営計画を発表しています。2026年12月期である来年の売上目標は145億円、営業利益率の目標を9パーセントとしています。

目標とする経営指標

荒浪:もう1つ目標を同時に開示しています。来年2026年12月期の時価総額の目標を150億円と開示しています。150億円は株価に換算すると、おおよそ1,500円ですので、今の状況からはかけ離れてしまっています。

時価総額は、みなさまご存知のように純利益×PERで計算されますが、純利益はまず、我々がきちんと実績売上を伸ばし、利益を確保して積み重ねていきます。

PERをなんとか伸ばしたいと、長期にわたり思っています。PERを伸ばすのは、なかなか難しいことですが、我々としては、1つは着実に業績を上げて、みなさまに「この会社は、きちんとと成長する」と知っていただくことが大事かと思っています。

また最近、大型案件がたくさん出てきているとお伝えしました。我々は、BtoCでもあり黒子的なところもありますので、「ドラフト」の名前を表に出すのは難しいのが実情です。

しかし、それを表に出して、「あのビルはドラフトが手がけた」と思われるような立場に、徐々になりつつあります。とにかく、みなさまの目に留まる、世の中に貢献するデザインを世の中に出して、当社のブランド価値を高めていく取り組みを通じて、PERの改善を進めていきたいと思います。

中期経営計画を発表した時には840円ぐらい株価がありましたが、そこからまた下がり現在は本当に残念な状況です。なんとか来年の12月までに取り返していきたいと思っています。

通期業績ハイライト

荒浪:前期と今期の業績のハイライトをご説明します。スライド中心の網かけになっているところが、昨年度、2024年12月期の業績です。売上高122億円、営業利益、経常利益は、それぞれ10億円強でした。

当期の予想をスライド右側に示しました。売上が133億円、営業利益、経常利益は11億円強という見通しを出しています。今期は成長率が下がると認識しており、いずれにしても、2026年の中期経営計画の目標達成のために、しゃがむようなかたちに見えてしまいますが、そこに向けて、今年も使って伸ばしていきたいと思っています。

kenmo:コストのところでいくつかおうかがいします。一般的に、建設資材や人件費の高騰があると思います。そのような中で御社は今、どのように納期やコストをコントロールされているのか、教えていただけますでしょうか?

荒浪:まず、コストのコントロールですが、我々の仕事は長くてもおおよそ6ヶ月が中心です。その間に材料価格が変動してしまうことはあまりありません。ゼネコンのように、3年、4年かけていると、おそらくそのようなことが起こると思いますが、当社においては今のところプロジェクト中に材料価格が上がることはありません。

しかし、外注の人件費や材料費は上がってきています。今のところ、原価に対して我々が適正な利益を乗せて、クライアントと売値を握ることができていますので、すぐになにかに影響してくることはないと思っています。

また、もう1つは、納期のコントロールのところです。確かに最近は案件が大きくなってきましたので、今までに経験したことがないトラブルも発生しています。そこは我々のこれまでの経験などで、今のところはコントロールできているというのが現状です。

kenmo:差し支えなければ、どのようなトラブルがあるのか教えていただけますか?

荒浪:とある大きなビルのリデザインを行う時に、テナントが全部入っているため夜間工事しかできないということがありました。それまで大規模な工事を夜間だけで行ったことがなかったため、業者のコントロールなどプロジェクトマネジメントで問題が生じてしまいました。

kenmo:もう1点おうかがいします。世の中全体で建設人材が不足していると思います。例えば協力会社がうまく確保できずにプロジェクトが遅れてしまうなど、人手不足の影響は出ていますか? また、それに対するケアや対策、強みなどがあれば教えてください。

荒浪:特に、協力会社の人手不足への対応は我々も課題だと思っています。ただ、例えばデザインだけではなく施工もセットで行うデザインビルドという案件の場合は、施工が始まる前にすべての発注業務を終わらせることに取り組んでいますので、トラブルはめったに起こりません。協力会社のネットワークをさらに強力にしておくことは経営課題だと思っていますので、継続的に取り組んでいきます。

株主還元策

荒浪:株主還元についてご説明します。スライド上段が、2024年12月期の配当です。3月の株主総会で決議を取っていただく内容ですが、1株当たりの配当を12円とし、昨年の6円からは倍増となります。

昨年、私が代表取締役になってからは山下と2人代表体制としていますが、私がIRを担っています。個人投資家のみなさまとのディスカッションの中で、「配当水準が低すぎる」というお話もたくさんいただきました。12円というのはDOE3パーセントの水準であり、今のところ平均値だと認識していますので、いったんその水準まで上げて、ここから累進配当というかたちで悪くてもステイし、できるだけ増配していきたいと思っています。

2025年12月期の配当は14円としています。

昨年の業績は過去最高でした。同時に増配のリリースも出したのですが、それでも株価がかなり下がってしまったという非常に残念な結果になりました。再度やり直していきたいと思っています。

kenmo:先ほどもPERを上げていくことが課題だとおっしゃっていたのですが、2022年12月に一度下方修正されているため、今期は上振れて着地しなければ今後の成長期待が乗っていかないと思います。要は、コンセンサスを超えて業績を出し続けることで、未来の成長を織り込んでPERが上がっていくのだと思います。

2025年12月期の業績目標は、現時点の受注状況からある程度上振れ着地も狙えるような状況にあるのか、それともかなりがんばって達成するような数字なのでしょうか? 各種コストも上がっていると思いますので、そのあたりも踏まえて景況感を教えてください。

荒浪:先ほどご説明したように、需要は非常に堅調だと考えています。世の中の流れで建設機械がコスト高になっていますが、急激に上がっていくことはないと思います。業績目標を上振れするのかということは、申し訳ありませんがお話しできない内容です。我々は達成できる業績目標を出すと決めていますので、これからの努力でそれを上回れるようにがんばっていきたいと考えています。

kenmo:御社は労働集約的な側面があるビジネスモデルのため、今後成長していくためには人材採用が大事だと思いますが、今以上のペースで採用を強化して売上を上げていくことは難しいのかといった点に関して、現時点の考え方をお聞かせいただいてよろしいでしょうか?

荒浪:労働集約型ですが、当社の場合は、今まで売上の伸びと従業員数の伸びが直接リンクしておらず、従業員数が売上の伸びを下回っています。

それは我々の仕事の仕方として、1人のプロデューサーが1つのクライアントについて仕事を行うわけではなく、細分化された機能をメンバーが分担し、クライアントと1つのチームを組んで仕事をするという弾力性が高い体制をとっているためです。ただ、おっしゃるようにベースになる人数が足りないと仕事を受注できないため、重要な経営課題の1つだと考えています。

kenmo:採用で工夫されていることはありますか?

荒浪:数年前からリファラル採用を強化しています。紹介した側にも紹介された側にも少し報奨金を出しており、これがけっこう機能しています。そのようなことも含めて、エージェントからだけではなく、一度辞めた人と業務委託するなど人的ネットワークの広がりを作っていきたいと思っています。

kenmo:一朝一夕で「この施策をすればうまく採用できる」ということはなく、コツコツといろいろな施策を進めていくことが大切なのですね。

株主還元策

荒浪:株主優待についてです。株主のみなさまにQUOカードをお配りしています。みなさまに当社のデザインに親しんでいただこうと考え、山下が監修して当社でデザインしているものです。その年の仕事を絵にしており、毎年少しずつ変えています。今年のデザインはまだ出していませんが、また違ったデザインのものをお出ししようと思っていますので、ぜひコレクションしていただけるとうれしいです。

2024年以降の経営体制

荒浪:経営体制についてです。先ほど少しご説明したとおり、今は代表取締役を2名体制としています。山下が現役のデザイナーとして事業を牽引し、私はリスク管理およびガバナンス強化、株主や投資家のみなさまとの対話を中心に行っています。

Webサイト

荒浪:当社はデザインの会社ですので、コーポレートサイトはビジュアルを重視した画像の多い作りになっています。当社のデザイン事例がいくつも載っていますので、ぜひご覧いただければと思います。

以前はこの中にIRサイトがあったのですが、特に年配のみなさまから見にくいというお話があり、去年からIRサイトを完全に切り離しています。シンプルなデザインですが、いろいろな情報を発信しています。

先ほど採用のお話の時にお答えしなかったのですが、従業員のリテンションのための取り組みなどもIRサイトに記載していますので、ぜひご覧いただければと思います。

私からのご説明は以上です。ご清聴いただきましてありがとうございました。

質疑応答:ディスプレイデザインが伸びている理由について

質問者:オフィスデザインのイメージだったため、ディスプレイデザインが伸びていることが意外でした。丹青社さまや乃村工藝社さまがいる中で、あえて御社に頼まれる理由を教えてください。

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