損益概要

高田真氏:昨日(2018年2月7日)発表いたしました、第3四半期連結決算の概要でございます。まず、前年同期比と通期予想に対する進捗状況でございます。

第3四半期累計の営業収益は約1,094億円、前年同期に比べまして7.3パーセント減少です。

営業利益は約121億円で22パーセントの減少、当期純利益は約86億円で16.2パーセントの減少でございます。

右から2番目の欄の、通期予想に対する進捗率は、営業収益が通期予想の63.8パーセントと低い数字になっております。これは、宇宙・衛星事業の官公庁向け衛星の打ち上げと引き渡しによる営業収益を、第4四半期で計上する予定であることが、大きな原因でございます。

加えまして、メディア事業の累計加入件数の減少による、視聴料収入の減によるものでございます。

営業利益の進捗率も71.3パーセントと、通期予想に対してビハインドしておりますけれども、これも加入件数の減少および放送トランスポンダ収入の減少によるものでございます。

セグメント別連結業績の推移(2016年度1Q~2017年度3Q)

次に、セグメント別の四半期ごとの推移でございます。

色を付けて囲っております、一番右の2017年度と前年度(2016年度)を比べていただきます。営業収益は、メディア事業が今期で約259億円と、前年の約291億円から約32億円の減収。宇宙・衛星事業におきましては約124億円、前年の約125億円から約1億円の減収となっております。

国内の通信事業は堅調でございますけれども、放送トランスポンダ収入が減っております。

営業利益は、メディア事業におきましては、累計加入件数の減少に伴う収益減に加えまして、年末に人気アーティストのライブなどのコンテンツの強化と、大きなキャンペーンを行ったことによりまして、前年同期の約11億円から約9億円減の、約2億円でございます。

宇宙・衛星事業は、2016年度に打ち上げた通信衛星の減価償却費増などによりまして、前年度の約34億円から約30億円に、減益となっております。

なお、私どもは第3四半期にオフィスを移転しましたので、一過性の費用が、この四半期に発生しております。

メディア事業の主要指標

続きまして、メディア事業の第3四半期累計の主要指標でございます。

新規加入件数におきましては、(2017年)12月に開始いたしました「スカパー! 新基本パック複数台無料キャンペーン」が成果をあげまして、前年同期を上回る26万3,000件となりました。

累計の純増数におきましては、第3四半期末でマイナス8万1,000件となりました。

2017年12月末の累計加入件数は、323万8,000件となっております。これから春のスポーツシーズンに向けまして、大きな加入を獲得したいと考えておりますけれども、やはり通期目標に対しては、厳しい状況だと認識しております。

第3四半期までの9ヶ月間のARPUは、約100円下がりまして、2,051円となっております。

SACにつきましては、広告宣伝費を中心に、総額が第3四半期までの9ヶ月で15億円減少した一方で、新規加入数が増えたこともございます。従って、SAC単価は5,327円減の34,395円となっております。

四半期ごとのARPUとSACの推移につきましては、後ほど参考資料をご覧いただければと思います。

メディア事業の業績概況:前年同期比

メディア事業の、前年同期比のおもな増減要因を書いております。

営業収益は約89億円減少し、約801億円となりました。Jリーグ放送がなくなったことに伴いまして、サッカー関連コンテンツ収入が49億円減少いたしましたほか、サッカーを除く視聴料収入が25億円、基本料などのその他の収入が15億円減少しております。

営業費用は76億円減少して、約774億円となりました。Jリーグの放映権等のサッカー関連コンテンツ費用が46億円減少し、番組供給料も16億円減少、さらに広告宣伝費などの各コスト削減によりまして、その他の費用が14億円減少しております。

宇宙・衛星事業の業績概況:前年同期比

宇宙・衛星事業でございますが、営業収益は約5億円減の約374億円です。放送トランスポンダ収入が6億円減少いたしましたけれども、携帯キャリアさんの利用などの収入が、1億円増加しております。

営業費用については、15億円増加の約274億円です。前年度に打ち上げに成功した通信衛星の減価償却費が、15億円増加しております。