会社概要

林吉人氏(以下、林):本日はお集まりいただきありがとうございます。スペースシャワーSKIYAKIホールディングス共同社長の林と申します。よろしくお願いします。

小久保知洋氏(以下、小久保):同じく共同社長の小久保と申します。よろしくお願いします。

:本日は当社グループを初めて知る方もいらっしゃると思いますので、最初に当社グループの概要を簡単に説明した後、先週発表した2025年3月期の中間決算と中期経営計画についてお話したいと思います。

まず、会社概要についてです。当社グループは2024年4月1日に旧スペースシャワーネットワークと旧SKIYAKIが経営統合し、新しくできた会社です。存続会社がスペースシャワーネットワークである関係で設立が1996年12月となっています。

従業員数は現在連結で388名です。ホールディングス会社の下に、主な事業会社6社が連結している構成です。

ミッション

:当社グループのミッションについてです。キャッチフレーズは「EMPOWER ARTISTS & CREATORS, ENRICH FAN EXPERIENCE」です。

今は多様性や包摂が重要視されている時代です。そのため、我々はエンタテインメントの領域において、さまざまなアーティストやクリエイターとともに、豊穣な文脈を持った良質なコンテンツを提供し、ユーザーに感動を届けます。みなさまの心の内面を彩り豊かにし、社会の多様性の実現に貢献していきたいと考えています。

また、個人へのパワーシフトが進む時代になっており、個人で活動されているアーティストやクリエイターも多数いらっしゃいます。

そのような方々が経済的にも豊かに、長く活動を続けられるように、我々は活動を支える利便性の高いソリューションを360度で提供します。そして、表現活動をする方々の裾野を広げ、その価値を高めることが我々の社会的使命であると考えています。

事業概要

:個別の事業については後ほどご説明しますので、ここでは詳細は省きますが、アーティストやクリエイターを中心にさまざまな事業を展開しています。

デビュー間もない方から大御所の方まで、さまざまなキャリアステージのアーティストやクリエイターと、さまざまなビジネスの接点を持って事業展開しています。

主催大型フェス

:当社グループの事業の中で一番大きなものとして、主催の大型フェスがあります。スライド左側の「SWEET LOVE SHOWER」というロック系のフェスは1996年から始まり、山中湖で毎年夏に3日間開催し、約8万人を動員しています。

もう1つは、スライド右側の「POP YOURS」です。これは今世界的にも非常に広がっているヒップホップのフェスで、コロナ禍の2022年にスタートしました。毎年5月に開催しており、3年目となる今年は3万5,000人を動員し、前年比で16パーセント成長しています。お客さまの8割以上が25歳未満で、Z世代に非常に支持されているフェスとなっています。

主催大型フェス

:主催大型フェスについて補足します。グラフに青色で示した部分が「SWEET LOVE SHOWER」の売上です。2015年頃は年間動員が約5万人でしたが、コロナ禍に入る直前の2019年が8万人となっています。

コロナ禍のうち、2年間は休止して2022年は制限付きの開催となり、完全復活した2023年にはコロナ禍前の8万人動員まで回復しました。

グラフは売上高を示しています。同じ8万人でも、その間に野外フェスやライブのチケット単価が大幅に上がっていることもあり、お客さま1人あたりのARPUが上がっていることから売上は増加傾向にあります。

しかし、残念ながら2024年度は台風10号が直撃しました。3日間開催のうち2日間は交通機関の乱れなどもあり、来場できなかったお客さまへのチケット払い戻しを実施しています。8万枚のチケットが完売しながら、1万8,000人分のチケット払い戻しを実施したことから、6万2,000人の来場となっています。

グラフの紫色の部分は「POP YOURS」で、動員数、売上ともに着実に伸びています。

アーティスト関連

:アーティストの方々のマネジメントやエージェント業務も行っています。アーティスト全員の話はできませんが、我々がマネジメントを行っている中心的なアーティストであるSuchmosに関しては、2021年から活動休止していましたが、2025年6月に横浜アリーナで5年ぶりの復活ライブを開催すると発表しています。2025年横浜アリーナのライブを皮切りに活動を再開することから、我々もSuchmosを押していきたいと考えています。

また、今年10周年を迎えるTempalayは2024年10月に初の武道館ワンマンライブを成功させ、まだまだ飛躍が期待できるアーティストです。

エンタテインメントカフェ

:秋葉原で展開している「あっとほぉーむカフェ」についてです。カフェ自体は2004年に創業し、2016年に当社が子会社化しました。2024年で20周年を迎え、2016年は5店舗でしたが現在は大阪を含めて10店舗まで拡大しています。

コロナ禍は除けば、来店者数は店舗が拡大するにつれて確実に増加しており、2016年度当時の年間来店者は約37万人でしたが、2023年は73万人とほぼ倍増しています。

さらなる需要はあるとみており、2025年新エリアとして名古屋への出店を決定しています。具体的なオープン予定は決定していませんが、本年度中には新しく2店舗をオープンさせ、12店舗体制となる予定です。

2024年度は既存の10店舗だけでも、前年同期比で約106パーセントの来店者増が実現できており、この調子で進捗すると今年度は80万人近い数になる見通しです。

CS有料放送事業

:CS有料放送事業についてです。スペースシャワーネットワークグループはもともと有料放送からスタートした会社です。今から35年前の1989年、邦楽のロックやオルタナティブを中心とする音楽専門チャンネル「SPACE SHOWER TV」としてスタートしています。

そこから13年後の2002年に音楽の第2チャンネルをスタートさせ、それが「SPACE SHOWER TV Plus」です。こちらはJ-POP、アニソン、アイドル、K-POPなど、よりメインストリームのポップ系の楽曲を紹介する音楽チャンネルです。

ファンプラットフォーム・ファンクラブ

小久保:ここからはSKIYAKIが行っているファンプラットフォーム・ファンクラブビジネスについてご説明します。2011年からファンクラブ業界に参入し、2020年にはオープン型プラットフォームを提供しています。

スライドをご覧いただいてもおわかりいただけるように、アーティストをはじめ、さまざまなジャンルの方にご利用いただいています。例えばスポーツチームや日本相撲協会のほか、声優や俳優はもちろん、「Bitfan」のオープン型プラットフォームでもYouTuberやTikTokerなどさまざまな方にご利用いただいています。

現在、FCサービスは1,190サービスとなっています。有料会員数はグループ会社であるコネクトプラスの数字も合算すると132万7,000人の方々にご利用いただいています。

ファンプラットフォーム・UGCメディア

小久保:「LiveFans」というUGCメディアも運営しています。音楽ライブのセットリストを掲載する国内最大級の音楽ライブ情報サービスです。

2011年から提供しており、コロナ禍ではライブが行われなかったことから落ち込んだ時期もありましたが、現在は月間900万PVまで戻ってきており、順調に成長しているサービスです。

ディストリビューション事業

小久保:ディストリビューション事業についてです。この事業自体はCDの流通なども含め、2006年から行っていますが、2021年にオランダのFUGA社との合弁会社を作りました。

現在世界で25ヶ所のグローバルネットワーク及び国内外200ヶ所以上のDSPとつながっており、海外に強いディストリビューションサービスとして非常に好評いただいているサービスです。

クリエイティブソリューション事業

小久保:クリエイティブソリューション事業として、2つご紹介します。1つはMV・映像制作です。もともと1993年からMV制作を行っている老舗のSEPが、大きなクライアントとクオリティの高い映像制作を行っています。

もう1つは2022年から行っているイベント受託制作です。スペースシャワーネットワークが持っているライブ制作のノウハウをお客さまに対して提供しているもので、大きなところでは福岡の「FUKUOKA MUSIC FES.」、群馬の「GFEST」などがあります。

以上が主な事業内容となります。

株主優待制度の拡充

小久保:中期経営計画発表にあたり、株主向けの優待制度を拡充しています。

先ほど林からもご説明があったように、今年の「SWEET LOVE SHOWER」は残念ながら台風が直撃してしまいましたが、8万人分のチケットも即完売となり、抽選でもなかなか当たらない状況にもなっています。「POP YOURS」も即完売する勢いでしたので、このようなチケットが取りにくいイベントで、株主向けの抽選枠の開始を考えています。

そのほかにも、「あっとほぉーむカフェ」の優待や、受託制作を行っている福岡の「FUKUOKA MUSIC FES.」、群馬の「GFEST.」でも、同様にイベントへのご招待を計画しています。

これには、やはり会社のファンを増やしていきたいという思いが強くあります。我々が行っている事業やサービスのファンの方にそのまま株主になっていただきたいという思いから、このような株主優待制度の拡充を行っています。

2025年3月期通期業績予想

小久保:業績予想と中間決算についてご説明します。今期の通期業績予想はスライドのとおりとなります。

売上高195億7,800万円、営業利益7億6,800万円を目指しています。当然のことながら、SKIYAKIの数字が入ってくるため前期比でプラスの数字となっています。

2Q業績サマリー

小久保:第2四半期業績サマリーについてです。通期業績に対する進捗となりますが、スライド右側に記載している第2四半期累計期間では、実績値として売上高が105億8,100万円、営業利益5億8,100万円となっています。

YoYで見るとマイナスになっていますが、先述のとおり台風直撃でチケットの払い戻しが発生したため、その減収インパクトが約1億6,000万円となります。また、「あっとほぉーむカフェ」でも同様に台風のさなかにイベントがあり、それらを含めると約2億円の台風による減収インパクトとなりました。

それらを鑑みると、前年同期比で営業利益は約1億円下がっているものの、他の事業が好調なことから約1億円盛り返していると見ていただければと思います。

中期経営計画「Ignite 2027」(2026年3月期〜2028年3月期)の策定

:ここからは中期経営計画の概要についてご説明します。今回の中期経営計画には「Ignite 2027」というタイトルをつけています。

もともとコンテンツ業界に携わってきたスペースシャワーネットワークと、テクノロジーを中心としたSKIYAKIという違う文化が新たに交わることで、新しい発想や創造の発火点になるものを生み出していきたいという思いから「Ignite 2027」というタイトルをつけています。

詳細はスライドに文章で記載していますが、中期経営計画期間としては次の時代のエンタテインメントを作っていくことや、日本のエンタテインメント業界のDXの一助になる、社会やエンタメ業界に対して新しい価値を提案していくことに、できるだけ高い視座で取り組んでいきたいと考えています。

セグメント区分について

:事業の戦略についてです。中期経営計画においては、コンテンツセグメントとソリューションセグメントの2セグメントに分けています。

コンテンツセグメントは、自社で企画プロデュースするオリジナルコンテンツを、エンドユーザー、末端の消費者に提供し、その方々からお金をいただくBtoCのビジネスと定義しています。

一方でソリューションに関しては、さまざまなクライアントがいますが、多くは企業クライアントが中心です。彼らが抱えている課題を解決するためのサービスやソリューションを提供し、その企業クライアントからお金をいただくBtoB型のビジネスだと考えています。

中期経営計画達成に向けた組織再編

:スペースシャワーネットワークとSKIYAKIの経営統合により、互いに重複する機能もあります。同時にスペースシャワーネットワークは設立後35年が経過し、いくつかの機能がグループの中で分散化しているものもあります。そのため、事業整理をすることを目的に、2024年4月に向けて組織再編を行います。

1つ目に、スペースシャワーグループにもファンクラブ事業を展開するコネクトプラスがありますが、このタイミングでSKIYAKIに吸収合併し、SKIYAKIで一元的に展開していきます。

2つ目に、スペースシャワーグループには、映像やイベントなどを受託して制作する機能がさまざまなところにあります。我々がクリエイティブソリューションと呼んでいる、映像やイベントを作るソリューション機能についてはSEPに集約していきます。

3つ目に、音楽配信はこれまでスペースシャワーネットワークと子会社のSPACE SHOWER FUGAで別々に行っていました。今後、デジタル音楽配信はすべてSPACE SHOWER FUGAで一元的に行います。

2025年4月以降のホールディングス体制では、スペースシャワーネットワークとINFINIAはコンテンツを扱う会社に、SEP、SKIYAKI、SPACE SHOWER FUGAはソリューションを扱う会社となります。事業セグメントと組織がきれいに整理できることになりますので、これを中期経営計画のスタートにしたいと考えています。

セグメント毎の注力戦略(コンテンツセグメント)

:各セグメントにおける中期経営計画の重点施策や戦略についてです。

コンテンツに関してはスペースシャワーネットワークが主体となります。そもそも違うタイプのコンテンツを扱っていますので、まずスペースシャワーネットワークのご説明をしてから、そのあとにINFINIAについてご説明します。

スペースシャワーネットワークが扱っているコンテンツは、大きく分けると「SWEET LOVE SHOWER」や「POP YOURS」のようなイベント系と、アーティストIPとなります。

イベントコンテンツの事業戦略としては、我々は水平展開と呼んでいますが、東京でのイベントを地方展開する、夏に開催したものを春や冬に通年開催するなど、お客さまとのタッチポイントを増やし、エンゲージメントを維持することでビジネスを広げていく展開を考えています。

アーティストIPについては、最初にお話ししたとおり当社グループにはソリューションが多くありますので、我々が持つさまざまなソリューションを使いアーティストの価値を上げていきます。これにより一段上のステージに上がっていただき、さらにビジネスを広げていくことが中心となっていきます。

また、今はファンダムやスーパーファンの時代になっていることからオンラインでのサービス展開も行います。今後、アーティストやIPに関するものは、いかにファンとの関係性を構築していくか、いかにファンとの間のビジネスを広げていくのかが大きなテーマとなっていきます。その意味でSKIYAKIが展開している「Bitfan」「Bitfan Pro」を活用していきます。

アーティストは当然通常のファンクラブも運営しますが、「SWEET LOVE SHOWER」や「POP YOURS」のようなイベントにも固定のお客さまがいます。そのような方々のエンゲージメントを高めるようなファンサービスなどもSKIYAKIと一緒に展開していきたいと考えています。

また、今あるコンテンツをさらに大きくしていくことも重要ですが、コンテンツを育てるためには長い時間を要しますので、将来のためのコンテンツは今から育てていかなければいけません。現状のコンテンツをビジネスにすることと同じぐらい、将来のコンテンツを見つけ育てることにも注力していきます。

それがスライド下段に記載している「新人発掘の強化」の部分です。ライブハウスはアーティストとの非常に重要な接点となっています。「WWW」というライブハウスでは、ありとあらゆるジャンルの音楽が毎日展開されており、日本の音楽業界や音楽シーンの縮図がそこにあると言ってもよいと思います。

その一例として、大きく盛り上がりを見せているヒップホップシーンの可能性を考えて作り出したものが「POP YOURS」です。大きなフェスを展開することで、ヒップホップシーンやヒップホップのアーティスト、観客を盛り上げていく非常に重要な場としてライブハウスが機能しています。

さらに、手前味噌ですが当社グループには非常に目利きのあるA&Rたちがいます。A&Rとはレコード会社で新しい才能を見つけて育てていく人材のことです。彼らが新しいアーティストを見つけ、将来のヒットコンテンツやヒットアーティストを日々模索し、育成していくことがコンテンツセグメントにおける音楽系の戦略です。

「あっとほぉーむカフェ」については、現状では店舗を広げることが事業の拡大に直結していますので、まだしばらく地方展開も続けられそうです。東京では秋葉原にしか店舗がありませんが、首都圏には池袋など他にも展開できる地域がありますので、そのような展開余地に対する取り組みも進めていきます。

また、「あっとほぉーむカフェ」にはコアなファンが大勢いますので、その方々に向けたファンクラブサービスもSKIYAKIと一緒に準備を進めています。

今日の段階では具体的にお話しできることはありませんが、カフェについては「あっとほぉーむカフェ」だけではなく将来的には新しいブランドのカフェも考えていきたいと思っています。

セグメント毎の注力戦略(ソリューションセグメント)

小久保:ソリューションセグメントでは、ミッションとして「利便性の高いソリューションを360度でお客さまに提供していく」ということを掲げていますので、戦略としてはそこを目指しています。

もともとSKIYAKIではスライド中段にあるように、ファンプラットフォームの開発と提供にのみ注力していました。しかし今回の経営統合により、オンライン、オフライン問わず、多くのものをお客さまに一体で提供できるようになったことは非常に大きいことだと思っています

例えば楽曲のリリースに伴うキャンペーンなどを行う際には、1つの会社でさまざまなことが提供できると、事務所側としても個別の会社とやり取りするよりもコミュニケーションコストが非常に低くなります。

また、ボリュームディスカウントのようなことも可能になりますので、我々としては、多様なグループ内のソリューションを一体で提供できるお客さまを増やしていくことをメインの戦略としています。

一方で、360度でサービスを提供するといっても、やはりまだ我々の中にないものもあります。その部分については新規ビジネスを作っていくことが必要だと思っていますので、検討中のものを2つご紹介します。

1つ目はイベントのDXソリューション提供です。フェスにはDX化ができる領域や余白がまだまだあります。フェスをDX化するためのアプリのサービスなどをスペースシャワーネットワークと一緒に考えながら作っていきます。

それが我々のフェスで適用できた暁には、世の中には我々の主催イベント以外にもフェスはたくさんありますので、SEPの営業網を使い、クライアントに提供することも可能になると考えています。

2つ目はファイナンスサービスの提供です。海外も含め、アーティストやクリエイターへのさまざまな資金提供が活発になっています。例えば、ライブにもやはりお金が必要ですし、アーティストが発行するクレジットカードをファンが使うことなども、まだまだできる余地が非常にあると思っています。

また、バックオフィス系のサービスについても、個人化が進んでいくとさらに需要が増えていくと思っていますので、アーティストやクリエイターを支える新しいサービスをさらに作っていきたいと考えています。

以上がそれぞれのセグメントの成長戦略です。

全体の事業戦略

小久保:今回の経営統合により、コンテンツとソリューションの2つを併せ持った会社となりました。

コンテンツが成長すれば、ソリューションの収益も増加します。また、新しいさまざまなソリューションができれば、コンテンツの獲得機会も増えていきます。このように、スパイラル状に成長していくことがホールディングス全体の事業戦略となっています。

中期経営目標(2028年3月期目標)

小久保:中期経営目標の定量目標についてご説明します。2028年3月期の目標として、売上高240億円、営業利益16億円、経常利益率7パーセント、ROE10パーセント超を掲げています。

ROEに関しては、当社グループの資本コストが現在おおむね7.6パーセントとなっていますので、少なくとも10パーセントを超えるROEを出していきたいと考えています。

中期経営目標(売上高と営業利益の推移)

小久保:こちらのスライドは売上高と営業利益の推移をグラフで示したものです。2025年3月期対比で売上高は122パーセント、営業利益は157パーセントとしています。

営業利益については、2025年3月期の発射台を7億6,900万円と記載していますが、本年度は統合の一時費用があります。収益を生み出す力としては業績予想ベースで10億円ほどあると認識していますので、そこから16億円を目指します。

配当方針の変更(累進配当の導入)および配当予想の修正

小久保:最後に株主還元についてご説明します。こちらは先週中期経営計画とともに発表した内容です。

配当予想の修正を行っており、前回予想の10円から、記念配当3円を含めた13円への修正を発表しています。

また、配当方針についても変更を行っています。本中期経営計画期間中は、最低配当を13円とし、累進配当を行う方針とします。配当性向は35パーセントから45パーセントの間を目標として配当を行っていきたいと考えています。

自己株式取得の実施

小久保:また、自己株式取得の実施も発表しています。今年12月1日から実行予定で、上限を1億円として2025年11月30日まで実施します。

スライドの表下には1年間の自己株式取得上限を2億円と記載しています。出来高によって我々が取得できる制限もありますので、目安としては最大2億円程度の取得を行います。しかし、まずは12月1日から1億円の上限で自己株式の取得を決議しているという状況です。

そのため、さらに取得できるようであれば、再度リリースを出す予定です。このように自己株式の取得は積極的に行っていきたいと考えています。

以上が今期の中間決算報告と中期経営計画のご説明です。ご視聴いただき、誠にありがとうございました。

質疑応答:経営統合による効果と共同代表制の継続について

:「経営統合による効果が出ているとは思えませんが道半ばでしょうか? また来年、再度組織体制の変更を予定しているようですが、共同代表制もやめるのでしょうか?」という質問です。

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