アジェンダ

早川与規氏:ユナイテッド代表取締役社長兼執行役員の早川です。それでは、2025年3月期第1四半期決算についてご説明します。

本日のアジェンダです。はじめに2025年3月期第1四半期決算概要について、次に事業概況についてご説明します。

2025年3月期 第1四半期 決算ハイライト

2025年3月期第1四半期の決算ハイライトです。連結業績は通期計画どおりに進捗し、売上高は47億1,100万円、営業利益は29億2,200万円となりました。

コア事業である投資事業においては、今期投資目標の30社に対して第1四半期時点で11社に投資を実行しました。人材マッチング事業は、売上高が前年同四半期比でプラス53パーセントとなり、事業成長を続けています。

収益期待事業では、子会社のフォッグが約3億円の資金調達を予定しており、将来的なIPOを目指します。

株主還元の拡充については、株主優待として、株式会社ウィルズが提供する「プレミアム優待倶楽部」を導入します。これにより、2024年7月末時点の配当利回り5.85パーセントに、「プレミアム優待倶楽部」の利回りを加えた総合利回りは、最大7.38パーセントとなります。

2025年3月期 第1四半期 業績ハイライト

2025年3月期第1四半期は通期計画どおりに進捗し、売上高が前年同四半期比マイナス35パーセントの47億1,100万円、営業利益が前年同四半期比マイナス45パーセントの29億2,200万円となりました。

セグメント別に見ていきます。投資事業は、有価証券の売却を前年同四半期比で減少させたため、売上高が前年同四半期比マイナス43パーセントの33億1,400万円、営業利益が前年同四半期比マイナス44パーセントの32億900万円となりました。

教育事業は、売上高が前年同四半期比マイナス24パーセントの2億5,900万円、営業損失が前年同四半期比マイナス4,100万円の5,900万円となりました。

人材マッチング事業は、トップラインが拡大したことにより、売上高が前年同四半期比プラス53パーセントの1億7,300万円、営業損失が前年同四半期比プラス1億500万円の3,200万円となりました。

アドテク・コンテンツ事業は、売上高が前年同四半期比プラス1パーセントの9億6,500万円、営業利益が前年同四半期比マイナス25パーセントの5,100万円となりました。

2025年3月期 第1四半期 通期業績予想進捗

通期業績予想の進捗についてです。全体として、通期計画どおりに進捗しています。

投資事業において有価証券の売却を当四半期に集約したため、営業利益以下の進捗率が100パーセントを超過しました。しかし、第2四半期以降に人材マッチング事業の営業損失を見込んでいるため、通期業績予想は据え置きとしています。

2025年3月期 配当予想

2025年3月期の配当予想についてです。成長投資を含めた事業運営に必要な資金を確保した上で資本効率の向上を図るため、1株当たり25円の特別配当の実施を予定しています。それにより、1株当たりの合計配当金は48円となる予想です。

株主還元の拡充

株主優待の実施についてです。株主還元をさらに拡充させるため、2024年9月より株式会社ウィルズが提供する「プレミアム優待倶楽部」を新たに導入します。

「プレミアム優待倶楽部」は、ポイント制の株主優待サービスです。当該サービスにご登録の当社株式を1,000株以上保有する株主さまに対し、株式数に応じてポイントを付与します。本優待は年2回実施する予定で、毎年9月末と3月末時点の株主名簿に記載されている株主さまが対象となります。

なお、2024年7月末時点の配当利回り5.85パーセントに、本優待の優待利回りを加えた総合利回りは最大で7.38パーセントです。

投資事業 売上高・営業利益推移

2025年3月期第1四半期の事業概況をご説明します。

投資事業では、通期計画どおりに有価証券の売却を実行しました。事業特性上、売却時期などにより四半期ごとの業績変動が大きくなります。

投資事業 2025年3月期進捗

投資実行の進捗状況です。今期は約30社、約15億円の投資実行を計画しています。第1四半期では11社、約3億円を投資実行しました。

投資事業 投資実績

投資実績です。第1四半期末時点で未上場株式を102社保有しており、時価評価額は総額74億円となっています。

投資事業 2025年3月期方針

今期の方針についてご説明します。当社は自己資金のみで投資事業を行うことで、フレキシブルかつ成長に時間を要する事業領域への投資が可能であるという独自性を持っています。そのため「テック投資」と「善進投資」の2カテゴリで投資件数および投資金額を拡大し、再現性を持った利益創出を目指します。

「テック投資」では、これまでの投資実績に基づき、テクノロジーを活用してイノベーションを起こそうとするスタートアップへの投資を加速します。

「善進投資」は「パーパスに基づく新たな挑戦」と位置づけ、日本が世界に先駆けて直面する社会課題の解決と、経済合理性の両立を目指すスタートアップに投資していきます。

投資事業 「善進投資」事例

スライドの記載企業が「善進投資」の事例です。リード投資家として投資実行しており、バリューアップのためのハンズオン支援も行っています。

投資事業 新規投資先

当四半期では、スライドに記載の投資先を含め11社への「テック投資」を実行しました。

教育事業 売上高・営業利益推移

教育事業についてご説明します。「テックアカデミー」の受講者数が減少したため、前年同四半期比で減収・営業損失拡大となりました。運営体制の効率化により収益性を改善し、通期では黒字化を計画しています。

教育事業 2025年3月期方針

教育事業の今期方針についてご説明します。「LINEヤフーテックアカデミー」や生成AI領域に注力するとともに、収益性を改善し黒字化を目指します。

教育事業 生成AI領域取り組み事例

生成AIの取り組み事例として、地方自治体へのAI人材の育成支援や、企業へのAI研修プログラムの提供などを実施しました。今後も生成AIに関する取り組みを拡大していきます。

人材マッチング事業 構成企業

人材マッチング事業についてご説明します。スライドには、人材マッチング事業の構成企業を記載しています。

人材マッチング事業 売上高・営業利益推移

今期の人材マッチング事業は、中期的な成長に向けてトップラインの拡大に注力します。売上高は、ONX株式会社の連結開始および株式会社リベイスの拡大により、前年同四半期比で増収となりました。

営業利益は、トップライン拡大の影響に加えて前期にのれんの減損を実施したため、前年同四半期比で営業損失が縮小されました。

人材マッチング事業 市場環境

人材マッチング事業の市場環境についてご説明します。国内労働人口減少により、企業の求職者獲得の難易度が上昇する中、人材紹介業の市場規模が拡大しています。

一方で、働き方改革やリモートワークの浸透等によって副業やフリーランス人口が増加傾向であり、今後も拡大が見込まれます。

人材マッチング事業 2025年3月期方針

求職者獲得の難易度が上昇する中、当社の人材マッチング事業では、多様な就労機会の提供によって転職潜在層を含む独自の求職者グループの構築が可能です。

今期はこのような求職者グループを拡大しながら、成長企業に対してニーズに沿った人材を適切な契約形態で紹介し、マネタイズを強化します。

人材マッチング事業 稼働者数・求職者グループの拡大

人材マッチング事業の事業進捗です。事業成長による稼動者数の増加に加え、カソーク株式会社の登録者数が増加し、独自の求職者グループも拡大しています。今後も、稼動者数および登録者数の拡大を行っていきます。

アドテク・コンテンツ事業 売上高・営業利益推移

アドテク・コンテンツ事業についてご説明します。収益期待事業である当事業は、セグメント全体を通じて継続した利益を創出しており、通期では増収増益を計画しています。

コンテンツ事業 フォッグ(株)資金調達

コンテンツ事業のトピックスをご紹介します。創業以来、継続的に売上高成長している子会社のフォッグは、2024年9月末までに約3億円の資金調達を実施予定です。将来的なIPOを目指し、調達資金は人員強化等の事業投資に活用します。

以上、2025年3月期第1四半期決算についてご説明しました。ありがとうございました。