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栗林憲介氏:みなさま、こんにちは。代表取締役社長の栗林でございます。ただいまより、株式会社エヌリンクス2024年2月期第2四半期の決算概況に関するご説明を始めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。本日のアジェンダは記載の3つでございます。

会社概要

それでは事業概要からご説明させていただきます。まず初めに、簡単に当社のご紹介をさせていただきます。

当社は2010年に創業した会社でございます。当初はNHK放送受信料の契約収納業務からスタートし、最盛期は従業員を1,000名ほどに拡大し、日本全国に支店を出店しておりました。直近の状況で言いますと、今年の9月で完全にNHK業務はなくなりました。

当社は「変わり続ける、進み続ける、ともに愉しみを創り出す」というビジョンを掲げておりますので、NHK業務がなくなったあとも、変わり続けることで、その存在価値を社会に発揮していこうと考えております。実際に、上場した2018年では、利益の9割を占めていたNHK業務はなくなりましたが、他事業で価値を引き上げ、現在黒字で進行することができております。

当社は、「リアル」と「ウェブ」の両輪を駆使した、「『リアル×ウェブ』カンパニーの創造」というスローガンのもと、セールスプロモーション事業とメディア事業の2軸で事業を展開しております。

どちらも、クライアントの課題を解決するというビジネスモデルは変わらず、顧客ごとに最適と思われるソリューションを提供しております。

ビジネスモデル

もう少しビジネスモデルを具体的にお話しさせていただきますと、当社では、「ハイブリッド型マーケティング支援事業」と銘打っておりますが、図のようにクライアントと顧客を、当社が3つの手法を駆使しておつなぎさせていただくことで、クライアントの業績に貢献させていただく事業を行っております。

3つの手法についてですが、具体的にはF2Fマーケティング、Teleマーティング、Webマーケティングの3つに大別されまして、それぞれ、F2Fマーケティングは個人宅訪問などフェイス・トゥ・フェイスのダイレクトマーケティング、Teleマーティングは電話によるダイレクトマーケティング、Webマーケティングは当社が運営するWebメディアやデジタル広告を利用したダイレクトマーケティングとなっておりまして、リアルの営業とWebマーケティングを掛け合わせた手法になっております。

これらのマーケティング手法を一気通貫、もしくはそれぞれでクロスセルするなど融合させることで、これまでにないハイブリッド型マーケティング支援をクライアントにご提供させていただき、ご好評をいただいております。

弊社の強み・特徴

続いて当社の強みと特徴についてですが、6つ挙げております。

まず1つ目は、先ほども少し触れましたが、ウェブからリアルまで、一気通貫にマーケティング支援が可能なこと。

2つ目は、それぞれの手法ごとに、これまで培った深い経験とノウハウに裏打ちされたマーケティング支援実績があること。

3つ目は、独自の正社員採用ノウハウを活かした組織拡大ができること。

4つ目は、多様なセクターポートフォリオが組めていること。

5つ目は、正社員運営による安定した組織ガバナンス、統制体制を構築できていること。

最後の6つ目は、新規事業の創出育成が得意であり、それに伴う高い売上成長率と、これまで培ってきた強固な財務基盤を有していること。

これらにより、当社独自の強みを生み出せていると考えております。

これまでの歩み

これまでの当社の歩みです。冒頭でも少しお話しさせていただきましたが、当社の祖業はNHK放送受信料の新規契約や、料金徴収の代行業務です。このNHK業務を軸として、右肩上がりの成長と、主にIT領域での新規事業の開発に取り組んでまいりました。

その結果、創業8年目の2018年にジャスダック上場、翌2019年には東証二部に市場変更、2023年にスタンダード市場に移行して、現在に至っております。また、祖業であるNHK業務からは、今年9月をもって完全撤退いたしました。

これからは2024年3月に社名をコレックに商号変更し、これまでNHK業務で培った営業代行業や、組織運営のノウハウを活かしたセールスプロモーション事業と新規事業から、メイン事業に成長したメディア・セグメントのWebマーケティング事業の、リアルとウェブを融合させたハイブリッド型マーケティング支援事業で、さらなる成長を実現していこうと考えております。

事業ポートフォリオ(売上高構成と推移)

続いて、足元現在の事業ポートフォリオですが、セールスプロモーション・セグメントが45パーセント、メディア・セグメントが54パーセントとなり、メディア・セグメントが中心の事業ポートフォリオになっております。いずれも安定して成長しており、収益を積み重ねてきております。

成⻑戦略の骨子

続いて今後の成長戦略の骨子についてですが、当社のマーケティングノウハウを最大限活かすことを軸とした成長戦略になっております。

具体的にはF2Fマーケティング、Teleマーケティング、Webマーケィングそれぞれのマーケティング手法を増やしていくことと、営業パーソンの拡充、そして新規開発などによりメディアの数を増やしていくことでラインナップを強化し、全体のマーケティング能力を向上させて成長していこうと考えております。

さらに並行して、このハイブリッド型マーケティング支援事業で培ってきた、世の中に商品サービスを広める力、および組織を最大限活かせるような自社プロダクト事業を、M&Aを通じて獲得することで、さらなる飛躍を実現していこうと考えております。

弊社ビジネスの潜在的市場規模

事業概要の最後に、当社ビジネスの潜在市場規模についてですが、ご覧のとおり、まだまだ成長余力のある大きな市場が広がっておりますので、先ほどお伝えした成長戦略を充分に実現できるものと考えております。

それでは、事業概要の説明につきましては以上になります。

第2四半期決算のポイント

続いて2024年2月期第2四半期の決算ハイライトについてご説明させていただきます。結論から申し上げますと、当初計画から鑑みましても、非常に順調に進捗できております。また、NHK業務を除いた売上高成長率も、YoY127パーセントと順調に成長することができております。

ポイントとしては3点挙げております。まず1つ目、既存事業のポートフォリオ転換は着実に進展できております。NHK業務は想定どおり、今年9月にて終了いたしました。これにより第2四半期におけるNHK業務が占める売上割合は6.8パーセントとなっており、他のビジネスに順調に移行することができております。具体的にはNHK業務以外の、セールスプロモーション・セグメントの売上増加率がYoY144パーセント、メディア事業でYoY120パーセントと順調に成長しております。

第2四半期決算のポイント

続いて2つ目に、新規ビジネスの展開についてですが、この第2四半期より、保険代理店事業を新たにローンチしました。当社の集客力と営業力を活かして成長させていこうと考えております。

また当社が抱える多数の既存顧客へのクロスセルをスタートさせ、ARPUの向上もはかっております。さらにメディア事業では、先ほど成長戦略でもご説明させていただいたとおり、新規メディアを2つスタートさせ、メディアの数を増やしております。

最後の3つ目は、組織体制を強化いたしました。6月に、大手会計ファームや外資系投資銀行で、主にM&A領域でのキャリアを積んだCFOを採用いたしました。これにより管理体制の強化はもちろんのこと、M&A、IR、PR業務を積極的に推進できる体制を構築しております。

また、持続可能な企業の発展を目的とし、ESG経営を推進するために、新たにESG推進部も設置いたしました。

2024年2月期 第2四半期連結業績(第2四半期累計期間)

では続いて業績の具体的な数字についてです。ご覧のとおり、売上高は前年同期比で83パーセントとなっておりますが、EBITDA、営業利益、当期純利益につきましては順調に伸ばすことができております。

四半期別業績の推移

続いて四半期別の業績推移です。青いグラフがNHK業務以外の売上高になりますが、着実に売上を積み上げることができておりまして、今後もさらなる成長を目指していきます。

自己資本比率の推移

決算ハイライトの最後になりますが、自己資本比率につきましては、50パーセント以上を推移しておりますので、財務基盤は安定しております。

セグメント別売上高

続いて、2024年2月期第2四半期のセグメント別業績についてご説明させていただきます。

まずセグメント別売上高につきましては、セールスプロモーション・セグメントはNHK業務の撤退に伴いまして売上高が減少となりましたが、メディア・セグメントにつきましては前年比120パーセントと順調に成長することができております。

セグメント別EBITDA

続いてセグメント別EBITDAですが、こちらもメディア・セグメントが前年比227パーセントと好調に推移した結果、全体でもNHK業務が大幅に縮小した中、前年比105パーセントと成長することが出来ました。

売上、EBITDAともに、NHK業務を主軸としたセールスプロモーションに代わりメディア・セグメントが収益の柱になっております。

セールスプロモーション・セグメントの詳細

とはいえ、NHK業務以外のセールスプロモーション事業につきましては、電気代高騰などの追い風もあり、ライフライン関係の商材や太陽光商材の販売が好調となっており、順調に成長することができております。

メディア・セグメントの詳細

また、メディア・セグメントにおきましても、ポートフォリオの多様化、新規メディアの創出により、安定した売上・利益の創出が可能になっております。

栗林氏からのご挨拶

最後になりますが、2024年2月期第2四半期は9月でNHK業務が終了したものの、メディア・セグメントの成長を中心に、安定的な利益創出体制の構築に向けて事業基盤を整えることができた期間になりました。

この事業基盤を活かして、今後も成長戦略をもとに、企業価値の向上を実現していきたいと考えておりますので、引き続きご支援と応援をいただけますよう、お願い申し上げます。

それでは、以上で株式会社エヌリンクス2024年2月期第2四半期の決算概況に関するご説明を終了させていただきます。最後までご視聴いただき、ありがとうございました。