2017年6月期上半期の業績概要

佐藤博氏(以下、佐藤):みなさま、こんにちは。CFOの佐藤でございます。それでは、私のほうから、この第2四半期の決算の概要についてご説明させていただきます。2ページ目をお開けください。私からは2Qの累計、すなわち上半期6ヶ月の数字をご説明させていただきます。

まず売上高につきましては、488億1,100万円、前年同期と比べまして、11パーセントの増収でございます。営業利益につきましては、49億200万円、こちらも前年同期に比べて12.9パーセントの増益でございます。

当期利益につきましては、40億9,700万円と0.4パーセント増でございました。ご案内のように、昨年から3年間かけて、税金の正常化プロセスに入っております。上半期の売上高、営業利益とも我々の想像以上の結果でございまして、通期の売上高、営業利益については、このガイダンスを上回る見通しを持っております。

しかしながら、先ほど申し上げましたように、税金正常化の過程でありますために税効果の算定が難しい状況でございます。営業利益がこれより増えると、税金も増えるというかたちでございますので、今は仮計算で15パーセント前後で税金の計算をしていますけれども、もう少し税率が高くなろうかと考えております。

したがって、業績の予想自体は据え置きをしたわけでございます。

四半期推移

次3ページ目。四半期の推移でご覧いただきます。

ご覧のように4Qは4月~6月ですので、新卒エンジニアの影響がでます。新卒は4月に入りますと、ほぼ2ヶ月間研修に入りますので、売上高を生まないというわけになります。昨年の新卒は465人でしたけれども、今年も確実に500人以上は入ってまいりますので、今年も昨年と同様のシーズナリティがあると考えております。

2017年6月期上半期の損益の状況

4ページ目、損益の構造でございます。

売上高につきましては、後ほど詳しく述べますけれども、技術者の増加要因で37億、単価上昇要因で8億増えました。売上総利益あるいは、売上総利益率につきましては、23.6パーセントですので、昨年の同期よりも0.1パーセントポイント悪化したように見えます。

昨年はこの時、オンザマークという我々のソリューション会社が連結されておりませんので、オンザマークは外注費が高くてSGLが薄いという構造ですので、そのインパクトを受けているわけでございます。

販売管理費SG&Aにつきましては、ベースアップによる人件費であるとか、あるいは採用費、教育研修費、業務効率化のためのシステム化を進めてますので、システムの費用、あるいはその償却費、といったことで5億円程、昨年と比べて増えましたけれども、売上高に対する比率としては13.7パーセントと昨年よりも改善することができたわけでございます。

目を下に転じまして、金融費用につきましては、ご案内と思いますけれども、昨年の6月にリファイナンスを行いましたので金融費用が、今あまりかかっていないかたちで改善がみられます。下から2行目、法人費用につきましては、先ほど来、申し上げていますけれども、昨年度ではこの上期に段階では、税負担がなかったんですね。

昨年の4Qに4億円の増収をいたしましたので、税負担が生じるかたちでのタックスプランニングでの3年計画を作ったわけです。したがって、今期は7億円の税費用が発生しているというわけでございます。

2017年6月期上半期のCFとBSの状況

5ページ目、キャッシュフローとバランスシートでございます。

好調な業績でございますので、バランスシートも着実に改善しております。D/Eレシオは0.6倍、ネットD/Eレシオは0.1倍でありますので、ネットキャッシュの状況になるのは、近いかと考えております。自己資本比率は40.7パーセントまで改善してまいりました。

1つ付け足しますと、こののれんが、この6月末に比べると、この表記上は2億円増えたように見えます。実際には1.5億円なんですけれども。これは安川情報エンベディットを買収したことに伴うのれんでございます。

技術者数・稼働率

次、6ページ目。技術者数と稼働率でございます。

この6月期の上半期末の在籍技術者は1万3,515人でございますので、前年度末からの純増数は388人でございます。

1Qの説明をお聞きになった方は、1Qの純増が少なかったんですね。とくに今年は新卒の採用の時期が変わりましたので、私どもにとって7–9月というのは今年の4月に入る新卒の採用に注力していた時期なんですね。

したがって、その時の説明で、私は「2Qになるとキャリアの採用が増えますよ」ということを申し上げていました。そのとおり2Qの採用は増えたというのが、この結果でございます。

また、稼働率については95.7パーセントでございますので、前年同期よりも若干いいわけですが、私どもはかねがねいつも言っているのは、95~96パーセントに稼働率をマネージしています、という適正な範囲で収まっているわけでございます。

採用/退職の前年同期比率

7ページ目。採用数は1,071人でした。

ここには安川情報エンベデッドさんの51人がM&Aによって入っている。この買収はいわゆる採用代替として、組み込みエンジニアを増やしたかったということでございますので、採用数に入っているわけです。

退職者が若干増えましたけれども、正社員の退職率は7.5パーセント、昨年度は7.0パーセントは相当いい数字ですので、悪くなったように見えますけれども、マネジメントとしてはマテリアルな差異はないと考えています。7.5パーセントでも非常にいい退職率だろうと考えているわけです。

技術領域別稼働技術者数

8ページ目、技術領域別のエンジニアでございますけれども、ほぼすべての領域において技術者が増加いたしました。

とくに安川情報エンベデッドさん買収しましたので、彼ら、組み込みソフトのエンジニアですから、それもあってIT系の技術者がこの12月末は41.2パーセントということで、昨年度末よりもさらに1パーセント以上改善している、大きくなっているというわけでございますけれども、すべての領域でエンジニアが増えています。

産業別稼働技術者数

9ページ目、産業別の稼働エンジニア数も、ほぼすべての産業で稼働エンジニアが増えています。

1つだけ、医薬・化成品のところで、若干減っているように見えますけど、これは単にその月の時でありますので、すべての産業で非常に大きなたくさんのオーダーをいただているという状況に変わりはございません。

売上単価推移

10ページ目、売上単価でございます。

単価は、この半年間で63万円平均でございますので、前年より1万円改善いたしました。上昇率は1.6パーセントです。

今回、表記の仕方を変えました。2015年の12月現在に在籍していた、その年に入った新卒も含めて、既存技術者を見ますと、単価は実は2.7パーセント上がっています。それに稼働時間等のインパクトを加えて、2.2パーセント増になっています。

じゃあどうして1.6パーセントになったかというと、その他のマイナス4,000円のインパクト、これは新卒のエンジニアだとか、新卒もたくさん採っていますので、今年入った人のインパクトで4,000円が減ったように見えて、できあがりが全体で1.6パーセントというわけでございます。

2017年6月期の配当予想

最後に11ページ。配当でございますが、業績予測を変更していませんので、配当も変えていないということでございます。

1つだけ違うのは、中間配当の50円につきましては、今日の取締役会で決議いたしましたので、2月にお支払をするということになります。

売上高・営業利益ともだいたいガイダンスよりも上回りますので、まだ未定でございますけれども、税率のいかんによっては当期利益増えます。その場合には、配当性向50パーセントですから、必ず配当も増えるということはお約束しているとおりでございます。

私からの説明は以上です。ありがとうございました。