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株式会社ロゴスホールディングス205A

東証グロース

建設業

2026年5月期第1四半期決算説明

池田雄一氏(以下、池田):みなさま、本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。株式会社ロゴスホールディングス代表取締役社長の池田雄一です。本日は、2026年5月期第1四半期の決算概要と今後の見通しについて、詳しくお話しします。

エグゼクティブサマリー

こちらのスライドはエグゼクティブサマリーです。2026年5月期第1四半期においては、受注・引渡ともに通期計画に対して順調に推移し、売上・利益ともに計画を上回る結果となりました。

なお、2026年5月期第1四半期では、坂井建設の決算期変更に伴う連結調整があります。詳細は次のスライドでご説明します。

2026年5月期第1四半期実績の詳細

当第1四半期より、坂井建設の決算日を12月31日から5月31日に変更し、連結決算日を統一しました。この決算期変更に伴い、坂井建設の第1四半期の会計期間は5ヶ月となりました。

決算期変更の影響額については、スライド左の図と右の図の差額として示されています。坂井建設の4月から5月の売上高は10億7,500万円、営業損失は1,100万円となり、これを連結調整として第1四半期に反映しました。

また、中央の図では、坂井建設を除いた前年比でも売上が大きく伸びており、好調に推移していると認識しています。

INDEX

それでは、詳細なご説明に移ります。こちらのスライドが本日の目次となります。

2026年5月期第1四半期 決算概要

はじめに、2026年5月期第1四半期の実績についてです。スライドに記載のとおり、坂井建設のM&Aや新規出店の効果で引渡棟数が増加し、売上高は前年比149.9パーセントの増収となり、過去最高を記録しました。

営業利益は、引渡棟数が前年から大幅に増加したものの、坂井建設のM&Aや新規出店に伴う販管費の増加、および売上の季節偏重の影響を受け、第1四半期は営業損失7億1,100万円となりました。

第1四半期の利益は前期と同様に季節偏重の影響を受けましたが、前年同四半期から損失額が縮小し、計画比では上振れする結果となりました。

売上高・営業利益の推移

こちらのスライドは、過年度からの四半期推移を示しています。

今期も第1四半期は売上が年間の中で最も少なく、前期以前と同様に営業損失となりましたが、第2四半期以降は営業利益に転じる見込みです。

営業利益の増減要因分析

こちらのスライドは、前年からの営業利益の主な増減要因を示しています。

新規出店に伴う人員確保のための人件費や採用費の増加、広告販促費の増加、地代家賃の上昇、坂井建設のグループインによる当該のれん償却費の増加などが挙げられますが、引渡棟数の増加による売上総利益の増加でこれらをカバーしています。

バランスシートの状況

こちらのスライドは、2025年8月末時点のバランスシートの状況です。

前期末から工事の進捗が進んだ結果、現金及び預金、未成工事支出金、工事未払金、未成工事受入金などが増減していますが、計画どおりに推移していると認識しています。

2026年5月期における基本方針

次に、2026年5月期第1四半期のトピックスについてご説明します。7月15日に発表していますが、こちらのスライドは2026年5月期の基本方針です。

中長期的な成長戦略に基づき、今期も新規出店および既存店のリニューアルによる成長投資を継続し、引渡棟数の拡大を図っていきます。

北海道エリアでは、主要エリアをすでにカバーしているため、今後は各エリアでのシェア拡大に注力します。具体的には、既存店舗を大型の自社展示場としてリニューアルするなど、北海道における競争力と市場シェアのさらなる強化を目指します。

北海道エリア以外では、新規出店によるエリア拡大を引き続き推進していきます。5月末に「ロゴスホーム名古屋」をオープンしたことで東海エリアへ、昨年度末の坂井建設のグループインにより北陸エリアへの進出を果たしました。今期は、岐阜・三重での新規出店を通じて、東海エリアのさらなる拡大を図っていきます。

また、前期に課題が顕在化した豊栄建設の収益性改善にも取り組んでいます。前期は、引渡棟数の増加を目的に費用を先行投資したものの、初回接客数の減少により収益面で課題が見られました。

今期は、引渡棟数を横ばいで維持する方針のもと、商品のリニューアルやブランド戦略の見直し、さらに原価およびコストの削減を通じて、確実に利益を創出できる体制の構築を進めています。

店舗展開の状況について

こちらのスライドは、北海道エリアの既存店舗のリニューアルについてです。

第1四半期には、「ロゴスホーム旭川」「ロゴスホーム中標津」「ロゴスホーム千歳」の3箇所をリニューアルオープンしました。

特に、「ロゴスホーム旭川」は2025年6月に大型の自社展示場としてリニューアルしました。「ロゴスホーム旭川」については、前期の第1四半期の受注も堅調でしたが、リニューアル後には前年同期比で20パーセント以上伸長しています。第2四半期以降もさらなる受注の伸びを期待しています。

今後もマーケット状況に応じて、既存店舗を大型の自社展示場にリニューアルするなど、さらなるシェア拡大に努めていきます。

店舗展開の状況について

こちらのスライドは、北海道エリア以外での新規出店状況を示しています。

第1四半期における「ロゴスホーム名古屋」の立ち上がりは非常に好調で、受注実績は計画を大きく上回っています。

注文住宅では、受注から引渡までに時間を要するため、売上が計上されるまでの間は人件費や広告費などの費用負担が先行しますが、今後の展開が大いに期待できる状況と考えています。

また、「ロゴスホーム四日市」も10月11日に計画どおりオープンしました。

市場動向

住宅市況では、2025年4月の建築基準法改正に伴い、建築確認申請の審査期間が長期化した結果、6月から8月にかけて全国的に住宅の着工棟数が前年同期比で大きく減少しています。

このような事業環境下で、当社グループは、制度改正や審査遅延の影響を踏まえ、設計体制の強化、申請資料の事前精査、施工スケジュールの見直し等を通じ、安定的な住宅供給体制の整備に努めました。

その結果、全国的に着工棟数が低迷する中にあっても、当社は坂井建設を除くオーガニックでも引渡棟数を大きく伸ばしています。今後も各種法改正に対して事前準備を徹底し、市況の変化に柔軟に対応していきます。

受注動向

また、当四半期から月次の受注速報を開示することとしました。来月以降は、毎月一定のタイミングで月次の受注速報を公表する予定です。

市況や季節性などの影響で月ごとに変動はありますが、累計では前年比を大幅に上回っています。この増加の要因としては、坂井建設のグループインや「ロゴスホーム名古屋」の新規出店、既存店のリニューアルなどの成果が挙げられます。

2026年5月期 業績予想

2026年5月期通期計画についてご説明します。2026年5月期の業績予想について、第1四半期は計画を上回る結果となりましたが、現時点では7月15日付で開示している2026年5月期の業績予想に変更はありません。

2026年5月期における業績予想の詳細

2026年5月期の業績予想の詳細についても、7月15日に開示した内容から変更はありません。このスライドでは、坂井建設などのグループインによる連結決算への影響についてご説明していますので、ご確認いただければ幸いです。

2026年5月期における営業利益の増減分解

2025年5月期から2026年5月期にかけての営業利益の主な増減要因についても、前回と同様に変更はありません。

前期のM&Aによる一過性の影響がなくなったことに加え、坂井建設の売上の通期寄与やロゴスホームのエリア拡大、既存エリアのシェア拡大に伴う棟数増加で得られた粗利により、坂井建設のグループインを含めた規模拡大による人件費や広告販促費などの費用増加をカバーできたため、大幅な増益が見込まれています。

2026年5月期 四半期業績予想

2026年5月期の四半期業績予想についてです。第1四半期は計画を上回る結果となりましたが、2026年5月期も前期同様に第4四半期に引渡が集中し、売上の季節偏重が強い見通しです。

また、四半期単位では、引渡のタイミングに多少の月ずれが発生する可能性も考慮し、現在のところ、7月15日付で開示済みの2026年5月期業績予想に変更はありません。

引渡棟数推移

引渡棟数は、坂井建設が通期で寄与する分も含めて1,481棟を計画しています。

出店計画

こちらのスライドは長期的な出店計画のイメージです。2026年5月期には、北海道エリアの市場シェア拡大を目的とした投資を実施しているため、新規エリア拡大に向けた出店は2店舗にとどめています。

2027年5月期以降は、関東、東海、北陸、九州などの新規エリアで年間4件から5件のペースで出店を行い、さらなるエリア拡大を推進します。中期的な目標として、まずは50拠点の達成を目指していきます。

株主還元

最後に、株主還元についてご説明します。2026年5月期の株主還元は、1株当たり63円39銭の配当を予定しています。こちらは10月14日の終値に対して、4パーセントの配当利回りとなります。

以上で、2026年5月期第1四半期の決算説明を終了します。

当社は今後もさらなる成長と発展に向けて事業に邁進していきます。引き続き、みなさまのご支援を賜りますようお願い申し上げます。ご清聴ありがとうございました。

質疑応答:受注・引渡が好調に推移した要

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