【次世代太陽電池の本命】国策テーマが追い風、ペロブスカイト太陽電池関連銘柄4選
【次世代太陽電池の本命】国策テーマが追い風、ペロブスカイト太陽電池関連銘柄4選
2040年ロードマップも追い風、薄型・低コストで普及期待
パナソニックホールディングス(6752)は3月2日、ガラス型ペロブスカイト太陽電池の製品化に向けた実装段階の実証実験を開始すると発表しました。そもそもペロブスカイト太陽電池とは、ペロブスカイト構造と呼ばれる結晶構造を持つ化合物を発電層に用いた次世代型の太陽電池です。技術の細かい話は割愛しますが、光の吸収効率が高いにもかかわらず、低コストの製造が可能な点が特徴です。さらに、薄く・軽く・柔軟な形状にできる点も大きな魅力で、例えばフィルム化や曲面化、建材一体化、透明化も可能とされていて、エネルギー自給の幅が広がることは想像しやすいでしょう。パナソニックホールディングスが量産技術開発を進めているのも「ガラス型」とあるように、建物の窓や壁、バルコニーなどで使用可能な建材一体型太陽電池(BIPV)です。次世代型太陽電池は、2040年までのロードマップを国が発表している国策テーマの1つでもあり、今回は参考までに「ペロブスカイト太陽電池」に属する企業の一部を紹介します。他にもたくさんの銘柄があるので、ぜひ調べてください。
幅広い事業を展開し研究開発投資を拡大、先行企業として存在感
積水化学工業(4204)
積水化学工業(4204)は、住宅、環境・ライフライン、高機能プラスチック、メディカルと幅広い事業を展開しています。ペロブスカイト太陽電池関連に大規模な研究開発投資を行い、先行している企業の一角として知られています。3月1日付で社長に就任した清水氏も同領域に知見があるようです。
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積水化学工業株式会社 - ログミーファイナンス

国産ヨウ素が強み、2025年8月に精製設備を大幅増強
K&Oエナジーグループ(1663)
K&Oエナジーグループ(1663)は、天然ガス・ヨウ素という貴重な国産資源の開発・生産から供給・販売までを行うエネルギー会社です。ペロブスカイト太陽電池の主要原料はヨウ素と鉛とされ、前者は同社が強みを持つ領域です。また、ヨウ素は輸入大国である日本が世界に輸出している数少ない資源の1つです。ヨウ素増産に向けて2025年8月に精製設備を大幅に増強しました。
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発電効率向上素材「Spirokite」を開発、素材起点で参入
日本精化(4362)
日本精化(4362)は、香粧品分野、工業用化学品分野、医薬品をはじめとする精密化学品分野を中心とした総合ファインケミカルメーカーです。同社は、ペロブスカイト太陽電池に必要な、具体的には発電効率をアップする素材である正孔輸送材料「Spirokite」を開発・製造しています。
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2026年1月に専用塗工装置を実機展示、量産支援装置で注目
ヒラノテクシード (6245)
ヒラノテクシード(6245)は、熱交換器(ヒーター)と送排風機(ファン)の専門メーカーとして創業し、今ではコンバーティング技術を核とする装置メーカーとして成長しています。海外売上高比率が非常に高いのも特徴です。2026年1月28日から30日に東京ビッグサイトで開催された「CONVERTECH2026」では、ペロブスカイト型太陽電池専用塗工装置の実機展示を含む、塗布・乾燥検証用量産支援装置技術など最新の技術紹介を行いました。
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原油高リスクが再燃、エネルギー自給の重要性が一段と増す局面
大統領拘束という対ベネズエラ作戦に続き、米国によるイラン攻撃は多くの人々に驚きを与えたと考えられます。実態は不明ながら、ホルムズ海峡の事実上の封鎖を受けて、原油価格が上昇し、世界経済への影響が改めて警戒されています。地政学リスクの予測不能性は年々増しているようです。だからこそ、今まで以上に強く感じるのは、エネルギー自給の重要性が一段と重みを増しているという点です。ペロブスカイト太陽電池のような次世代技術は、言わずもがな非資源国である日本にとっては単なる新産業ではなく、安全保障そのものに直結する意味を持ちます。一国民としても、今後の技術開発に期待せざるを得ません。
(※2026年3月3日執筆)
国内株式を中心とした投資関連のコンテンツ作成・情報配信、企業分析などを主な事業内容としている。日経CNBCなど各種メディアへの出演、『ダイヤモンドZAi』をはじめとしたマネー誌への寄稿も多数。
※記事内容、企業情報は2026年03月03日時点の情報です。
※当記事内容に関連して投資等に関する決定を行う場合は、ご自身の判断で行うものとし、当該判断について当社は一切の責任を負わないものとします。なお、文中に特定の銘柄の投資を推奨するように読み取れる内容がある可能性がございますが、当社および執筆者が投資を推奨するものではありません。


