2017年3月期 通期業績サマリー

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荒井透氏:通期業績サマリーから説明をさせていただきます。売上高ですが、当第4四半期、587億400万円。通期累計では1,572億3,600万円。前年同期比8.3パーセント増となりました。

続いて営業利益ですが、昨年度より進めていますソリューション展開が進んでいます。それから内製化、および外注コントロールが定着してきましたので、当第4四半期の営業利益は、48億8,400万円。通期累計で、57億4,700万円。前年同期比134.3パーセントとなりました。

為替変動の影響により、為替差損益を計上した結果、通期の経常利益は57億100万円となりました。なお今期から、少しフォーマットを変更させていただいてまして一番下の段に、受注高と受注残を掲載させていただいてます。

受注高ですが、第4四半期も順調に推移しまして、その結果、1,639億3,500万円となりました。前年同期比15パーセントの増でございます。受注残は、結果600億6,500万円となりました。

売上総利益率の推移

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続いて4ページ目ですが、売上総利益率の推移を、2年度、2か年のグラフにしてまいりました。2016年3月期は、全体的に利益率が低調でした。しかし2017年3月期はクラウドとセキュリティにフォーカスしたソリューションを自治体案件などに展開しまして、それを各セグメントに横展開をさせていただきました。

その売上が第3四半期から上がり始めたこと。また、案件単位での利益精査を徹底しまして、利益意識の向上を図ったことにより、当第3四半期より、営業利益率の改善が見られております。この傾向は、当第4四半期も引き続き、少し下がっておりますが引き続き、よい方向に働いております。

当社の特徴として第2四半期・第4四半期は、製品の売上とサービスの売上の比率が変わります。どうしても、利益率が少し落ちる傾向にあります。それをカバーできたと思っています。この傾向は、今年度2018年3月期も継続して維持できると考えております。

マーケット別 受注高・売上高・受注残(通期、前年度比)

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続きまして5ページに掲載しておりますマーケット別についてご説明を差し上げます。最初に一番上の段、紫色の部分のエンタープライズです。受注・売上とも、昨年対比では増加しています。

会社計画比ですと、ほぼ想定の範囲で推移しております。どの業種ということはなく、すべての業種でセキュリティですとか、クラウド関連の引き合いが強くなっています。

続いて黄緑色の部分の通信事業者のセクターですが、多少下がっておりますが、会社計画としてはほぼオンラインです。キャリア設備は、確実にキャリアの設備投資から、クラウド系・クラウドサービス系の投資へ移行していると考えております。

赤色の部分が、パブリックセクターです。今回の数字を押し上げた1つの要因です。受注・売上とも、好調に推移しました。とくに地方自治体のセキュリティ、クラウド案件やセキュリティの強靭関係が継続的して好調に推移した結果です。

一番下の青色の部分がパートナー事業です。主要パートナー向けのビジネスが大きく伸長し、大きく成長できました。

商品群別 受注高・売上高・受注残(通期、前年度比)

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続いて6ページ目ですが、商品別の受注・売上・受注残でございます。上から順に、薄紫色の部分が機器になっています。その下のピンクの部分がサービスとなっています。数字が好調ですので、全体的に増加しているということになります。

この中で特徴的なのは、機器が旧来ですとNIとPFに分けて表示をしてたのですが、今回は今年から機器とまとめさせていただいていますが、旧来のカテゴリー分けをしますとNIは、ほぼ横ばいでした。増加分は、ほとんどがプラットフォームです。クラウド向けのシステムやセキュリティが増加分だと思っていただければ結構です。

なお今期から、サービス事業の定義を所有から利用への変化に即したかたちで括り直しをしたいと考えて、既存のサービスに加えて、クラウドハブ・マネージドセキュリティサービスを、機器も含めたサービス事業という括りを変えたいと思っています。詳細は第1四半期の決算発表の時に報告をさせていただけたらと思っています。

連結賃借対照表

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次のページがBSです。2016年3月期と比較しまして、現預金および有価証券が49億3,000万円、減少しています。

結果172億3,600万円となってます。売上高の増加というのもあります。売掛金が、34億5,300万増加しているというものがございます。それから受注残も増加している関係で、仕掛品・前払費用が増加しています。その他は、大きく変動がないと思います。

セグメント情報

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続きまして、8ページに記載しております、セグメント情報のページをご覧ください。上段が2017年3月期のセグメント情報になります。今年度は戦略的に通信事業者市場から、エンタープライズとパブリックセクターへ社員を移動してます。

その関係でエンタープライズでは売上高が、昨年度より若干増加していますが利益は減少しています。一方で通信事業者市場は人員減に加え、粗利案件もなくなりましたので、利益が増加しております。

パブリックセクターは売上高の増加に加えて、利益率も改善してますので、結果として利益が大幅に増えたということになります。パートナー事業では、売上高・利益額とも増加しているということでございます。

すべてのセグメントで売上総利益率は改善しております。順調に利益の改善は進んできたと考えています。

為替レート等

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続いて、9ページ目です。為替レートですが当期は110円35銭でした。今期の為替レートは114円13銭で想定をしております。社員数ですが、前年度等との比較を掲載していますが、ほぼほぼ大きな変化はありません。

配当金に関しては、一番下の注釈で書かせていただいていますが、期初に公表させていただいている通りです。期末配当金1株あたり15円を株主総会に諮る所存です。

2018年3月期 通期業績の見通し

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続きまして、通期の見通しに入りたいと思います。11ページをご覧ください。受注高1,600億円で売上高1,570億円。営業利益は72億円で経常利益は72億円。当期利益率は46億円で配当は、1株あたり15円。上下でトータル30円で、進めさせていただきたいと思っております。

受注高・売上高とも、昨年度と同等の設定をさせていただきました。私どもでは営業利益に注力をしておりまして昨年度に発表させていただきました。3年計画の2年目を確実に実行するということで、進めさせていただきたいと思います。

2018年3月期 通期業績の見通し マーケット別

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次のページにマーケット別の予想・見通しを掲載させていただいております。まず一番上の紫色の部分のエンタープライズですが、売上高・受注高とも増加を想定しております。すべての市場でセキュリティクラウドの案件の横展開等が進むと考えております。

またISPでは、やはりクラウドサービスの引き合いが強く堅調に推移するだろうと。また製造業では、IOTの本番の投資が進むということで見込んでおります。

続きまして、黄緑色の部分に掲載しております、通信キャリアは受注・売上とも、昨年対比で6パーセント減を想定させていただいております。クラウドサービスに関する投資は、引き続き順調に推移すると考えています。

また、全体を通して利益率を重視しまして案件をセレクションしながら進めていくということで、利益を確保することを検討しております。

続いてパブリックセクターです。赤色の部分が、受注・売上とも昨年対比で多少の減を想定しています。昨年度発生した自治体案件ですが、昨年同様の数字を獲得するのは難しいと思っています。今年度も引き続き案件はありますので、確実に獲得していきたいと思っております。

また、昨年度導入された案件のセキュリティクラウドの利活用案件も出てきました。それに付随し、教育機関・医療の世界にも発展する方向で非常に活発に、市場が動いております。またパートナー事業ですが、売上・受注売上とも若干の増加を見込んで、計画を進めさせていただいてます。

2018年3月期 通期業績の見通し 商品群別

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次のページが、商品群別になります。機器に関しては、全般的にハードウェアの低価格化は継続すると想定しております。しかしながら、クラウドやセキュリティ関連の機器、差別化ができる機器に関しては、引き続き順調に推移すると想定しておりまして、昨年対比で若干の減少と考えています。

サービスに関しては、既存の保守やインストールといったサービスに加えて昨年度に開発して、受注させていただきました、セキュアにクラウドを繋げるクラウドハブ、セキュリティ関連のマネージドサービスというものが引き続き順調に推移すると想定しておりまして、若干の成長を期待しております。

説明は以上となります。