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ジェットコースターのような様相

ニュースやネット記事で「日経平均が最高値更新」などの見出しを目にすることが、ここ最近多かったと思います。実際、5万円という大台を突破した後も、日経平均は11月4日に52,636.87円まで上昇する場面があったので、まさに驚異的な強さと言ってよい値動きでした(※9月30日の終値は44,932.63円)。
その一方、11月5日には一気に2,000円超の急落となり、49,073.58円と5万円を大きく割り込む局面もあるなど、まさにジェットコースターのような様相です。日経平均の急伸、そして急落に対して、大きな影響を与えたのが日本で言えばソフトバンクG(9984)やアドバンテスト(6857)といった、値がさ(=株価が高い)ハイテク株と呼ばれるような東証の主力銘柄達の値動きでした。米国で言えば、言うまでもなくエヌビディアなどで、いわゆるAIや半導体関連と呼ばれる銘柄が中心です。
ゴールドマン・サックスをはじめとして、主要な金融会社の最高経営責任者(CEO)らが、相次いで世界的に過熱中のAI相場について、目先調整する可能性に言及したことが伝わりました。他にもそうした彼らの発言を裏付けるような材料が複数観測されたこともあって、足元で冷や水を浴びせられた格好です。
一方、AIや半導体の中長期的な重要性が不変であることもまた事実です。実際に過熱感が異様に強まっていたのは一部の主力銘柄という実態もあるので、落ち着いて相場に向き合いたいところです。参考までに、今回はテーマ「半導体関連」に属する銘柄を改めて紹介します。他にも沢山の銘柄があるので、ぜひ調べてみてください。

1.ADEKA(4401)

元乃木坂46の生田絵梨花さんを起用した同社のCMを見たことがある人も多いかもしれません。化学品・食品・ライフサイエンスをコアビジネスとする大手素材メーカーです。主力の化学品事業において、半導体材料を手掛けており、関連銘柄の一角となります。
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2.ダイトロン(7609)

電子機器・部品から製造装置まで幅広く手掛けている、高水準の企画開発力とマーケティング力、製造技術力を併せ持つエレクトロニクスの技術商社です。戦略通りオリジナル製品の売上比率も順調に拡大してきていますが、半導体製造装置もオリジナル製品として展開しています(※2025年12月31日を基準日(実質的には12月30日)として、1株につき2株の割合で株式分割予定)。
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3.QDレーザ (6613)

2006年に富士通研究所の研究成果を基に創業。独自の通信・産業用高効率半導体レーザおよび視覚情報デバイスの開発製造販売などを手掛けています。例えば、半導体ウエハプロセスの検査装置用光源などで同社の技術が活用されています。まずは中期経営計画で27年3月期と示した黒字化達成を見極めという状態ではありますが、長期的には量子ドットレーザなどの期待ポイントも持っています。株価の状況はやや苦しいですが、開発動向には注目しておくべきでしょう。
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4.神戸天然物化学(6568)

医薬・バイオ・機能性材料分野における研究開発受託が主軸。支援分野は非常に幅広いですが、半導体材料もその中に含まれます。グロース銘柄ではありますが、配当も実施しています(※26年3月期は中間16円、期末17円の年間33円を予定)。
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常に冷静に相場に向き合う

さて、不安になるようなニュースも多い足元ですが、その一方、11月4日~5日に開催された「日経フォーラム第27回世界経営者会議」では、米投資会社ブラックストーンのCOOが「世界中で日本への投資意欲が高まっている」と言及をしたことが報じられています。また、足元では高市首相の下、これまで日本が抱えてきた様々な課題への対処が始まっています。「日本成長戦略本部」の初会合も開催され、まさにサナエノミクスの具体化に注目が集まっているところです。もちろん短期トレードで相場に向き合っている方もいるでしょうが、そうした方々も含め多くの人々にとって、そもそも投資自体が人生をかけて付き合う中長期の戦いですから、常に冷静に相場に向き合う心構えが重要です。

(※2025年11月5日執筆)

執筆:RAKAN RICERCA株式会社

国内株式を中心とした投資関連のコンテンツ作成・情報配信、企業分析などを主な事業内容としている。日経CNBCなど各種メディアへの出演、『ダイヤモンドZAi』をはじめとしたマネー誌への寄稿も多数。


※記事内容、企業情報は2025年11月5日時点の情報です。
※当記事内容に関連して投資等に関する決定を行う場合は、ご自身の判断で行うものとし、当該判断について当社は一切の責任を負わないものとします。なお、文中に特定の銘柄の投資を推奨するように読み取れる内容がある可能性がございますが、当社および執筆者が投資を推奨するものではありません。

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