2024年9月期第2四半期決算説明
岩本恵了氏:ブランジスタ代表取締役社長の岩本です。今期上半期において、各事業で前期を上回る業績を達成し、大変順調に推移しています。
前期よりスタートした「ACCEL JAPAN(アクセルジャパン)」は、当社グループの業績を牽引する中核事業へと成長し、今期も大変好調です。引き続き、業績の拡大や地域の活性化に貢献し、みなさまのご期待を超えていけるように社員一同励んでいきます。
それでは、2024年9月期上半期の決算内容についてご説明します。
FY2024/9 上半期エグゼクティブサマリー
上半期の業績サマリーです。連結の売上高・営業利益・経常利益が上半期過去最高を達成しました。また、営業利益は前年同期比1.6倍の増益となりました。
営業利益率が高いプロモーション支援事業の「アクセルジャパン」が好調に推移したことにより、連結の営業利益率も前期の12.6パーセントから、過去最高となる20.3パーセントに増加しています。
FY2024/9 上半期連結決算ハイライト
上半期の連結決算ハイライトです。「アクセルジャパン」が業績の拡大を牽引し、営業利益進捗率は約60パーセントとなりました。
当社の第3四半期にあたる4月には新卒社員が入社しており、一時的に販管費の増加が先行しますが、通期では2期連続となる過去最高売上、そして営業利益、経常利益の更新に向けて順調に進捗しています。
連結売上高・営業利益の四半期推移
四半期ごとの連結売上高・営業利益の推移です。ご覧のように、前期と比較して増収・増益を実現しています。
中期経営計画 2024-2026(セグメント別)
昨年発表した2024年から2026年までの中期経営計画です。各事業の業績を伸ばしていきますが、その中でもプロモーション支援事業は20パーセントを超える成長率で、拡大を牽引していきます。
連結売上高・営業利益については、4期連続で過去最高を更新する計画です。
自己株式の取得実施結果
2024年2月に発表したとおり、株主還元等を目的とした自己株式の取得を実施しました。スライドに記載のとおり、上限である40万株の取得が完了しています。
アクセルジャパンとは
各事業の状況を詳しくご説明します。まずは、プロモーション支援事業の「アクセルジャパン」についてです。
「アクセルジャパン」は、テレビ出演が多く、認知度が高い著名なタレントの写真やPR動画を活用することによって、注目度を劇的に向上させ、PR効果を最大化するサービスです。
全国の企業や地方自治体などがさまざまなシーンで活用できる、汎用性が高いあらゆるパターンの写真や動画の素材を、事前に撮影しています。契約したクライアントは、数百パターンの素材を1年間使い放題で、さまざまなPRや採用活動などに利用できます。
アクセルジャパンのビジネスモデル
「アクセルジャパン」のビジネスモデルです。スライド右側に示したタレントの方々は本来、高額なギャランティが必要な有名タレントです。
そのフロントギャランティや撮影費などを当社が代わりに負担することによって、クライアントは初期費用無料、月額費用のみで活用することができる仕組みとなっています。
さまざまな企業が採用しやすいタレントの方々をラインアップしているため、業種業態に関わらず全国のみなさまへ提案が可能です。この「アクセルジャパン」の提供を拡大することにより、全国の企業の成長を支援し、日本経済の発展に貢献していきます
プロモーション支援事業売上高・セグメント利益
今期上半期のプロモーション支援事業の売上高、セグメント利益の推移です。スライドのとおり、売上高は前期比1.8倍、セグメント利益は2倍に拡大しています。
事業を開始して2年目に入り、前期に1年間利用されたクライアントの契約更新による売上が、今期より加わりました。想定よりも高い更新率を維持できており、収益力がより一層増しています。
前四半期比で見ると、ウェブ広告からの申し込みが順調で、新規売上が増加しています。また、広告費等がかからない更新売上も増加しており、利益額は前四半期比で2.3倍、利益率は45.1パーセントと高水準になりました。
新規売上・更新売上ともに増加し続けており、当社グループの成長を担う中核事業となっています。
売上高の四半期推移
売上高の四半期推移です。プロモーション支援事業は事業開始以来、順調に増収を継続しています。
電子雑誌で培ってきたキャスティング力、クリエイティブノウハウ、そして国内8拠点からの全国規模のプッシュ型提案力など、当社ならではの強みを活用した「アクセルジャパン」を、今後もさらに伸ばしていきたいと考えています。
更なる成長実現のために
「アクセルジャパン」のさらなる成長の実現に向けては、スライドのとおり、2つの戦略があります。
1つ目に、このサービスを長く活用いただけるよう、クライアントの満足度をさらに向上させ、更新売上の増加を図っていきます。2つ目に、エリア拡大と営業人員の増員を行い、プッシュ型営業の強化により新規売上を増加させます。
新規売上と更新売上の両軸の成長で、拡大を加速させていきます。
細やかなサポートを実現するカスタマーサクセス
更新売上のさらなる増加に向けた取り組みとして、顧客満足度の向上を目的に専門部署を設置しています。さまざまなクライアントの活用実績をもとにデータ分析を行い、成功事例の共有や活用方法の提案など、定期的なクライアントサポートによってカスタマーサクセスに貢献しています。
利用企業の増加に伴い、さまざまな業種業態で活用の場が広がっているため、豊富な成功事例が蓄積されています。これにより、より精度の高いサポートを実現しています。
更新売上増加のために
新規契約数が毎月増えていますので、クライアント数が増加しています。クライアントに、長期にわたって「アクセルジャパン」を活用してもらうには、精度の高いサポート品質を維持する必要があります。当社では、そのための体制強化をしっかりと行い、更新売上の増加を図っていきます。
プッシュ型営業強化のための全国展開
プッシュ型営業の強化については、幅広い利用実績と豊富な成功事例を活用し、ウェブ広告からの申し込み以外の販路の提案を強化していきます。
具体的には、「アクセルジャパン」を知らない全国の企業や自治体に対し、直接アプローチできるプッシュ型の営業手法により、積極的に提案を行っていきます。
5月からは九州エリアでの販売を本格的に開始し、新規売上の増加を図っていきます。増員を行いながら、順次全国へ展開を図り、事業の拡大を実現していきたいと考えています。
自治体での利用を促進
自治体への導入事例です。ふるさと納税や観光PRだけではなく、自治体が実施するさまざまな広報活動にも活用されています。仙台市では、救急安心センター事業の認知拡大を目的に導入されました。
これまで培ってきた全国の自治体のさまざまな部署に対する提案を加速させながら、導入実績を増やしていきます。
さらに競争優位性を増すアクセルジャパン
同業他社との差別化の施策の一環として、従来は、スライドのように「アクセルジャパン」を活用したすべての制作物にサービス名やタレント名を表記してきましたが、4月よりこの表記を不要にしました。
これにより、よりリアリティのある広告展開が可能となります。同業他社ではほぼ実施していない仕様のため、競争優位性が向上し、売上拡大を図れます。
高い競争優位性を持ったアクセルジャパン
「アクセルジャパン」と競合他社との比較です。スライドのように、他社に対して高い競争優位性を持っています。今後もクライアントのニーズに沿った、より良い商品の開発を継続していきます。
FY2024/9期末に向けて
今期下半期に向け、新規売上と更新売上を増加させるためのまとめです。プッシュ型営業の全国展開、契約クライアントへのサポートを充実させるための増員を行い、体制を強化していきます。そして、「アクセルジャパン」の拡大により、当社グループのさらなる成長を実現させていきます。
誰でも無料で読める電子雑誌「旅色」2タイプの広告掲載
メディア事業の電子雑誌についてです。あらためて、電子雑誌のビジネスモデルをご説明します。主な売上は広告掲載費で、2つのタイプで構成されています。
1つ目は、全国の宿泊施設や飲食店など、民間企業を対象とした電子雑誌への広告掲載です。プロのライターが執筆する記事と、複数の美しい画像により、掲載施設のブランディングに貢献しています。
2つ目は、専属の俳優を起用した、各自治体専用の別冊版「旅色」の制作です。
自治体PR用電子雑誌 別冊版「旅色」(多言語展開可能)
自治体専用の「旅色」は、電子雑誌の制作とは別に、スライドのように有名俳優を活用した自治体専用の動画や紙の冊子を制作しています。当社だからこそ実現できるこのPRツールは、観光・ふるさと納税・移住定住の効果的なPRに活用されています。
全国に1,700以上ある自治体のうち、1,600を超える自治体にコンタクトしており、さまざまなノウハウを構築できています。今後もこのノウハウを活用し、地域活性化に貢献していきます。
メディア事業売上高・セグメント利益
今期上半期のメディア事業の売上高・セグメント利益の推移は、スライドのとおりです。「旅色」の利用者獲得に向けた広告宣伝費の減少などの販管費削減により、利益率が上昇しました。
自治体とのタイアップ広告の売上は前年に比べて減少していますが、宿泊施設や飲食店などの広告が増加したことにより、堅調に推移しています。
下半期以降に向けて自治体とのタイアップ広告を増加させるために、サービス領域の拡大に取り組んでいます。詳しくは、後ほどご説明します。
売上高の内訳
売上高の内訳です。2022年9月期第4四半期と2023年9月期第1四半期において、自治体タイアップの公開が集中した影響で、前年同四半期比で減少しています。しかし、観光や外食需要、インバウンドが増加しているため、今後も「旅色」関連の売上を伸ばしていきます。
認知度・集客力が高い「旅色」
「旅色」では、前期よりさまざまなテーマや地域の特集記事を制作し、配信を行ってきました。
Googleの検索評価ガイドラインが変更され、実際に体験して紹介する権威性の高いコンテンツを検索エンジンが評価するようになったことで、キーワード検索で「旅色」の記事が上位表示されています。これにより、高い広告費をかけずに、自然流入による利用者の増加を実現しています。
有名俳優が多数出演していることに加え、評価の高いコンテンツを配信することで、広告価値の高い、当社ならではのメディアへと進化しています。
自治体向けサービスの領域拡大
自治体からの売上増加に向けた施策についてです。これまでに「旅色」で培ってきたコンテンツの制作力と全国規模の自治体とのネットワークを活用し、新サービスの提供を開始しました。
別冊版「旅色」の提案は継続しながら、さまざまな自治体に対応できる「旅色」の領域を超えた新しいサービスを展開していきます。
自治体向け新サービス提供事例
実際に自治体へ提供した事例です。動画制作や旅行プランの作成など、コンテンツの制作と納品を行う新しいサービスを追加しました。この新サービスにより、「旅色」の枠にとらわれない提案が可能となり、自治体が多数行っている入札や公募への参加が容易になります。
今後も自治体のニーズに合った新サービスを構築し、自治体関連の売上を増加させていきます。
ソリューション事業のサービス
ソリューション事業についてご説明します。ソリューション事業では、ECに関わるあらゆるサービスを提供しています。
また、クライアント実績では、スライドのとおり大手企業にもご利用いただいています。今後もサービスの優位性を活かしながら導入実績を増やし、EC業界の発展に貢献していきます。
当社ECサポートの特徴
ECサポートの特徴です。スライドのとおり、ECサイトの運営に必要なさまざまな業務をワンストップで提供しています。
当社の豊富な実績を活用し、ECサイトを運営する企業を支援しています。クライアントの事業成長を実現することで、その企業が必要とする業務を受託できるさまざまな関連サービスを提供しています。
ソリューション事業売上高・セグメント利益
今期上半期のソリューション事業の売上高・セグメント利益の推移は、スライドのとおりです。
業務の効率化が進んだことによる販管費の削減で、利益は前期比41.2パーセントの増益となりました。利益率も前期の16.1パーセントから24パーセントに上昇しています。下半期に向け、ECサポート関連を中心に事業と売上の成長を図っていきます。
売上高の内訳
売上高の内訳です。当社のECサポート関連サービスは、時代や環境の変化に影響されづらいビジネスモデルを実現しており、堅調に推移しています。
CONNECT with COMMUNITY
「アクセルジャパン」が順調に拡大していることで、収益力の高い経営体質となり、営業利益率が上昇しています。
当社だからこそ実現できる、当社の強みを活かしたサービスで地域の活性化へ貢献し、期待以上の業績を残していくことができるよう、社員一丸となって、より一層がんばっていきます。今後とも、当社にぜひご期待ください。ありがとうございました。