2014年からスタートした“刻み値”変更について

アシスタント:まだあるんですか? デイトレのメリット。

酒井智白氏(以下、酒井):まだあります。

アシスタント:なんですか?

酒井:この動画を撮っているときの、つい最近の話なんですけど。この板の株価が表示している、この数字を見ていただきたいんですけど。

例えば、日産自動車を見てみましょう。このオレンジの数字が株価なんですよ。今の株価は1,022円なんですけど、1,022円より高く売りたい人たちって当然いるんですよ。注文を出してあるんです。もうすでに。「1,024円で売りたいです」という人とか。

逆に、買いたいという人もいる。でも「1,022円で買いたいんじゃなくて、1,000円で買いたいんです」という人が、たぶん中にはいるんですよね。いろんな人たちがいますので。

これがなにかと言うと、ここに注文が並んでいるんです。真ん中が今の価格。この板の見方なんですけど、上は売り板と言います。売りの人たちが並んでいるところ。下が、買い板と言って、買いたい人が順に並んでるんですね。

アシスタント:やっぱり買いたい人のほうがちょっと値段低めなんですかね。

酒井:そうですね。「低く買いたい」と入れるんですよね。「私、高く買いたい」という人はなかなかいませんので。安くなっていくほうに買いが溜まっている。もちろん、売りたい人のところに、高く売りたいので、売りが溜まっている。というのが見えてくるのが、この板というものなんですけど。

アシスタント:はい。

酒井:じゃあ、この1個1個がなにかというと、これは値段なんですよ。

酒井:例えば、この下を見てみると、今の価格が552円で、その下は?

アシスタント:551円、550、549、548……。

酒井:これは、何円ずつ変わってます?

アシスタント:1円ずつ。

酒井:1円ずつ変わってますよね。これは株価が1円単位で動いていて、ここで買いたい人が、1円単位で並んでいるという表示なんですよ。これはわかりやすいです。

酒井:じゃあ、日産自動車の板を見てみましょう。

アシスタント:小数点ずつですね。

酒井:小数点がありますよね! これが本当に、数日前に制度が変わった1つの大きなポイントなんです。

アシスタント:どう変わったんですか?

酒井:何かと言うと、この小数点がなかったら、当然552円、551円……1円単位じゃないですか。小数点がありますよね。これは実は、今使われている貨幣の単位じゃないんですよ。

アシスタント:ん?

酒井:1円より安い単位は何ですか?

アシスタント:銭ですか?

酒井:銭ですよね! そうなんです。これは50銭なんです。今、細かくなったんです。

アシスタント:そのお金はどう取引されるんですか?

酒井:思いますよね。実は、日産自動車は100株からしか買えないんですよ。もちろん1株だったら何銭なんていうのは計算できないですよね。

アシスタント:あ〜、100株だから、0.5ということは50!

酒井:そう、単位は50円なんです。100倍するからね。

アシスタント:そういうことなんですよね。今まで100株ずつしか買えなかったものが、50株に分割できるようになった。

酒井:要するに、細かく買えるということですよね。ですから買いやすくなったんです。

アシスタント:そうなんですね。

酒井:これは「刻み値」と言うんですけど、刻みが変わったんです。

アシスタント:確かに数字で見てると、たった0.5と思うかもしれないけれども、自分のお金に変えたときは、その0.5はだいぶ大きいですよね。

酒井:大きいですよね。そうなんです。ですから、今まで1円単位で言えば、1000株で買うと、1円変わるだけで1,000円変わるんですよ。もちろん2円変われば、2,000円ですけど。1円、2円、3円とよく動くんですよね。

ですから1,000円、2,000円でも、損したりもしますので、やっぱりちょっとドキドキするんですよね。

アシスタント:そのリスクをちょっとだけ下げられるんですね。

刻み値変更でデイトレがしやすくなった

酒井:そう。それで何回も売買できますので、売買しやすくなって、なおかつ幅もそんなに大きく変動しませんので、やりやすくなったんですよね。

アシスタント:気持ちに余裕が持てる。

酒井:そうなんです。ドキドキしないね。もちろん、もっと儲けたければ、株数をもっと上げればいい話なので、実はすごく売買しやすくなったんです。

今、デイトレードをやりたいという人がすごく増えてるんですよね。ですので、この制度は東証がもっとデイトレーダーというか、取引をしやすいように変えた制度なんですね。2014年の7月から変わってるんです。

アシスタント:本当につい最近ですね。

酒井:本当につい最近です。ですから、今デイトレードをやりたいという人たちが非常に増えているということなんですね。やりやすくなった。資金も無限大というね。

これもう、私はやらない手はないと思うんですよ。

アシスタント:本当ですね!

酒井:あとは日中動いてますので、どこで買うのかということだと思うんですけども。これはやっぱり、勉強しないといけないと思います。

アシスタント:はい。

酒井:ですから、始める前には、ぜひ勉強して始めてください。

アシスタント:わかりました! 勉強してから始めます。

本日はデイトレードについて教えてもらいました。ありがとうございました。

酒井:ありがとうございました。