お金が貯まる人と貯まらない人の違い

頼藤太希氏(以下、頼藤):こんにちは。

高山一恵氏(以下、高山):こんにちは。

頼藤:今回は第4回目ということで、ちょっとテーマが決まっていなかったんですけど。

高山:本当に適当ですね(笑)。

頼藤:冒頭から恐縮なんですけど、メッセージをいただいているので紹介したいと思います。

高山:はい。

頼藤:東京都渋谷区、ふなっしーさん。

高山:千葉じゃない(笑)。

頼藤:「頼藤さん、高山さんこんにちは」

高山:こんにちは。

頼藤:「『マネラジ。』を楽しく聞かせていただいています。私はあまりお金を使っていないつもりですが、気がつくとお財布にレシートがいっぱいになっています。なかなかお金が貯まらないのですが、どうしたらお金が貯まりますか? 」ということです。

高山:はい。こういう「お金が貯まらないけどどうしたらいいでしょうか?」という相談はけっこうあると思うんですけど、どうですかね? お金が貯まる人と貯まらない人の違いということで、貯蓄方法などで気がつくところはありますか?

賢い人は「先取り貯蓄」をやっている

頼藤:そうですね。まず大きいのは、先に貯蓄をするか、後で貯蓄をするかで大きく分かれると思います。お金が貯まる人は「先取り貯蓄」と呼んでいるんですけど、そういうことやっています。

高山:はいはい。

頼藤:まず給料が銀行に振り込まれると、そのお金をまず貯蓄に回すんですよね。

高山:まず回しちゃう。

頼藤:貯蓄は3万でも5万でもいいんですけど、そこで余ったお金で支出を賄うという。貯まらない人は「余ったら貯蓄しようと」考えるので、余らないんですよ。

高山:「後からやっちゃおうかな」っていうのはだいたい無理ですよね。

頼藤:その先取り貯蓄と後から貯蓄の違いで、お金が貯まる人貯まらない人が決まってくるかなと思います。

高山:そうですね。やっぱりお客さんを見ていても、お金が貯まっている方はほとんどの方が先取り貯蓄をやっています。でも、「先取り貯蓄って具体的にどうしたらいいの?」と言われるんですけど、(例えば)会社の財形制度。

頼藤:ありますよね。

高山:はい。ある方はやっぱり財形制度がいいんじゃないかと思っています。給料から天引きされちゃうと、もうしょうがないじゃないですか。

頼藤:しょうがないですね。

高山:だからまずは財形貯蓄がいいのかなと思っています。

頼藤:はい。

財形制度の基本知識

高山:あとは銀行の自動積立ですね。財形制度がない方はそれを活用していただけるといいんじゃないかなと思います。

頼藤:財形制度をもう少し説明してもらっていいですか?

高山:財形制度には、一般財形貯蓄と財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄という3つがあります。普通に貯蓄しようと思っている場合は、一般財形貯蓄でいいんじゃないですかね。

頼藤:どういう違いがあるんですか?

高山:財形年金貯蓄は将来の年金のために貯めるものなので、5年以上積み立てなきゃいけません。あとは非課税という、税金の優遇制度があります。

頼藤:あれですよね。元利(元金と利子)合計550万円までは非課税と。

高山:そうですね。それが一番大きいんじゃないですかね。財形住宅貯蓄は住宅を買うためやる貯蓄なんですけど、財形貯蓄と合わせて元利合計550万まで非課税という優遇制度があります。なので、「よくわからないけど、とりあえず貯めようかな?」という人は一般財形貯蓄のほうがやりやすいんじゃないかなと思います。

頼藤:なるほど。お金が貯まる人と貯まらない人の違いで、貯まる人は財形貯蓄制度などを使って先取り貯蓄をしている、もしくは(銀行の)自動積立の制度などを利用して先取り貯蓄をしているということですね。

高山:はい。

お金が貯まる人は○○が綺麗

頼藤:まだまだありますよね。貯まる人と貯まらない人の違いというのは。

高山:そうですね。これは精神論になってしまうかもしれませんが、いろんなお客さんが相談に来ると、お財布を見せてもらうんですよ。

頼藤:はいはい。

高山:それで、よく(財布の中の)レシートが……。

頼藤:レシートがいっぱいになっていますよという話ですね。

高山:まさにこういう人はお金が貯まらない。

頼藤:まあそうですよね。レシートを整理していないということですよね。

高山:レシートを整理していないということと、あとはやっぱり「汚くしていても大丈夫」という。お金が貯まるか貯まらないかは、結局管理能力なんですよ。汚くしていると、お財布の中にいくらお金が入ってるかわからないじゃないですか。

頼藤:わからないですね。

高山:だからつい使いすぎてしまうことがあるんですけど、お財布を綺麗にしていると、いくら入っているかが頭に入っているし、あとは綺麗だからなんですかね? 使い勝手がいいとお金に気が向いているので、大切に扱うんですよね。その精神の違いがけっこう出ているんじゃないかなと思います。

頼藤:なるほど。じゃあポイントカードはあまり入れないほうがいいんですよね?

高山:そう。ポイントカードは別のホルダーみたいなものがあるじゃないですか。

頼藤:高山さんもポイントカードホルダーみたいなのを?

高山:使っています。FPとしてどうかと思うんですけど、ポイントすごく好きなんですよ(笑)。

頼藤:いいと思いますよ。

高山:けっこう何十枚とあるんですよ。

頼藤:そうなんですね。でもそういうふうに分けるって大事ですよね。

高山:そうですね。なので、長財布と小銭入れも分けたほうがいい。ちなみに頼藤さんはどうですか?

頼藤:何が?

高山:(長財布と小銭入れは)分けてるんですか?

頼藤:昔は分けてましたけど、今は一緒にしちゃってますね。僕は電子マネーでやってしまっているので、そんなに小銭は使いません。

高山:電子マネーで。今時ですね。

頼藤:それで管理しているんです。自動でオートチャージをやってしまうと、どれぐらい使ったかわからないんですけど、自分で入金するタイプだったら予算管理できるじゃないですか。

高山:うん。

頼藤:何に消費したかを1個1個調べると、たぶん心が壊れちゃうと思うんですよ。だから先取り貯蓄をしていって、残ったお金は自由に使っていいとしたほうが。

高山:そのほうが楽ですよね。

頼藤:貯めることと使うことのメリハリをつけることが、結果的にお金が貯まることになるんじゃないかなと。

高山:なるほど。

無駄遣いを避けるためのポイント

頼藤:あとは、僕は現金を多く持つようにしているんですけど、常に10万以上入っていると、いつでもお金があるから使いすぎないようにしないといけないんですけど、お金持ちの気持ちになります。そのような(お金持ちの人の)習慣を得ることで、お金を引き寄せるということもあるのかなと。

高山:お金持ちの方の傾向としては、収入よりも支出にすごく気を配っていらっしゃる方が多いですね。何にどうお金を使うかというだいたいの予算立てをすると、お金が貯まると。

例えば、食費にいくらとか、衣服費にいくらとか、予算立てをすると、その予算内で暮らしていけば、お金は無駄遣いしないじゃないですか。

予算立てをするには、何にどれぐらいお金を使っているか把握することが必要なので、ある程度支出にも力を入れるのも大事なのかなと思います。

頼藤:何に使うか意識することが大事ですよね。この際1円単位は意識しないくていい。

高山:それはもういいですよ。

頼藤:何に3万円とか、5万円使っているのか、という意識ですよね。

高山:そうそう。細かいのはいいんですけどね。やっぱり意識を向けることが大事ですね。

頼藤:そうですよね。あとは稼げる人と稼げない人の違いではないんですけど、レシートを見るとその人の性格がわかってしまうと言いますよね。

高山:これは毎回言っているんですけど、「お金は人生を映し出す鏡である」と言っておりまして、やっぱり何にどうお金を使うかによって、その人の人生が作られていくわけなんですよ。

みなさんに同じ10,000円を差し上げたとしても……頼藤さん、10,000円差し上げたら何に使いますか?

頼藤:僕は投資しちゃうかもしれない。

高山:(笑)。

高山:たぶん洋服買いたいとか、食事に行くとか、使い道はそれぞれだと思うんですけど、何にお金を使うかによってその人の人生が作られるので、レシートを見ると「この人はコンビニばっかり行ってるんだな」とか「飲み会ばかり行っているんだな」とかいろいろ出るじゃないですか。

頼藤:はい。

高山:その人の背景とか生活している感じがなんとなくわかってきますよね。

頼藤:だから、自分でレシートを見て、(自分は)どういうお金の生活をしているかを見て。

高山:そうそう。

頼藤:それを今から少しずつ変えないと、10年後も同じような姿ということですよね。

高山:そうそう。

毎日の“ちょこちょこ買い”にご用心

頼藤:お金が貯まらない人の例で言うと、毎日スタバのラテを飲んじゃう人とか。前職の会社のビルにもスタバが入っていたんですよね。

高山:はいはい。

頼藤:朝スタバ買って、お昼食べた後にスタバ持って戻ってくる人もいたので。

高山:(笑)。

頼藤:けっこう馬鹿にならないですからね。ラテだと1杯400円ぐらいですかね?

高山:高いですからね。

高山:そうですね

頼藤:2回飲んだら800円。

高山:はい。

頼藤:それが20営業日あったらけっこう高いじゃないですか。

高山:そうですね。

頼藤:そういうふうに、意外にちょこちょこ買っている。コンビニのちょこちょこ買いもあるじゃないですか。

高山:はい。ちょこちょこ買いにご用心。

頼藤:使途不明金と言われますよね。自分で気づいていないけど、止まらくなってお金が貯まらない原因になると。

高山:そうですね。1回の金額が数百円以内って油断するんですよ。私も一時期自分の例で言うとチロルチョコにはまっちゃって、コンビニに行ってちょくちょく買ってたんですよね。

頼藤:コンビニで。

高山:またレジの前に(置いてあって)。

頼藤:戦略がうまいですね。

高山:お会計の時にちょっと買っていたら、1ヶ月の集計をしたらけっこうまとまった金額になっていたんですよ。

頼藤:そうですよね。

高山:1回の金額が小さければ小さいほど油断しがちなので、ちょっと気をつけないといけません。

「お金は人生を映し出す鏡です」

頼藤:今日の話をちょっとまとめましょうか。

高山:お願いします。

頼藤:お金を貯められる人と貯められない人の違いで、貯められる人は先取り貯蓄をしていますと。

高山: はい。

頼藤:先取り貯蓄というのは、給料が振り込まれたらまずは貯蓄にお金をまわして、残ったお金を支出に回すと。その支出は楽しんでいるんだけど、何に使うかを意識して使っていると。

高山:はい。

頼藤:あとは、お金を貯められる人は財布が綺麗。財布が汚いと(お金を)引き寄せることもできないですし、財布の中にお金がいくら入ってるかという意識がないので、浪費につながるということですよね。

高山:そうですね。あとはちょこちょこ買いにご用心。

頼藤:スタバとかコンビニとか。言ってなかったですけど、残業した後にタクシーに乗ってしまうとけっこうダメなんですよね。

一歩前の終電で帰るとか、もっと早く帰って次の日の朝に早く来るとか、そういう工夫をしてもいいのかなと。

高山:はい。

頼藤:ということでまだまだ話が。

高山:今日一のフレーズいいですか?

頼藤:お願いします。

高山:お金は人生を映し出す鏡です。

頼藤:はい、決まりました(笑)。というわけで、お時間が来てしまいました。

高山:あっという間でしたね。

頼藤&高山:またねー。