「ペッパー」の発売時期について

質問者:今月2月なんですけれども、確かペッパーの発売が2月だったと思うんですが、本当に発売するのでしょうかということと、ワトソンをペッパーに連携するのか積むのかみたいな話をされてたと思うんですけど、その時期はいつ頃になるのでしょうか。

:ペッパーの発売が2月という件に関しては、近いうち正式に申し上げようと思っておりましたけれども、2月はディベロッパーの方に限定して販売するという形になりそうです。まだ最終確定しておりませんけども、今そういう方向で検討中ということでございます。

先日ディベロッパーの皆さんに説明会を行いましたところ、思いのほかたくさんの予約をいただきました。我々が想定していた以上に予約がたくさん来てしまいました。したがって、ディベロッパーの方を中心にですね、まずは出荷した方が一般のお客様にとってはですね、たくさんアプリケーションがそろうので、そのほうがいいのではないかという風に、今検討している最中だと。まだ最終確定ではありませんけれども、そういう方向になりそうだと。

では、一般の皆さんが買えるのはいつ頃かということですけども、台数が積みあがってきて、一般の皆さんに発売できるのは6月か8月か、そのくらいの時期になるのではないかなということで。今最終確定の時期をいつにすべきかということを、内部で検討中です。

今日はコメントを予定しておりませんでしたけれども、ご質問いただきましたので正直に今の状況をお答えすると、まず2月はディベロッパー向けに集中させて出荷させていただきたいという風な方向で検討しておると。一般の皆さんは6月から8月ということです。

ワトソンとの連携ですけれども、すでにIBMの方と我々のほうで、ペッパーとワトソンとの連動というものについて、テストを開始しておりまして、なかなかおもしろい組み合わせになりそうだと。先進性も出せるしかつ、人工知能のより強化ということになりますので、我々としてはおもしろい組み合わせになりそうだということで楽しみにしております。

「波乱に強いソフトバンク、平時は寝たフリ」

質問者:2つお願いします。1つが国内の携帯事業の今後の基本方針なんですけれども、この1年を見ていてですね、ドコモさんとかauさんが資本のニュースがバンバン出てくる中で、最近ソフトバンクの資本のニュースっていうのがめっきり少なくなってしまったなという印象があるんですけれども。

先ほどおっしゃっていたように、収穫期なのであまり余計なことはせずに足元、取れる利益を取っていくというようなスタンスなのかというところですね。

販売数もちょっと伸び悩んできているのかなというのがあるんですけども、あまり大きなてこ入れというのはしないで、あくまで収穫に専念するという基本路線でよろしいのかというところをお聞かせください。

もう1つがですね、ヒューマンリソースの話ですね。新生ソフトバンクモバイルも宮内さんということですけれども、ソフトバンクアカデミア等で若手の育成をやってらっしゃって、一方で決算の会見で出てくる面子がぜんぜん変わらないというようなこともあります。

(会場笑)

若手を育ててはいるけれどもまだ、孫さんのおめがねにかなうような、エグゼクティブのマネジメントを出来るような人材がいないということなのか、あるいはそういう方々は暴れるところは暴れていただいて、あるいはその後リクルートとかかつての日本IBMみたいに社会に活躍の場を求めればいいというようなことなのか、そのあたりをどういう風にお考えなのかお聞かせください。

:国内の携帯の部分はですね、10年に1回くらいインフラの大きな転換期というのがあると思うんですね。固定のブロードバンド化というものが15年位前にありました。そして我々はそれに非常に積極的に取り組んで先駆者になったわけですね。ヤフーBBという形で行いました。

そしてちょうどスマホが5、6年前から出て、今LTEということでですね。インフラもそしてそれを活用する端末も、無線ではドラスティックな転換点があったと。

そのドラスティックな転換点においては、ソフトバンクは積極果敢にですね、リスクを恐れず、挑戦をし、改革をしまくるという立場にあります。そのドラスティックな転換点にないときにですね、何かわざわざ無理してニュースを作るというのもどうかなということで。

今はちょうどその技術のインフラあるいはその主要な技術のドラスティックな転換点でない時期にさしかかり始めているのかなということだと思いますね。波乱に強いソフトバンクと、平時は寝たフリということかも知れませんけども(笑)。ちょっと冗談でありましたけども、半分本音でございます。何か大きな転換点があれば、そこにダイナミックにこれからも挑戦していきたいと。

若手の経営陣も続々と育っている

:一方ですね、アジアに目を向けてみますと、中国が大きなインターネットの入り口にあるというのが10年前にあったわけですね。

ですから我々は積極果敢に取り組みましたし、今はインドだとかインドネシア、アジアの周辺国が急激にですね、初めて本格的なインターネットの普及というものを迎えつつある。

今まではPCを買うには少し高すぎると、固定回線でブロードバンドをするには、固定のネットワークがまだ弱いということで、それらの国々はインターネットの進化から少し取り残されておったということが言えると思いますね。

しかしモバイルが進化し、スマホが安価に、しかも高性能で手に入るというような時代が来たために、突然ですね、インドだとかインドネシアだとかアジアの国々にインターネット開化というものが訪れていると。

そこに今ソフトバンクは大いに経営資源を投入していっているということで、挑戦すべきところに挑戦するというのがソフトバンクの流儀であると。

もちろん先ほどから出ておりますスプリント、これはなんとしても立て直さねばならないということがありますので、そちらは別の意味で挑戦し続けていかなければいけないという風に思っております。よろしいでしょうか。

質問者:人材のほうはどうでしょう?

:人材についてはですね、今日はたまたまここに席が限られておりますので相変わらず古いメンバーがなにやら座っておりますが、社内には優れた若手の経営陣は続々と育っておりますし、むしろこちらは管理者を中心に座っておりますね。宮内以外はですね。

ということで、攻めのほうの部隊は若手の経営陣がどんどんと育っております。また、国際分野で言っても、新たな若い有能な経営陣がインターナショナルという意味ではこれまた急激に今強化されてきておるということが言えると思います。よろしいでしょうか。

だいぶ時間になりました。まだ聞きたいことはあるかもしれませんが、後ほどフォローさせていただきたいと思います。今日は風邪で、少し元気のない発言だったかもしれませんけども、でも心は非常に燃えておりますし、非常に挑戦でわくわくしております。

いいところも悪いところもありますけども、とにかくソフトバンクは挑戦し続けるということを、締めの言葉とさせていただきたいと思います。ありがとうございました。