アジェンダ
山本浩司氏:Atlas Technologies株式会社代表取締役の山本です。本日は決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。2025年12月期第2四半期決算についてご説明します。
本日のアジェンダは記載のとおりです。まずは当社の会社概要と事業紹介です。
会社概要
会社概要です。当社は東京とシンガポールを主な拠点とし、Fintech領域におけるコンサルティングサービスを提供する独立系企業で、創業8期目となります。
事業紹介
事業の概要についてご説明します。当社は、金融領域に特化したコンサルティングサービスを提供しています。祖業である決済分野に加え、2024年度からは銀行・保険・証券分野を新規サービス分野として立ち上げ、展開しています。
また、これらの分野を横断するかたちでデータ分析、ITリスク管理、サイバーセキュリティ対策、PMO支援などのサービスを提供しています。
これらの専門性に富んだ付加価値サービスを通じ、戦略の立案からプロジェクトの実行まで、クライアントのニーズに合わせて幅広く課題解決を支援しています。
FY2025第2四半期決算 エグゼクティブサマリ
FY2025第2四半期の業績、エグゼクティブサマリについてご説明します。
まず、上段に記載したFY2025通期の事業方針についてです。当期の大きな方針は、通期の黒字化です。祖業である決済分野については盤石な体制を維持しつつ、収益をさらに向上させるフェーズへと移行しています。また、FY2024から当期にかけて立ち上げた新規サービス分野については、立ち上げが完了し、収益貢献を開始する段階に入っていきます。
中段に記載しているFY2025第2四半期累計の業績ハイライトです。売上高は10億5,300万円、前年同期比103.5パーセントとなりました。営業利益はマイナス9,500万円、前年同期より赤字幅を7,600万円縮小しています。第2四半期累計では赤字着地となりましたが、通期での黒字化を見据えています。
また、クライアント数については、今期新たに11社からプロジェクト受注を獲得し、合計で28社から受注をいただいています。コンサルタントの人数は前期末より5名増加し、67名体制となっています。
下段に記載されているFY2025上半期の総括についてです。1点目として、新規サービス分野において、当期より収益貢献が開始しました。2点目として、当期よりパートナー企業とのアライアンスを推進し、新たなプロジェクト受注体制を確立しました。3点目として、コンサルタントのアサイン最適化を通じた稼働率改善により収益向上を図りました。これらの施策を通じ、下半期ではさらなる売上および利益の向上に注力していきます。
FY2025第2四半期 四半期業績推移
四半期の業績推移についてです。売上高は4億8,900万円で着地しました。プロジェクトのポートフォリオが入れ替わるなどの影響により、前年同期比96.5パーセントとなりましたが、下半期にかけてプロジェクトの受注獲得とパイプラインの構築が着実に進行しています。
営業利益はマイナス7,100万円で、販管費の最適化により前年同期比で3,300万円赤字幅を縮小しました。
FY2025第2四半期 業績予想に対する進捗率
FY2025第2四半期地点の業績予想に対する進捗率です。売上高は10億5,300万円、前年同期比103.5パーセントの増収となり、第2四半期業績予想比では97.3パーセントの進捗率となっています。
新規サービス分野の本格的な収益貢献をFY2025の下半期以降に見込む計画であるため、通期業績予想に対する第2四半期時点の進捗率44.3パーセントという数字は、概ね想定どおりの進行となっています。下半期では、さらなるプロジェクト受注の獲得および収益向上に注力していきます。
また、営業利益は当第2四半期業績予想比では未達でしたが、前年同期比で赤字幅を7,600万円縮小しました。下半期において着実に利益を積み増し、開示済みの通期業績予想どおり、FY2025通期黒字での着地を見据えています。
クライアント数・クライアント別売上高比率の推移
クライアント数とクライアント別売上高比率の推移についてです。当第2四半期累計では、新規クライアント11社からプロジェクトを受注し、合計で28社のクライアントと取引を行いました。
プロジェクトのパイプラインを着実に積み上げ、当期中のさらなるクライアント獲得に向けて注力していきます。
また、NTTドコモ社以外のクライアントによる売上高比率は45.9パーセントとなり、前期末比で6.0パーセント増加しています。新規クライアントからの受注や既存クライアントからのアップセルにより、クライアント別売上高比率は引き続き適正化傾向にあります。
クライアントの継続性
クライアントの継続性についてです。スライド左側の円グラフをご覧いただくと、継続クライアントの売上高比率は91.7パーセントとなっています。
スライド右側の棒グラフは、NTTドコモを除く継続クライアントの売上高比率を示しており、こちらは前年比で7.4パーセント増加しています。
このように高い継続性を維持しつつ、追加受注等によるアップセルに引き続き注力し、安定的な業績拡大およびクライアントの売上高比率の適正化に向けた取り組みを、着実に推進していきます。
コンサルタント数の推移
コンサルタント数の推移についてです。当第2四半期末時点で、コンサルタント数は67名となっています。シンガポール現地法人の体制見直しにより、全体数としては微増という結果になりました。
新規サービス分野での活躍を期待されるコンサルタントを中心に、事業成長に向けて本社での積極的な採用活動を継続しています。当社には、多様なバックグラウンドを持つ優秀なコンサルタントが参画しており、専門性に富んだ付加価値サービスを提供することで、クライアントの課題解決を引き続き支援していきます。
FY2025上半期事業総括(1/3)│新規サービス分野で収益貢献開始
FY2025上半期の事業総括についてご説明します。1点目に、新規サービス分野で収益貢献が開始しました。祖業である「決済」分野は堅調に受注を獲得しています。
新規サービス分野である「銀行」「保険」「証券」「PMO」「ITリスク」においても、新たにプロジェクトの受注を獲得し、収益貢献を開始しています。主な受注プロジェクトの概要はスライド右側の表をご参照ください。
新規サービス分野においては、着実にプロジェクト実績を積み上げており、新規クライアントと既存クライアントの両者から引き合いをいただいています。下半期のさらなる受注獲得に向け、引き続き提案活動に注力していきます。
FY2025上半期事業総括(2/3)│アライアンス推進により新たなプロジェクト受注体制を確立
上半期の事業総括の2点目です。当期よりパートナー企業とのアライアンスを推進し、新たなプロジェクトの受注体制を確立しています。
スライドは、公表済みの当社中期経営計画で、「クライアント戦略、プロジェクト獲得施策」として提示していたページを抜粋したものです。下部の3番目に記載があるように、「当社のビジネスパートナー企業との協働」を掲げていました。この施策の一部としてアライアンスを推進し、下半期以降も収益向上に寄与する見込みです。
FY2025上半期事業総括(3/3)│コンサルタントのアサイン最適化による収益向上
上半期の事業総括の3点目についてです。多様化するクライアントのニーズや課題に対応するため、コンサルタントのプロジェクトへのアサインを、サービス分野を横断して最適化する体制を構築しています。
これにより、最適なサービスの提供が可能となり、クライアントとの信頼構築およびクライアントの獲得とその深耕に寄与しています。また、コンサルタントの稼働率が向上したことで、収益の向上にも貢献しています。
このコンサルタントのアサイン最適化施策を仕組化し、下半期においても、さらなる収益の向上を目指していきます。
質疑応答:FY2025下半期の黒字回復の見通しについて
「当期は下半期に予算が偏重し、通期黒字化する想定であると認識していますが、下半期に偏重する要因はどのようなことが挙げられますか?」というご質問です。
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