ユナイテッド株式会社の紹介

kenmo氏(以下、kenmo):本日は、ユナイテッド株式会社IR説明会です。

ユナイテッド株式会社は、「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」というパーパスをもとに、投資事業・教育事業・人材マッチング事業を行う東証グロース企業です。投資事業・教育事業・人材マッチング事業を、会社全体の成長を牽引するコア事業として設定しています。また、アドテク・コンテンツ事業は、安定的な収益創出を見込める事業として位置づけています。

パーパス・沿革・会社概要

山下優司氏(以下、山下):皆さまこんばんは。ユナイテッドの山下です。湘南投資勉強会には去年1度出させていただいて、今回で2回目なので、当社のことをご存じの方も、そうではない方もいらっしゃるかと思います。あらためて、当社全体の話と、各事業の詳細を直近の業績決算を踏まえてご説明いたします。よろしくお願いいたします。

まず、当社全体についてご説明いたします。

当社は「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」をパーパス、存在意義としています。意志を持つ人の力、企業の力・事業の力が社会を善くする原動力だと考えており、それを我々の事業やサービスを通じて最大化していきたいと考えています。

当社の会社の沿革については少し複雑なので、(スライドを示して)簡単にこの図をもとにご紹介いたします。ユナイテッドになる前は、それぞれ3つの上場会社があり、合併を繰り返してユナイテッドになっています。

現在のユナイテッドの母体は、2006年に東証マザーズ上場し、投資やインキュベーション事業を行っていたネットエイジです。2010年にセントレックスに上場していたフラクタリストと合併しモーションビートになりました。

スライドの右側に記載しているエルゴ・ブレインズは2002年にナスダックに上場した会社で、メールマーケティング事業をやっていました。このエルゴ・ブレインズとインタースパイアが合併してスパイアになり、スパイアとモーションビートが合併した結果、2012年にユナイテッドが生まれました。

会社の概要です。我々は東証グロースに上場しており、投資事業、教育事業、人材マッチング事業、アドテク・コンテンツ事業の4つの事業を展開しています。

経営陣は常勤で4名です。最初に、当社は2名代表制で、早川(早川与規氏)は投資事業と、グループの経営全般を担当しています。金子(金子陽三氏 )は、主に人材マッチング事業の担当をしています。

スライド左下の私はコーポレート全般を担当しています。右下の樋口(樋口隆広氏)が教育事業の担当をしています。この4名が常勤として経営を行っています。

株式情報と株価の推移

山下:直近の株式の情報をお伝えします。まず、右側の株式情報は、昨日(2024年9月10日)の終値時点での情報です。時価総額は約330億円で、PER・PBRなどはスライドに記載のとおりです。昨日(2024年9月10日)時点での配当利回りが5.89パーセントです。後ほどお話をしますが、今期から株主優待制度の導入を行ったので、優待も加えた総合利回りは最大で7.41パーセントとなっています。

株価の推移は、合併後のユナイテッドとなってからの推移ですが、2度ほど大きな山がありました。1度目は、運営アプリのダウンロードが外国で急増したことを受けて大きく株価が上昇しました。その後、2回目の山は投資事業の投資先であるメルカリ(4385)が上場するという期待から上場のタイミングまで一時的に株価が大きく上昇して、その後は現在の株価に近いところを一定水準としています。

コア事業の説明

山下:先ほど、事業について少しkenmoさんにご紹介いただきましたが、現在はコア事業として、投資事業、教育事業、人材マッチング事業の3つを運営しています。アドテク・コンテンツ事業は安定的に収益を見込む事業として位置づけています。

それぞれの詳細は後ほどご説明しますが、投資事業は、いわゆるスタートアップに対する投資、ベンチャー投資と言われるものを行っています。

教育事業は、デジタルスキルが習得できるオンライン教育サービスです。これは子会社のキラメックスという会社が運営しています。

人材マッチング事業は、転職・副業・フリーランスなど、企業や求職者のニーズに合わせた人材のマッチングをいくつかの子会社で行っています。

アドテク・コンテンツ事業は、主にアドテク・広告のプロダクトと、それ以外はメディアやアプリの開発運営を行っている事業です。

ユナイテッドが目指す姿は、各コア事業を成長させ、それぞれ連携を行うことでシナジーを生んでいきたいと考えています。今後各事業が成長していく中で、相互シナジーをしっかりと創出することが我々の強みであり、この状態をもって当社全体の成長を図っていきたいと思っています。

業績の推移と今期の予想

山下:これまでの業績の推移です。ユナイテッドになってからのものなので、2013年の3月期からの推移です。2019年3月期までは一定の成長を遂げており、2019年3月期にメルカリが上場したことで、株式の売出が発生し、売上高と営業利益が一時的に上昇しています。

その後は、売上高は120億円から130億円の間、営業利益は50億円から60億円の間ぐらいを推移している状況です。

今期の業績予想と第1四半期末時点での進捗がこちらです。業績予想に対しての第1四半期の実績は、計画どおりに進捗をしていますが、有価証券の売却が第1四半期に集中しているので、営業利益以下の進捗率が現段階で100パーセントを超えています。

ただ、現在先行投資中の人材マッチング事業がありますので、第2四半期以降の営業損失を踏まえると、現在、通期業績は上方修正ではなく据え置きというかたちで進めています。

株主還元の推移

山下:株主還元の推移です。1株当たりの配当金の推移が左側のグラフです。2020年3月期から23年3月期までは、配当性向20パーセントを目安に配当を行っており、右側に記載の薄いグレーで示している自己株式の取得をセットで行っていたのですが、前期2024年3月期および今期2025年3月期は、自社株買いを止めて、現段階では前期・今期ともに、特別配当および記念配当を実施している状況です。

そのため、前期・今期の配当性向は非常に高くなっており、今期に関しては総還元性向も非常に高くなっている状況です。当社の流通株式数や流通株式比率を考えると、現状は自社株買いが少し実行しにくいので、配当にて株主還元の強化を行っています。

さらに株主還元の拡充を目的に、今年度から株式会社ウィルズが提供する「プレミアム優待倶楽部」を導入しました。当社の株式保有数に応じて株主優待のポイントが付与されて、そのポイントをウィルズさんの「プレミアム優待倶楽部」の商品と交換できるという内容です。

配当と同様、中間と期末で権利の確定を行っています。スライド右下の株主優待のポイント表にあるとおり、1,000株以上保有されている株主の方を対象に記載のポイントを配布しています。

この「プレミアム優待倶楽部」と配当を合わせた総合利回りで当社の株式に興味を持っていただき、1,000株以上を保有していただけたらと考えています。

(次回へつづく)