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浮城智和氏:みなさま、こんにちは。株式会社ベガコーポレーション代表取締役社長の浮城智和です。ただいまより、2025年3月期第3四半期の決算についてご説明します。よろしくお願いします。

本日のアジェンダです。決算概要、LOWYA事業、DOKODEMO事業、業績予想、株主優待の順にご説明します。

決算ハイライト(第3四半期累計)

2025年3月期第3四半期決算の概要についてご報告します。まずは、決算ハイライトです。スライドのとおり、売上高は112億3,700万円で、前年同期比95.1パーセントと減少しました。一方、営業利益は5億700万円で、前年同期比167.8パーセントと改善しました。

売上高推移

売上高推移は、スライドのグラフのとおりです。第3四半期単体の売上高は41億1,300万円と、前年同期比がようやく100パーセントを越えて、105.3パーセントで着地しました。

営業利益推移

営業利益推移です。第3半期累計は5億700万円となりました。第3四半期単体では2億1,200万円で、前年同期比77.4パーセントで着地しました。内訳については、後ほどご報告します。

営業利益増減要因(第3四半期累計)

営業利益増減要因は、スライドのグラフのとおりです。

貸借対照表

貸借対照表については、大きな変更はありません。お時間がありましたら、後ほどご確認ください。

ROE・当期純利益率の推移、1株当たり配当金の推移

2025年3月期はROE9.1パーセント、当期純利益率3.4パーセントを、現段階で予定しています。2025年3月期の配当金については、1株当たり1円増額し、11円を予定しています。

サステナビリティ

サステナビリティについてです。ESGの中でも、環境・社会に関する活動を実施しています。例えば、撮影品の寄付やエコバッグの発売、へたれにくい耐久性の高いスポンジを発売するなどの活動を行ってきました。

LOWYA 主要指標(第3四半期累計)

ここからは、LOWYA事業についてご報告します。LOWYA事業は、前第2四半期から利益重視の方針に転換しました。その一環で、販売促進費及びマーケティングコストの広告宣伝費等を適正化したことにより、売上高を特に第1四半期、第2四半期で落としてしまいました。そのため、第3四半期累計期間で売上高は前年同期比95.5パーセントとなっています。

しかしながら、旗艦店会員数や、エンゲージメントアカウント数は順調に増加しています。2024年10月以降、実店舗を新たに3店舗オープンし、合計8店舗になっています。旗艦店会員数は前年同期比115.1パーセント、アプリダウンロード数も順調に伸びています。

エンゲージメントアカウント数も順調に伸びており、全体の数字の押し上げに非常に寄与しています。

LOWYA 売上高の推移

売上高の推移は、スライドのグラフのとおりです。第3四半期単体の売上高は40億2,400万円、前年同期比は105.9パーセントとなり、第3四半期単体で過去最高を更新しました。こちらが大きなトピックだと思っています。

少しずつ実店舗を出し、現在は合計8店舗になりました。SNSと実店舗とECのOMOが、非常に良いかたちで回ってきたことは、この第3四半期で一番の手応えとして感じています。

LOWYA 月別売上高推移

月別売上高推移です。スライドのグラフのとおり、前年同期比で10月が104.1パーセント、11月が100.8パーセント、12月が112.3パーセントと、好調に推移しました。1月からの第4四半期も、おそらく12月くらいのペースで推移するのではないかと思っています。

スライド右側に、販促費率と広告宣伝費を前年同期比で記載しています。マーケティングコストを下げながらも、売上高をうまく増加させることができました。

LOWYA 営業利益の推移

LOWYA事業の営業利益の推移です。営業利益は第3四半期累計で5億1,100万円、前年同期比154.3パーセントとなりました。

第3四半期単体では2億1,400万円で、前年同期比80.5パーセントとなっています。この中には、3店舗の出店のコストや、一部の倉庫の移転費用もかかっています。また、OMOに伴って基幹システム等のリプレイスを進めており、そこにかかるコスト等が少し先行したことが前年同期に比べて減少した一因です。

LOWYA 客数・客単価

客数・客単価は、スライドのグラフのとおり、それぞれ少しずつ伸びている状況です。

LOWYA 売上総利益率・為替レートの推移

売上総利益率、為替レートの推移です。為替レートは、スライド右側のグラフのとおり、前第3四半期には141.83円でしたが、当第3四半期には158.18円となっています。

円安が進んでいる中で、少し価格転嫁等を行いながら、売上総利益率は微増で推移しました。

LOWYA 販管費・販管費率の推移

販管費については、今回特にご説明したいと思っていました。実店舗を出店すると、特に出店した初月などは、オープンに伴うコストが出ていく関係で、どうしてもコストを押し上げてしまいます。その結果、販管費率は第3四半期累計で45.3パーセント、第3四半期単体で44.0パーセントで着地しました。

LOWYA 旗艦店会員数・世代分布・男女比

旗艦店会員数、世代分布、男女比についてです。順調に、20代、30代、また40代の獲得が進んでいます。男女の構成比は、あまり変わっていません。

LOWYA 新商品

新商品についてです。当社は、デザイン性・トレンド性にこだわった自社のPB商品を中心に投下し、また、すべて社内で一貫するビジネスモデルにより、リーズナブルな価格で商品をご提供できています。

第3四半期は、スライドの写真のような商品を、記載のような価格で投下しました。

スライド右下に、フリーザーバッグを記載しています。実店舗が絡んでくると、雑貨のほうが来店客数の増加につながりやすいため、このような商品も少し増やしてきました。

LOWYA アプリ・SNS

アプリ・SNSは非常に順調であり、「Instagram」のフォロワーは合計113万人です。スマホアプリの累計ダウンロード数も168万と、非常に良いかたちで推移しています。

LOWYA 実店舗出店先

実店舗出店先については、2024年10月に広島県安芸郡、11月に大阪府茨木市と静岡県静岡市に出店し、合計8店舗を出店済みとなりました。また、2025年4月には、愛知県安城市の「ららぽーと安城」への出店を予定しています。

LOWYA 実店舗:6号店、7号店、8号店

スライドの写真は、6号店の「LOWYAイオンモール広島府中店」、7号店の「LOWYAイオンモール茨木店」、8号店の「LOWYAマークイズ静岡店」それぞれの店舗の外観です。

LOWYA 新サービス 「おくROOM」

当社はかねてより、ARを中心としたテクノロジーにも投資してきました。その集大成の1つとして、新しいアプリケーションサービス「おくROOM」を、2024年11月にリリースしました。

自社開発で、ARで使っている3Dモデルを3D空間の中でいろいろ動かして、この商品が入る、合計金額がいくらになるなど、引っ越しする前にだいたいどのような部屋になるのか確認することができます。引っ越した後に「イメージが違った」「大きすぎた」などのエラーを防ぐために作りました。

LOWYA 新サービス「おくROOM」~おくROOMを動画でご紹介~

操作イメージの動画を流しながら、「おくROOM」をご紹介したいと思います。こちらは、当社が実際に使っているコーディネートを3D空間に落としたものです。商品を選定してカラーを変え、ラグやライトを追加することができます。内装も、壁紙や床、窓の位置を変更することができます。

合計金額も表示されます。合計金額が25万円と表示されていますが、このまま「LOWYA」でダイレクトに、アプリにつないで注文することができます。

さらに、自動でコーデを生成でき、部屋の種類や予算、テイストを選ぶと、無限にどんどんコーディネートが進みます。気に入ったものがあれば、一部を自分好みの商品に変えることもできます。

2024年12月までに累計8万ダウンロードを突破しましたが、現時点ですでに10万ダウンロードを超えており、非常に良いスタートを切っています。今後が楽しみなサービスとなっていくと思います。

以上、LOWYA事業についてご報告しました。

DOKODEMO 主要指標(第3四半期累計)

ここからは、DOKODEMO事業についてご説明します。DOKODEMO事業の主要指標は、スライドに記載のとおりです。LOWYA事業と同じく、会社全体として利益重視の方針に移っており、販売促進費及びマーケティングコストの適正化を実施した影響により、GMV、売上高は前年同期に比べて減少しています。

売上高は2億6,300万円で、前年同期比83.4パーセントで着地しました。会員数、アプリダウンロード数は順調に推移しています。

DOKODEMO GMV・事業収支

GMV・事業収支については、軌道に乗ったとは、まだまだ言い難い状態です。マイナスにならないよう、できるだけ流通を増やしたいと考えていますが、立ち上がるまで、もうしばらくお時間をいただければと思います。

GMVは5億7,100万円、事業収支はマイナス200万円で着地しました。

DOKODEMO 配送エリア別のGMV比率

配送国については、台湾を中心にアジアがGMVの約9割を占めており、特に大きな変更はありません。

以上、DOKODEMO事業についてご報告しました。

2025年3月期 業績予想

業績予想の修正についてご説明します。第3四半期単体の売上高はようやく前年同期比105パーセント程度に回復してきたものの、第4四半期を通じても当初の計画に到達することが難しいため、業績予想を修正したいと思います。

売上高は10億円下げて160億円に修正します。売上高を10億円下げた分、営業利益はそのまま限界利益分ショートするため、9億円に修正します。

株主優待

株主優待については、一部修正したいと考えています。2025年3月31日現在の株主さま(1単元以上保有)を対象とし、スライドに記載のとおり、優待を変更します。

従来は、株主さま全員にLOWYA20パーセント割引クーポンと、選択式でクオカードもしくは寄付のいずれかとしていました。今後は、より多くの株主さまに当社の商品に触れていただくため、100株以上保有の株主さま全員に、LOWYA旗艦店、並びに直営の実店舗で利用できる5,000円分の割引クーポンを贈呈したいと思います。

金額の縛り等も特にありませんので、5,000円分の商品券のように利用できます。ぜひ商品をお使いいただき、フィードバック等があれば、どんどん当社に教えてください。今後の商品改良に活かしていきたいと考えています。

駆け足となりましたが、ご説明は以上となります。引き続きよろしくお願いします。