2024年9月期決算説明
岩本恵了氏：ブランジスタ社長の岩本です。2024年9月期は、期初に予定した業績を上回る、創業来最高の売上高・営業利益を達成することができました。主力事業それぞれが順調に業績を伸ばしています。今期に関しても、引き続き各事業の成長に注力し、さらなる業績の拡大を実現させていきます。
FY2024/9 エグゼクティブサマリー（累計）
2024年9月期の決算内容についてご説明します。業績サマリーです。売上高・営業利益・経常利益が2期連続で過去最高業績を達成しています。
その中でも、プロモーション支援事業の「アクセルジャパン」が好調に推移しており、セグメント利益が6億5,000万円、前期比78.4パーセント増で、当社グループを牽引する事業として拡大しています。
メディア事業、ソリューション事業についても、増益を達成しました。主力3事業すべてが順調に成長を続けています。
FY2024/9 連結決算ハイライト
連結決算ハイライトは、スライドのとおりです。営業利益は、前期比57.5パーセントの増益となりました。営業利益率は19.7パーセントに上昇し、利益率の高いプロモーション支援事業を中心に、メディア事業、ソリューション事業も、業務の効率化により利益率が向上したため、過去最高の実績となりました。
連結売上高・営業利益の四半期推移
連結売上高・営業利益の四半期推移です。2024年9月期の第4四半期において、過去最高の売上高・営業利益を更新しています。
セグメント別売上高・営業利益
セグメント別の売上高・営業利益です。スライドのとおり、3事業すべてが順調に推移し、増益を達成しています。
中期経営計画 2025-2027（セグメント別）
新たに策定した2025年9月期から2027年9月期までの中期経営計画をご説明します。今期2025年9月期に関しては、売上高54億円、営業利益11億5,000万円を予定しています。2027年9月期までの中期経営計画に関しては、昨年お知らせした計画から上方修正を行いました。これにより、5期連続で過去最高業績を更新予定です。
営業利益は、20パーセント以上の成長を見込んでいます。利益率の高い「アクセルジャパン」の業績を大きく伸ばしていく予定であり、連結の営業利益率は年々上昇する計画です。
通期連結売上高・営業利益の推移
2023年9月期から2027年9月期までの連結売上高と営業利益の推移です。「アクセルジャパン」を中心に、各事業が確実に業績を積み上げながら、予想を上回る業績を達成していきたいと考えています。
プロモーション支援事業「アクセルジャパン」について
各事業の状況について、詳しくご説明します。プロモーション支援事業の「アクセルジャパン」です。「アクセルジャパン」は、高額なギャランティなどが必要となる有名タレントを月額の定額費用だけで、あらゆる広告に活用できる革新的なサービスです。
事業開始から2年が経過し、日本全国のさまざまな中小企業を中心にご利用いただいています。このサービスを導入することにより、効果的なプロモーションの実現が可能となります。今後も、企業や地方自治体への提案を強化し、日本経済の発展に貢献していきたいと考えています。
企業の成長を応援する多彩なアクセルジャパンアンバサダー
アンバサダーは総勢15名で、さまざまな企業ニーズに対応できる有名タレントをラインナップしています。スライドに登場しているアンバサダーの写真や動画素材を、1年間使い放題で活用いただけます。
2007年の電子雑誌の創刊から17年間で、170社を超える芸能プロダクションとの強固な関係性が構築できています。そのため、今後もご利用いただく企業の増加やニーズに合わせて、アンバサダーの追加を行っていきます。
業績サマリー
プロモーション支援事業の前期の業績サマリーです。スライドのとおり、好調に推移しました。さらなるクライアントの増加に努めていきます。
プロモーション支援事業売上高・セグメント利益
売上高・セグメント利益の推移です。第4四半期は、サービス開始以降、最高業績を更新しました。2023年10月に事業開始から2年目に入ったため、2024年9月期は1年目に契約したクライアントの契約更新による売上が加わっています。ご利用いただいているみなさまから大変ご評価をいただいており、想定よりも高い更新率となりました。
もともと利益率の高い事業ですが、非常に効率よく獲得が可能となる更新売上が増加した結果、前期比78.4パーセントの増益を達成し、利益率は39.4パーセントとなりました。
売上高の四半期推移
売上高の四半期推移です。2024年9月期の第3四半期は今後の成長に向けた先行投資として、販売エリアの拡大に伴う増員を行いました。営業体制を強化することができましたので、今期2025年9月期もさらなる成長を実現させていきます。
アクセルジャパン拡大に向けて
「アクセルジャパン」のさらなる拡大に向けた施策として、スライドの3つの戦略についてご説明します。
新規売上増加に向けた戦略
新規売上増加に向けた施策です。販路は大きく分けて2つあります。ウェブ広告経由での申し込みに関しては、効率的な広告運用により契約企業が安定的に増え続けています。
今後の拡大をさらに加速させていくためには、全国に多数存在する未開拓の潜在顧客の獲得がポイントになると考えています。これまで培ってきた営業ノウハウ、マーケティングノウハウを駆使しながら、拡大余地があるプッシュ型営業を強化していきます。
プッシュ型営業強化のための全国展開
プッシュ型営業を全国的に強化するため、中部・中国エリアの販売をスタートさせました。これにより、全国の当社拠点に営業担当の配置が完了しました。
幅広いクライアントで活用されるアクセルジャパン
「アクセルジャパン」は、中小企業だけでなく、大手・中堅企業にも活用されています。さらには、ふるさと納税のプロモーション対策として、地方自治体への導入も進んでいます。プッシュ型営業の強化により、「アクセルジャパン」の市場をさらに拡大させていきます。
北海道 恵庭市がアクセルジャパンを採用
新たな実績として、11月から北海道恵庭市での導入がスタートします。ふるさと納税のプロモーション強化を目的としています。これまで、電子雑誌で構築してきた1,600を超える自治体とのネットワークを活用し、より多くの導入を促進させていきます。
全国各地の展示会へ積極的に出展
全国各地で開催されているさまざまな展示会への出展を積極的に行っていきます。これまで、なかなかコンタクトできなかった潜在顧客へアプローチし、新規売上の拡大を実現させていきます。
1社あたり売上の向上施策
1社あたり売上の向上施策です。導入いただいたクライアントには、制作リソースや広告運用、SNS投稿などのノウハウが不足している企業もあります。当社が創業から24年間で培ったさまざまなノウハウを活用したオプションサービスを有料で提供しています。今期は、提案をさらに強化し、サービス領域を拡大させていきます。
好調なカスタマーサクセス
更新売上の増加施策についてです。カスタマーサクセスは、導入クライアントの活用データの蓄積・分析を行いながら、成功事例の共有や効果的な活用方法の提案など定期的にサポートを行っており、高い満足度を実現しています。更新率は、想定を上回る好調な実績となり、売上拡大に貢献しています。
新規契約の提案に際しても、蓄積してきたデータを基にした具体的な活用方法、想定される効果などの提案が可能となり、獲得効率も向上しています。更新売上と新規売上の増加にも貢献できるカスタマーサクセスをさらに強化していきます。
今期から2回目の更新契約が発生
サービス開始初年度から契約を継続いただいているクライアントに関しては、今期は2回目の契約更新が発生します。一度効果を感じて更新されているクライアントであるため、2回目以降の更新契約はより円滑に進む見込みです。
更新件数が年々積み上がり、持続的な成長を実現するビジネスモデルが「アクセルジャパン」です。
アクセルジャパンの更なる成長へ
「アクセルジャパン」の成長戦略のまとめです。プッシュ型営業の全国展開とさまざまな施策により、新規売上の増加を図っていきます。カスタマーサクセスを強化し、導入クライアントの成功事例や蓄積したデータを駆使して、更新売上を増加させていきます。
今期予定している売上高20億円以上を目指し、当社グループのさらなる成長を実現していきます。
メディア事業売上高・セグメント利益
メディア事業、電子雑誌についてです。メディア事業の売上高、セグメント利益の推移はスライドのとおりです。「旅色」の利用者獲得に向けた広告宣伝費の効率化により、販管費が削減できたことで、21.5パーセントの増益となりました。
宿泊施設や飲食店などの広告売上が順調に推移しました。自治体とのタイアップ広告売上も回復してきています。
売上高の内訳
売上高の内訳です。第4四半期において、「旅色」関連売上が前期の四半期最高を計上しています。
広告売上の増加に向けて
広告売上の増加に向けた施策として、スライドの4つの戦略についてご説明します。
「旅色」集客力が向上
1つ目は、「旅色」の集客力向上についてです。さまざまな地域やテーマを特集する記事の配信を強化したことにより、スライドに記載している検索数が多いビッグキーワードで多数の上位表示を実現しています。
その効果から自然流入による利用者が増加し、広告費の効率化が実現できています。前期9月には、過去最高となる月間660万人の利用者を獲得しました。利用者の増加によって広告価値がより高まるため、提案時においても非常に大きな武器となっていきます。
エリアマーケティングの全国展開について
2つ目は、エリアマーケティングの全国展開についてです。前期に数ヶ所のエリアで実施したエリアマーケティングでは、営業実績が1.5倍に向上したエリアもあったことから、今期は全国展開を計画しています。
エリアマーケティングで取り組んでいる内容としては、たとえば大阪の万博周辺グルメ特集など、「旅色」の編成部と営業部が提案するエリア・テーマを選定し、専用の特集ページを制作します。そのページに対して、事前にアクセスを集中させ、専用のリーフレットや紙冊子なども準備します。
このような提案しやすい環境を事前に作ることにより、営業効率が向上しました。広告売上の増加を図りながら、地元企業と一体となり、地域を活性化させていきます。
自治体タイアップ広告について
3つ目は、自治体タイアップ広告についてです。多様化する自治体のニーズに対応するためにも、これまでの電子雑誌・動画・紙冊子以外にもさまざまなツールを商品化しました。SNS用動画の制作受託、あるいはフォトコンテストの共催など、新たに10商材を追加しました。
さらに、ふるさと納税の返礼品を使用したレシピを紹介する動画コンテンツの提供も予定しています。今後も、自治体のニーズに合った新しい商材の開発と、柔軟な提案を実現することで、自治体関連売上を増加させていきます。
インバウンド対策強化について
4つ目は、インバウンド対策の強化についてです。先月発表があったように、今年9月までの累計訪日客数がすでに2023年の年間実績2,500万人を上回り、増加を続けています。その中でも、台湾からのインバウンドは上位3位以内に入っていますので、8年前から展開してきた「旅色台湾」のコンテンツ強化による集客力をさらに向上させていきます。
さらには、英語版と中国人の訪日観光客に向けた簡体字での配信も予定しています。今後は、世界各地の旅行エージェントなどとの提携を強化しながら、媒体力・獲得効率の向上を目指していきます。
メディア事業の更なる成長へ
メディア事業の成長戦略のまとめです。集客力の向上により民間や自治体からの広告売上の増加を図り、さらにインバウンド対策を強化することで、クライアントの満足度の向上、新たな営業販路の拡大を図っていきます。
地域活性化への貢献と事業拡大の新たなステージへの挑戦を続けながら、今期予定している売上高22億円を達成していきます。
ソリューション事業売上高・セグメント利益
ソリューション事業についてご説明します。ソリューション事業の売上高、セグメント利益の推移は、スライドのとおりです。効率的な業務運営が実現できたことにより、販管費が改善しています。その結果、セグメント利益は前期比23.9パーセントの増益、利益率は前期16.4パーセントから20.3パーセントに上昇しています。
第4四半期においては、新たに提供を開始した3Dホログラム映像の演出サービスが増収に貢献しました。
売上高の内訳
売上高の内訳です。新サービスの提供や開発・制作案件の受託によって、第4四半期は四半期最高売上を更新しました。
新たな事業展開について
新たに提供を開始した3Dホログラム映像の演出サービスについてです。国内外での提供実績が積み上がり、増収に貢献しました。世界的にもニーズの高さを実感しています。
海外での提供は引き続き拡大させていきますが、当社の全国規模の営業を活用した国内販売、特に自治体への導入支援を進めていきます。ソリューション事業の拡大に貢献する新たな事業として成長させていきます。
海外企業との提携について
海外企業との提携についてです。ECサポート関連の売上の増加を目的として、台湾の大手EC支援会社H. H. GALAXY Co.,LTD.との提携を発表しました。H. H. GALAXY Co.,LTD.のクライアントである欧米の大手メーカーなどが日本のEC市場への進出を行う際には、当社のECサポート関連のサービスを提供します。
さらには、日本企業の越境EC支援もH. H. GALAXY Co.,LTD.と共同で行っていきます。将来的には、東南アジア各国での事業展開を視野に入れた拡大を図っていきます。
ソリューション事業の更なる成長へ
ソリューション事業の成長戦略のまとめです。国内外の新規契約増加によるECサポート関連売上の拡大、開発・制作などの受託業務の拡販を図り、今期予定している売上高11億円を達成していきます。
CONNECT with COMMUNITY
当社は来年9月に上場から10年、11月には創業25周年という節目の年を迎えます。メディア事業、ソリューション事業の安定した収益基盤、「アクセルジャパン」の高い収益力によって、今後も成長・拡大を続けていきます。
新たな取り組みを行いながら、地域活性化と日本経済の発展に貢献できる企業へと、さらに成長スピードを加速させていきます。ブランジスタにぜひご期待ください。本日は、ありがとうございました。