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株式会社ROBOT PAYMENT4374

東証グロース

情報・通信業

2025年12月期第3四半期業績

清久健也氏(以下、清久):代表取締役執行役員CEOの清久です。私から業績のハイライトを申し上げます。2025年12月期第3四半期が終了し、売上高は前年同期比18.6パーセント増、営業利益は前年同期比58.4パーセント増と、大幅な増益となりました。

スライド左から2番目の「2025年第3四半期累積実績」が今回の成績です。その右の項目は、第2四半期修正後の通期業績予想、さらにスライド一番右側は、それに対応する達成率を示しています。

2025年12月期通期業績予想の上方修正

2025年12月期通期業績予想を上方修正します。足元の業績動向を踏まえ、第2四半期の8月12日に開示しました修正後の通期業績予想をさらに上方修正します。

スライドは左から1、2、3と3ステップで構成されています。一番左が期初の業績予想、真ん中が第2四半期の上方修正、一番右が今回の上方修正です。

売上高は32億3,500万円、営業利益は7億円で、売上高は前年同期比17.1パーセント増、営業利益は同45.9パーセント増となっています。

2025年12月期配当予想

配当についてご説明します。スライドの左から2番目が期初に提示した配当で、1株あたり20円です。その後、8月12日の第2四半期決算発表時には左から3番目の列にあるように22円に上方修正しました。

さらに、第3四半期には利益が増加しましたので、配当金を24円に上方修正しました。1株あたりの当期純利益と配当性向については、スライドをご覧ください。

KPIハイライト

KPIについてです。ARRは33億円を突破しました。顧客単価も過去最高を更新しており、持続的な収益成長を継続しています。私からは以上です。

売上高の推移(四半期)

久野聡太氏(以下、久野):取締役執行役員の久野です。私から全社および事業別の実績についてご説明します。

全社売上高の四半期別推移です。スライドのグラフは、2023年12月期の第3四半期以降、四半期ごとのデータ推移を示しています。スライド内の濃いピンク色で示されたリカーリング収益が牽引し、四半期ごとに増収が続いています。第3四半期の売上高は前年同期比16.8パーセント増の8億3,400万円となりました。

営業利益の推移(四半期)

四半期別の営業利益の推移です。こちらも同様に2023年12月期第3四半期から四半期別の推移を示しています。2025年12月期第3四半期の営業利益は前年同期比47.1パーセント増と大幅な増益を記録し、第3四半期として過去最高を更新しました。

貸借対照表

貸借対照表についてです。大きな動きはありませんが、今年2月13日に自社株買いを発表しました。それに伴い、株主資本が前年末の期末と比較して第1四半期および第2四半期でやや減少しました。

しかし、第1四半期から第3四半期までの利益がしっかり積み上がった結果、株主資本は前年末の期末と比べてプラスに転じています。自己資本も期末と比較してさらに積み上がっている状況です。

預り金について(お金の流れ)

こちらのスライドは、当社のバランスシート上の特徴である預かり金について説明したページです。重複する説明となるため簡潔にお伝えしますが、当社のお客さまの売上代金は、銀行やカード会社から当社に入金された後、一定期間滞留し、その後当社からお客さまに送金されます。

この入金サイクルと出金サイクルのずれにより、当社は手元に預かり金を保持し、流動性が非常に高い状態となります。その後、お客さまにお金をお支払いする仕組みとなっています。

預り金について(貸借対照表への影響)

預かり金が滞留している期間は、資産側では現金、負債側では預り金が認識される形となり、当社の実態としての本質的なバランスシート以上に総資産額が膨らむ状況です。預かり金がない場合は、スライド右側のとおり、かなりバランスシートが圧縮され、コンパクトなかたちになります。

自己資本比率について

預り金によって総資産が増加するため、見た目の自己資本比率はスライド左側のとおり15.0パーセントです。しかし、預り金を差し引いた実質ベースの調整後自己資本比率は63.4パーセントとなり、非常に健全なバランスシートが構成されていると考えています。

サブスクペイの売上高推移(四半期)

事業別の実績についてご説明します。まず「サブスクペイ」についてです。全社と同様、スライドは「サブスクペイ」の四半期別の売上高の推移をお示ししています。決済取扱高が堅調に推移し、顧客単価も先ほど清久からご説明したとおり、引き続き上昇しています。それに伴い、第3四半期は前年同期比17.0パーセントの増収となりました。

サブスクペイの主要KPI推移①(四半期)

KPIについてご説明します。スライド左側のグラフにある顧客単価は、第2四半期からわずかながら成長し、過去最高を更新し続けています。

スライド右側のグラフがアカウント数で、こちらも堅調に推移し、着実に成長を続けています。

サブスクペイの主要KPI推移②(四半期)

決済取扱高および決済処理件数の推移についてです。決済取扱高は引き続き順調に成長しています。

決済処理件数については、第2四半期でもお伝えした「3Dセキュア」の必須化に伴う影響が一巡しました。件数は単月ベースで下げ止まり、第2四半期以降横ばいで推移しており、ここから回復してくると考えています。

請求管理ロボの売上高推移(四半期)

「請求管理ロボ」についてご説明します。スライドのグラフは四半期別の売上高推移です。「サブスクペイ」と同様に、顧客単価が引き続き向上しています。また、お客さまの獲得も順調に推移しており、結果として第3四半期の売上高は、前年同期比で17.0パーセントの増収となりました。

請求管理ロボの主要KPI推移①(四半期)

KPIの推移です。単価とアカウント数が順調に推移しています。

請求管理ロボの主要KPI推移②(四半期)

請求金額および請求書の発行枚数です。いずれも前年同期比で着実に増加を続けています。

2025年事業方針の進捗

藤田豪人氏:執行役員COOの藤田です。ビジネスハイライトについては、私からご報告します。第2四半期と比べてポイントとなる箇所を中心にご説明します。

まず、「サブスクペイ Professional」です。こちらは、コミュニケーションツール連携の強化が新たに加わりました。具体的にはLINEとの連携です。当社の利用顧客がエンドユーザーとコミュニケーションを取る際に、LINEを通じてシームレスに連携し、やり取りが可能になるよう強化を進めています。

次に「ファクタリング for SaaS」についてです。これまで与信について「いろいろなことを行っていきます」とお伝えしていましたが、いよいよ「Gemini」を用いた与信を開始しました。その結果、与信審査時間の短縮化が進み、それに伴いお客さまへのサービス提供のスピードも向上しています。

また、新規サービスについては、この第3四半期で進展がありました。レベニューベースドファイナンス、督促サービス、海外送金プロダクトの3つが具体化に近づいています。もう少しでみなさまに新しいご報告ができる段階に達すると信じていますので、もうしばらくお待ちいただければと思います。

トピックス 共通

ここから、第3四半期のトピックスについて説明します。1つ目は、25周年記念の株主優待の実施です。当社は25周年を迎えるにあたり、記念優待を行うこととなりました。詳細についてはリリースの内容をご確認いただければと思います。

この記念優待は、株主還元をきちんと行う姿勢を示すとともに、25周年まで支えてくださった株主のみなさまへの感謝の気持ちを込めたものです。

トピックス 共通

AI活用の研究を強化します。先ほど与信審査のAI活用事例をお伝えしましたが、当社ではそのようにAI活用を進めています。CTO室内にAI研究チームを設置し、社内業務の負荷軽減およびプロダクトでのAI活用を推進していきます。

トピックス 共通

福利厚生として少し変わった取り組みをご紹介します。当社の従業員の「株価が安いうちに買いたい」「株をもっと買いたい」という声に、持株会だけでは応えきれないことがありました。

そのため、持株会のさらに上位グレードにあたる位置づけとして資金貸付金制度を設け、従業員が購入しやすい形にしました。すでにこの制度を利用して株を購入している従業員もいます。全社一丸となって、企業価値の向上に向けてさらに努めていきたいと思います。

トピックス 共通

その結果、持株会の加入率も順次増加傾向にあります。引き続き、全社一丸となって企業価値の向上に対する目的意識をしっかり持った運営をしていきたいと考えています。

トピックス 請求管理ロボ

「請求管理ロボ」で発行された請求金額が3兆円を突破しました。一見すると請求書の金額ということで、あまり気にする必要がないように見えるかもしれません。

しかし、「請求管理ロボ」の請求書の金額は丸投げ案件にあたり、TAMもしくは、さらに小さなSOMのレベルになります。ここが大きくなると、丸投げ案件が伸びる可能性が出てくるため、我々はこれをKPIとして追いかけています。この請求金額が3兆円を超えたことは重要な成果です。

トピックス 請求管理ロボ

KPIハイライトとして、9月末時点のアカウント数は996アカウントでしたが、10月のアクティブアカウント数は1,000アカウントとなりました。有償アカウントの現状として解約分を差し引いた上で、1,000アカウントを突破しています。これを1つの区切りとし、リリースを行いました。引き続きアカウント数をさらに伸ばせるよう努めていきます。私からは以上です。

主な費用推移(四半期)

久野:費用についてです。スライドのグラフは販管費の大部分を占める広告宣伝費、給与手当、開発費の四半期別推移を示しています。2023年に発表した中期経営方針に基づき、効率的な費用投下を引き続き実施しています。

スライド左の広告宣伝費は、直近の四半期と同水準での投下が第3四半期も続きました。引き続き、費用対効果を重視したマーケティング施策を実施していきます。

次に、給与手当は前四半期に比べてやや増加していますが、一定の成長トレンドの範囲内に収まっています。お客さま数の増加に伴い、次のページに示すとおり、カスタマーサクセス/サポート体制の強化を引き続き実施しました。このような既存のお客さまに対する手厚いサポートや、追加オプションの提供などにより、単価の向上や低い解約率を実現できています。

スライド右の開発費は、前四半期と同様に投資を続けています。内製化を推進しつつ、AIなどを活用して開発体制の効率改善を進めています。引き続き、生産性を重視した機能開発や品質向上に努めていきます。

職種別従業員数推移

従業員数の推移についてです。第2四半期以降、やや増加しました。これは、カスタマーサクセス/サポート領域で体制を強化したためです。

メールマガジン・LINE公式アカウントの登録をお願いします

毎度のお願いとなりますが、「メールマガジン」「LINE公式アカウント」のご登録をよろしくお願いします。本日このように決算発表をしましたが、決算説明資料や決算短信のご案内、あるいは業績修正のご案内などがLINEでタイムリーにみなさまのお手元に届きますので、ぜひ「LINE公式アカウント」の登録についてもお願いできればと思います。

清久氏からのご挨拶

清久:本日はありがとうございました。先日、シンガポールに久野とともに訪れ、海外の機関投資家さまを回りました。私は英語があまり得意ではありませんが、久野が堪能なため、英語で深いところまでコミュニケーションを取ることができました。今後も海外を含め、機関投資家さまと活動を進めていきます。

また、12月11日にロボペイファンミーティングを開催します。投資家のみなさまにイベント形式でご参加いただきます。この場では、長期経営戦略の詳細な内容に触れるほか、著名な個人投資家さまとのトークセッション、さらに食事をしながら私たち幹部と深い事業の裏話など直接質問できる機会をご用意しています。ぜひご参加いただければと思います。

来年以降は、長期経営戦略で策定した事項を着実に実行していきたいと思います。引き続きご注目いただき、ご支援賜りますようお願い申し上げます。今後ともよろしくお願いします。本日はありがとうございました。

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