2017年度第3四半期業績(連結)
瀧井道治氏:それでは決算の概要をご説明いたします。お手元の決算説明会の資料19ページ目に第3四半期累計の実績が出ています。
売上高は前年同期比350億円増収の1,904億円、営業利益は202億円増益の287億円、経常利益は186億円増益の242億円、純利益は132億円増益の166億円という決算でした。
設備投資につきましては、4Qで大量に検収があると思っていますので、この段階では102億円という水準です。
ROEは10.1パーセント、為替は112円10銭でした。
営業利益増減分析(対前年同Q)
営業利益の増減分析(対前年同Q)です。
営業利益が202億円改善した内容は、主として「販売・生産関係他」と書いていますが、このうち数量に関わるものが約半分でした。残りの半分は価格、とくに今、300mmウェーハの値戻しが進行していますので、そちらの価格アップによるものです。
コストアップは前期から続いていますが、主に修繕費、労務費等、生産に関わるところを強化しています。労務費につきましては残業、あるいは人を増やすことをやっていることによるマイナスです。
為替は1円40銭の円安でしたけれども、為替差としてはマイナス表示になっています。円安分では9億円ぐらいのプラスがあるのですが、台湾元が元高になりました。私どもの子会社である台湾FSCの為替差のマイナスが大きく出て、マイナス表示になりました。
営業利益増減分析(対前Q)
次のページは、第2四半期から第3四半期までの増減分析です。第3四半期は数量はあまり増えていませんので、基本的には価格が上がった分が32億円です。
バランス・シート(連結)
バランス・シート(連結)です。原材料・貯蔵品は減少に転じています。有利子負債も減少しています。稼いだお金を現預金として積み上げたかたちのバランスシートで、現預金が198億円積み上がっています。この結果、自己資本比率は44.5パーセントになりました。
キャッシュ・フロー(連結)
キャッシュ・フローも、今申し上げたように、現預金を約200億円積み上げたということで、フリーキャッシュ・フローは219億円プラスです。
営業キャッシュ・フローのその他の部分は、売上債権が増加していますので、売上債権の増加に伴う資金需要ということになります。このうち約100億円が売上債権増です。
2017年度業績予想(連結)
2017年度業績予想(連結)です。
売上高は前年比471億円増の2,584億円、営業利益は267億円増の407億円、経常利益も253億円増の352億円、純利益は181億円増の246億円です。
設備投資額は第4四半期に115億円の検収を予定しており217億円です。当初申し上げた額からは少し減っておりますが、これは翌期にずれたと考えていただければと思います。
営業利益率、ROEは記載のとおりの水準です。
営業利益増減分析(対前年)
営業利益増減分析(対前年)です。2017年度の営業利益をご覧いただくと、コストアップの要因は修繕費や労務費が主体ですが、そちらが年間でこれだけ出てきます。
一方、販売価格と生産数量は344億円出ています。このうちの6割強は販売価格要因です。あとは数量要因と思っていただければと思います。
為替はドル円ベースでは年間20億円程度のプラスが出るのですが、台湾ドルのドル高があったものですから、打ち消されて4億円だけ残りました。
営業利益増減分析(対前Q)
次は第3四半期から第4四半期への営業利益増減分析ですが、フル生産をしているということであまり売上が増えないということで、主に増えた要因は価格が上がったと考えていただければと思います。
ただ、生産量も実は4Qは定期修理が300mmウェーハの主力工場で入っており、こちらの影響で生産減になり、損益的にはマイナスが入っています。価格は上がっているのですが、そちらで打ち消されて+9億円という数字でした。私からは以上です。