logmi Finance
logmi Finance

時価総額1兆円到達で注目、物色先が広がる電子部品株

プリント基板事業などを展開するメイコー(6787)の時価総額が1兆円に到達したことが話題になりました。日常生活で「1兆円」という数字はなじみがなさすぎて、大きさがイメージしにくいですが、毎日100万円を使っても2,700年以上かけないとなくならないほどの莫大な金額です。

足元で好調に推移する日経平均株価において、同指数を牽引していたのが半導体やAI関連など、いわゆる値がさハイテク株と呼ばれる銘柄群だったことは、何度か過去のコラムでも伝えてきました。直近の動向としては、そのような銘柄だけでなく、冒頭で取り上げたメイコーのような、電子部品関連の銘柄に物色の広がりがみられています。

もちろん、「AI」「データセンター」「半導体」などに関連性があるほうが物色されやすいという面は変わらずありますが、資金の流入先に広がりが出てくるのは、相場の持続性や安定感という意味でも望ましい展開です。今回は参考までにテーマ「電子部品」に属する銘柄の一部を紹介します。他にも銘柄があるため、ぜひ調べてみてください。

AIサーバー・車載向け需要が拡大、営業利益50%増を計画

1.太陽誘電(6976)

積層セラミックコンデンサを主力として、各種電子部品の開発・製造・販売を行っています。AIサーバーや自動車向けの高付加価値商品の需要拡大が続き、2027年3月期の営業利益は前期比50パーセント増の計画です。
▼太陽誘電(6976)の企業情報を見る▼ 太陽誘電株式会社 - ログミーファイナンス

新中計で営業利益82億円以上へ、DOE4.5%基準の配当方針も採用

2.カナデン(8081)

三菱電機グループのエレクトロニクス商社です。新中期経営計画「True Solution 2028」を発表しており、2029年3月期に連結営業利益は82億円以上を目指しています。配当方針も従来の累進配当政策に加え、株主資本配当率(DOE)4.5パーセントを基準指標として採用しており、2027年3月期の年間配当は前期比28円増の100円と大幅な増配となっています。
▼カナデン(8081)の最新記事を読む▼ カナデン(8081)、DOE導入、新中計(期間3年)で成長投資150億円を計画 ソリューションビジネスのさらなる拡大へ、M&Aも視野に技術力を強化

世界約50拠点で展開、最終利益21%増・27円増配を計画

3.丸文(7537)

最先端の半導体や電子部品、電子応用機器を取り扱うエレクトロニクス商社です。世界の約50拠点で展開し、3,000社を超える顧客企業に対して、800社以上の仕入先の製品やサービスを提供しています。2027年3月期の最終利益は前期比21パーセント増、年間配当も同27円増の77円の計画です。
▼丸文(7537)の最新記事を読む▼ 丸文(7537)、中計達成に向け収益性改善加速 アントレプレナ事業はAI・ロボティクス商材の新規案件獲得等により黒字転換へ

製紙用網で国内シェア60%超、半導体関連のフォトマスクにも展開

4.日本フイルコン(5942)

紙の生産に欠かせない「製紙用網」で知られており、国内シェアは60パーセントを超え、製紙業界に欠かせない存在です。それ以外にも、半導体の製造に欠かせない「フォトマスク」のほか、自動車、航空宇宙機器、スマートフォンなど、さまざまな領域で同社のエッチング製品が活躍しています。
▼日本フイルコン(5942)の最新記事を読む▼ 日本フイルコン、26年11月期は営業利益9億円へ回復見込み 収益力回復を掲げる新中計で28年11月期15億円目標

抵抗器・センサ・スイッチを展開、最終利益約10%増を計画

5.帝国通信工業(6763)

電子回路を制御する抵抗器やセンサ、スイッチなどの各種電子部品を「NOBLE」のブランドで国内・海外に展開している総合電子部品メーカーです。2027年3月期の最終利益は前期比で約10パーセント増、年間配当も同25円増の125円の計画です。
▼帝国通信工業(6763)の最新記事を読む▼ 帝国通信工業、自動車・AV向けが堅調で増収基調を維持 コスト上昇を受け通期計画を見直し、自動化や新製品開発強化へ

AI進化とIPO観測で揺れる2026年、相場は大局観が重要に

2026年は激動の年です。「ChatGPT」を手掛ける米OpenAIのIPOに関する観測報道が少し前に出てから、ソフトバンクG(9984)の株価は急伸しています。2026年はまだ前半を終えていないにもかかわらず、「ChatGPT Images 2.0」のリリースで画像生成が一気に高度化したり、一般開放はされていないものの「Claude Mythos(クロードミュトス)」が登場したりするなど、AIの進化は目覚ましいスピードで進んでいます。OpenAIのIPOが観測通りに実現すれば、株式市場もまた新たな局面に入っていくのでしょうか。「木を見て森を見ず」という言葉もありますが、一つひとつの事象に右往左往することなく、株式市場はもちろん、日常生活においても大局的に物事を捉える習慣を身につけて、慌てずに対処・思考していきたいところです。

執筆:RAKAN RICERCA株式会社
国内株式を中心とした投資関連のコンテンツ作成・情報配信、企業分析などを主な事業内容としている。日経CNBCなど各種メディアへの出演、『ダイヤモンドZAi』をはじめとしたマネー誌への寄稿も多数。


※記事内容、企業情報は2026年5月26日時点の情報です。
※当記事内容に関連して投資等に関する決定を行う場合は、ご自身の判断で行うものとし、当該判断について当社は一切の責任を負わないものとします。なお、文中に特定の銘柄の投資を推奨するように読み取れる内容がある可能性がございますが、当社および執筆者が投資を推奨するものではありません。

facebookxhatenaBookmark