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日特建設株式会社1929

東証プライム

建設業

経営理念

和田康夫氏:日特建設株式会社代表取締役社長の和田です。2026年3月期第2四半期(中間期)の決算説明会に、お忙しい中、時間を割いてご参加いただき、誠にありがとうございます。私から決算概要をご説明します。

日特建設の事業対象は、主に地盤です。土木技術者と地質技術者のノウハウを融合、結合させ、大きくいえば地球をデザインすることが私たちの仕事です。最近のインフラ老朽化や自然災害の状況を鑑みると、当社が取り組むべき仕事はまだ多くあると自認しています。

現在、ブランドメッセージとしている「見えないところにこそ、私たちのプライドがある」という言葉は、先ほどお話しした状況で事業を行う会社として、従業員一人ひとりの心に置く使命感を表したものです。

2026年3月期 第2四半期(中間期) 決算説明資料 目次

本日は目次に沿ってご説明します。

1-①.連結業績数値 サマリー

連結業績数値のサマリーです。スライドのグラフでは、受注高、売上高、営業利益の各カテゴリについて、左から順に、水色の帯で過去2年度の同期の実績、白い帯で今期の公表数値、青い帯で今期の実績数値を示しています。

2024年度9月期は受注高が400億円を超えて、順調に受注を確保できました。しかし、売上高については、前半戦、特に上期の施工促進が思うに任せず、売上が伸び悩んだことで営業利益が落ち込みました。

この反省を踏まえ、2024年度の後半からは、2025年度上期、特に第1四半期の施工に結びつく受注確保に注力し、今年度をスタートすることができました。

その結果、今期の受注高は434億8,700万円と、過去2年間を上回る数値を達成しました。売上高についても、上期の施工進捗を進め、第2四半期も順調に施工を消化することで、376億6,400万円を達成しました。結果として、営業利益は17億9,400万円を計上しました。

1-②.連結業績数値 サマリー

2025年9月期連結業績数値については、スライドの赤文字で示した数値のとおりです。対前年比を上回る数字となり、公表数値についても受注高、売上高ともに上回ることができました。

ただし、営業利益については、公表数値である19億5,000万円を下回る結果となりました。これは、売上総利益率が想定より0.5ポイント低かったことから工事利益が不足し、営業利益が公表数値の92パーセントにとどまったためです。

この原因については中間期において進行基準の工事に関して課題があるプロジェクトについては、保守的に計上したことが原因と考えています。下期に入り、このような課題を改善する努力を期末に向けて進めていく考えです。

2-①.連結 四半期推移

四半期別の受注高および売上高の推移を示したグラフです。受注高は先ほど述べたとおり、第1四半期、第2四半期ともに200億円を上回る安定した実績を残しました。売上高についても、第1四半期は約172億9,700万円を計上し、第2四半期は200億円を超え、203億6,600円となりました。

好調の要因は基幹支店と呼んでいる東京支店、大阪支店など規模の大きい支店での施工進捗が順調に進み、また、北陸支店で行っている能登半島の復興事業も順調に推移した結果だと考えています。

2-②.連結 四半期推移

スライド左側は売上総利益率のグラフです。18.9パーセントを想定した公表数値に対して18.4パーセントとなりました。この数値は満足できるものではありませんが、期末に向けてさらに社内の努力を重ねるとともに、お客さまとの交渉を進め、改善を図っていきたいと考えています。

結果として、第2四半期(7-9月期)の営業利益は12億9,100万円を達成しました。

3-①.連結 工種別受注高

工種別の受注高を分析した表とグラフです。基礎・地盤改良工事の分野では、事業拡大を図るためのさまざまな施策を進め、2022年度の連結第2四半期は、海外の大型地盤改良工事、また国内では原子力発電所や北海道新幹線などで大きな受注があり、受注高を182億8,500万円まで伸ばすことができました。今期はその水準には至りませんでしたが、153億円の受注高を確保することができました。

法面工事については、能登半島地震の復興事業に関連した大型工事の受注があり、過去の実績を上回る196億5,400万円の受注高を確保しました。

また、補修工事については、2025年4月からグループ会社に迎え入れた麻生フオームクリート株式会社の気泡コンクリート事業が非常に好調です。その業績数値が寄与し、50億1,100万円の受注高を達成しました。

3-②.連結 工種別売上高

工種別売上高についてです。先ほどご説明した受注高の状況を踏まえ、施工を促進した結果、スライドのような数値を達成しました。

法面工事は過去の実績を上回る162億6,400万円の売上高を確保しました。補修工事も麻生フオームクリートの気泡コンクリート事業などが順調に推移し、62億700万円の売上高となりました。

その他の数字についても、それぞれ昨年度を大きく上回るような数字を確保することができました。

3-③.連結 工種別繰越工事高

工種別繰越工事高は、今後の売上高を占う重要な指標となります。こちらについても、好調な受注実績と売上実績を背景に、過去にない規模の繰越工事量を確保することができました。

今後は、これらの工事をいかに円滑に消化していくかが当社の課題となると考えています。中でも法面工事については、過去に例のない313億3,900万円を超える繰越工事を保有しており、この工事を円滑に消化していきます。

4.連結 貸借対照表

貸借対照表および財務諸表についてご説明します。現預金が減少している理由は、有形固定資産や投資その他の資産が増加したためです。有形固定資産については、能登半島地震の復興工事に対応するための事務所・宿舎の建設や、地盤改良工事を拡大するための大型機械への設備投資が主な要因です。

投資その他の資産の増加については、有価証券を取得し、長期保有することにより資産が増加しました。

純資産合計は349億8,500万円です。

5.連結 業績予想

今後の業績予想の数値です。年度当初に公表した受注高770億円、売上高760億円、営業利益50億円を目指し、期末に向けて円滑な施工促進と原価低減に努めていきます。

さらに、下期は来年度の施工につながるような受注高の確保にも注力していきたいと考えています。

本日は、ご清聴いただき、誠にありがとうございました。

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