2026年3月期決算説明
ユアテック、通期予想は前期比増収増益を計画 高水準の手持工事や成長分野への施工体制強化が下支え
(1)事業環境の振り返り

小林郁見氏(以下、小林):みなさま、こんにちは。株式会社ユアテック取締役社長の小林です。本日はお忙しい中、2026年3月期決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。これより資料に沿ってご説明します。どうぞよろしくお願いします。
まずは2026年3月期の決算概要です。はじめに、2026年3月期の事業環境を振り返ります。
建設市場においては、公共投資が底堅く推移し、民間設備投資は堅調な企業収益などを背景に持ち直しの動きが見られました。人件費と資材費の高騰に伴い建設コストが上昇する一方、コスト上昇分が適正に工事価格へ反映されています。また、米国の通商政策の影響によって市場の不透明感が増しました。
電力市場においては、カーボンニュートラルの実現に向けた再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、基幹送電網の増強・整備工事が進んでいます。また、電力設備の老朽化に伴うレジリエンス強化が求められました。
(2)決算ハイライト[連結]

連結決算のハイライトです。売上高は個別決算の減収に加え、海外子会社での大型工事の受注が想定より遅れたことなどが影響し、減収となりました。
利益については、原価管理の徹底による工事採算性の向上により、営業利益および経常利益は増益となりました。一方で、特別損失として海外子会社ののれんの一時償却と減損損失を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は減益となりました。
(3)売上高の増減要因[連結]

売上高の前期比の増減内訳です。海外子会社における大型工事の受注が想定より遅れたことや、屋内配線工事における大型工事の進捗が当初の想定を下回ったことなどにより、前期比で約49億円、割合では約2パーセントの減少となりました。
(4)営業利益の増減要因[連結]

営業利益の前期比の増減内訳です。子会社売上高の減少や販管費の増加があったものの、個別売上総利益が工事採算性の向上などにより増加し、連結ベースでは前期比で約18億円、割合で約11パーセントの増加となりました。
(5)地域別売上高の推移[連結]

地域別売上高の推移です。「東北地方および新潟県」は、前年度に複数の大型工場や再生可能エネルギー関連工事の売上を計上したことにより、前期比で約83億円の減少となりました。
「東北・新潟以外」は、関東圏を中心に大型工場や流通施設の工事が順調に進捗したことにより、前期比で約65億円の増加となりました。
(6)決算ハイライト[個別]

個別決算のハイライトです。個別の売上高および利益面の増減理由は、スライドに記載のとおりです。売上高と当期純利益は減少していますが、営業利益ベースでは増益となっており、手持工事も高水準で推移しています。
(7)工事別受注工事高の推移[個別]

工事別受注工事高の推移です。主な工事別の増減要因は、スライドの吹き出しに記載しています。屋内配線工事の受注は前期比で26.6パーセント増加し、全体としては前期比7.1パーセントの増加となりました。
(8)工事別売上高の推移[個別]

工事別売上高の推移です。主な工事別の増減要因は、スライドの吹き出しに記載しています。屋内配線工事は大型工事の進捗が遅れた影響により前期比で減少しましたが、全体としては前期とほぼ同水準の売上高となりました。
(9)工事別手持工事高の推移[個別]

工事別手持工事高の推移です。配電線および土木建築工事で一部減少が見られるものの、引き続き高水準で推移しています。
(10)得意先別受注工事高の推移[個別]

得意先別受注工事高の推移です。スライドには、民間企業や官公庁などの一般得意先と東北電力グループに分けて受注工事高を記載しています。
一般得意先は、海外における再生可能エネルギー関連工事および大型工業施設や商業施設の受注があったことにより、前期比で大幅に増加しました。東北電力グループからの受注は、配電線工事や送電工事が減少したことにより、前期比で減少しました。
しかし、全体としては前期比で7.1パーセント増加しています。
(11)得意先別売上高の推移[個別]

得意先別売上高の推移です。一般得意先については、屋内配線工事において大型工事の進捗が当初の想定を下回ったため、前期比で微減となりました。
東北電力グループ向けの工事では、発変電工事において大型工事が順調に進捗したことなどにより、前期比で若干増加しました。
(12)連結貸借対照表

連結貸借対照表です。
資産の部については、カーボンニュートラルの実現に寄与するため「Nearly ZEB」や「ZEB Ready」仕様の事業所を新築したことなどにより、有形固定資産が約37億円増加しました。一方、投資有価証券が約110億円減少したことにより、資産合計は前連結会計年度末に比べて約46億円減少しました。
負債の部については、外注費や資材費の支払条件を全額現金払いに変更したことなどにより、電子記録債務が約99億円、支払手形・工事未払金等が約83億円減少しました。その結果、負債合計は前連結会計年度末に比べて約122億円減少しました。
(13)連結キャッシュ・フロー計算書

連結キャッシュ・フロー計算書です。現金および現金同等物の当期残高は前期比で約46億円減少し、約430億円となりました。
(1)2027年3月期 通期業績予想

2027年3月期の通期業績予想についてご説明します。中期経営計画に基づく5つの基本戦略・主要施策のもと、グループ一丸となって増収・増益を目指します。
スライド17ページから22ページにかけて、連結・個別の業績推移および予想、工事別の予想を記載しています。こちらについてはご説明を割愛し、21ページよりご説明します。
(5)工事別受注工事高 予想[個別]

個別の工事別受注工事高予想です。
屋内配線工事は、前年度に国内の大型工場や海外の太陽光発電設備関連工事を受注した反動により、前年度を下回る見通しです。一方で、複数のデータセンター工事の受注を見込むほか、特命・有利受注や再エネ関連工事、「ZEB」化やリニューアルなどの提案を積極的に行い、さらなる受注拡大を図ります。
発変電工事は、基幹送電網整備工事を複数受注した前年度からの反動減が見込まれるものの、引き続きそれらの整備工事やアセットマネジメント関連工事など、各電気所の設計協力や改良・修繕を含めた提案を進め、計画工事および計画外工事の受注確保に注力していきます。
(6)工事別売上高 予想[個別]

個別の工事別売上高予想です。
屋内配線工事は、複数の大型工事や海外の太陽光発電関連工事の進捗が見込まれることから、増加の見通しとなっています。
先ほど「受注工事高は前年度を下回る見通しである」とご説明しましたが、現在の手持工事が豊富なことから、2027年度以降の屋内配線工事売上高が今回の予想値を大きく下回ることはありません。
空調管工事は、商業施設やデータセンターなどの大型工事の進捗が見込まれることや、手持工事が引き続き高水準であることから、増加の見通しとなっています。
当社は施工体制や支援体制を一層強化し、収益拡大を図っていきます。
(1)配当金の推移

株主還元についてご説明します。まずは配当金の推移です。2026年3月期の配当金は1株当たり36円とします。これにより、先に実施した中間配当金36円と合わせて、1株当たりの年間配当金は72円、配当性向は47.9パーセントとなります。
なお、2027年3月期については現時点の業績予想に基づき、1株当たりの年間配当金を78円とする予定です。
(2)自己株式の取得

自己株式の取得についてご説明します。当社は現在のキャピタル・アロケーションに基づき、今後も自己株式の取得を実施する方針です。取得先は現時点で確定していませんが、東北電力に加えて一般市場からの取得も必要に応じて行う予定です。
(参考)株価の推移

直近1年の株価推移です。堅調な業績やIR活動の施策効果などを背景に、1年間で約27パーセントの上昇率となりました。今後も資本効率を高めることで、企業価値の向上に努めていきます。
(1)中期経営計画(数値目標)の見直し

2024年度を起点とする5ヶ年の中期経営計画についてご説明します。昨年の中間決算説明会でもお話ししたとおり、2025年10月に中期経営計画の数値目標を見直しました。
(2)収益性の向上

スライドには、収益性向上に向けた事業分野に関する考え方を示しています。①から④の重点事業については後ほど詳細をご紹介しますが、2028年度の計画と2025年度の実績は記載のとおりです。
(3)経営資源の適切な配分

経営資源の適切な配分に向けた施策についてご説明します。キャッシュアウトにおいては、効果的な成長投資と株主還元を両立した経営資源の適切な配分により、企業価値の向上に努めていきます。
成長投資については、おおむね計画どおり進めています。一方で、事業投資については、足元の市場環境や投資効率を慎重に見極めながら対応を進めている状況です。
(4)東北・新潟以外 (関東圏他)

収益性向上に向けた、4つの重点事業についてご紹介します。
1つ目は「東北・新潟以外」です。2025年度の売上実績233億円に対し、2028年度には313億円の売上を計画しています。国内の配線工事、空調工事、情報通信工事において成長市場を持つお客さまへの営業活動や体制強化を継続しつつ、そのほかのエリアへの進出も検討していきます。
首都圏では、再開発プロジェクトやデータセンター関連施設など、引き続き高水準の建設需要が予想されています。これら関東圏で培った施工実績とノウハウを活かし、東北・新潟地域のデータセンター誘致構想における受注拡大も目指していきます。
(5)海外事業

2つ目の重点事業は「海外事業」です。2025年度の売上実績179億円に対し、2028年度には235億円の売上を計画しています。当社の海外事業の中核であるベトナムでは、国民の生活水準の向上や製造業への外資誘致が進み、工場・物流施設の建設や都市インフラの整備が急務となっています。
2026年度の海外事業売上が大きく増加する要因としては、次ページに記載した2件の大型案件が挙げられます。
(5)海外事業

当社は海外の再生可能エネルギー関連事業において、大型案件を2件受注しています。
「ハルガダ太陽光発電設備整備事業」は、2027年4月の竣工を予定しています。売上については、個別の屋内配線におおむね今年度計上される予定です。
「ソクチャン7 洋上風力発電所」は、2026年12月の竣工を予定しています。売上については、子会社のシグマ社に今年度計上される予定です。
(6)再エネ関連工事

3つ目の重点事業は「再エネ関連工事」です。2025年度の売上実績82億円に対し、2028年度は112億円の売上を計画しています。
2050年のカーボンニュートラルを目指し、東北各地では洋上風力を中心とした大型風力発電所の建設が計画されています。一部事業者が撤退を表明したものの、国が事業性を確保できるように制度を見直し、再公募が実施される予定です。
また、2026年4月には改正省エネ法が施行されました。それにより、大企業を中心に屋根置き太陽光の導入目標を中長期計画に記載し、提出することが義務化されます。加えて、再生可能エネルギーは天候や時間帯により発電が安定しないという課題があることから、今後は蓄電池の導入が加速すると想定されます。
売上は年度により上下する傾向がありますが、当社も関連工事への参入を進め、2028年度の売上計画の達成を目指します。
(6)再エネ関連工事(洋上風力発電の導入)

国は東北エリアを風力発電の適地と示し、2040年までに大型発電所6基から9基分に相当する発電量を目標に掲げています。
当社は、変電所の工事から電線ケーブルの敷設まで、多岐にわたる工事施工を行う総合設備エンジニアリング企業です。さらに、送電ルートの確保における土地勘や、地元業者との日常的な関係性を活用することで、工事を円滑に進められる体制を整えています。
これが当社の地元企業としての強みであると考えており、直近の2030年までの目標のうち、東北・新潟エリアのプロジェクトは日本全体の約3割を占めています。
(6)再エネ関連工事(基幹送電網整備)

事業基盤である東北では、カーボンニュートラルを見据え、再生可能エネルギーの大量導入に必要となる送電網の増強に伴う大規模な設備投資が計画されています。
当社も複数の工事を受注しており、中期経営計画期間内における今後の想定売上高は約100億円規模になると見込んでいます。今後もさらなる受注拡大を目指していきます。
(7)リニューアル工事

4つ目の重点事業は「リニューアル工事」です。2025年度の売上実績377億円に対し、2028年度は423億円の売上を計画しています。
本計画の達成に向けて、当社はリニューアル営業の特性を踏まえ、過去の工事実績を基に建物を時間軸で管理できるデータベースを整備しています。これにより、お客さまに対し適切な時期と適切な設備の提案を強化し、受注の拡大を図っていきます。
また、全国的にバブル期前後に建てられたオフィスビルなどが改修期を迎えており、建て替えや改装の需要が増加している状況です。この機会を逃さず、リニューアル工事の受注拡大を図っていきます。
(8)人財戦略

4つの重点事業に加えて、経営基盤の強化に向けた施策にも注力しています。本スライドでは、人的資本の充実に向けた施策についてご紹介します。
当社の価値創造の源泉は人財です。多様な人財が活躍できる仕組み作りと、すべての社員が積極的に挑戦し続け、夢と誇りを持ち、安心して働くことができる環境を整備することが重要であると考えています。
この考えに基づき、当社では「人財確保」「人財育成」「労働環境」「エンゲージメント」の4つのテーマを設定し、各種検討と施策展開を進めています。
また、社員一人ひとりが当社グループの目指す姿を認識しながら業務に取り組めるよう、経営層との対話の機会を設けて経営ビジョンの理解浸透を図るなど、エンゲージメント向上に資する取り組みも行っています。
(9)人財確保

「人財確保」に向けた具体的な取り組みについてご紹介します。
2026年度から、自己実現を可能にする人事諸制度改革と、多様な人財が生き生きと働くことのできる労働環境を実現するため、「勤務地希望制度」や「新たな人事制度」を導入しました。今後も柔軟な就労制度の構築に努め、女性技術者を含む多様な人財が働きやすい環境作りに取り組んでいきます。
(10)人財育成

人財育成に関する施策です。当社の成長を支える人財の育成に注力するとともに、2026年4月1日には「働き方改革推進委員会」と「ワーク・ライフ・バランス推進委員会」を統合し、新たに「ウェルビーイング向上委員会」を設置しました。
これにより、多様な働き方の推進と働きがいのある職場環境構築に向けた施策の検討・取り組みを、より戦略的かつ一元的に推進することとしました。
(11)DXの推進による収益拡大

DX推進に関する施策です。当社はITおよびDXを効果的に進めるため、2026年4月1日に「DX推進委員会」と「情報システム委員会」を統合し、新たに「デジタルイノベーション委員会」を設置しました。これにより、一層の業務効率化と業務変革を進めていきます。
(1)「ユアテック統合報告書2025」を発行

本スライド以降に当社の参考情報を掲載していますので、お時間のある際にご覧ください。
おわりに

当社は、「お客さまの心ゆたかな価値の創造に協力し、社会の発展に貢献します。」を企業理念とし、持続的成長と中長期的な企業価値向上に努めていきます。
みなさまにおかれましては、今後も一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。私からのご説明は以上です。ありがとうございました。
質疑応答:連結業績予想における営業利益率の下落要因について
司会者:「2027年3月期の連結業績予想において、営業利益率を前期比で下振れる見通しとしている要因は何ですか?」というご質問です。
小林:2027年3月期の連結業績予想は増収増益を見込んでいますが、営業利益率は今期実績から0.3ポイント下がる予想としています。
要因は、東北電力ネットワーク発注の工事において、高経年化設備対策工事などが計画的に調整される見込みであることです。これにより、配電線工事や土木建築工事の利益率が低下すると見込んでいます。
質疑応答:海外子会社の経営状況について
司会者:「今期決算で減損損失を計上していますが、海外子会社の経営状況はいかがでしょうか?」というご質問です。
小林:今期はシグマ社の減損損失を計上しましたが、足元の市場環境は回復基調にあります。
シグマ社のみならず、ベトナムの連結子会社であるユアテックベトナムと当社が連携して情報共有を行いながら、日系顧客へのトップセールスをさらに高め、今後もグループ全体のシナジー創出や競争力、事業価値の一層の向上に努めます。
質疑応答:配当性向および2027年3月期の配当予定額について
司会者:「今期の連結配当性向は47.9パーセントですが、次期以降も同水準の配当が可能なのでしょうか?」というご質問です。
小林:今期は特別損失の発生により親会社株主に帰属する当期純利益が減少したものの、配当を当初予定額から変更しなかったため、配当性向が過去の実績を上回るかたちとなりました。
今後は財務状況を考慮しながら成長投資と株主還元の両立を図り、連結配当性向40パーセント以上の配当方針に基づき、安定した配当を実施する予定です。
なお、2027年3月期の配当予定額である78円は、2026年3月期の72円から6円の増配となります。
質疑応答:業績予想における中東情勢の影響について
司会者:「2027年3月期の業績予想に、中東情勢の影響は織り込まれていますか? また、今後想定される中東情勢関連のリスクとしては、どのようなものが挙げられるでしょうか?」というご質問です。
小林:現時点で工事そのものや建設資材への影響は発生しておらず、次期業績予想にも中東情勢の影響は織り込んでいません。
今後のリスクとしては資材価格や供給状況への影響が懸念されますが、現在の手持工事への影響は軽微と見ています。情勢が長期化した場合は、お客さまの設備投資抑制や資材価格高騰などによって受注減少や利益圧迫の可能性があります。
関係先からの情報収集を進めながら、リスク低減に努めていきます。
質疑応答:施工余力の確保と効率化施策について
司会者:「受注している工事量に対し、施工力のキャパシティは不足していないでしょうか?」というご質問です。
小林:工事は施工余力を考慮した上で受注しており、現時点では手持工事の消化に支障は生じていません。
今後のさらなる工事量拡大に向けて社内で専門の委員会を立ち上げ、現場業務のバックオフィス化など、施工力確保に向けた効率化施策を推進しています。引き続き施工体制の強化に努め、安定的な施工力の確保を図っていきます。
質疑応答:自己株式取得の実施予定について
司会者:「キャピタル・アロケーションにおいて自己株式取得枠を設定していますが、今期中の実施はありませんでした。来期以降の実施は考えていますか?」というご質問です。
小林:今期は海外子会社の減損損失が生じる可能性が出た段階で、インサイダー取引のリスクを考慮し、自己株式の取得を見送っています。
キャピタル・アロケーションに基づき、中期経営計画期間中の利益総額のうち50パーセントから60パーセントの水準で株主還元を行っていく方針に変わりはありません。引き続き、当社株価や財務状況等を考慮し、企業価値向上に向けた自己株式取得の実施についても検討していきます。
質疑応答:東北電力の事業環境が与える影響について
司会者:「東北電力は今期決算で減収減益となり、中東情勢の影響を受けて次期見通しを未定としています。御社への影響についてはいかがでしょうか?」というご質問です。
小林:現状、東北電力の事業環境による当社事業への大きな影響はないと考えています。東北電力ネットワーク発注の工事では、電力の安定供給や災害に強い送配電設備の構築に向けた高経年化設備対策工事などを計画的に進める調整が見込まれています。
一方で、脱炭素化による再生可能エネルギー接続の増加や、データセンターや半導体工場などの需要増加を背景にした設備投資の必要性を踏まえると、今後も安定した受注が見込まれると考えています。
質疑応答:シグマ社の減損損失による事業ポートフォリオの再編予定について
司会者:「海外子会社の減損損失が生じたことで、事業ポートフォリオや子会社の再編等は検討していますか?」というご質問です。
小林:シグマ社の減損は発生しましたが、現在のベトナムの市場環境は回復基調にあると認識しています。今後は収益を取り込めると考えていますので、現時点で事業ポートフォリオや子会社の再編は予定していません。
質疑応答:データセンター関連工事の受注状況と今後の見通しについて
司会者:「データセンター関連工事の受注状況と今後の見通しについて教えてください」というご質問です。
小林:今期は関東圏を中心に大規模案件を複数受注するなど、受注状況は堅調に推移しています。2026年度も受注拡大を進めていきます。
今後は、東北電力が進めるデータセンター誘致構想を成長機会と捉え、関東圏で培った施工実績を最大限に活かして東北地域での受注拡大に注力していきます。
質疑応答:電力会社との資本関係の見直しについて
司会者:「同業の関電工ときんでんは電力会社の株式保有比率を下げるといったアクションをとりましたが、ユアテックと東北電力の今後の関係性についてはどのように考えていますか?」というご質問です。
小林:同業他社の動向は日々収集しており、電力会社との資本関係を見直している事例も認識していますが、当社では現時点で具体的な議論は行っていません。資本関係については、東北電力の意向も含めて検討する必要があると認識しています。
質疑応答:東北・新潟での工事について
司会者:「東北での工事は順調ですか? また、受注する工事の種別としてはどのようなものが多いのでしょうか?」というご質問です。
小林:今期の地域別売上高の実績として、「東北地方および新潟県」は前期に大型工事の竣工があり、その反動で前期比で4パーセント弱の落ち込みとなりました。前期比では減少しましたが、売上規模としては今期も高水準で推移しています。
また、受注状況や手持工事が豊富であることから、「東北地方および新潟県」における需要は引き続き豊富であると認識しています。
工事の種別としては、製造業の工場や物流倉庫、商業施設などが中心となっています。
質疑応答:海外子会社における減損リスクについて
司会者:「海外子会社の減損損失について、今後さらに発生する可能性はありますか?」というご質問です。
小林:シグマ社の関係会社株式については残高を保有しているため、減損の可能性がまったくないとは言い切れません。しかし、今回の減損処理によってのれん残高がゼロとなりましたので、事業計画などを考慮しても追加の減損リスクは極めて限定的であると認識しています。
質疑応答:採用状況と離職率について
司会者:「人財の確保に注力していますが、採用状況についてはいかがですか?」というご質問です。
小林:近年は採用計画が未達の状況が続いていましたが、今年4月の定期採用者数は計画を上回る180名を確保することができました。また、2025年度の依願退職などによる離職率は2.1パーセントであり、依願退職者数は過去3年間と比べて減少しています。
これらは社員のエンゲージメント向上施策導入の成果の1つと考えており、引き続き人財の確保に努めていきます。
質疑応答:広域送電網関連工事の受注状況と見通しについて
司会者:「広域送電網関連工事の受注状況と今後の見通しについて教えてください」というご質問です。
小林:2027年度から2030年度にかけて、各工事が随時竣工を迎える見込みです。関連工事も含めて受注は順調に推移しており、今後も同様に順調な受注を見込んでいます。当社は引き続き、設計協力や技術的サポートおよび工法提案を行い、受注確保に努めていきます。
質疑応答:秋田県沖の洋上風力発電所建設工事の見通しについて
司会者:「洋上風力関連工事の見通しについて教えてください。延期の話がありますが、いつ頃本格化するのでしょうか?」というご質問です。
小林:秋田県沖の洋上風力発電所建設工事において、当社は受変電機器据付工事のほか、複数の設計業務を受注しています。現在は国による洋上風力建設に関する制度全体の見直しが行われているため、多くの事業者が様子見の状況にあります。
当社の工事は2028年度頃から着工が増加し、ピークは2030年以降になると予想しています。これらの案件の受注に向けて、営業活動を強化していきます。
質疑応答:中期経営計画の数値目標の見直しについて
司会者:「業績が中期経営計画の目標値をすべて上回った場合、目標値の修正は行いますか?」というご質問です。
小林:中期経営計画の数値目標については、2024年度の連結実績で一部を達成したことから、2025年10月に見直しを行い目標を引き上げています。中期経営計画の最終年度である2028年度より前倒しして目標値をすべて上回った場合は、社会情勢や当社の経営環境を考慮し、目標の見直しを検討します。
質疑応答:工事の進捗遅延要因について
司会者:「海外子会社の受注が想定より遅れた大型工事と、屋内配線工事の進捗が当初の想定を下回った大型工事について、詳しく教えてください」というご質問です。
小林:海外はベトナム子会社における風力発電や工場などの着工遅れ、屋内配線工事はデータセンターや半導体関連の工場などで工事進捗が遅れたものです。これらは業界全体の影響ではなく、各案件の個別事情による受注や工事進捗の遅れと認識しています。
質疑応答:東北エリアにおけるデータセンターの設立予定について
司会者:「東北エリアでは、今後いつ頃からデータセンターが立ち始めるのでしょうか? 現時点でのお考えを教えてください」というご質問です。
小林:東北電力では東北エリアのデータセンター誘致を進めていますが、現時点で具体的な案件はありません。当社としては、関東圏で培った施工実績を最大限活用し、東北地域での受注拡大につなげていきたいと考えています。
質疑応答:シグマ社の減損要因と中計への影響について
司会者:「シグマ社は大規模な洋上風力発電工事を受注していますが、それでも減損損失に至った理由は何ですか? 中計の目標値達成に影響はないのでしょうか?」というご質問です。
小林:買収時の想定よりも収益性が低下していたため、今期の減損損失の計上に至りました。しかし、この度の洋上風力発電工事の受注により市場におけるプレゼンスが高まり、新たな案件の受注に向けて積極的に営業展開を進めています。
したがって、現時点では中期経営計画目標への影響はないと想定しています。引き続き、戦略的な営業を通じて受注拡大と収益性の向上を図りながら事業基盤の強化を推進し、中期経営計画の目標達成を目指していきます。
質疑応答:価格転嫁の状況と今後の見通しについて
司会者:「物価上昇に伴う価格転嫁の状況と今後の見通しについて教えてください」というご質問です。
小林:建設業法や下請法の改正により、業界全体で価格転嫁への理解浸透が進んでいます。当社も、取引先に丁寧なご説明を行うことで価格転嫁にご理解いただけるよう努めており、現時点で物価上昇分の価格転嫁は順調に進んでいると認識しています。
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「建設業」のログ





